第1節 UV硬化型接着剤の劣化機構と接着耐久性への影響
1.UV硬化型接着剤の劣化要因
2.光による劣化機構と接着性耐久性への影響
3.熱による劣化機構と接着耐久性への影響
4.水分による劣化機構と接着耐久性への影響
5.被着体の影響による接着耐久性低下
第2節 UV硬化型ホットメルト接着剤架橋率の変化
1.UV硬化型ホットメルト接着剤の特徴
2.UVカチオン型ホットメルト接着剤の設計例
第3節 酸化分解性エポキシ樹脂系接着剤の易分解性と接着強度の両立
1.易解体性接着剤の設計
2.酸化分解性接着剤の調製
3.酸化分解性接着剤の特性
第4節 導電性接着剤の高熱伝導化
1.複合材料における熱伝導率解析モデル
1.1 基本的な考え方
1.2 界面熱コンダクタンスの問題
1.3 導電性接着剤の熱伝導特性
2.熱伝導特性における電子とフォノンの寄与
2.1 導電性材料の熱伝導現象に関するキャリア
2.2 導電性接着剤の熱伝導率における伝導電子の寄与
2.3 電気抵抗率の大きさから見た導電性接着剤の熱伝導特性の整理
3.導電性接着剤の高熱伝導率化に向けて
3.1 伝導電子の寄与を利用する高熱伝導化
3.2 導電コンタクトのコントロール
第5節 高耐熱接着フィルムの強靭化・低応力化および電気特性向上
1.接着フィルムの製造方法
2.接着フィルムの使用方法
3.接着フィルムの用途と必要特性
4.接着フィルムの設計と特性向上
4.1 耐熱性
4.2 強靭性
4.3 電気特性
第6節 接着剤の種類・分類と失敗しない選び方・使い方
1.接着剤の種類と分類
1.1 熱硬化性樹脂系接着剤
1.2 熱可塑性樹脂系接着剤
1.3 エラストマー(ゴム)系接着剤
1.4 複合(ハイブリッド)系
1.5 機能性接着剤
2.接着剤の選定
2.1 被着材に関する必要情報
2.2 接着物の使用環境の確認
2.3 接着作業条件の確認
3.接着の実際
3.1 金属の接着
3.2 ゴムの接着
3.3 プラスチックの接着
3.3.1 接着剤による接合
3.3.2 接着剤を用いない接合法
3.4 木材の接着
3.5 無機材料の接着
3.5.1 コンクリートの接着
3.6.2 タイルの接着
3.6.3 石材の接着
3.6.4 ガラスの接着
4.接着強さと安全率の考え方
第7節 被着体との相性を踏まえた接着剤の“失敗しない”選び方・使い方
1.接着剤の選び方
1.1 被着体にあった接着剤選び
1.2 要求性能よりの接着剤の選定
1.3 作業面よりの接着剤の選定
1.4 接着剤決定のための確認・検証試験
2.接着剤の正しい使用方法
2.1 接着剤の準備
2.2 被着体の準備
2.3 接着剤の塗布
2.4 貼り合せ
2.5 圧締・固定
2.6 硬化,養生
2.7 製品検査
第8節 UV硬化型接着剤の臭気・アウトガス対策及び硬化不良対策術
1.UV硬化型接着材の不具合とその事例
1.1 臭気の問題
1.2 硬化不良・重合不良
1.3 外観不良としての気泡の存在
2. 対策とその事例
2.1 臭気対策
2.2 硬化不良対策とその影響
2.3 タッチパネルへの適用とアウトガス対策
第9節 紫外線処理による接着力向上とUV硬化型離型剤の剥離
1.UV特性と表面処理用UV光源
2.UV硬化型離型剤の剥離とUV光源
3.UVオゾンによる表面改質
4.UVオゾンによるドライ洗浄
5.簡易表面解析
6.簡易表面解析法の成果
第10節 大気中での貼り合わせにおける気泡除去と密着性向上
1.気泡除去
1.1 加圧脱泡
1.2 加圧脱泡条件による気泡の変化
1.3 加圧脱泡事例
2.密着性向上
2.1 加圧脱泡処理条件と密着性
2.1.1 圧力と密着性
2.1.2 温度・圧力と密着性
2.1.3 処理時間と密着性
3.オートクレーブ
第11節 接着トラブルの原因別分類および対策
1.接着トラブルの原因別分類および対策
2.被着材と接着剤のSP値の不適合によるトラブル事例
2.1 物質のSP値と相互の相溶性および接着性について
2.2 被着材に含まれる可塑剤による接着剤の可塑化
2.3 接着剤に含まれる可塑剤による被着剤表面の可塑化
3.添加充填剤の吸湿
4.気温の上昇に起因する熱応力および接着力不足によるはく離
5.両被着材間の線膨張係数の差に起因する熱応力による接着はく離
6.嫌気性封着剤モノマーにより被着材にソルベントクラックが発生
7. 接着剤の発泡
8.加熱温度および加熱時間の不足
9.接着部の経年劣化による故障の発生のメカニズム(ストレス−強度のモデル)
10.ストレスが一定の場合の接着部の希望故障確率確保に必要な安全率の計算法
11.ストレスが変動する場合の接着継手の故障確率の確保のために必要な安全率の決定法
第12節 エポキシ系接着剤の組成分析・構造解析
1.赤外分光分析(IR)法
2.サイズ排除クロマトグラフィー法
3.核磁気共鳴(NMR)法
4.高速液体クロマトグラフ(HPLC)法
5.マトリックス支援レーザー脱離イオン化法
第13節 ラマン分光による硬化樹脂の反応分析
1.ラマン分光の基礎
1.1 ラマン散乱光の発見
1.2 ラマン分光の原理
1.3 ラマン分光でわかること
1.4 ラマン分光で利用する光
2.コンフォーカル(共焦点)光学系を用いた非破壊深さ分析例
2.1 UV硬化性樹脂の反応深度の非破壊分析
2.2 UV硬化性樹脂の硬化深度分析
2.3 エポキシ樹脂の硬化反応分析
第14節 FT-IR法によるUV硬化型接着剤の硬化率測定方法
1. 硬化率測定方法
1.1 測定器具の選択
1.2 対象ピーク
2. FT-IR法の注意事項
2.1 水蒸気・二酸化炭素による妨害の軽減・除去
2.2 しみ込み深さ
2.3 試料膜厚の限界
2.4 吸光度と透過率
2.5 ピーク面積と高さ
2.6 反応率と硬化率
第15節 DSC・DMAによる接着剤の硬化挙動測定
1.DSCによるエポキシ系接着剤の硬化挙動測定
2.DMAによるエポキシ系接着剤の硬化挙動測定
3. UV硬化接着剤の光化学反応DSC測定
第16節 接着剤接着界面の状態観察/評価
1.接着剤の種類と接着のメカニズム
2.接触角測定と接着性評価への応用
3.状態観察,顕微鏡観察例
第17節 接着接合における各種劣化要因と長期信頼性保証技術
1.接着強度の経年変化の概念
2.耐用年数経過後の安全率の裕度の算出法
2.1 評価のプロセス
2.2 耐用年数経過後の安全率の裕度の算出法
3.耐用年数経過後の安全率の裕度の算出事例
3.1 接着部の要求条件と評価試験条件の最適化
3.2 評価試験結果
3.2.1 初期の平均接着強度μ0と変動係数CV0を求める
3.2.2 耐用年数経過後のばらつき係数Dyを求める
3.2.3 温度係数ηTを求める
3.3 耐用年数経過後の複合劣化係数ηyを求める
3.4 実効接着強度Fyを求める
3.5 耐用年数経過後の安全率Syを求める
3.6 安全率の相違について
4.安全率の裕度の再配分
5.設計段階における劣化係数の見積り
第18節 エン−チオール系UV硬化接着剤の硬化性・耐光性・接着耐久性評価
1.執筆内容として取り上げる事例、工程、材料についての簡単な紹介
2.上で取り上げた事例、工程、材料において起こり得る不具合とその結果
3.上記不具合を改良するためにこのように取り組んだという事例と紹介
第19節 接着界面の各特性の耐久性評価法
1.アレニウスの式に基づいた温度による劣化および耐久性評価法
1.1 化学反応速度式と反応次数
1.2 濃度と反応速度および残存率との関係
1.3 材料の寿命の決定法
1.4 反応速度定数と温度との関係
1.5 アレニウス式を用いた寿命推定法
2.アイリングモデルによるストレス、湿度負荷、および水浸漬条件下の耐久性加速試験および寿命推定法
2.1 アイリングの式を用いた寿命推定法
2.2 アイリング式を用いた湿度に対する耐久性評価
2.3 Sustained Load Test
3.接着部の経年劣化による故障の発生のメカニズム
4.ストレスが一定の場合の接着部の希望故障確率確保に必要な安全率の計算法
4.1 正規分布について
4.2 ストレスが一定の場合の継手の希望故障確率のために必要な安全率の決定
5.ストレスが変動する場合の接着継手の故障確率の確保のために必要な安全率の決定法
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