1節 血液がん領域のバイオマーカーと開発すべきコンパニオン診断
1. びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(diffuse
large B-cell lymphoma, DLBCL)
(1) 亜型分類
(2) シグナル伝達経路の活性化異常
(3) バイオマーカーとコンパニオン診断
2. 濾胞性リンパ腫(follicular lymphoma, FL)
(1) 分子学的特徴と遺伝子発現プロファイル
(2) バイオマーカーとコンパニオン診断
3. マントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma, MCL)
(1) 分子細胞学的特徴
(2) バイオマーカーとコンパニオン診断
2節 肺癌におけるバイオマーカーと開発すべきコンパニオン診断
1. 肺癌におけるバイオマーカー
1.1 肺癌におけるバイオマーカーの種類
1.2 一般臨床に導入されているバイオマーカー
1.2.1 EGFR遺伝子変異
1.2.2 ALK融合遺伝子
1.2.3 UGT1A1
1.3 一般臨床に導入されていないバイオマーカー
1.3.1 BIMの遺伝子多型
1.3.2 HER2
1.3.3 BRAF
1.3.4 MET
2. 他癌種におけるバイオマーカーの現状.
2.1 大腸癌におけるKRAS
2.2 大腸癌におけるBRAF
3. 今後期待されるバイオマーカー
3.1 次世代シークエンサー
3.2 circulating tumor cell
4. コンパニオン診断薬の現状と課題
3節 重症筋無力症におけるバイオマーカーの探索・開発と診断薬・機器開発
1. 重症筋無力症の病態
1.1 抗AChR抗体
1.2 抗MuSK抗体
2. 我々が報告したバイオマーカーとその意義
2.1 IL-12 p40とそれに対する自己抗体
2.2 抗RyR抗体と抗ジヒドロピリジン受容体抗体
3. 今後の研究の展望と応用
4節 高安動脈炎におけるバイオマーカーの探索・開発と診断薬・機器開発
1. 高安動脈炎におけるバイオマーカーについて
1.1 HLAについて
1.2. MMP-3について
1.3.PTX3について
2.2 高安動脈炎におけるFDG-PET検査について
5節 ギラン・バレー症候群に於けるバイオマーカーの探索・開発と診断薬・機器開発
1. GBSの臨床像・検査所見
1.1 典型的GBS
1.1.1 臨床像
1.1.2 脳脊髄液所見(髄液所見)
1.1.3 電気生理学的所見
1.1.4 治療
2. 軸索型GBS
2.1 本病型の位置づけ
2.2 臨床像
2.3 電気生理学的診断
3. 本疾患のバイオマーカーとしての抗‐ガングリオシド抗体
3.1 抗‐ガングリオシド抗体の測定法
3.2 Surface plasmon resonanceを用いた測定系
6節 原発性胆汁性肝硬変症におけるバイオマーカーの探索
1. PBCとは
2. PBCの予後予測マーカー
3. PBCにおける肝発癌
4. PBC動物モデル
7節 自己免疫性肝炎における新規バイオマーカーである血清中抗PD-1抗体
1. 自己免疫性肝炎
2. 自己免疫性肝炎の病態解明
3. 自己免疫性肝炎における血清中抗PD-1抗体
8節 統合失調症のバイオマーカーと診断薬・機器開発
1. 統合失調症の現状
2. 統合失調症とバイオマーカー
3. 統合失調症とカルボニルストレス
4. カルボニルストレスと代謝
5. カルボニルストレス性統合失調症と臨床特徴
9節 アルツハイマー型認知症のバイオマーカーの検索と診断薬・機器開発
1. 認知症を取り巻く現状
2. アルツハイマー型認知症のバイオマーカー
2.1 アミロイドβタンパク蓄積検出のためのバイオマーカー
2.2 脳の機能低下と神経細胞の障害を検出するバイオマーカー
2.3 現在用いられているバイオマーカーの課題
3. 早期発見のためのバイオマーカーの検索
10節 進行性核上性麻痺のバイオマーカーと診断
1. MRI
1.1 MRIの特徴
1.2 中脳被蓋計測
1.3 VBM(voxel based morphometry)
2. その他の画像検査
2.1 SPECT
2.2 MIBG心筋シンチグラフィー
3. タウ
3.1 脳組織・遺伝子検査
3.2 髄液検査
11節 妊娠高血圧症候群のバイオマーカーの探索・開発と診断薬
1. PIHの病因論
1.1 PIHの概念
1.2 現在考えられているPIHの病態生理
2. PIHの予知・予後判定の試み
2.1 臨床検査医学的PIHの病勢把握の必要性
2.2 質量分析法を用いたオミクス解析と疾患バイオマーカーの探索
2.3 ペプチドミクス解析による疾患バイオマーカー探索の可能性とその限界
2.4 新規ペプチドミクス解析技術を用いたPIH新規検査法開発の可能性
12節 毛髪のバイオマーカーの探索・開発と診断への活用
1. 毛髪試料の特長
2. ラット体毛中の高血圧関連バイオマーカーの探索
3. まとめと今後の展望 |