第1節 頭痛
[1]片頭痛
1. 国際頭痛分類
1.1国際頭痛分類第3Beta版1)
1.1.1片頭痛のサブタイプ
2.片頭痛診断のピットフォール
3.片頭痛の治療
3.1片頭痛の急性期治療
3.1.1 トリプタン製剤(表9)3)
3.1.2 トリプタン製剤以外の発作頓挫薬
3.1.3 急性期治療における制吐薬
3.2 片頭痛重症発作時の治療
3.3 妊娠中・授乳中の片頭痛急性期治療
4.1 片頭痛の予防療法
4.1.1 予防療法に使用する薬剤
4.1.2 予防療法の期間
[2]緊張型頭痛
1.薬物療法
1.1 急性期治療
1.2 予防治療
1.2.1 アミトリプチリン
1.2.2 他の予防薬
2.非薬物療法
2.1 精神行動療法
2.2 理学療法
2.3 鍼灸
3.併存症
3.1 薬剤の使用過多による頭痛
3.2 うつ病・不安障害
4. 変容性片頭痛
5 病態からみた治療
[3]群発頭痛
群発頭痛 治療
2) 群発頭痛発作期の予防療法
A) 反復性群発頭痛の予防
B) 慢性群発頭痛の予防
C) 薬物療法以外の治療
3) 発作性片側頭痛治療薬
4) SUNCTおよびSUNAの治療薬
群発頭痛 症例
症例1)34才男性
症例2) 30才女性
[4]脳脊髄液漏出症
1.はじめに
2.疾患概念
2.1 呼称
2.2 疫学
2.3 病態
2.4 頭部硬膜下血腫
3. 診断
3.1 症状
3.2 クリーニング検査
3.3 確定診断
3.3.1 脊髄造影CT
4.治療
4.1 保存療法
4.2 硬膜外自家血パッチとパッチ後CT
4.2.1 方法
4.2.2 注入量
4.2.3 パッチ後脊椎CT
4.2.4 予後
5.むち打ち症との関連
6.自家血パッチ有効率の向上の試み
7.最後に
[5]症候性頭痛(脳出血、くも膜下出血)
1.脳出血による頭痛
2.くも膜下出血と皮質拡延性抑制
3.脳出血の原因
4.くも膜下出血による頭痛
5.脳出血、くも膜下出血の頭痛に対する治療
第2節 口腔顔面痛
[1]歯痛
1.歯の痛み
1)象牙質の痛み
2)歯髄の痛み
2.歯周組織の痛み
1)根尖性歯周炎の痛み
2)辺縁性歯周炎の痛み
3)智歯周囲炎
3.歯槽粘膜の痛み
4.非歯原性歯痛
1)咀嚼筋の筋・筋膜痛による歯痛
2)神経障害性の歯痛
3)神経血管性の歯痛
4)帯状疱疹による歯痛
5)心因性による歯痛
[2]歯痛
1.はじめに
2.象牙質知覚過敏症とその薬物療法
2.1.象牙質知覚過敏症
2.2 象牙質知覚過敏症の背景
2.3象牙質知覚過敏症の薬物療法
2.3.1塩化亜鉛
2.3.2フッ化ジアンミン銀
2.3.3フッ化ナトリウム製剤(図2)
3.急性歯髄炎とその薬物療法
3.1急性歯髄炎
3.2急性歯髄炎の薬物療法
3.2.1歯髄鎮静・鎮痛薬(図3)
3.2.2経口鎮痛薬
4.むすび
[3]舌痛症
1.舌痛症の薬物療法
1.1 抗うつ薬
1.2 抗てんかん薬
1.3 プレガバリン(神経障害性疼痛治療薬)
1.4 抗精神病薬
1.5 サプリメント類
1.6 口腔湿潤剤
2.治療へのニーズ
[4]三叉神経痛
1.手術(MVD)有効例の条件
2.手術
3.臨床症状分類による三叉神経痛手術成績
4. 臨床症状分類による微小血管減圧術の有効性
5. 臨床症状分類と病態による微小血管減圧術の有効性
[5]顎関節痛
1,顎関節症の疫学と自然経過
2,顎関節症の病態
3,顎関節症の病因論
4,顎関節症の治療法
4-1、治療法の分類
4-2, 治療戦略
第3節 頸肩腕痛
[1]頸部椎間板ヘルニア
1. 現在の治療方法
1.1 薬物療法
1.1.1 アセトアミノフェン
1.1.2 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:non-steroidal anti-inflammatory
drugs)
1.1.3 カルシウムチャネルα2δサブユニット阻害薬
1.1.4 ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液(ノイロトロピン?)
1.1.5 抗うつ薬
1.1.6 ステロイド
1.1.7 オピオイド鎮痛薬
1.1.8 漢方治療
1.2 神経ブロック療法
1.2.1 硬膜外ブロック
1.2.2 腕神経叢ブロック
1.2.3 神経根ブロック
1.2.4 星状神経節ブロック
1.2.5 椎間関節ブロック
2. 治療へのニーズ
[2]頸椎症性脊髄症(頸部脊柱管狭窄症)
1.治療方針
2.治療へのニーズ
[3]胸郭出口症候群
1、痛みの原因とそのメカニズム
2、疼痛治療薬開発の展望
[4]肩甲骨の位置異常による上肢の痛みに対する超音波診断装置の使用法
1.頸部の解剖
2.診断
3.肩の解剖
4.病態
5.治療方針
第4節 胸痛
[1]女性の胸痛
1.狭心症
2.微小血管狭心症 (microvascular angina) とcardiac syndrome
X
3.鑑別診断を行う上で注意を要する胸痛
[2]胃食道逆流症(GERD)
1.GERDによる胸痛の診断
2.GERDによる胸痛の実臨床での治療法
2.1プロトンポンプ阻害剤・H2ブロッカー(オメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾール、エソメプラゾール、シメチジンなど)
2.2消化管運動調整薬
2.3防御因子増強薬(レバミピド、テプレノン、イルソグラジン、アルギン酸、など)
2.4 制酸薬(アルミニウム剤、マグネシウム剤)
2.5 抗食道スパスム薬(亜硝酸剤、Ca拮抗薬、シルデナフィル)
2.6その他漢方薬(半夏剤)
2.7抗うつ薬(三環系抗うつ剤、選択的セロトニン再取り込み阻害剤)
2.8生活習慣改善療法
第5節 腹痛
[1]急性膵炎
[2]尿路結石症
尿路結石症の疼痛に対する薬物選択につき、概説する。
@NSAIDS
Aオピオイド
Bα1受容体遮断薬
CCa拮抗剤
D抗コリン剤、鎮痙剤
EPDE5阻害剤
F芍薬甘草湯
Gデスモプレシン
Hパパベリン
Iアミノフィリン
Jリドカイン塩酸塩
Kトリガーポイント注射
L温熱療法
[3]機能性ディスペプシア
1.消化管運動機能改善薬(prokinetics)
2.酸分泌抑制薬
3.漢方薬
4.向精神薬
5.抗うつ薬
6.三環系抗うつ薬
7.抗不安薬
8.H. pylori除菌療法
9.認知行動療法(cognitive behavioral therapy: CBT)
10.自律神経訓練法
11.催眠療法
[4]過敏性腸症候群
1 過敏性腸症候群の主な特徴
1.1 病態生理学的特徴
2 過敏性腸症候群に関連する因子
2.1 年齢
2.2 性別
2.3 生活習慣
2.4 心理的要因
2.5 身体的要因
3 全人的治療について
3.1 IBS分類と治療方針
3.2 心理療法の導入
3.3 生活習慣の改善
[5]潰瘍性大腸炎
1.潰瘍性大腸炎の病態からみた鎮痛方法
2.ブチルスコポラミン臭化物1scopolamine butylbromide (ブスコパン?)
3.ペチジン塩酸塩pethidine hydrochloride オピスタン?
4.ペンタゾシンpentazocine (ソセゴン?、ペンタジン?)
5.フェンタニルfentanyl (デュロテップ?)
6.潰瘍性大腸炎の激しい腹痛は、フェンタニル デュロテップにより著しい鎮痛効果がが得られる。
7.さいごに
[6]機能性胃腸症
1.定義
2.鑑別診断
3.機能性胃腸症の原因
4.内臓運動性の異常
5.内臓感覚異常
6.心理学的因子
第6節 腰背部痛
[1]腰部椎間板ヘルニア
1.椎間板ヘルニア(髄核脱出)の原因
2.椎間板ヘルニアの神経根に対する機械的作用
3.ヘルニア(髄核)組織の神経根に対する生物的・化学的作用
4.神経障害と疼痛に関与するサイトカイン
[2]変形性腰椎症
1.腰背部痛患者での使用状況
2.結果および考察
[3]腰椎分離症
初期・進行期分離症に対する治療
終末期分離症に対する治療
[4]椎間関節症
腰神経後枝内側枝ブロック
経皮的電気焼灼術
[5]腰椎変性側弯症
1.腰椎変性側弯症の症状
2.腰椎変性側弯症の病態
3.疼痛のカテゴリーから見た現在の薬物治療戦略
3-1.侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛
3-2.侵害受容性疼痛の持続による感作
3-3.腰痛のガイドラインによる治療方針
3-4.疼痛のカテゴリーからみた腰椎変性側弯症の病態と治療戦略(Multimodal
4.腰椎変性側弯症の病態からみた今後の薬物治療の展望
4-1.椎間板、終板の観点から見た治療戦略:多血小板血漿(PRP)およびサイトカイン療法
4-2.腰椎変性側弯症に合併する骨粗鬆症の観点から見た治療戦略
5.腰椎変性側弯症の手術的治療
5-1.除圧術か固定術かの選択
5-2.脊柱変形に対する治療(矯正固定術)
第7節 膝の痛み/下肢の痛み
[1]変形性膝関節症
1.OAの病態と痛み
1.1 軟骨の変性、破壊
1.2 二次性滑膜炎
1.3 軟骨下骨および骨髄の変化
2.膝OAに対して現在、使用される薬物治療
2.1 アセトアミノフェン
2.2 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)
2.3 副腎皮質ステロイド薬の関節内注射
2.4 ヒアルロン酸関節内注射
2.5 弱オピオイド
3.OAに対する薬剤開発における障害、問題点
第8節 骨の痛み
[1]骨折
1.骨折の原因による分類
2.部位による分類]
3.完全性による分類
4.開放性の有無による分類
・疫学について
・どのような治療をしているか
・治療の満足度は?
・今後どのような薬剤がほしいか?
[2]骨転移(前立腺がん)
1.前立腺がん骨転移による痛みに有効な治療
2.今後期待される治療
3.各種ガイドラインでの各種治療の位置付け(CRPCの場合)
第9節 関節痛
[1]変形性股関節症
1、いとぐち
2、直立二足歩行
3、関節の構造と機能
4、関節症の病態
5、疫学
7、治療
8、まとめ
[2]関節リウマチ : RA
1. 関節リウマチの病態と治療
1.1 関節リウマチの病態
1.2 関節リウマチの治療
2. 関節リウマチの病態別にみた痛みとそれに対する治療法
2.1 関節リウマチの病態別にみた痛み
2.2 急性期の痛みの治療
2.3 慢性期の痛みの治療
2.4 合併症例における痛みの治療
3. 関節リウマチに今後求められる痛みに対する治療法
3.1 リウマチ医療の今後の展望
3.2 今後求められるRAに対する痛みの治療
[3]痛風
1.痛風の臨床症状
2.痛風発作のメカニズム
3. 診断
4.治療の概略
5.痛風発作の治療
6.尿酸降下薬による高尿酸血症の治療
[2]筋筋膜痛症候群: MPS
1.薬物療法
2.トリガーポイントブロック
3.刺激鎮痛法
4.理学療法
5.生活環境の改善
[3]線維筋痛症 : FMS
1.線維筋痛症とは
2.FMに対する新しい治療の開発
3.まとめ
[4]線維筋痛症 : FMS
1.線維筋痛症のカテゴリー分類と治療選択
1.1線維筋痛症と鑑別疾患
1.2副症状を考慮した線維筋痛症のカテゴリー分類
2.エビデンスに基づいた治療
2.1薬物治療とエビデンス
2.2線維筋痛症のカテゴリー分類で使用が提唱されている薬剤のエビデンス
2.3非薬物治療
[5]コンパートメント症候群
1.発症様式
2.発症部位・原因
3.臨床症状
4.診断
5.治療
5.1筋膜切開などによる減圧術
5.2保存的治療
[6]サルコペニア
1. サルコペニア
1.1 サルコペニアの疾患概念
1.2 サルコペニアの症状
1.3 サルコペニアの治療
1.4 サルコペニアによる痛みとのその対処
第11節 血流傷害による痛み 〜閉塞性動脈硬化症: ASO 〜
1.閉塞性動脈硬化症の頻度
2.閉塞性動脈硬化症の病態
3.閉塞性動脈硬化症の症状
4.閉塞性動脈硬化症の診断
5.閉塞性動脈硬化症の治療(疼痛コントロールの将来展望も含めて)
第12節 自己免疫疾患 〜全身性エリテマトーデス〜
1.頭痛
1.1.ループス頭痛
1.2.Posterior reversible encephalopathy syndrome
(PRES)
1.3.無菌性髄膜炎
2.胸痛
2.2.心病変
2.3.胸膜病変
3.腹痛
3.1腹膜炎
3.2消化管潰瘍
4.関節痛
第13節 皮膚の痛み 〜褥瘡〜
1、褥瘡の定義
2、皮膚の構造
3、褥瘡の痛みのメカニズムと対処
4、創処置に伴う痛み
5、褥瘡にまつわる痛みに関する要望
第14節 がん関連
[1]がん性疼痛
1.がんの痛みの種類と鎮痛薬の選択
2.現在の鎮痛薬と新しい鎮痛薬
2.1.非オピオイド性鎮痛薬
2.2.オピオイド製剤
2.3.多機能オピオイド
2.4.鎮痛補助薬:抗けいれん薬、抗うつ薬
[2]がん治療時における、しびれ
1.しびれの症状
2.しびれの評価
3.しびれの対策・ケア
4.しびれの薬物治療
5.治療へのニーズ
[3]子宮内膜症
1.疫学
1.1 発生頻度
2.診断
3.治療
3.1 薬物療法
3.2 手術療法
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