疼痛 書籍
No.1827
ジェネリック医薬品・バイオ後続品の開発と販売戦略
 
 

☆ 40以上の痛みを伴う疾患を掲載! がん、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病から希少疾患まで!
☆新薬開発のポジショニング設定、既存薬の適応拡大に活用できる!

痛みのメカニズムと
これからの治療薬・治療法の開発

〜治療へのニーズ・非臨床試験の適切な実施・エビデンスの得られる臨床試験デザイン〜

発刊日 : 2015年6月30日  体 裁 : A4判 580頁   定 価:99,000円(税込)

※書籍絶版 オンデマンド版 44,000円(税込)   (上製本ではありません)

 
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■ 本書のポイント
◆ 本書が解決する4つのポイント! ◆

@ 体の部位毎、メカニズム毎の最新治療情報を掲載!
   ・頭、顔、口腔、頚椎、胸、食道、内蔵、膝、関節、筋、子宮、、、、、
   ・リウマチ、骨粗鬆症、糖尿病、がん転移、多発性硬化症、帯状疱疹 など


A 新薬として狙うべき領域、リポジショニング、既存薬を適応拡大できる領域が分かる!
   ・対処療法しかない、手術しか治療がない、 反対に、有効な治療薬が存在するなど、、、、
    的確な製品戦略が練れる!!

B 【臨床に近い】 研究・評価 をするためのモデル動物の作製と病態・薬効評価!
   ・非臨床(動物実験)と治験との間で齟齬を生じさせない!
   ・重篤な副作用の発現を見落とさないためのモデル動物の作成法


C エビデンスが取得できる疼痛治療薬の試験デザインの組み方とは?
   ・臨床試験で想定している有益な治療効果を得ることができる!
   ・プラセボ効果の影響評価、エンドポイント設定をどうするのか?

■ 執筆者(敬称略)

(株)大塚製薬工場 内藤 真策 仙台ペインクリニック 伊達 久
(株)ファーマインダスト・ネットワーク日本 山本 実 松山市民病院 角南 典生
(株)矢澤企画 矢澤 秀典 奈良県立医科大学 渡邉 恵介
(株)CLINICAL STUDY SUPPORT 寒河江 千鶴 東海大学 永田 栄一郎
(株)CLINICAL STUDY SUPPORT 安藤 勝也 日本大学 小見山 道
(株)CLINICAL STUDY SUPPORT 志賀 功 静岡市立清水病院 井川  雅子
シーピーシー治験病院 古賀 正 水谷痛みのクリニック 臼井 要介
(株)CLINICAL STUDY SUPPORT 磯村 達也 熊本大学 河野 宏明
(株)浜松ファーマリサーチ 松田 明久 康生会クリニック 松原 英俊
塩野義製薬(株) 南 和寿 長崎大学 田山 淳
塩野義製薬(株) 藤田 真英 日本大学 稲毛 康司
産業技術総合研究所 肥後 範行 名古屋学芸大学 杉浦 康夫
名古屋大学 林 功栄 大阪医科大学 金 明博
金沢大学 尾崎 紀之 近畿大学 菊池 啓
静岡赤十字病院 今井 昇 近畿大学 嶋田 亘
東京女子医科大学  清水 俊彦 近畿大学 伊東 靖宜
東京医科歯科大学 須田 英明 近畿大学 春日 浩聡
東京医科歯科大学 吉川 達也 近畿大学 三平 整
千葉徳洲会病院 北原 功雄 近畿大学 黄 昌弘
日本赤十字社医療センター 久野木 順一 近畿大学 中島 仁
鳥取県立中央病院 奈良井 康宏 近畿大学 辻本 晴俊
山口大学 森 亜希 藤田保健衛生大学 山田 治基
山口大学 原田 英宜 昭和大学病院 岡田 まゆみ
山口大学 松本 美志也 富山大学大学院 小宮 顕
信州大学 坂本 明之 富山大学大学院 加藤 智規
杏林大学 八木 淳一 富山大学大学院 布施 秀樹
東北大学 飯島 克則 江戸川病院 泉田 良一
東北大学 下瀬川  徹 抱生会丸の内病院 山崎 秀
秋田赤十字病院 古屋  智規 東京女子医科大学 谷口 敦夫
帝京大学 納谷 幸男 岡山大学病院 中原 龍一
岩手医科大学 千葉 俊美 岡山大学病院 西田 圭一郎
大阪医科大学 金 明博 鹿児島大学 永野 聡
東京大学 村木 重之 鹿児島大学 小宮 節郎
大阪市立大学 鈴木 亨暢 弘前大学 佐藤 研
大阪市立大学 中村 博亮 桑原整形外科医院 福元 智子
山口大学大学院 鈴木 秀典 藤田保健衛生大学 土田 邦博
山口大学大学院 寒竹 司 関西医科大学 駒井 宏好
山口大学大学院 田口 敏彦 昭和大学 磯崎 健男
久留米大学 山田 圭 昭和大学江東豊洲病院 西見 慎一郎
久留米大学 佐藤 公昭 昭和大学江東豊洲病院 徳永 剛広
久留米大学 井上 英豪 昭和大学江東豊洲病院 笠間 毅
元九州労災病院 井原 秀俊 東京慈恵会医科大学 二宮 友子
松本歯科大学 平賀 徹 帝京大学 下山 恵美
東京医科歯科大学 野田 政樹 高知大学 泉谷 知明
東京医科歯科大学 守屋 秀一 順天堂大学 斎藤 理恵
東京医科歯科大学 山田 峻之 順天堂大学 井関 雅子
東京医科歯科大学 Smriti Arayal 奈良医療センター 平林 秀裕
東京医科歯科大学 八田 愛理奈 大阪医科大学 丘田 暁
東京医科歯科大学 伊豆 弥生 大阪医科大学 南 敏明
東京医科歯科大学 江面 陽一 東邦大学 都田 淳
九州大学 大石 正信 東邦大学 端詰 勝敬
長瀬クリニック 長瀬 満夫 東邦大学 天野 雄一
名古屋大学 田口 徹 東邦大学 坪井 康次
札幌医科大学 山下 敏彦 長崎大学 境 徹也
札幌医科大学 寺島 嘉紀 東海大学 梁 正淵
福山リハビリテーション病院 戸田 克広 東海大学 吉井 文均
東京都立神経病院 松原 四郎 帝京大学医学部附属病院 佐々木 翼
静岡県立静岡がんセンター 福田 博之 帝京大学医学部附属病院 高橋 秀則
佐賀大学病院 園畑 素樹 福岡歯科大学 阿南  壽
佐賀大学病院 馬渡 正明 香川大学医学部附属病院 宮本 沙美
青森県立中央病院 馬場 正之 香川大学医学部附属病院 白神 豪太郎
札幌医科大学 岩崎 創史 葛飾赤十字産院 鈴木 俊治
札幌医科大学 杉目 史行 筑波大学 柴田 靖
札幌医科大学 山蔭 道明 富永病院 菊井 祥二
福井大学 中嶋 秀明 富永病院 竹島 多賀夫
福井大学 本定 和也 国立国際医療研究センター 前原 康宏
福井大学 山岸 淳嗣 浜松医科大学 長谷川 智彦
福井大学 北出 誠 島根大学医学部附属病院 内尾 祐司
福井大学 内田 研造 聖マリアンナ医科大学 長田 賢一
東京慈恵会医科大学 川村 大地 日本医科大学附属病院 星川 直哉
広島大学 大下 恭子 日本医科大学附属病院 高井 信朗
広島大学 佐伯 昇    

■ 目  次

第1章 メーカーサイドから見る開発・薬事戦略

第2章 痛み・しびれ治療薬開発に向けたモデル動物の作成と薬効評価

第3章 痛みの原因とそのメカニズムからさぐる疼痛治療薬開発の展望

第4章 部位別の痛みの最新治療・薬物選択・治療へのニーズ

第5章 神経障害性疼痛(末梢神経障害/神経痛)の薬物治療と治療薬へ臨床のニーズ

第6章 精神科、心療内科領域の痛み(心因性疼痛など)の薬物治療と治療薬へ臨床のニーズ

第7章 侵害受容性疼痛の薬物治療と治療薬へ臨床のニーズ

第8章 エビデンスが取得できる疼痛治療薬の試験デザイン


◇第1章 メーカーサイドから見る開発・薬事戦略◇

第1節 疼痛治療薬開発における薬物動態試験の実施ポイント
 1.薬物動態特性からみた疼痛治療薬
  1-1. 吸収過程とドラッグデリバリーシステム
  1-2. 分布過程と薬効標的部位
  1-3. 代謝過程とプロドラッグあるいは薬物相互作用
  1-4. 疼痛治療薬の効果や体内動態の個人差と遺伝子多型
  1-5. 排泄過程と薬理作用の持続
 2.薬物動態試験の実施時期と試験パッケージの考え方
  2-1. 薬物動態試験の基本的な要件と代謝物評価のポイント
  2-2. 探索的試験と信頼性基準に沿った試験について
  2-3. 非臨床薬物動態試験のパッケージ
  2-4. 疼痛治療薬でのPK/PD解析 まとめ

第2節 疼痛治療薬開発における薬理試験の実施ポイント 
 1. 疼痛治療薬開発における薬理試験のポイント
 2. 疼痛モデルでの刺激誘発痛方法
  2.1. 熱刺激による評価系
  2.2. 圧刺激による評価系
  2.3. 化学的侵害刺激による評価系
 3. 疾患モデルを用いた疼痛治療薬の薬理評価方法
  3.1. 刺激誘発痛を指標とした評価系
  3.2. 自発痛を指標とする実験系
 4. その他の薬理試験

第3節 CRCから見た疼痛薬治験の実施ポイント
 1. 被験者の認識とCRCの役割
  1.1 行動までの情報処理過程
  1.2 認識と行動の齟齬
 2. 実施における留意事項
  2.1 CRCの態度
  2.2 問題点の整理
 3. 評価における倫理的配慮


◇第2章 痛み・しびれ治療薬開発に向けたモデル動物の作成と薬効評価◇

第1節 神経因性疼痛
 1. 物理的な損傷による神経因性疼痛
 2. 糖尿病性末梢神経障害
 3. 抗がん剤誘発疼痛
 4. 帯状疱疹後神経痛
 5. 脊髄障害性疼痛
 6. 脳卒中後疼痛

第2節 がん性疼痛
 1. 動物モデルにおける病態解析
  1.1 FBCモデルの病理学的解析
  1.2 FBCモデルの行動学的解析
 2. 動物モデルを用いた薬効解析
  2.1 FBCモデルを用いた鎮痛薬の薬効評価
  2.2 FBCモデルを用いた鎮痛薬の薬理学的解析

第3節 膀胱炎痛
 1. 膀胱炎モデル
  1.1 CYP単回投与モデル
  1.2CYP反復投与モデル
 2. 疼痛評価
  2.1 自発痛評価
   2.1.1 一般症状
   2.1.2 舐め行動
  2.2 誘発痛評価
   2.2.1 表在痛
   2.2.2 深部痛
 3. 薬効評価
  3.1 非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)
  3.2 鎮痛補助薬
  3.3 オピオイド鎮痛薬

第4節 脳卒中後疼痛モデル
 1. 齧歯類を用いた脳卒中後疼痛モデル
  1.1 損傷作成と行動評価
  1.2 グリア細胞の増殖
  1.3 薬剤効果の検証
 2. 霊長類を用いた脳卒中後疼痛モデル
  2.1損傷作成と行動評価
  2.2脳活動計測

第5節 筋筋膜性疼痛症候群
 1. 背景
 2. 筋筋膜性疼痛症候群の治療法
 3. 持続性筋痛モデル動物
  3.1 カラゲニン筋内投与誘発性筋痛モデル
  3.2 酸性生理食塩水連続筋内投与モデル
  3.3 間欠寒冷ストレスモデル
  3.4 レセルピン連続投与モデル
  3.5 筋硬結を伴う持続性筋肉痛モデル
 4. 筋痛の評価方法
  4.1経皮的圧刺激法による筋痛評価の妥当性
  4.1 筋機械性痛覚過敏の評価方法
   4 .1.1 ランダルセリット法
   4.1.2電子フォンフレイ法
   4.1.3空気圧鉗子法
  4.5ひずみゲージ装着鉗子法
  4.6 筋由来の二次性痛覚過敏(関連痛)の評価方法


◇第3章 痛みの原因とそのメカニズムからさぐる疼痛治療薬開発の展望◇

第1節 頭痛 

[1]緊張型頭痛
 1.緊張型頭痛の疼痛発生機序
  1.1 末梢性疼痛機序
  1.2 中枢性疼痛機序
   1.2.1 中枢性過敏
   1.2.2 中枢性筋収縮抑制機構の欠如
   1.2.3 画像的変化
 2. 緊張型頭痛の病態

[2]群発頭痛
 1.群発頭痛の症状
 2.群発頭痛の原因
 3.群発頭痛の治療の実際
  3.1予防的加療
  3.2発作時急性期治療

第2節 口腔顔面痛 

[1]歯痛
 1.歯痛の意義
 2.歯痛の疫学研究
 3. 歯痛のメカニズム
  3.1 象牙質の痛みと象牙質知覚過敏症
   3.1.1象牙質の痛み
   3.1.2象牙質知覚過敏症
  3.2歯髄の痛み
  3.3歯痛錯誤
  3.4関連痛
  3.5非歯原性歯痛

 [2]舌痛症
 1.舌痛症とは
 2.病態
 3.診断
 4.発症メカニズム
  4.1 味覚異常と舌痛が関連している
  4.2 三叉神経小径繊維のニューロパチー
  4.3 脳機能画像研究から
  4.4 抗うつ薬への反応
  4.5 心因の関与
 5.治療薬開発の展望

[3]三叉神経痛
 1. 薬物治療
 2. 抗けいれん薬による三叉神経痛の治療

第3節 頸肩腕痛 

[1]頸部椎間板ヘルニア
 1.病態と症状
 2.頻度
 3.検査法
  ・MRI
 4.治療方針
 5.頸椎椎間板ヘルニアにおける疼痛の由来と薬物療法
 6.手術療法 ・前方法 ・後方法 ・手術の合併症と予後

[2]頸椎症
 1.解剖
 2.病態
 3.疫学
 4.臨床所見並びに検査所見
 5.痛みの原因とメカニズム
 6.痛み治療薬開発の展望

[3]頸椎症性脊髄症(頸部脊柱管狭窄症)
 1. 症状
 2.検査所見:他覚所見
  1) 知覚障害   
  2) 筋力低下、筋萎縮
  3) 上肢腱反射の異常
  4) 下肢腱反射の亢進
  5) 病的反射の出現
 3、検査法 :画像診断
  1)頚椎単純X線写真(頚椎の形態学的特徴を知るための必須な検査):
  2)MRI(頚髄の状態を知るための必須の検査):
  3)単純CT(後縦靭帯骨化症が疑われる場合は必要な検査):   
   4)ミエログラフィー、CTミエログラフィー(頚髄形状を知るためには必要な検査):

[4]胸郭出口症候群
 1、痛みの原因とそのメカニズム
 2、疼痛治療薬開発の展望

第4節 胸痛 

[1]虚血性心疾患;虚血性疼痛の発生機序
 1. 狭心症発作時の痛み発生の機序;従来の仮説と新しい仮説
 2. 酸感受性イオンチャネル(ASIC)の分類と性質
 3. 虚血による組織酸性化を感知し、侵害受容性感覚神経を興奮させるASIC電流
 4. ASIC活性化の修飾物質

[2]食道・胃逆流症
 1.GERDとは、
  1.1. 下部食道括約筋
  1.2. 食道クリアランス機構
  1.3. 食道知覚
 2.GERDの治療
  2.1. 生活習慣改善
  2.2. 薬物治療
  2.3. 外科的治療

第5節 腹痛

[1]急性膵炎

[2]尿路結石症
 1.尿路結石症の痛みの原因とメカニズム
 2.疼痛治療薬の展望

[3]機能性ディスペプシア
 1.概念
 2.疫学
 3.病態
 4.診断
 5.まとめ

第6節 腰背部痛

[1]腰部椎間板ヘルニア
 1.椎間板ヘルニア(髄核脱出)の原因
 2.椎間板ヘルニアの神経根に対する機械的作用
  1)神経根自体の脆弱性と痛みを惹起しやすい構造
  2)神経根の圧迫
 3.ヘルニア(髄核)組織の神経根に対する生物的・化学的作用
  1)髄核組織の神経根に対する生物的影響
  2)髄核組織と神経痛の関係
  3)髄核の化学的組成
 4.神経障害と疼痛に関与するサイトカイン

[2]変形性腰椎症
 1.変形性腰椎症の有病率
 2.腰痛の有症率
 3.変形性腰椎症の発生率
 4.腰痛の発生率
 5.変形性腰椎症と腰痛との関連
 6.変形性腰椎症のQOLへの影響
 7.MRIによる変形性腰椎症の研究

[3]腰椎分離症
 1.初期・進行期の痛みのメカニズムと治療薬の展望
 2.終末期の痛みのメカニズムと治療薬の展望

[4]椎間関節症
 1. 解剖
 2. 腰椎椎間関節性腰痛の病態

[5]腰椎変性側弯症
 1.疫 学
 2.症状と病態生理
  2.1下肢症状:
  2.2 腰背部痛
   1)椎間関節・椎間板
   2)腰椎側弯と傍脊柱筋の関与
   3)神経根・馬尾由来の腰痛
   4)椎間不安定性による腰痛
   5)Cobb角と腰痛、activity of daily living(ADL)障害
   6)体幹バランス不良(off balance)
 3.疼痛治療薬の開発の展望
  3.1.侵害受容性疼痛の関与
  3.2.神経障害性疼痛

第7節 膝の痛み/下肢の痛み

[1]変形性膝関節症
 1. 膝の疼痛の局在
 2. 軟骨の役割
 3. 疼痛の種類
  3.1始動動作時の疼痛
  3.2 急性の疼痛
 4.関節水症
 5.神経運動器協調能
 6.関節モーメント
 7.過度の荷重負荷
  7.1 神経運動器協調能が巧く働かず、筋が多大な負荷を吸収できない場合。
  7.2膝内反または外反変形により、大きな関節モーメントが膝に作用する場合。
  7.3肥満により荷重量が増大する場合。
  7.4ジョギングやスポーツ活動で多大な衝撃力が作用する場合。
  7.5日常生活において、階段昇降、坂道歩行、重量物運搬を頻回に行う場合。

第8節 骨の痛み

[1]骨転移
 1. 疼痛の分類
  1.1 発生原因による分類
  1.2 発生パターンによる分類
 2. 骨組織における神経分布
 3. がんによる疼痛発症のメカニズム
  3.1 がん組織が産生する発痛物質による刺激
  3.2 局所のpH低下に伴う酸による刺激
  3.3 腫瘍の増大・浸潤に伴う感覚神経の損傷
 4. 骨転移疼痛の治療
  4.1 WHO方式がん疼痛治療法
  4.2 放射線治療
  4.3 ビスフォスフォネート、抗RANKL抗体
  4.4 分子標的治療薬
   4.4.1 TRPV1アンタゴニスト
   4.4.2 抗NGF抗体
   4.4.3 エンドセリン受容体アンタゴニスト

[2]骨粗鬆症
 1. 骨粗鬆症の痛みと脆弱性骨折
 2.脊椎骨折と大腿骨頚部骨折
 3.痛みと骨粗鬆症の脆弱性椎体骨折の診断
 4.骨粗鬆症の脆弱性椎体骨折の治療

第9節 関節痛

[1]変形性股関節症
  1.変形性股関節症の分類
 2.変形性股関節症の治療
 3.痛みの原因とメカニズム〜関節局所
 4.痛みのメカニズム〜中枢へ
 5.変形性股関節症の治療ターゲット:これからの展望
  5.1軟骨細胞
  5.2 滑膜炎
  5.3 骨髄病変
  5.4 神経系

[2]痛風

 1.1 MSU結晶が反応をおこしやすいのはなぜか
 1.2 痛風はなぜ痛いか
 1.3 痛風の痛みのメカニズム
・痛風の疼痛治療薬開発の展望
 2.1 尿酸降下作用のある薬の開発
  2.1.1 高尿酸血症治療薬の開発
  2.1.2 合剤、尿酸降下作用のある薬
  2.1.3 高尿酸血症治療薬のpleiotropic effect
 2.2 痛風発作に対する治療薬の開発
 2.3 痛風の疼痛治療に求められる薬剤、狙うべきターゲット
  2.3.1 自己炎症性疾患、遺伝子解析との関連
  2.3.2 変形性関節症治療薬の開発
  2.3.3 パラダイムシフトの可能性

第10節 筋痛 

[1]遅発性筋痛の神経・分子機構
  1. DOMSの特徴
 2. DOMSの動物モデル
 3. DOMSのメカニズム
  3.1 末梢神経機構
   3.1.1 筋C線維の関与
   3.1.2 イオンチャネルの関与
   3.1.3 神経栄養因子の役割
  3.2 中枢神経機構
  3.3 乳酸説
  3.4 筋膜の関与
 4. DOMS研究の今後と創薬の課題


[2]筋筋膜痛症候群: MPS
 1.疾患の概念
 2.臨床症状
 3.診断
  3.1 問診
  3.2 理学的検査
  3.3 診断基準
 4.発生メカニズム

[3]線維筋痛症 : FMS
  1.痛みの分類
 2.医学的に説明のできない痛み(Medically unexplained pain)
 3.中枢性過敏(central sensitization)
 4.中枢性過敏症候群(central sensitivity syndrome)
 5.線維筋痛症の症状
 6.線維筋痛症の診断基準
 7.線維筋痛症の疫学、検査
 8.線維筋痛症の治療総論
 9.線維筋痛症の非薬物治療
 10.線維筋痛症の薬物治療総論
 11.線維筋痛症の薬物治療各論
 12.線維筋痛症の治療成績
 13.線維筋痛症の薬物治療は他の疾患へ適用可能

[4]ミオパチー
 1.基礎的事項
 2.筋痛の主な原因 (表1を参照)
  2.1.筋線維に起因する痛み
   2.1.1. 筋線維の変性に起因する痛み
  2.2.筋膜に起因する痛み
   2.2.1. 好酸球性筋膜炎
   2.2.2. 中毒性筋膜炎、そのほかの筋膜炎
  2.3.筋の支配神経の機能異常に起因する筋痛
   2.3.1. 有痛性筋攣縮 (muscle cramp)
   2.3.2. スティフ・パーソン症候群 (stiff-person syndrome)
   2.3.3. 神経性筋緊張症 (neuromyotonia)
   2.3.4. レストレス・レッグ症候群 ( restless leg syndrome)
   2.3.5. 下肢痛・足指不随意運動 ( painful legs moving toes )
 3.全身痛の中の筋痛
  3.1.線維性筋痛症

第11節 がん関連 〜がん治療時における、しびれ〜
  1.がん治療時におけるしびれの基礎
  1.1末梢神経の構造
  1.2しびれの発症機序
  1.3しびれの原因となるがん薬物療法とその症状
  1.4抗がん剤による末梢神経障害に有効な対策。

第12節 神経障害性疼痛(末梢神経障害/神経痛)

[1]手根管症候群
 1.手根管症候群の疫学
 2.手根管
 3.正中神経(手根管よりも中枢側)
 4.正中神経(手根管以遠)
 5.手根管症候群の病態生理
 6.症状

[2]有痛性糖尿病性神経障害
  はじめに: 有痛性糖尿病性神経障害とは
 1.糖尿病性神経障害における疼痛の頻度
 2.有痛性糖尿病神経障害の種類
 3.糖尿病神経障害における疼痛の発生機序
 4.糖尿病性神経障害の薬物治療の現状と今後の可能性
 まとめ

[3]幻肢痛
 1 発症のメカニズム
 2 治療法
  2,1 薬物療法
   2,1,1 抗うつ薬(ノルトリプチリン,アミノトリプチン,イミプラミン)
   2,1,2 カルシウムチャンネルα2δリガンド(プレガバリン,ガバペンチン)
   2,1,3 抗けいれん薬(塩酸リドカイン,カルママゼピン,バルプロ酸ナトリウム)
   2,1,4 非ステロイド性消炎鎮痛剤
   2,1,5 オピオイド(モルヒネ,トラマドール,フェンタニル貼付剤)
   2,1,5 NMDA受容体拮抗薬(ケタミン)
   2,1,6 α2受容体作動薬(クロニジン)
   2,1,7 セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(デュロキセチン,ミルナシプラン塩酸塩)
   2,1,8 その他
  2,2 神経ブロック療法
  2,3 理学療法(ミラー・セラピー)
  2,4 心理療法
  2,5 脊髄および末梢刺激療法
 3, 新規薬剤と展望

[4]脊髄損傷後痛
 1. 正常な疼痛伝達経路:脊髄視床路の理解
 2. 脊髄損傷後痛発生のメカニズム
  2.1 脊髄後角ニューロンの興奮性上昇
  2.2 内因性制御システム(GABA)の機能不全
  2.3 ニューロンのsproutingによるシナプス回路再構成
  2.4 マイクログリア、アストロサイトの活性化
  2.5 生体内オピオイドの発現誘導
  2.6 下行性抑制系の機能異常
 3. 疼痛発現メカニズムから考えた治療薬開発

[5]脊髄空洞症
1.脊髄空洞症における痛みの特徴
  1.1 痛み、感覚障害についての患者アンケート調査1)
  1.2 MRI所見
  1.3 電気生理学的検討
 2.脊髄空洞症における痛みのメカニズム
 3.脊髄空洞症の痛みに対する治療
  3.1 外科的治療の効果
  3.2 薬物療法の効果

[6]脊髄癆
 1.脊髄癆の症状と診断
 2.痛みの原因
 3.治療薬の展望


◇第4章 部位別の痛みの最新治療・薬物選択・治療へのニーズ ◇

第1節 頭痛 

[1]片頭痛
 1. 国際頭痛分類
  1.1国際頭痛分類第3Beta版1)
   1.1.1片頭痛のサブタイプ
 2.片頭痛診断のピットフォール
 3.片頭痛の治療
  3.1片頭痛の急性期治療
   3.1.1 トリプタン製剤(表9)3)
   3.1.2 トリプタン製剤以外の発作頓挫薬
   3.1.3 急性期治療における制吐薬
  3.2 片頭痛重症発作時の治療
  3.3 妊娠中・授乳中の片頭痛急性期治療
  4.1 片頭痛の予防療法
  4.1.1 予防療法に使用する薬剤
  4.1.2 予防療法の期間

[2]緊張型頭痛 
 1.薬物療法
  1.1 急性期治療
  1.2 予防治療
   1.2.1 アミトリプチリン
   1.2.2 他の予防薬
 2.非薬物療法
  2.1 精神行動療法
  2.2 理学療法
  2.3 鍼灸
 3.併存症
  3.1 薬剤の使用過多による頭痛
  3.2 うつ病・不安障害
 4. 変容性片頭痛
 5 病態からみた治療

[3]群発頭痛
 群発頭痛 治療
  2) 群発頭痛発作期の予防療法
   A) 反復性群発頭痛の予防
   B) 慢性群発頭痛の予防
   C) 薬物療法以外の治療
  3) 発作性片側頭痛治療薬
  4) SUNCTおよびSUNAの治療薬
 群発頭痛 症例
  症例1)34才男性
  症例2) 30才女性

[4]脳脊髄液漏出症
 1.はじめに
 2.疾患概念
  2.1 呼称
  2.2 疫学
  2.3 病態
  2.4 頭部硬膜下血腫
 3. 診断
  3.1 症状
  3.2 クリーニング検査
  3.3 確定診断
   3.3.1 脊髄造影CT
 4.治療
  4.1 保存療法
  4.2 硬膜外自家血パッチとパッチ後CT
   4.2.1 方法
   4.2.2 注入量
   4.2.3 パッチ後脊椎CT
   4.2.4 予後
 5.むち打ち症との関連
 6.自家血パッチ有効率の向上の試み
 7.最後に

[5]症候性頭痛(脳出血、くも膜下出血)
 1.脳出血による頭痛
 2.くも膜下出血と皮質拡延性抑制
 3.脳出血の原因
 4.くも膜下出血による頭痛
 5.脳出血、くも膜下出血の頭痛に対する治療

第2節 口腔顔面痛 

[1]歯痛
  1.歯の痛み
  1)象牙質の痛み
  2)歯髄の痛み
 2.歯周組織の痛み
  1)根尖性歯周炎の痛み
  2)辺縁性歯周炎の痛み
  3)智歯周囲炎
 3.歯槽粘膜の痛み
 4.非歯原性歯痛
  1)咀嚼筋の筋・筋膜痛による歯痛
  2)神経障害性の歯痛
  3)神経血管性の歯痛
  4)帯状疱疹による歯痛
  5)心因性による歯痛

[2]歯痛
 1.はじめに
 2.象牙質知覚過敏症とその薬物療法
  2.1.象牙質知覚過敏症
  2.2 象牙質知覚過敏症の背景
  2.3象牙質知覚過敏症の薬物療法
   2.3.1塩化亜鉛
   2.3.2フッ化ジアンミン銀
   2.3.3フッ化ナトリウム製剤(図2)
 3.急性歯髄炎とその薬物療法
  3.1急性歯髄炎
  3.2急性歯髄炎の薬物療法
   3.2.1歯髄鎮静・鎮痛薬(図3)
   3.2.2経口鎮痛薬
 4.むすび

[3]舌痛症
 1.舌痛症の薬物療法
  1.1 抗うつ薬
  1.2 抗てんかん薬
  1.3 プレガバリン(神経障害性疼痛治療薬)
  1.4 抗精神病薬
  1.5 サプリメント類
  1.6 口腔湿潤剤
 2.治療へのニーズ

[4]三叉神経痛
 1.手術(MVD)有効例の条件
 2.手術
 3.臨床症状分類による三叉神経痛手術成績
 4. 臨床症状分類による微小血管減圧術の有効性
 5. 臨床症状分類と病態による微小血管減圧術の有効性

[5]顎関節痛
 1,顎関節症の疫学と自然経過
 2,顎関節症の病態
 3,顎関節症の病因論
 4,顎関節症の治療法
  4-1、治療法の分類
  4-2, 治療戦略

第3節 頸肩腕痛 

[1]頸部椎間板ヘルニア
 1. 現在の治療方法 
  1.1 薬物療法
   1.1.1 アセトアミノフェン
   1.1.2 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs:non-steroidal anti-inflammatory drugs)
   1.1.3 カルシウムチャネルα2δサブユニット阻害薬
   1.1.4 ワクシニアウイルス接種家兎炎症皮膚抽出液(ノイロトロピン?)
   1.1.5 抗うつ薬
   1.1.6 ステロイド
   1.1.7 オピオイド鎮痛薬 
   1.1.8 漢方治療
  1.2 神経ブロック療法
   1.2.1 硬膜外ブロック
   1.2.2 腕神経叢ブロック 
   1.2.3 神経根ブロック 
   1.2.4 星状神経節ブロック 
   1.2.5 椎間関節ブロック
 2. 治療へのニーズ

[2]頸椎症性脊髄症(頸部脊柱管狭窄症)
 1.治療方針
 2.治療へのニーズ

[3]胸郭出口症候群
 1、痛みの原因とそのメカニズム
 2、疼痛治療薬開発の展望

[4]肩甲骨の位置異常による上肢の痛みに対する超音波診断装置の使用法
 1.頸部の解剖
 2.診断
 3.肩の解剖
 4.病態
 5.治療方針

第4節 胸痛

[1]女性の胸痛
 1.狭心症
 2.微小血管狭心症 (microvascular angina) とcardiac syndrome X
 3.鑑別診断を行う上で注意を要する胸痛

[2]胃食道逆流症(GERD)
 1.GERDによる胸痛の診断
 2.GERDによる胸痛の実臨床での治療法
  2.1プロトンポンプ阻害剤・H2ブロッカー(オメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾール、エソメプラゾール、シメチジンなど)
  2.2消化管運動調整薬
  2.3防御因子増強薬(レバミピド、テプレノン、イルソグラジン、アルギン酸、など)
  2.4 制酸薬(アルミニウム剤、マグネシウム剤)
  2.5 抗食道スパスム薬(亜硝酸剤、Ca拮抗薬、シルデナフィル)
  2.6その他漢方薬(半夏剤)
  2.7抗うつ薬(三環系抗うつ剤、選択的セロトニン再取り込み阻害剤)
  2.8生活習慣改善療法


第5節 腹痛
[1]急性膵炎

[2]尿路結石症
 尿路結石症の疼痛に対する薬物選択につき、概説する。
  @NSAIDS
  Aオピオイド
  Bα1受容体遮断薬
  CCa拮抗剤
  D抗コリン剤、鎮痙剤
  EPDE5阻害剤
  F芍薬甘草湯
  Gデスモプレシン
  Hパパベリン
  Iアミノフィリン
  Jリドカイン塩酸塩
  Kトリガーポイント注射
  L温熱療法

[3]機能性ディスペプシア
 1.消化管運動機能改善薬(prokinetics)
 2.酸分泌抑制薬
 3.漢方薬
 4.向精神薬
 5.抗うつ薬
 6.三環系抗うつ薬
 7.抗不安薬
 8.H. pylori除菌療法
 9.認知行動療法(cognitive behavioral therapy: CBT)
 10.自律神経訓練法
 11.催眠療法

[4]過敏性腸症候群
 1 過敏性腸症候群の主な特徴
  1.1 病態生理学的特徴
 2 過敏性腸症候群に関連する因子
  2.1 年齢
  2.2 性別
  2.3 生活習慣
  2.4 心理的要因
  2.5 身体的要因
 3 全人的治療について
  3.1 IBS分類と治療方針
  3.2 心理療法の導入
  3.3 生活習慣の改善

[5]潰瘍性大腸炎
 1.潰瘍性大腸炎の病態からみた鎮痛方法 
 2.ブチルスコポラミン臭化物1scopolamine butylbromide (ブスコパン?)
 3.ペチジン塩酸塩pethidine hydrochloride オピスタン?
 4.ペンタゾシンpentazocine  (ソセゴン?、ペンタジン?)
 5.フェンタニルfentanyl (デュロテップ?)
 6.潰瘍性大腸炎の激しい腹痛は、フェンタニル デュロテップにより著しい鎮痛効果がが得られる。
 7.さいごに

[6]機能性胃腸症
 1.定義
 2.鑑別診断
 3.機能性胃腸症の原因
 4.内臓運動性の異常
 5.内臓感覚異常
 6.心理学的因子

第6節 腰背部痛

[1]腰部椎間板ヘルニア
 1.椎間板ヘルニア(髄核脱出)の原因
 2.椎間板ヘルニアの神経根に対する機械的作用
 3.ヘルニア(髄核)組織の神経根に対する生物的・化学的作用
 4.神経障害と疼痛に関与するサイトカイン

[2]変形性腰椎症
 1.腰背部痛患者での使用状況
 2.結果および考察

[3]腰椎分離症
 初期・進行期分離症に対する治療
 終末期分離症に対する治療


[4]椎間関節症
 腰神経後枝内側枝ブロック
 経皮的電気焼灼術

[5]腰椎変性側弯症
 1.腰椎変性側弯症の症状
 2.腰椎変性側弯症の病態
 3.疼痛のカテゴリーから見た現在の薬物治療戦略
  3-1.侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛
  3-2.侵害受容性疼痛の持続による感作
  3-3.腰痛のガイドラインによる治療方針
  3-4.疼痛のカテゴリーからみた腰椎変性側弯症の病態と治療戦略(Multimodal
 4.腰椎変性側弯症の病態からみた今後の薬物治療の展望
  4-1.椎間板、終板の観点から見た治療戦略:多血小板血漿(PRP)およびサイトカイン療法
  4-2.腰椎変性側弯症に合併する骨粗鬆症の観点から見た治療戦略
 5.腰椎変性側弯症の手術的治療
  5-1.除圧術か固定術かの選択
  5-2.脊柱変形に対する治療(矯正固定術)

第7節 膝の痛み/下肢の痛み

[1]変形性膝関節症
 1.OAの病態と痛み
  1.1 軟骨の変性、破壊
  1.2 二次性滑膜炎
  1.3 軟骨下骨および骨髄の変化
 2.膝OAに対して現在、使用される薬物治療
  2.1 アセトアミノフェン
  2.2 非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)
  2.3 副腎皮質ステロイド薬の関節内注射
  2.4 ヒアルロン酸関節内注射
  2.5 弱オピオイド
 3.OAに対する薬剤開発における障害、問題点

第8節 骨の痛み

[1]骨折
 1.骨折の原因による分類
 2.部位による分類]
 3.完全性による分類
 4.開放性の有無による分類
  ・疫学について
  ・どのような治療をしているか
  ・治療の満足度は?
  ・今後どのような薬剤がほしいか?

[2]骨転移(前立腺がん)
 1.前立腺がん骨転移による痛みに有効な治療
 2.今後期待される治療
 3.各種ガイドラインでの各種治療の位置付け(CRPCの場合)

第9節 関節痛

[1]変形性股関節症
 1、いとぐち
 2、直立二足歩行
 3、関節の構造と機能
 4、関節症の病態
 5、疫学
 7、治療
 8、まとめ

[2]関節リウマチ : RA
 1. 関節リウマチの病態と治療
  1.1 関節リウマチの病態
  1.2 関節リウマチの治療
 2. 関節リウマチの病態別にみた痛みとそれに対する治療法
  2.1 関節リウマチの病態別にみた痛み
  2.2 急性期の痛みの治療
  2.3 慢性期の痛みの治療
  2.4 合併症例における痛みの治療
 3. 関節リウマチに今後求められる痛みに対する治療法
  3.1 リウマチ医療の今後の展望
  3.2 今後求められるRAに対する痛みの治療

[3]痛風
 1.痛風の臨床症状
 2.痛風発作のメカニズム
 3. 診断
 4.治療の概略
 5.痛風発作の治療
 6.尿酸降下薬による高尿酸血症の治療


[2]筋筋膜痛症候群: MPS
 1.薬物療法
 2.トリガーポイントブロック
 3.刺激鎮痛法
 4.理学療法
 5.生活環境の改善

[3]線維筋痛症 : FMS
 1.線維筋痛症とは
 2.FMに対する新しい治療の開発
 3.まとめ

[4]線維筋痛症 : FMS
 1.線維筋痛症のカテゴリー分類と治療選択
  1.1線維筋痛症と鑑別疾患
  1.2副症状を考慮した線維筋痛症のカテゴリー分類
 2.エビデンスに基づいた治療
  2.1薬物治療とエビデンス
  2.2線維筋痛症のカテゴリー分類で使用が提唱されている薬剤のエビデンス
  2.3非薬物治療

[5]コンパートメント症候群
 1.発症様式
 2.発症部位・原因
 3.臨床症状
 4.診断
 5.治療
  5.1筋膜切開などによる減圧術
  5.2保存的治療

[6]サルコペニア
 1. サルコペニア
  1.1 サルコペニアの疾患概念
  1.2 サルコペニアの症状
  1.3 サルコペニアの治療
  1.4 サルコペニアによる痛みとのその対処

第11節 血流傷害による痛み 〜閉塞性動脈硬化症: ASO 〜
 1.閉塞性動脈硬化症の頻度
 2.閉塞性動脈硬化症の病態
 3.閉塞性動脈硬化症の症状
 4.閉塞性動脈硬化症の診断
 5.閉塞性動脈硬化症の治療(疼痛コントロールの将来展望も含めて)

第12節 自己免疫疾患 〜全身性エリテマトーデス〜
 1.頭痛
  1.1.ループス頭痛
  1.2.Posterior reversible encephalopathy syndrome (PRES)
  1.3.無菌性髄膜炎
 2.胸痛
  2.2.心病変
  2.3.胸膜病変
 3.腹痛
  3.1腹膜炎
  3.2消化管潰瘍
 4.関節痛

第13節 皮膚の痛み 〜褥瘡〜
 1、褥瘡の定義
 2、皮膚の構造
 3、褥瘡の痛みのメカニズムと対処
 4、創処置に伴う痛み
 5、褥瘡にまつわる痛みに関する要望

第14節 がん関連 

[1]がん性疼痛
 1.がんの痛みの種類と鎮痛薬の選択
 2.現在の鎮痛薬と新しい鎮痛薬
  2.1.非オピオイド性鎮痛薬
  2.2.オピオイド製剤
  2.3.多機能オピオイド
  2.4.鎮痛補助薬:抗けいれん薬、抗うつ薬

[2]がん治療時における、しびれ
 1.しびれの症状
 2.しびれの評価
 3.しびれの対策・ケア
 4.しびれの薬物治療
 5.治療へのニーズ

[3]子宮内膜症
 1.疫学
  1.1 発生頻度
 2.診断
 3.治療
  3.1 薬物療法
  3.2 手術療法


◇第5章 神経障害性疼痛(末梢神経障害/神経痛)の薬物治療と治療薬へ臨床のニーズ◇

第1節 帯状疱疹痛
 1PHNの薬物治療
 2PHN治療薬へ臨床のニーズ
 3今後期待される治療薬

第2節 手根管症候群
 1.診断
 2.鑑別診断
 3.評価
 4.治療
 5.今後の展望

第3節 糖尿病性ニューロパチー
  はじめに:有痛性糖尿病神経障害の社会的インパクト
 1.血糖コントロールでPDN発症を抑制できるか
 2. 痛みの計測法について
 3.PDN薬物治療の手順
 4.既存のPDN 治療薬の問題点と対策

第4節 脊髄損傷後痛
 1.神経障害性疼痛の診断
 2.今日の治療選択肢
 3.今後の治療薬の展望

第5節 脊髄空洞症
 1.脊髄空洞症における痛み
 2.脊髄空洞症における代表的な薬物治療
  2.1 プレガバリン
  2.2 デュロキセチン
  2.3 トラマドール
  2.4 ブプレルノルフィン

第6節 脊髄癆
 1.脊髄癆の痛みに対する薬物治療
 2.神経障害痛薬物治療ガイドライン
 3.ガバペンチンによる治療経験
 4.痛みのメカニズムと治療薬の選択

第7節 脳卒中後痛、視床痛
 1.歴史
 2.臨床的特徴
 3.発現機序
 4.薬物療法
 5.非薬物療法

第8節 多発性硬化症による痛みと薬物療法
 1. MSの治療
 2. MSによる痛みとその治療
  2-1. 中枢性神経障害性痛 (central neuropathic pain)
  2-2. MSによる中枢性神経障害性痛の治療の現状
  2-3. 三叉神経痛
  2-4. 他の神経障害性痛
  2-5. 侵害受容性痛


◇第6章 精神科、心療内科領域の痛み(心因性疼痛など)の薬物治療と治療薬へ臨床のニーズ◇

第1節 疼痛性障害
 1. 疼痛性障害とは
 2. 疼痛性障害の治療方針
  2.1. 身体的因子の評価
  2.2 心理社会的因子の評価
  2.3. 心理療法
 3. 疼痛性障害の薬物療法
  3. 1. 抗うつ薬
  3.2. 抗てんかん薬
  3.3. NSAIDs
  3.4. オピオイド
  3.5. 弱オピオイド
  3.6. 生物組織抽出物
  3.7. NMDA受容体拮抗薬
  3.8. 抗不安薬、睡眠薬
  3.9. 漢方薬
 4. 疼痛性障害治療薬へ臨床のニーズ

第2節 虚偽性障害
 1. 虚偽性障害とは
 2. 虚偽性障害における症状・徴候
 3. 虚偽性障害の病因
 4. 虚偽性障害の疫学
 5. 虚偽性障害の診断
  5.1 診断基準と疑われる臨床的特徴
  5.2 真の身体疾患や精神疾患との鑑別
  5.3 身体表現性障害や詐病との鑑別
 6. 虚偽性障害患者における痛みの訴え
 7. 虚偽性障害の治療
 8. 虚偽性障害の予後

第3節 パーキンソン病にともなう疼痛
 1.パーキンソン病
 2.パーキンソン病と疼痛
 3.パーキンソン病における疼痛の有病率
 4.パーキンソン病における疼痛部位
 5.パーキンソン病の臨床評価
 6.パーキンソン病における疼痛の病態
 7.パーキンソン病における疼痛の治療


◇第7章 侵害受容性疼痛の薬物治療と治療薬へ臨床のニーズ◇

第1節 外傷痛
 1.外傷痛の原因探索
 2.外傷痛の鎮痛プラン
  2.1.急性期
  2.2.慢性期
 3.難治性の外傷痛に対する東洋医学的アプローチ

第2節 外傷歯痛
 1. 歯の構造
 2. 象牙質痛
 3. 歯髄痛
 4. 歯根膜痛

第3節 術後痛
 1.多様式鎮痛と予防鎮痛
 2.鎮痛薬と術後鎮痛様式
  2.1 オピオイド鎮痛薬
  2.2 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
  2.3 アセトアミノフェン
  2.4 ケタミン
  2.5 ガバペンタノイド(ガバペンチン,プレガバリン)
  2.6 α2受容体作動薬(クロニジン,デクスメデトミジン)
  2.7 グルココルチコイド
  2.8 局所麻酔薬と局所・区域鎮痛法
  2.9その他の鎮痛薬・鎮痛様式
 3.特殊患者に対する術後鎮痛
  3.1小児
  3.2高齢患者
  3.3オピオイド耐性患者
  3.4肥満,睡眠時無呼吸

第4節 分娩痛
 1.日本人における分娩痛とは?
 2.分娩痛のメカニズム−分娩時の子宮および産道の神経支配−
 3.分娩痛の治療法の分類
 4.硬膜外麻酔について
  4.1.硬膜外麻酔の実際
  4.2.硬膜外麻酔の利点および欠点
 5.バランス麻酔について
  5.1.バランス麻酔の利点および欠点
 6.日本における硬膜外無痛分娩の実状
  6.1.日本の麻酔科診療実態調査結果について
  6.2.日本で求められる分娩痛治療法(薬)は?


◇第8章 エビデンスが取得できる疼痛治療薬の試験デザイン◇

第1節 片頭痛@
 1.片頭痛の評価方法
 2.トリプタンの比較研究
 3.新規片頭痛治療薬の試験
 4.片頭痛治療薬の薬物動態
 5.片頭痛治療薬の効果判定
 6.片頭痛治療薬の試験デザイン

第2節 片頭痛A
 1.片頭痛の治療
 2.片頭痛患者におけるプラセボ効果
 3.片頭痛治療薬の試験テサイン

第3節 帯状疱疹痛
 1.適格基準、選択外基準の設定
 2.エンドポイント設定
 3.薬効の検証において考慮すべきこと
 4.有害事象判定の実際
 5.被験者リクルートの実際

第4節 腰部脊柱管狭窄症
 1.腰部脊柱管狭窄症の定義
 2.腰部脊柱管狭窄症治療のエビデンスを確立する研究デザイン
  2.1.患者選択
  2.2患者の評価
  2.3 治験デザイン
 3.すでに保険適応を取得した薬剤での検討

第5節 変形性膝関節症
 1. OAの病態と疼痛の特徴
  1.1 OAの病態
  1.2 OAの疼痛発生機序
 2. OA治療における鎮痛の意義
 3. 臨床試験の進め方
  3.1 臨床試験の役割
  3.2 遵守すべき規制
  3.3 医薬品臨床開発のステップ
  3.4 エンドポイント
 4.OA治療薬のエンドポイント
  4.1 主観評価
  4.2 客観評価
  4. 3 Symptom modifying OA drugs とDisease-modifying OA drugs
 5.OAに対する疼痛治療薬の試験デザインの課題

第6節 線維筋痛症
 1.線維筋痛症とは
 2. 線維筋痛症の病態
 3.現在の線維筋痛症の治療
 4.線維筋痛症の症状評価スケール
  4.1 JFIQ(日本語版FIQ)
  4.2 FAS-31
 5 疼痛の測定方法
  5.1 主観的疼痛測定方法
  5.2 客観的評価法
 6. 精神症状の評価
  6.1 Hospital Anxiety and Depression scale:HADS
  6.2 ハミルトンうつ病評価尺度( Hamillton Depression Scale)
  6.3 Beck抑うつ評価尺度( BDI-U)
 7. 現在までの主な臨床試験
  7.1 セロトニン・ノルアドレナリン再取込み阻害薬(serotonin-noradrenaline reuptake 7.2 プレガバリン、ガバペンチン
 8. 臨床試験を行う上での注意点
  8.1 適応疾患の確保
  8.2 適切なプラセボの設定
  8.3 抑うつ状態などの精神症状の問題
 9.失敗する臨床試験デザインの傾向分析

第7節 術後痛
 1.研究期間の設定:慢性疼痛への移行
 2.参加者の選択:術式の違いによる疼痛メカニズムの差異
 3.対照群の設定
 4.術後痛の評価法


疼痛 治療 書籍