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医学 翻訳 書籍

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★『日⇔英』語訳での意味の“食い違い”を無くす日・英 それぞれでの文語の読み取りと表現のコツとは?

CIOMSMedDRA、実務よく悩まされる副作用事例で解説!

安全性情報・症例【日⇔英】翻訳

〜具体的事例に基づいた解説集〜

Translation (Janaese⇔English) for safety information and case reports

■発刊 2007年12月31日     ■体裁:B5版 上製本 176頁  ■定価 84,000円(税抜)


■ 本書のポイント

1.英文症例・医学用語 ⇒ 和訳する!

   ◆CIOMSや英文の安全性情報・医学的用語を正しく理解するための解説◆
     ―誤訳しがちな事象を例文として解説!
         難解な事象、臨床現場でよく起こる事象のケーススタディ
     ―医学上の意味や因果関係を            
          正しく理解するたの文例とコツが満載!


2.国内で発生した症例 ⇒ 英訳する!

   ◆正確な情報伝達のための英訳の解説◆
     ―共同試験、ライセンスパートナーとの
          円滑な情報伝達のための翻訳実務とは?
     ―実務で悩まされた62の事例       
           “どう訳せばいいのか”を明快に解説!

3.MedDRAの実践的な活用法

     ―用語選択での実践的活用法から、不整合性への対応策まで

4.日・米・欧 当局からの法的要求事項への対応


     ―海外安全性情報の「収集」「判断」「報告」実務の留意点

■ 執筆者
【監修・執筆】 田部井徹  (有)ジーエムエス社長、(株)アイロム 医学顧問
ハイメディック
医療法人寿栄会有馬高原病院 (元 塩野義製薬)
クインタイルズ・トランスナショナル・ジャパン
元製薬企業 Medical Director
持田製薬(株)
野嶋 豊
畑中 薫
前田 朋子
友田 昭二
紀成 尚志
パレクセル・インターナショナル(株)
大塚製薬(株)
東京大学医科学研究所、
   元・米国食品医薬品局 客員医系審査官
大阪大谷大学薬学部
伊藤 英進
吉田 多恵子
長村 文孝

雪村 時人

■ 目 次

第1章 国際開発における安全性情報の重要性

1.国際開発に於ける安全性情報
2.海外安全性情報(CIOMS情報)の取り扱い
 1)海外安全性情報(CIOMS情報)について
 2)安全性情報の翻訳およびMedDRAの活用
 3)外国症例及び国内症例の副作用情報
3.海外安全性情報の収集・提供
4.本書の構成

第2章 海外安全性情報(CIOMS)の取り扱い

第1節 CIOMSの読み取りと読解
 ・有害事象発現の情報(REACTION INFORMATION)
 ・被疑薬の情報(SUSPECT DRUG(S) INFORMATION)
 ・併用薬および既往歴(CONCOMITANT DRUG(S) AND HISTORY)
 ・報告企業名等(ONLY FOR REPORTS SUBMITTED BY MANUFACTURER)

第2節 CIOMSの因果関係、予測性、既知未知判断での留意点について
 1.CIOMSからの「重篤度」判定
 2.わが国に於ける「重篤度」とは
 3.わが国に於ける「重篤度」のグレード分類について
 4.有害事象についての考え方
 5.疾病と有害事象
 6.合併症の持つ臨床症状
 7.因果関係について
 8.試験薬投与と有害事象との時間的相関性
 9.有害事象の予測性の判断とその根拠
 10.予測性について

第3節 CIOMSの具体的文例・用語例を挙げた症例文の読み取りでの留意点
 1.日常会話用語で記載された有害事象名のMedDRA選択
  1.1 ‘Patient coded’ とは?
  1.2 ‘Collapse’
 2. “Toxic” の異なる意味
  2.1 Toxic shock syndrome毒素ショック症候群
  2.2 Toxic granulocytosis 中毒性顆粒球増多症
  2.3 “Atoxic” symptoms
 3.誤解されやすい医学用語
  3.1 プロトロンビン増加Prothrombin increased
  3.2 INR低下とは?
  3.3 ‘Clots’ は凝血塊か血栓か?
  3.4 「転換性障害conversion disorder」と「てんかん(癲癇)epilepsy」
 4.悪性腫瘍
  4.1 スティーブンス・ジョンソン症候群と卵巣癌
  4.2 非ホジキンリンパ腫Non-Hodgkin’s lymphomaの重篤性
 5.因果関係
  5.1 腸閉塞intestinal obstructionと腸管癒着症peritoneal adhesion
  5.2 麻薬乱用者の死因調査
  5.3 リウマチ性多発筋痛症polymyalgia rheumatica
  5.4 後腹膜線維症Retroperitoneal fibrosis
 6.有害事象としての薬物相互作用
  6.1 二つの薬物相互作用
  6.2 死因の推測
 7.不足した情報での判断
  7.1 重篤な産褥期乳汁分泌減少Lactation puerperal decreasedとは?
  7.2 無酸素性脳症anoxic encephalopathyと脳血管障害Cerebrovascular disorder
 8.見慣れない医学用語
  8.1 Cerebrovascular accident 脳血管発作
  8.2 Gastric band surgery 胃バンディング手術
  8.3 Somatoform pain syndrome身体表現性疼痛症候群

第4節 用語集(MedDRA)の利用における注意点
 1. MedDRAとは?
  1.1MedDRAとは何か?
  1.2 そもそもコーディングとは?
  1.3なぜMedDRA?
  1.4MedDRAとMedDRA/J ? そのデータ構成から違いを理解する
  1.5MedDRAはなぜ生み出されたのか?
  1.6なぜMedDRAが必要とされたのか?
 2. MedDRAの特徴
  2.1 MedDRAには維持・管理機関がある
  2.2 MedDRAはメンテナンスされている
  2.3 MedDRAにはバージョンがある
  2.4 MedDRA(MedDRA/J)を利用するためには利用契約が必要である
  2.5 MedDRAはASCIIファイルで提供される
  2.6 MedDRAは階層構造を持っている
   2.6.1 LLT ? Lowest Level Term (下層語)
   2.6.2 PT ? Preferred Term (基本語)
   2.6.3 HLT ? High Level Term (高位用語)
   2.6.4 HLGT ? High Level Group Term (高位グループ用語)
   2.6.5 SOC ? System Organ Class (器官別大分類)
  2.7 MedDRAのPTは複数のSOCにリンクすることができる(多軸構造である)
  2.8 PTが複数のSOCにリンクする場合、「Primary SOC」と「Secondary SOC」がある
  2.9 複数のリンクを許していないSOCがある (単軸構造である)
  2.10 LLTには「英語カレントフラッグ」と「日本語カレントフラッグ」が付与されている
 3. MedDRA/Jを使用する上で注意すること
  3.1 MedDRAは「英語」で管理されている用語集である
   3.1.1英語が先に決定される
   3.1.2カレントフラッグがある
   3.1.3日本語情報が変更されることがある
   3.1.4配置の変更がある
 4. MedDRAでのコーディング - MedDRAの「使用上の注意」を考慮しながら
  4.1 「Points to Consider」について
  4.2 “Garbage in” “Garbage out”である
  4.3 MedDRA独自の情報収集を要する場合がある
  4.4 Source languageが「英語」の場合
   4.4.1英語カレントフラッグ
   4.4.2 スペリング
   4.4.3 語順
   4.4.4 一般的に使用されている用語と、MedDRAとして使用される用語に違いがある場合がある
  4.5 Source languageが日本語の場合
   4.5.1 日本語カレントフラッグ
   4.5.2 上位概念の確認を行なう
   4.5.3 選択したい用語がみつからない 解決法@英語を使用する
   4.5.4 選択したい用語がみつからない 解決法A日本語シノニムファイルを検索する
 5. MedDRAに関する情報を得るには
  5.1 JMO Webサイト
  5.2 MeDRAの利用契約を締結する
  5.3「Introductory Guide 手引書」「What’s New」を参照する
  5.4「MedDRA/J改訂情報」を参照する
  5.5 JMOが開催する研修、ユーザー会に参加する
 6. MedDRAをめぐる今後の動き
 7.MedDRAのもつ不整合性とその対策
  7.1 定義の違いによる分類
   7.1.1 横紋筋融解
   7.1.2 妊娠中の高血圧に絡む諸問題
   7.1.3 高血圧に関する問題点
  7.2意識障害にまつわる問題点
  7.3言葉による重症感の違い
   7.3.1 眠気(表10)
   7.3.2 頭重感(表11)
   7.3.3 灼熱感(表12)
  7.4 間違った日本語訳

第3章 国外安全性情報の収集方法と具体例

第1節 国外安全性情報の情報源と収集のポイント
 1. 情報の収集、評価と報告の概要
 2. 情報源
  2.1 規制当局からの措置情報の情報源
  2.2 文献学会論文からの有害事象情報源
   2.2.1 Medline
   2.2.2 Embase
   2.2.3 Derwent Drug File(Derwent)
   2.2.4 BIOSIS Previews
  2.3. CIOMS情報からの有害事象情報源
 3. 情報収集方法
  3.1保健当局からの措置情報の収集方法
   3.1.1 ウェブページにアクセスする方法
    3.1.1.1 米国保健当局FDA
    3.1.1.2 英国規制当局MHRA
    3.1.1.3 欧州医薬品庁EMEA
   3.1.2 データベース会社から受信する方法
    3.1.2.1 JAPIC Daily Mail
    3.1.2.2 G.Search Daily Mail/NewsEdge
  3.2 文献学会(主に有害事象)情報の収集方法
    3.2.1 有害事象関連
    3.2.2 未知感染症

第2節 CIOMSおよびICHの概要と関連性
 1. 市販後医薬品の安全性情報
  1.1 緊急報告
  1.2 定期的報告
  1.3 添付文書中の中核安全性情報
  1.4 ベネフィットおよびリスク解析
  1.5 ファーマコビジランス プラクティス
 2. 市販前(承認前)医薬品安全性情報
 3. 結語:

第3節 文献・学会論文からの情報収集と具体例
 1.有害事象情報(ホルモン補充療法)の具体例   
  1.1 ホルモン補充療法と乳癌、心臓疾患、脳卒中、静脈血栓塞栓症の有害事象発現(表−2:1−A,B)
  1.2 ホルモン補充療法と乳癌発現について(表−2:2−A,B)
  1.3 ホルモン補充療法と虚血性脳卒中発現について(表−2:3−A,B)
  1.4 ホルモン補充療法と静脈血栓症発現について(表−2:4−A,B)
  1.5 ホルモン補充療法と痴呆症発現について(表−2:5−A,B)
 2.生物由来製品(尿関連製品、狂牛病関連他)情報の具体例
  2.1 狂牛病, CJDおよびvCJDについて                                                
   2.1.1 クロイッツフェルトヤコブ(CJD)病
   2.1.2 変異型クロイッツフェルトヤコブ(variant CJD; vCJD)病
   2.1.3 vCJDの感染性の危険性
  2.2 未知病原体の尿中検出の有無
   2.2.1 Dr. Shaked論文(尿中異常プリオン検出)
   2.2.2 Dr. Shaked論文に対する反論の情報収集
    2.2.2.1 Dr. Furukawa論文
    2.2.2.2 Dr. Serban (ノーベル賞を受賞したプルシナーと同じ研究室)論文
    2.2.2.3 Dr. Head 論文
  2.3 未知病原体のミルク中検出の有無
   2.3.1 Dr.Ligios論文の概要
   2.3.2 Dr. Everest 論文の概要
  2.4 未知病原体の血中検出
   2.4.1 Dr. Llewelyn論文の概要
   2.4.2 Dr. Collinge論文の概要
  2.5 WHO TSE ガイドライン(2006年)
  2.6 未知病原体の血中検出の有無
 3.おわりに

第4章 国内安全性情報を海外へ報告する際の英訳実務

第1節 診断、症状、因果関係、臨床経過の英訳実務の実際
 1 .診断の英訳実務の実際
  ・「診断」とは
  ・「診断」を英訳する場合の実務例
 2. 症状の英訳実務の実際
  ・「症状」とは
  ・「症状」と「徴候」
  ・「症状」を英訳する場合の実務例
 3.臨床経過の英訳実務の実際
  ・「臨床経過」とは
  ・医学論文における「臨床経過」とファーマコビジランスにおける「臨床経過」との相違点
  ・「臨床経過」を英訳する場合の実務例
     (例)「2007年9月3日に、患者は腹痛を来した。」
  ・独立した項目としての「診断」「症状」と、「臨床経過」中の「診断」「症状」との対応
  ・臨床経過中に「診断」や「症状」を記載する場合の実務例
    (例)「本剤投与3日後に、患者は発熱を来した。」
     (例)「患者は、発熱と腹痛を来した後に、急性胆嚢炎と判明した。」
  ・「軽快」という転帰を英訳する際の注意点
     (例)「2週間後に、発疹は軽快した。」
  ・「否定的」という因果関係を英訳する際の注意点
     (例)「本剤(X)と有害事象との因果関係は、『否定的』と考えられる。」

第2節 副作用名と用語についての留意点
 1.MedDRA Points to Consider Release 3.2
  1.1 Release 3.2の目的
  1.2 一般的原則
   1.2.1 原データの質
   1.2.2 用語の選定レベル
   1.2.3 「カレント」あるいは「ノンカレント」と示されるLLTの用い方
   1.2.4 用語の選択
   1.2.5 情報の削減,付加の禁止
   1.2.6 品質保証
  1.3 用語選択の留意点
   1.3.1 暫定的な診断
    【事例】暫定的な診断が報告された場合の事例
    【事例】報告された兆候や症状が暫定的な診断名に含まれない事例
    【事例】暫定的な診断名が複数報告されている事例
    【事例】暫定的な診断名が,兆候や症状を表す言葉と併せて報告されている事例
   1.3.2 死亡とその他の転帰
    【事例】「心筋梗塞による死亡」(death due to myocardial infarction)
    【事例】「便秘」(constipation),「腸破裂」(ruptured bowel),「腹膜炎」(peritonitis),「敗血症」(sepsis)と「患者死亡」が報告された場合
    【事例】報告者が「発見した時,死亡していた。」とだけ述べている場合
    【事例】「うっ血性心不全による入院」(hospitalization due to congestive heart failure)が報告された場合,「うっ血性心不全」を選択することができ,「入院」は転帰として  捉える。
    【事例】「患者は入院した。」という報告だけの場合には,「入院」を選択できる。
   1.3.3 矛盾,不明瞭,曖昧な情報
    (1)矛盾した情報
    【事例】「血清カリウム値1.6 mEq/Lで高カリウム血症」が報告された場合
    (2)不明瞭な情報
    【事例】「GU痛」(GU pain) が報告された場合
    (3)曖昧な情報
    【事例】「患者は,添付文書に載っている有害事象をすべて経験した。」といった様な報告だけで,具体的な情報を入手できなかった場合
   1.3.4 用語の組み合わせ
    (1)ひとつの用語が診断名,他の用語が特徴的な兆候や症状を表す場合
    (2)ひとつの用語が他の用語よりも,具体的な情報を示している場合
    【事例】「心房細動による不整脈」(Arrhythmia due to a trial fibrillation)が報告された場合
    【事例】「肝機能障害(急性肝炎)」{hepatic function disorder(acute hepatitis)}が報告された場合
    (3)複合した(組み合わせた)概念を表した用語が存在している場合
    【事例】「糖尿病による網膜症」(retinopathy due to diabetes)が報告された場合
    【事例】「掻痒を伴う発疹」(rash with itching)が報告された場合
    (4)用語を分割したほうが,より多くの臨床情報を得られる場合
    【事例】「下痢と嘔吐」(diarrhea and vomiting)が報告された場合
    【事例】「敗血症」(sepsis)によるDIC」と報告された場合
    【事例】「転倒による手首骨折」(wrist fracture due to fall)が報告された場合
    (5)ひとつの事象と元々存在した状態を組み合わせた内容で報告された用語が,MedDRAにない場合
    【事例】「癌による痛み」(pain due to cancer)が,癌患者で報告された場合
    【事例】「癌による息切れ」(shortness of breath due to cancer)が癌患者で報告された場合
   1.3.5 身体部位と事象の特殊性
    【事例】「顔面の皮疹」(skin rash on face) が報告された場合
    【事例】「胸部の皮疹」(skin rash on face) が報告された場合
    【事例】「顔と首の皮疹」(skin rash on face and neck) が報告された場合
   1.3.6 感染部位と原因
    【事例】「肺炎球菌性肺炎」(pneumococcal pneumonia)が報告された場合
    【事例】「呼吸器の真菌感染」(respiratory fungal infection )が報告された場合
   1.3.7 既存の健康状態
    【事例】「口臭の悪化」(halitosis worsened)が報告された場合
    【事例】「アルツハイマー病の進行」(progression of Alzheimer's disease)が報告された場合
    【事例】「黄疸の悪化」(aggravation of jaundice)が報告された場合
   1.3.8 先天性を表す用語
    【事例】「先天性心疾患」(congenital heart disease)あるいは
         「心疾患を伴った小児」 (child born with heart disease)と報告された場合事例:
    【事例】「胆管拡張症」(cholangiectasis)が報告された場合
   1.3.9 内科的処置,外科的処置
    【事例】「患者は胆嚢手術を受けた。」が,報告情報のすべてである場合
    【事例】「幼児期に扁桃摘出術を受けた。」という報告
    【事例】「肝不全による肝移植」(liver transplantation due to liver failure)という報告の場合
    【事例】「出血性胃潰瘍による手術」(surgery for bleeding gastric ulcer)という報告
   1.3.10 臨床検査
    (1)修飾語を伴わない臨床検査の用語
    【事例】「ビリルビン」(bilirubin)検査を実施する場合
    【事例】「心拍出量」(cardiac output)を測定する場合
    (2)臨床検査の結果が有害事象や副作用を意味する場合
     1) 健康状態に対する検査結果
     【事例】「低血糖症」(hypoglycemia)が報告された場合
     【事例】「ブドウ糖低下」(decreased glucose)が報告された場合
     2)明白な検査結果
     【事例】報告された検査値が,参考基準値を明らかに下回っている,例えば40 mg/dLの場合
     3)曖昧な検査結果
     【事例】単位を示さず「ブドウ糖が40であった。」という報告があり,追加情報を得ることのできない場合
    (3)報告者が連絡した臨床診断と一致する診断結果のそれぞれにMedDRAの用語をあてはめる必要はない。
     【事例】「カリウム値上昇,K 7.0 mmol/L 及び高カリウム血症」(elevated potassium,K 7.0 mmol/L, hyperkalemia)と報告された場合
    (4)報告者が連絡した臨床的な診断が,診断結果と一致しない場合
    (5)具体的な結果を示す用語がない場合にだけ,特異的でない検査結果を示す用語を用いる。
     【事例】「肝機能検査結果の異常」(abnormal liver function tests)が報告されている場合
     【事例】「アルカリフォスファターゼ,SGPT上昇,SGOT上昇,LDH上昇」が報告された場合
   1.3.11 誤投与と偶然の暴露
    (1) 誤投与によって何らかの臨床的な結果が生じた場合
     【事例】「誤投与による蕁麻疹」(hives due to medication error)が報告された場合
    (2) 臨床結果が生じていない誤投与
     【事例】「薬剤を筋肉内ではなく静脈内に投与した。」(medication was given intravenously in stead of intramuscularly)と報告された場合
    (3)偶然の暴露に対しても同様の方針をとる。
     【事例】「飛び散った注射薬が看護婦の目にはいった。」場合
     【事例】「授乳中の子供への薬物暴露」が 報告された場合
    (4)「副作用なし」と明示している場合には,「副作用なし」という用語も追加して選択する。
     【事例】「筋注ではく静注で薬剤が投与されたが, 影響はなかった。」と報告された場合
   1.3.12 過量投与,毒性,中毒
    (1) MedDRAにおける「過量投与」(overdose),「毒性」(toxicity),「中毒」(poisoning)に用語
     【事例】「ピル(丸剤)の過量投与」(overdose of pills)が報告された場合
    (2) 過量投与に関連して報告された兆候や症状に対しても,用語を選択するべきである。
     【事例】「試験薬の過量投与による腹痛」(stomach upset from study drug overdose)と 報告された場合
    (3)「過量投与」が報告され,特に「副作用なし」(There were no adverse effects.) と 明記している場合
   1.3.13 薬物相互作用
     【事例】「薬物の相互作用によるものと疑われるトルサード・ド・ポワン」が報告された場合
     【事例】「患者が抗けいれん薬と心臓病薬を飲み始めて, 失神した。」と 報告された場合
     【事例】「患者が抗けいれん薬を服用してから,心臓病薬を飲み始めたところ,
          抗けいれん薬の(血中)濃度が増加した。」と報告された場合
   1.3.14 副作用なし
   1.3.15 想定外の治療効果
     【事例】「頭のはげた患者が,降圧薬を飲んでいる間に髪が生えたと喜んでいる。」と報告された場合
   1.3.16 効果の変容
    (1) 薬剤に効果がないことを報告者が特に明示した場合
     【事例】「抗生剤が効かなかった。」(Antibiotics didn't work.)と報告された場合
     【事例】「薬を服用したが頭痛は消えず,薬は効果がなかった。」と報告された場合
    (2) 予想された効果の得られなかったことが報告された情報により明確に伝えられた場合
     【事例】「てんかん患者が,抗てんかん薬を服用したが,発作に変化はなかった。」と報告された場合
    (3) 有効性の欠如を推測することは適切ではない。
     【事例】「抗HIV薬を服用したAIDS患者が死亡した。」と報告された場合
    (4) 効果の増加,減少,延長
     【事例】「患者への薬剤Aの効果が増加した。」が報告された場合
     【事例】「患者への薬剤Aの効果が減少した。」が報告された場合
     【事例】「患者への薬剤Aの効果が長くなった。」と報告された場合
   1.3.17 社会的環境
   1.3.18 病歴,社会歴
   1.3.19 適応症
    (1) 健康状態(medical condition)
    (2) 予防法(prevention and prophylaxis)
    (3) 診断検査 (diagnostic testing)
    (4) 処置 (procedures)
    (5) 補充(supplementationとreplacement)療法
    (6) 適応症が報告されていない場合
 2.実務上で経験した事例
  2.1 嘔気,吐き気,胃のむかつき
  2.2 痙攣
  2.3 目眩(めまい)
  2.4 腫瘍

第5章 欧米での副作用報告規制と当局への副作用報告書の作成

第1節 国内副作用情報報告からFDAへの英文副作用報告書を作成する
 1.FDA (U.S. Food and Drug Administration:米国食品医薬品局)への副作用報告総論
 2.INDでの副作用報告
  ・FDA Form 3500Aの記載方法
 3.市販後の副作用報告
 4.FDAにおける英文

第2節欧州規制当局への副作用報告の作成について
 1.緒言
  1)はじめに
  2)基本的な事項
  3)報告の種類
 2.副作用症例報告の要件
  1)報告基準
   i) Unexpected(EU域外からの報告について適用)
    ・SPCについて
   ii) Suspected
   iii) Serious:ICHの勧告に基づいて
  2)報告期限
  3)報告起算日について
  4)特殊な症例の対応
   i)無効例
   ii)医療目的外の使用について
 3.その他の注意
  1)文献モニタリング
  2)臨床試験からの報告
  3)報告用語
  4)電子報告
  5)現地の組織
 4.おわりに


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