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疼痛 治療 書籍

No.1571

 
トップドクター達が語る、慢性疼痛薬物治療の実際! 
   気鋭の研究者によって明かされる疼痛メカニズムのベクトル!

【薬物治療/求められる治療薬/有望カスケード】

慢性疼痛における薬剤選定治療薬開発

発 刊 2010年9月30日   体 裁 B5判417頁(上製本)   定 価 85,000(税抜)


【 書 評 】

 持田製薬梶@創薬研究所  砥出勝雄 氏

  昨今、疼痛関連分子の相次ぐ発見とともに神経因性疼痛、変形性関節症など難治性の慢性疼痛治療薬の開発に向け各社凌ぎが削られている半面、臨床試験が中断するケースが多いのも現状である。

 製薬企業で疼痛治療薬の研究開発に携わる研究者の視点で本書を評すると慢性疼痛病態、発症機構、診断、薬物治療の実態など(1部)、動物モデルから薬物治療など(2部)、新規疼痛ターゲット分子から将来展望など(3部)をご高名な先生方の長年のエキスパートとしての貴重な経験を基にした執筆により臨床から基礎までを解りやすく、かつ専門性の深い最新版の書物として実に良書といえる。

  実際、全項目(3部63節)を読み、創薬に携わる研究者として非常にインパクトを受けたのは最初に臨床に関する内容が記載されており、慢性疼痛の病態、その治療に向けきめ細かな薬物治療が行われている実態を感じとれた点であった。かつ、疼痛領域が網羅的に記述されており、各節適度な長さなので、興味深く読めた。全体を通じ私自身の疼痛分野の知識度合いを改めてスクリーニング出来た点、良き師匠となるT冊と思えた。目下、知識の浅かった項目は参考文献も検索し、充実させている。さらに、もっとこの点を知りたいなど補遺も期待したい項目もあり、続編があれば待ち遠しい。

 企業で創薬研究に携わっておられる研究者の方々が期待されることの答えとして、本書を通じ新規化合物が臨床で有効性が出なかった要因は、副作用の原因は、動物モデルから薬効や副作用が予測可能か、どの動物モデルが臨床の病態を反映しているか、将来の治療薬は、などの疑問点に対して本書は今後、医療現場で期待される新薬像への創薬ストラテジーの立案に大変有益な情報を提供してくれる書物であると述べたい。

  最後に本書はベンチサイドと臨床サイドをブリッジする良書として推奨したい。そして、本書が1日も早く現在の疼痛治療のアンメットニーズを満たす優れた治療薬・治療法の実用化に向け、1助になることを執筆者の1人として願っている。

■ 執筆者(敬称略)
富山大学大学院
愛知医科大学
大阪医科大学
奈良県立医科大学
尼崎中央病院  
愛知医科大学病院
大阪大学大学院
熊本託麻台病院
大阪大学大学院
熊本大学大学院
東京大学医学部付属病院
福岡大学病院
群馬大学大学院

順天堂大学
藤田保健衛生大学
癌研有明病院
亀田総合病院
東京慈恵会医科大学
大阪工業大学
名古屋大学
篠ノ井総合病院
国立病院機構相模原病院
獨協医科大学
司誠会野上病院
滋賀医科大学
加茂整形外科医院
財団法人三友堂病院
東芝病院
昭和大学
昭和大学病院
自治医科大学
金森昌彦
岩堀裕介
奥田龍三,常徳剛
小畠康宣
三木健司
牛田享宏,森本温子
齋藤洋一
平田好文
柴田政彦
山本達郎,宮崎里佳
山田芳嗣,住谷昌彦
比嘉和夫
三枝里江,
  小幡英章, 斎藤繁
森田善仁
河西稔
川上和宜
松田正典
加藤総夫
芦高恵美子
田口徹
浦野房三
福井尚志
濱口眞輔,永尾勝
長井信篤
小山なつ
加茂淳
加藤佳子
茅根義和
増田豊
樋口比登実
井上莊一郎
久留米大学
大分大学
禎心会病院
   ペインクリニックセンター
慶應義塾大学
滋賀医科大学
東邦大学
獨協医科大学
富山大学大学院
信州大学
福島県立医科大学
持田製薬
和歌山県立歯科大学
北里大学
名古屋大学
弘前大学
自然科学研究機構
岡崎バイオサイエンスセンター
山口大学大学院

兵庫医科大学
福岡大学
九州大学
和歌山県立医科大学
産業医科大学
昭和大学
大阪医科大学
佐賀大学
京都大学大学院
徳島大学大学院
札幌医科大学
広島大学
山田圭
高谷純司,野口隆之

表圭一
橋口さおり
野坂修一,新田隆之
井手康雄,田上惠
山口重樹
倉石泰、佐々木淳
川股知之
矢吹省司
砥出勝雄
前田武彦,岸岡史郎
長瀬博
水村和枝
櫛方哲也

富永真琴
石川敏三,
  掛田崇寛,山本美佐
三好歓
高野行夫
津田誠,井上和秀
仙波恵美子
原幸治,佐多竹良
原俊太郎
南敏明
熊本栄一,藤田亜美
中川貴之
河野崇,大下修造
山蔭道明,山内正憲
森田克也,土肥敏博
■ 目 次

◆1部 慢性疼痛の発現機序と薬物治療

1章 炎症性疼痛
 1節 腰痛
  [1] 発現機序と薬物治療
  [2] 症例検討で見る腰痛
 2節 肩痛
  [1] 発現機序と薬物治療
  [2] 症例検討で見る肩痛
 3節 関節痛の発現機序と薬物治療
  [1] 発現機序と薬物治療
  [2] 症例検討で見る関節痛
 4節 整形外科における 炎症性疼痛の症例と薬剤選定の実際

2章 神経因性疼痛
 1節 神経因性疼痛概論 〜末梢性・中枢性神経因性疼痛の発現機序〜
 2節 視床痛の症状と原因・治療
 3節 脳卒中後疼痛
  [1] 病状と薬物治療
  [2] 症例検討で見る脳卒中後疼痛
 4節 脊椎障害性疼痛(発現機序と薬物治療)
 5節 複合性局所疼痛症候群
   (カウザルギー、反射性交感神経性ジストロフィー)
  [1] 反射性交感神経性ジストロフィーの 発現機序と薬物治療
  [2] 症例検討で見る複合性局所疼痛症候群
         (カウザルギー、反射性交感神経性ジストロフィー)
 6節 神経障害性疼痛における モルヒネの有効性について
 7節 帯状疱疹後神経痛の発現機序と薬物治療
  [1] 発現機序と薬物治療
  [2] 薬物と治療ガイドライン
  [3] 発現機序と薬物治療

 8節 糖尿病性神経因性疼痛の発現機序と薬物治療

 9節 抗がん剤による 末梢神経障害のメカニズムと薬物治療
  [1] 発現機序と薬物治療 〜抗がん剤による末梢神経障害
  [2] 症例検討で見る抗がん剤による
          末梢神経障害のメカニズムと薬物治療
 10節 慢性痛と情動

3章 その他の慢性疼痛のメカニズムと 治療のアプローチ
 1節 遺伝子的要因による痛み発現メカニズム
 2節 線維筋痛症の発現メカニズムと臨床現場における薬剤選定基準
  [1] 線維筋痛症の発症・病態メカニズムと今後の展望
  [2] 線維筋痛症の診断と薬物療法
 3 節 変形性関節症
  [1] 変形性関節症における疼痛 ―疼痛発現のメカニズムと病的意義―
  [2] 変形性関節症疼痛の薬剤選定基準の実際
 4節 心療内科から観た慢性疼痛の薬物療法と 心療内科的アプローチ
 5節 内因性疼痛抑制系の機序
 6節 判明している筋筋膜性疼痛症候群と今後の展望

4章 慢性疼痛における 効果的な鎮痛薬の使い方
 1節 慢性疼痛におけるオピオイドの効果的な使い方
 2節 慢性疼痛におけるモルヒネの効果的な使い方
 3節 慢性疼痛における非オピオイド
     (NSAIDS・アセトアミノフェン)の効果的使い方
 4節 慢性痛に対する神経ブロック療法の意義と効果
 5節 慢性疼痛における貼付剤使用の実際

5章 有効な治療効果をもたらす投与経路・デバイス
 1節 静脈内投与治療薬
 2節 皮下投与
 3節 硬膜外投与
 4節 脊髄クモ膜下投与
 5節 PCAポンプ

6章 他領域治療薬の慢性疼痛への適応の可能性と展望
 1節 慢性疼痛治療薬としての抗うつ薬の有用性
 2節 慢性疼痛治療薬としてのNMDA受容体拮抗薬の有用性

 

◆2部 動物モデルで見る痛みの発現メカニズムと薬物の鎮痛効果

1章 動物モデルにみる、痛みの発現メカニズムの薬物療法への応用

2章 各モデルにおける痛み発現のメカニズムと各種疼痛・薬物療法への活用
 1節 絞扼性神経損傷モデル
 2節 坐骨神経部分損傷モデル
 3節 脊髄神経部分切結紮モデル
 4節 神経枝結紮損傷(spared nerve injury)モデル
 5節 有痛性糖尿病ニューロパシーモデル
 6節 帯状疱疹後神経痛モデル
 7節 抗腫瘍薬による疼痛モデル
 8節 脊髄腔内i.t.PGF2投与モデル
 9節 腰部脊柱管狭窄モデル
 10節 腰部椎間板ヘルニアモデル

3章 製薬企業における治療薬開発のためのモデル作製のポイント

◆3部 治療・臨床を意識したこれからの疼痛治療薬開発動向

1章 有望な鎮痛カスケードの開発動向
 1節 オピオイドμ受容体刺激薬の今後の可能性
 2節 オピオイドκ受容体作動薬 〜オピオイド研究の鎮痛作用と依存性の分離
 3節 NGF抗体
 4節 セロトニン系
 5節 ノルアドレナリン系
 6節 TRPチャネル系
 7節 MAPKファミリー系
 8節 グリア系(神経障害性疼痛でのIL-18によるグリア間情報伝達)
 9節 グリア系(神経障害性疼痛での ケモカインによるグリア間情報伝達)
 10節 ミクログリアとATP受容体の役割
 11節 インターロイキン系
 12節 GABA系
 13節 NSAIDsの新たな標的
 14節 プロスタグランジン拮抗薬
 15節 アデノシンとATP
 16節 Na+チャネルブロッカー
 17節 K+チャネルオープナー
 18節 Ca2+チャネルブロッカー
 19節 グリシントランスポーター
 20節 カンナビノイド受容体

2章 海外における治療薬開発の動向と展望


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