スラリー 分散 セミナー
        
造粒プロセスの最適化と設計・操作事例集
塗布・乾燥のトラブル対策
 
<セミナー No.405401>

★スラリー特性に影響を及ぼす因子とは? 分散状態の適切な評価法とは?
★経験や勘に頼り過ぎずに「分散状態を適切に制御する方法」を学ぶ!
【Live配信セミナー】
スラリー
分散状態制御と調製、評価技術

■ 講師

兵庫県立大学 大学院工学研究科 化学工学専攻 准教授 博士(工学) 佐藤根 大士 氏

■ 開催要領
日 時 2024年5月10日(金) 10:30〜16:30
会 場 ZOOMを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料 1名につき58,300円(消費税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき52,800円(税込)〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
    【テキストについて】
本セミナーでは、講師の分担執筆書籍「基礎スラリー工学」(丸善出版)を配布いたします。すでに書籍をお持ちの方は、受講料から書籍代金(5,500円)を割引しますのでお申込み時にお知らせください。(申込フォーム備考欄に記入してください)お申込みが開催直前の場合には、書籍の到着がセミナー後になる場合がありますが予めご了承ください。なお、セミナーの発表スライドもテキストとして配布いたします。
■ プログラム

【本講座で学べること】
・スラリー調製に関する基礎的知識
・様々なスラリー評価法の原理・特徴とその利用法
・スラリーを取り扱う上でのトラブル例や解決指針など

【講座概要】
スラリープロセスは、セラミックスや電池電極製造といった各種ものづくりから水処理まで、非常に幅広い分野に存在します。これらのプロセスのスタート地点であるスラリーの分散状態が最終製品の品質と密接な関係にあることは経験的に広く知られており、分散状態を適切に制御することでプロセスの安定性や製品品質の向上が期待できます。スラリーの分散状態を制御するには、やみくもにパラメーターを調整するのではなく、適切な評価法を用いて分散状態を把握する必要がありますが、多くの場面では経験と勘に頼っているのが現状です。本セミナーでは、スラリーの分散状態制御および評価技術の基礎的な内容について、実例を用いて解説します。

1.スラリーに関する基礎知識
 1.1 スラリーとは?(スラリーの定義)
 1.2 微粒子をスラリーとして取り扱う利点と難点

2.粒子の特性
 2.1 粒子径,比表面積,密度
 2.2 粒子径分布,粒子の構造

3.粒子と媒液の界面の理解
 3.1 粒子と媒液の界面
 3.2 粒子の帯電
 3.3 分散剤等の粒子表面への吸着

4.粒子間に働く力と粒子の分散・凝集
 4.1 DLVO理論
 4.2 表面吸着物質による作用
 4.3 その他の相互作用
 4.4 粒子の分散・凝集の原理
 4.5 さまざまな分散・凝集状態の評価法

5.スラリーの流動特性と評価
 5.1 流動挙動の種類(流動曲線)
 5.2 スラリーの分散状態と流動特性
 5.3 流動性評価法と実例

6.スラリー中の粒子の沈降挙動と充填特性評価
 6.1 粒子の沈降堆積挙動
 6.2 重力、遠心沈降による評価
 6.3 沈降静水圧法による評価

7.浸透圧測定法によるナノ粒子スラリーの評価
 7.1 ナノ粒子スラリーの特徴
 7.2 浸透圧測定法の原理
 7.3 測定結果の実例と予測される成形体の微構造

8.その他の評価法
 8.1 粒子径分布測定による評価
 8.2 直接観察による評価

9.スラリー調製
 9.1 スラリー化および均質化,最適化
 9.2 スラリー中の溶存物質の影響
 9.3 スラリー特性の経時変化
 9.4 可逆的に分散凝集状態を制御する手法

10.複数の評価を組み合わせたスラリー評価の実例
 10.1 水系スラリー評価の実例
 10.2 非水系および他成分系スラリー評価の実例(リチウムイオン二次電池電極材料を例として)
 10.3 過去のトラブル事例と対応

11.まとめ


【質疑応答】

スラリー 分散 評価 セミナー