UV硬化樹脂 硬化不良対策 セミナー
        
プラスチックのリサイクルと再生材の改質技術
バイオマス材料の開発と応用
 
<セミナー No.405412>

★硬化不良はなぜ起こるのか、影響を及ぼす要素解説と硬化反応の評価

【Live配信セミナー】
UV硬化樹脂における

硬化不良対策と硬化状態の測定・評価


■ 講師

積水ポリマテック(株) 品質保証部 工学博士 並木 陽一 氏

■ 開催要領
日 時

2024年5月15日(水) 10:30〜16:30

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき55,000円(消費税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込)〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。
         詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

※定員になり次第、お申込みは締切となります。

■ プログラム

【講演要旨】
 UV硬化樹脂は液状で供給されユーザーが硬化させるものであり、その化学的挙動や硬化技術についての基礎的な理解が足りないと硬化不良を起こしやすいという難点があります。
一方、UV硬化樹脂の硬化状態の評価方法は数多く存在しますが、物理的な評価だけに頼っていると化学反応としての硬化が不完全であることを見逃す場合があります。
 そこで本セミナーでは、主としてアクリル系のUV硬化樹脂について、まず材料技術と硬化技術の両面で硬化に影響する基礎項目を挙げ、次に化学反応に着目し硬化反応を評価する2つの手法として、FT-IR装置を使用する方法と光DSC装置を使用する方法について説明します。その具体的な手順については、セミナー当日に理解しきれなかった場合でも、あとでテキストを読めばわかるように書かれています。
 これらの評価手法については間違いやすい点なども解説し、さらに両手法についてデプスプロファイル(深さ方向の硬化率分布)解析への応用を紹介します。
 また、光DSC装置は世界でも数種類の機種しか販売されていませんが、本セミナーでは一般的なDSC装置を一時的に改造して光DSC装置として利用した事例を紹介します。

1. はじめに
 1.1 UV硬化樹脂の位置付け
 1.2 UV硬化樹脂の長所・短所
 1.3 UV硬化樹脂の適用例と硬化不良例

2. UV硬化樹脂の材料技術
 2.1 主な成分とその働き
 2.2 硬化反応メカニズム
 2.3 硬化反応に影響するもの
 2.4 その他の成分

3. UV硬化樹脂の硬化技術
 3.1 UV照射装置の選定・注意点
 3.2 積算光量の誤解
 3.3 酸素阻害とその対策
 3.4 その他硬化状態に影響するもの

4. UV硬化樹脂の硬化状態の評価技術
 4.1 物理的方法
 4.2 化学的方法

5. FT-IR法による硬化率測定
 5.1 装置
  5.1.1 赤外分光分析の原理
  5.1.2 装置の構成
 5.2 測定手順
  5.2.1 対象ピーク
  5.2.2 手順
 5.3 注意点
  5.3.1 用語
  5.3.2 スペクトルの横軸
  5.3.3 スペクトルの縦軸
  5.3.4 透過率と吸光度の関係
  5.3.5 試料厚
 5.4 デプスプロファイリング技術

6.光DSC法による硬化率測定
 6.1 装置
  6.1.1 DSC装置
  6.1.2 光DSC装置
 6.2 測定手順(内部硬化法)
 6.3 測定手順(外部硬化法)
 6.4 注意点
  6.4.1 内部硬化法と外部硬化法の結果の不一致
  6.4.2 吸熱因子とその補正
 6.5 デプスプロファイリング技術
 6.6 DSC装置の光DSC化

7.まとめ

【質疑応答】


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