【講座主旨】
カビは私たちの環境に存在する身近な微生物ですが、意外とカビの産生する毒については知られていません。特に食品に汚染するカビ毒では、国際的な基準値が設けられているものも多く存在します。本講演では、「かび毒」の基礎知識としてその特性、種類および検出法についてご紹介し、皆様の理解が深まれば幸いです。
【講演内容】
1.カビ毒とは
@ 3大特性を知る
A 種類と毒性:食品を汚染するカビ毒
(アフラトキシン、アフラトキシンM1,デオキシニバレノール、ニバレノール、パツリン、オクラトキシンA,
フモニシン、シトリニン、T2トキシンなど)および環境中のカビ毒(サトラトキシン)
B 国際的な基準値と食品衛生法:コーデックス基準値の決まり方、食品衛生法での基準値の決まり方
2.カビ毒の検出法
@ 公定法:総アフラトキシン、アフラトキシンM1,デオキシニバレノール、パツリン
A 簡易法:ELISA法、ラテラルフロー法、
B その他:UV照射法
3.カビ毒汚染を予防するには
火のないところに煙はたたない!
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