【講座概要】
本講座では、従来にない新しい発想に基づくバルクセラミックス製造プロセスを紹介します。特に室温近傍で行うため製造に必要な熱エネルギーとCO2排出量を大幅に削減することが可能です。さまざまな技術者に当該技術を知っていただくことで、あたらしい分野への技術展開が可能と期待しております。加えて、研究段階での主にプロセスに関する自動実験やインフォマティクス研究についても紹介いたします。
【受講対象】
セラミックスや金属、その他機能性材料を扱う全ての研究・技術者の方々
【受講後習得できること】
新しい低温セラミックス製造技術の開拓、プロセスインフォマティクスの考え方の習得、および実装
1.中和反応を用いた室温近傍でのクリーンな複合酸化物合成技術
2.低温合成に用いる原料の重要性
3.非晶質原料を用いたセラミックスナノ粒子合成技術とその原理
4.中和反応で複合酸化物を合成する際に結晶構造が与える影響
5.中和反応で合成可能な複合酸化物組成の例
6.実際に合成したセラミックス粒子粉体の活用事例
7.類似の合成技術を用いた反応焼結技術の紹介
8.低温合成反応を用いたバルクや薄膜などの部材化技術への展開
9.セラミックスの低温製造技術と産総研で開発した酸塩基化学焼結法(ABCD法)の紹介
10.化学焼結における原料粉末の重要性
11.化学焼結の律速課程
12.化学焼結で得られる特徴的な組織
13.機械学習の導入による新しいプロセスの迅速な最適化:プロセスインフォマティクス
14.機械学習によって得られる特徴量解析とプロセス改善
15.ロボットを活用したハイスループット実験による材料探索とプロセス改善
【質疑応答】
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