ADC 解析 セミナー
                  
次世代のがん治療薬・診断のための研究開発
iPS細胞の安全・高品質な作製技術
 
<セミナー No705106>

☆ADCの不均一性や結合サイトの特定などの課題に対応した特性解析の手法とは?

抗体薬物複合体

構造解析リンカー設計・精製戦略


■ 講師
【第1部】  DRK バイオプロセスコンサルティング 代表 河ア忠好 氏
【第2部】 日本ウォーターズ(株) マーケットデベロップメント マネージャー 廣瀬賢治 氏
【第3部】 (国研)理化学研究所 細胞制御化学研究室 専任研究員 眞鍋史乃 氏
■ 開催要領
日 時

平成29年5月10日(水)10:30〜16:30

会 場 [東京・五反田] 日幸五反田ビル 8階 技術情報協会 セミナールーム
聴講料

聴講料 1名につき55,000円(消費税抜き/昼食・資料付き)
  〔1社2名以上同時申込の場合1名につき50,000円〕

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度(アカデミック価格)があります。
 
詳しくはお問い合わせください〕

■ プログラム

【10:30〜12:00】

【第1部】 抗体薬物複合体(ADC)の精製と分析

DRK バイオプロセスコンサルティング 代表 河ア忠好 氏

 

【講座主旨】

近年、抗体医薬品の伸びは目覚ましく世界の医薬品売り上げの上位10品目の中で6品目を抗体医薬品が占めるに至った。しかし、抗体医薬品を用いた治療には比較的大量の抗体タンパク質が投与されることからその治療に関して新たなブレークスルーが求められている。抗体分子の分子認識機能を用いたターゲッティング療法は過去20〜30年以上にわたり開発が進められて来たが最近非常に有効な方法として抗体薬物複合体(ADC)の開発が認められ治療に用いられるようになった。しかし、ADCの開発においては考慮すべきポイントが多いことからここではADCの開発動向及びこれまで開発されてきたADCの作用メカニズムとその特徴を概観し、医薬品として製造する際の精製戦略及び品質分析における考慮点などを上げると共に一部の例を紹介する。

【講座内容】

1.ADCの市場と開発状況

2.抗体医薬品開発の戦略

3.日本におけるADCの承認状況

4.ADCの開発状況

5.ADC医薬品の規制状況

6.ADCの開発と作用メカニズム

7.ADC薬物の細胞毒性メカニズム

8.ADC合成Linkerとその特徴

9.ADC薬物(Drug)とMab、Linkerの結合様式

10.抗体医薬品の世代変化とADC Vehcle

11.抗体薬物複合体の分析と精製

12.規制及び品質面の考慮点

13.ADC 製造設備要件

14.まとめ

【質疑応答】


【12:45〜14:15】

【第2部】 UPLC/MSシステムによるADCの特性解析

日本ウォーターズ(株) マーケットデベロップメント マネージャー 廣瀬賢治 氏

 

【講座主旨】
UltraPerformance Liquid Chromatoguraphy(UPLC)と四重極飛行時間型質量分析計(Q-Tof MS)ならびにデータ解析ソフトウェアを組合せた統合システムによる抗体薬物複合体(ADC)の特性解析について講演する。システイン結合型ADC(Cys-ADC)、リジン結合型ADC(Lys-ADC)それぞれについて、インタクトレベルでの特性解析、薬物抗体結合比(DAR)の測定の実例を紹介する。また種々のタンパク質消化酵素を用いたペプチドマッピングによる結合部位の特定、ならびに各々の結合部位における占有率の算出についても紹介する。

【講座内容】
1.インタクト
 ・疎水性相互作用クロマトグラフィー(HIC)によるCys-ADCの分離
 ・サイズ排除クロマトグラフィー質量分析法(SEC/MS)による脱糖鎖したCys-ADCの測定
 ・逆相液体クロマトグラフィー質量分析法(RP-LC/MS)によるLys-ADC測定
 ・専用ソフトウェアによるDAR算出

2.ペプチドマップ
 ・トリプシン消化したCys-ADCのペプチドマップによる結合部位確認
 ・トリプシンおよびAsp-Nにより消化したLys-ADCの結合部位確認ならびに占有率の算出

【質疑応答】


【14:30〜16:30】

【第3部】 抗体薬物複合体の構造解析とリンカー設計

(国研)理化学研究所 細胞制御化学研究室 専任研究員 眞鍋史乃 氏

 

【講座主旨】

抗体薬物複合体 (Antibody-Drug Conjugate; ADC) において、リンカーは、抗体と薬物を結合するはたらきを持つが、血中では薬物が抗体に安定に結合し、一方、病変部位においてのみ、速やかに薬物を放出できるような構造でなければならない。ADC開発においては、抗体が到達する場所や薬物の作用機序にマッチしたリンカーを設計・合成することが必須である。均一構造のADC合成は、薬物の安全域を広げ、薬物動態や薬効が均一なることや、合成時の再現性の点から現在精力的に研究されている。本セミナーでは最近の均一構造ADC の合成の進展に焦点を当て、抗体への結合様式、薬物放出方法を概説する。 また、ADC に用いられ始めた薬物や薬物放出の確認手法についても触れる。

【講座内容】

1.ADC 開発におけるリンカーの重要性

2.初期のリンカーの構造と問題点

3.均一構造ADCの作成の意義と試みの例

4.生物直交性反応の進展と抗体への付加、薬物放出

5.抗体とリンカーの結合様式
 5-1 酵素による抗体アミノ酸配列特異的付加法
 5-2 糖鎖を介した結合法
 5-3 in vitro タンパク合成法による部位特異的非天然アミノ酸の導入

6.薬物とリンカーの結合様式と放出機構
 6-1 酵素による薬物放出
 6-2 光による薬物放出

7.ADC に用いられる新しい薬物

【質疑応答】


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