痒み 治療薬開発 セミナー
                  
動物/疾患モデルの作製技術・病態解析・評価手法
先端治療技術の実用化と開発戦略
 
<セミナー No.711123>

★ PDE4阻害剤の痒み抑制作用から治療薬に応用した事例から学ぶ!

痒みにおける

臨床ニーズモデルマウス作製・薬効評価


■ 講師
【第1部】  筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構 教授 長瀬博 氏
【第2部】 (株)カン研究所 石井直人 氏
【第3部】 京都大学医学部外胚葉性疾患創薬医学講座(皮膚科兼任) 准教授 大塚篤司 氏
■ 開催要領
日 時 平成29年11月24日(金) 10:30〜17:15
会 場 [東京・五反田] 日幸五反田ビル 8階 技術情報協会 セミナールーム
聴講料

1名につき55,000円(消費税抜き/昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき50,000円〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度(アカデミック価格)があります。
詳しくはお問い合わせください〕

■ プログラム  

【10:30-12:30】

【第1部】 痒みの最新メカニズムと「ナルフラフィン」開発事例

筑波大学 長瀬博 氏

 

【講座趣旨】

 最近まで難治性掻痒症に対する薬物がなく、腎透析、肝炎の患者は夜も眠れない重篤な痒みに悩まされてきた。さらに、有効な薬物がないため、病気と認められず、患者、家族は我慢を強いられてきた。しかし、2009年にオピオイドκ作動薬、ナルフラフィン(商品名:レミッチカルセル)が腎透析の患者の重篤な痒みを適用として発売され、有効率80%と驚異的な効果が得られたのを契機に痒みは治療すべき対象として認められ、腎透析の患者は痒みから解放されつつある。さらに、2015年には肝炎の痒みにも適用拡大がなされ、痒みに対する作用機序の解明も加速されている。 本講演会では、オピオイドから薬物依存性を分離した手法、痒みを対象とした開発のきっかけ、薬理作用、臨床効果、市販後調査の結果を報告する。さらに、最近、この薬物を利用して痒みの基本的メカニズム、「痒いと引っ掻く」行動の解明も、痒みに関与するニューロンの発見で達成された。さらに他社のκ作動薬が不可避であった薬物嫌悪作用をナルフラフィンのみが分離している理由を我々の研究を通して解明しつつあり、そのトピックも本講演で報告する。

【講座内容】

1.ナルフラフィンの設計・合成
  1-1 オピオイドの歴史
  1-2 オピオイドタイプ選択的拮抗薬の設計・合成
  1-3 アクセサリー部位の概念とκオピオイド作動薬の設計
  1-4 ナルフラフィンの創出

2.ナルフラフィンの薬理作用
  2-1 鎮痛作用
  2-2 薬物依存性の評価方法  
  2-3 止痒作用

3.ナルフラフィンの臨床試験
  3-1 オープン試験結果
  3-2 二重盲験試験結果  
  3-3 安全性試験結果
  3-4 市販後調査結果

4.痒み伝達機構の解明  
  4-1 内因性オピオイドと痒みの関係  
  4-2 新規ニューロン、B5-Iニューロンの発見  
  4-3 痒いと引っ掻く行動の解明

5.ナルフラフィンが薬物嫌悪作用を分離した機序の解明

【質疑応答】


【13:30-15:30】

第2部】 痒み治療薬開発のモデルマウス作製と薬効評価

(株)カン研究所 石井直人 氏

 

【講座趣旨】

 アトピー性皮膚炎の治療の多くはステロイド,カルシニューリン阻害剤などの外用剤によってなされているが,いまだ重篤な痒みに悩まされる患者は少なくない.本講では,アトピー性皮膚炎治療薬開発に携わった経験から,掻痒評価を含めた皮膚炎モデル動物の選定及び作成方法、評価方法について各モデルの特徴と合わせて解説する。

【講座内容】 

1.アトピー性皮膚炎治療薬開発に向けた概論
 ・臨床症状、疫学、病態、現在の治療方法など

2.各種皮膚炎モデルの作成及び評価方法、
 ・遅延型過敏性皮膚炎モデル(ハプテン誘発)
 ・慢性皮膚炎症モデル(ハプテン誘発)
 ・NC/Nga皮膚炎モデル(ハプテン誘発、ダニ抗原誘発)
 ・NC/Nga掻痒モデル(ハプテン誘発)
 ・機械的刺激誘発皮膚炎モデル

3. かゆみ治療薬の開発に向けて
 ・かゆみの基礎
 ・かゆみ治療薬開発状況
 ・慢性?痒/かゆみ過敏のメカニズム
 ・かゆみの動物評価モデル

4. 各疾患モデルの臨床上の位置づけ     

【質疑応答】


【15:45-17:15】

【第3部】 痒み治療の現状と治療薬へのニーズ

京都大学 大塚篤司 氏

 

【講座内容】 

1.角層とフィラグリン

2.天然保湿因子の働き

3.医薬品としての保湿剤

4.アトピー性皮膚炎とフィラグリン

5.フィラグリンをターゲットとしたADの新しい治療戦略

【質疑応答】


痒み 治療薬 開発 セミナー