末梢神経障害 医薬品 セミナー
                  
動物/疾患モデルの作製技術・病態解析・評価手法
痛みのメカニズムとこれからの治療薬・治療法の開発
 
<セミナー No712101>

★ 抗がん剤副作用(末梢神経障害)とレジメンの関係性は?
★ 現状の治療(薬物/非薬物)ではどこまで満たされているのか?

末梢神経障害治療における
薬剤選定新薬開発


■ 講師
【第1部】  公益財団法人 がん研究会有明病院 医療安全管理部・薬剤部 主任 川上 和宜 氏
【第2部】 東京理科大学薬学部 疾患薬理学研究室 講師 吉澤 一巳 氏
【第3部】 千葉西総合病院 腫瘍内科 外来化学療法センター 部長 センター長  岡元 るみ子 氏
【第4部】 京都大学医学部附属病院 薬剤部 副薬剤部長  中川 貴之 氏
■ 開催要領
日 時

平成29年12月6日(水)10:00〜17:15

会 場 [東京・五反田] 日幸五反田ビル 8階 技術情報協会 セミナールーム
聴講料

聴講料 1名につき60,000円(消費税抜き/昼食・資料付き)
  〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円〕

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度(アカデミック価格)があります。
 
詳しくはお問い合わせください〕

■ プログラム

【10:00〜11:30】

【第1部】 抗がん薬による末梢神経障害の評価と治療マネージメント 〜薬剤師の立場より〜

公益財団法人 がん研究会有明病院 医療安全管理部・薬剤部 主任 川上 和宜 氏

 

【講座主旨】
  抗がん薬による副作用である悪心・嘔吐や好中球減少に対しては診療ガイドラインが制定され有用な支持療法薬が開発されています。しかし、抗がん薬による末梢神経障害に対しては有用な支持療法薬が少なく、抗がん薬の治療効果があるにもかかわらず抗がん薬の減量や中止をしています。  そのような臨床現場の中で、末梢神経障害を適切に評価していくことは重要です。抗がん薬の減量や中止のタイミング、支持療法薬の薬効評価は共に末梢神経障害の適切な評価に基づき実施できることです。本講座では、抗がん薬による末梢神経障害評価を中心に、末梢神経障害の治療マネージメントについてお話したいと思います。

【講演内容】


1.抗がん薬の副作用
 @ 末梢神経障害は、なぜ有効な支持療法薬が少ないか
 A 定量化しやすい副作用と定量化しにくい副作用

2. 末梢神経障害はみえない副作用?
 @ 患者と医療者側との副作用の感じ方の違い
 A みえる副作用とみえない副作用
 B みえない副作用を見るスキル
 C PRO-CTCAEとは?

3. 末梢神経障害のマネージメント
 @ 支持療法薬のエビデンス
 A 支持療法薬の使用時の注意点


【質疑応答】


【12:15〜13:45】

【第2部】 末梢神経障害モデルマウスの作製に関する検討

東京理科大学薬学部 疾患薬理学研究室 講師 吉澤 一巳 氏

 
【講座主旨】
 抗がん剤による末梢神経障害は、手足のしびれ、疼痛、感覚異常などを主徴とし、患者の生活の質(QOL)を著しく低下させる。しかしながら、有効な治療方法が確立されていないのが現状であり、症状が遷延・悪化すると抗がん剤の減量や中止をせざるを得ずがん治療にも悪影響を及ぼすことになる。本講では,当研究室で行っている抗がん剤誘発副作用モデルマウスを用いた検討の中から、末梢神経障害モデルマウスを中心に概説する。

【講演内容】


1.シスプラチン誘発副作用モデルマウスを用いた食欲不振と末梢神経障害の検討
 ・複合的な症状を呈するモデルマウスを用いた検討

2.シスプラチン誘発食欲不振モデルマウスを用いたサルコペニアと疲労の評価
 ・食欲不振に特化したモデルマウスの作製と評価

3.シスプラチン足蹠投与による末梢神経障害モデルの作製
 ・末梢神経障害とその治療薬の評価を簡便に行うモデルマウスの作製

4.臨床現場と基礎研究をつなぐための今後の展望


【質疑応答】


【14:00〜15:30】

【第3部】 化学療法に起因する末梢神経障害の診断と治療と臨床ニーズ 〜臨床医から〜

千葉西総合病院 腫瘍内科 外来化学療法センター 部長 センター長  岡元 るみ子 氏

 
【講座主旨】
 がん化学療法に起因する末梢神経障害は、がん患者にとって生活の質に直結する重大な副作用である。その反面、医療従事者から「みえない」副作用であるため、診断、評価が困難であると同時に、有効な治療が進みにくい分野である。どのような問題点、ニーズがあるのか、がん治療の現場からお話する。

【講演内容】

1.がん治療の臨床現場
 1.1 がん治療(がんの診断から治療、緩和医療まで)
 1.2 外来化学療法と入院化学療法
 1.3 がんチーム医療

2.副作用とその対策(みえる副作用とみえない副作用)
 2.1 がん薬物療法のさまざまな副作用(有害事象)
 2.2 副作用対策

3.末梢神経障害の原因
 3.1 がんに起因
 3.2 がん薬物療法の種類

4.末梢神経障害の診断と評価
 4.1 医療者の診断と評価
 4.2 患者の評価

5.末梢神経障害の治療
 5.1 薬物療法
 5.2 非薬物療法

【質疑応答】


【15:45〜17:15】

【第4部】 末梢神経障害の発症機構とバイオマーカー、創薬ターゲットの探索

京都大学医学部附属病院 薬剤部 副薬剤部長 中川 貴之 氏

 
【講座主旨】
 末梢神経障害は、四肢末端のしびれ、異常感覚、感覚鈍磨、痛みなどの症状を呈するが、今なお有効な予防法や治療法は確立されていない。その理由は、おそらく末梢神経障害の評価法が誤っていたからである。本講演では、痛みとは異なる末梢神経障害をターゲットとして研究する際に必要な研究手法と、演者らがこれまで解明してきた発症機構、バイオマーカーの探索、創薬ターゲットについて紹介する。

【講演内容】


1.末梢神経障害の基本的知識
 1.1 末梢神経障害とは何か?
 1.2 末梢神経障害の種類
 1.3 末梢神経障害の対処法(現状と問題点)

2.抗がん剤誘発末梢神経障害の動物モデルとその評価法
 2.1 糖尿病性神経障害モデル
 2.2 抗がん剤誘発末梢神経障害モデル
 2.4 末梢神経障害の正しい評価法

3.末梢神経障害の発症機構
 3.1 神経細胞体障害/軸索障害/髄鞘障害
 3.2 ミトコンドリア障害/活性酸素種
 3.3 末梢血流障害と末梢神経障害
 3.4 TRPチャネルの関与
 3.5 その他報告されている標的分子

4.末梢神経障害のバイオマーカー探索と新たな治療戦略
 4.1 シュワン細胞の関与
 4.2 末梢神経障害のバイオマーカー探索
 4.3 ドラッグリポジショニングによる軸索再生戦略


【質疑応答】


末梢神経障害 医薬品 新薬 セミナー