架橋 高分子 セミナー
        
UV硬化樹脂の配合設計、特性評価と新しい応用
機能性モノマーの選び方・使い方 事例集
 
<セミナー No.805213>

★ 高分子の架橋メカニズムと 物性制御,架橋パラメータの解析技術

高分子の架橋メカニズムと
物性制御,架橋パラメータの解析技術

■ 講師

京都大学 名誉教授 田中 文彦 氏

■ 開催要領
日 時

平成30年5月22日(火)  10:30〜16:30

会 場 [東京・五反田]技術情報協会 セミナールーム
聴講料

1名につき50,000円(消費税抜き・昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき45,000円(税抜)〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。
         詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【習得できる知識】
 ・ 架橋の基礎概念とゲル形成過程の物理化学
 ・ ゲル化点の同定法
 ・架橋とゲルの構造・物性との相関,それらの解析法
 ・ゾル-ゲル転移の分子機構と相図の理解
 ・ 架橋の生成・消滅によるゲルのレオロジー特性(変形と流動)の理解
 ・架橋とゲルの強度・破壊特性との相関


【講座趣旨】
 架橋は高性能・高機能高分子材料を得る方法の一つである。架橋により高分子は他材料にみられない特徴的な物性や運動性を示すようになる。本講座では,未架橋高分子系,特に高分子溶液の特性に簡単に触れ,架橋による液体から固体への変化をゾル-ゲル転移の視点から捉える。構造上の変化(ネットワーク形成)と運動性の変化(粘弾性)の相関に注目しながら,高分子の物性制御を行う上で基本的な概念を説明する。それらの知見をもとに,複雑な架橋構造を有する水素結合ゲル,水溶性ゲル,バイオポリマーゲル,剪断で誘起されるゲル,ゲルの破壊強度などの具体的な例を紹介し,最後に水溶性高分子ゲルのレオロジーをケーススタディとして取り上げ,新規ゲル材料開発のヒントとする。
 なおプログラムの入門部分(第1部)に重点をおき,架橋の導入法,架橋体の構造や運動性の測定原理に時間を十分に配分し,初歩から説明する。相図やレオロジーに関する一部の進んだ内容(研究最前線のテーマ)については時間の制限により割愛する場合がある。 本講座は新規架橋剤や架橋促進剤の開発を主眼とするものでないことに注意して頂きたい。



第1部 架橋の形成
 1.ゴムの加硫架橋(架橋の発見)
 2. 化学架橋と物理架橋(両者の共存と変換)
 3.多官能性低分子の分岐反応(1元系,2元系)
 4.一次高分子の架橋反応
 5.架橋体の分子量分布と平均分子量(ゲル化点)
 6.水素結合による架橋(低分子ゲル化剤,高分子ゲル化剤),
 7. 水素結合性微結晶性架橋,部分ガラス化による架橋
 8.疎水凝集による架橋(会合性ゲル)
 9.バイオポリマーの架橋(ヘリックス架橋,イオン補足架橋)
 10.架橋の独立性と協同性
 11.高分子の立体規則性と架橋


第2部 架橋の構造
 1.ゲルの大域構造と局所構造
 2.架橋数(架橋密度)とゲル化点
 3.架橋多重度と架橋長(架橋の構造パラメータ)
 4. ゲル化と相分離との相関と相図の構築
 5.ゲル化点測定による架橋構造の推定(エルドリッジ-フェリー法)
 6.架橋の弾性的有効性(スカンラン-ケースの判定条件)
 7.架橋を阻害する因子(水和,高分子のコンホメーション変化)


第3部 架橋の運動
 1.外力による架橋点の移動とゆらぎ(アフィン変形と非アフィン性)
 2.架橋のすべり運動とゲルの弾性(張力プラトーの出現)
 3.高分子の粘弾性に関する基礎概念(複素弾性率,非線型粘度,剪断開始流)
 4.架橋の組替えによる粘弾性の発現(シリコーンゴムや会合高分子の組替え緩和)
 5.架橋の生成と消滅によるレオロジー特性(シニングとシックニング)
 6.架橋体の時間依存性流動(流動硬化,応力極大,流動破壊)
 7. 剪断による架橋の発生とゲル化(臨界剪断速度)
 8.架橋体の破断強度(特に破壊速度への依存性)


【質疑応答】

架橋 密度 構造