高分子 トライボロジー セミナー

        
触り心地の制御、評価技術と新材料・新製品開発への応用
異種材料の接着・接合技術とマルチマテリアル化
 
<セミナー No.805214>

★摩擦特性に影響を与える因子とは?高温下での評価、測定値のバラツキへの対応までじっくり解説!

高分子の摩擦・摩耗メカニズムとその評価

- 複合化・フィラー添加・樹脂改質による制御 -

■ 講師
1. 福井大学 副学長 兼 大学院工学研究科 機械工学専攻 教授 工学博士 岩井 善郎 氏
2.

豊橋技術科学大学 機械工学系 准教授 博士(工学) 竹市 嘉紀 氏

3. 横浜国立大学 大学院環境情報研究院 教授 博士(工学) 中野 健 氏
4. NTN精密樹脂(株) 技術部 自動車商品課 課長 石井 卓哉 氏
■ 開催要領
日 時

平成30年5月31日(木) 10:00〜17:00

会 場 [東京・五反田] 技術情報協会 8F セミナールーム
聴講料

1名につき60,000円(消費税抜き、昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円(税抜)〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。 詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム

【10:00-11:30】

1.高分子材料の摩擦、摩耗 

福井大学 副学長 兼 大学院工学研究科 機械工学専攻 教授 工学博士 岩井 善郎 氏

 
【習得できる知識】
 摩擦・摩耗の基礎知識を習得し、高分子材料に特徴的な摩擦・摩耗とそのメカニズムおよび摺動材に適用する時の材料選択や摺動面設計の考え方の基礎的な知識を習得

【講座趣旨】
 機械設計や機械設備のメンテンスにあたり、摩擦・摩耗にかかわる基礎知識(トライボロジーと呼ばれる分野)の理解は必要不可欠です。摩耗特性は、運転条件、環境などに影響される複雑な現象ですが、体系的に学ぶ機会が少ない分野でもあります。
本セミナーでは、初心者にもよくわかるように、様々な形態の摩擦・摩耗に関する知識、高分子特有の摩擦・摩耗現象のエッセンスを解説します。長寿命化、高信頼性化に向けた機械設計、メンテンス、信頼性等にとって高分子摺動部品の摩擦・摩耗に係る諸問題の解決の糸口となる講座です。

1.摩擦・摩耗の基礎
 1-1 トライボロジーとは
 1-2 表面の性質と接触
 1-3 摩擦
  1) 摩擦の形態
  2) 摩擦の法則と摩擦が発生するメカニズム
  3) 潤滑下の摩擦とそのメカニズム
 1-4 摩耗
  1) 摩耗の分類
  2) 摩耗の形態とそのメカニズム

2.高分子材料の摩擦・摩耗
 2-1 摺動部材用高分子材料
 2-2 高分子材料の摩擦・摩耗の特徴
 2-3 摺動材料選択と摺動面設計の考え方
 2-4 ケーススタディ 


【質疑応答】


【11:40-13:10】

2.高分子トライボマテリアルにおけるフィラー添加による摩耗

豊橋技術科学大学 機械工学系 准教授 博士(工学) 竹市 嘉紀 氏

 

【習得できる知識】
 ・トライボロジー用途の高分子(プラスチック)材料用のフィラーの種類と機能
 ・PTFEにおける摩耗低減メカニズム


【講演趣旨】
 摩擦摩耗を減らすことは持続可能な社会にとって欠かせない命題となっています.一方で,オイルレス化の傾向に見られるように,環境負荷の低減も必須の課題です.潤滑油を使わずに摩擦摩耗を減らさざるを得ないとき,固体潤滑が有力な手段となり,中でもプラスチックに代表される高分子材料は大変有力なトライボマテリアルとなっています.一方,プラスチック材料はそのままでは摩耗量が多く,摩耗量を低減するために色々なフィラーを添加することで,耐摩耗性を向上させる事がなされています.本講座では,しゅう動部に用いられるプラスチック材料用のフィラーの種類やその機能を紹介し,PTFEを取り上げ,フィラーが摩耗量を低減するメカニズムを学びます.また,その他のいくつかの事例も紹介したいと思います.


1.トライボマテリアルとしての樹脂およびフィラー
 1-1 樹脂材料
 1-2 フィラーの役割とフィラーの種類
  1-2-1 潤滑性の付与
  1-2-2 機械的強度の向上
  1-2-3 摩擦面の平滑化
  1-2-4 摩擦熱への対応

2.フィラー添加によるトライボロジー特性の向上

3.PTFEへのフィラー添加による摩耗低減メカニズム
 3-1 PTFEの特徴
 3-2 摩耗低減メカニズムに関するさまざまな研究
 3-3 カーボンブラックによるPTFEの摩耗低減メカニズム


【質疑応答】


【13:50-15:20】

3. 高分子材料のトライボロジーと接触界面のダイナミクス

横浜国立大学 大学院環境情報研究院 教授 博士(工学) 中野 健 氏

 

【習得できる知識】
 ・接触力学の基礎理論
 ・粘弾性の基礎理論
 ・粘弾性体の摩擦の基礎理論
 ・スティックスリップの基礎理論

【講座趣旨】
 粘弾性由来の摩擦(ヒステリシス摩擦)をはじめとして、柔軟な材料のすべり摩擦に現れるダイナミクス(時間変化する現象)の考え方と捉え方を解説します。

1.接触力学の基礎
2.粘弾性の基礎
3.凝着由来の摩擦
4.粘弾性由来の摩擦
5.スティックスリップ

【質疑応答】


【15:30-17:00】

4.樹脂摺動材料の摩擦摩耗特性と適用事例

NTN精密樹脂(株) 技術部 自動車商品課 課長 石井 卓哉 氏

 

【習得できる知識】
・PPS、PEEKなどの比較的高いトライボロジー特性、耐熱性を有する熱可塑性樹脂摺動材料の特長と選定のポイント 
・実際に使用されている摺動部品とその摩擦摩耗特性 

【講座趣旨】
 摺動材料は使用条件(速度、面圧、相手材、雰囲気など)で摩擦摩耗特性が大きく変化する。摺動部品には摩擦摩耗特性以外の特性も求められるので、樹脂材料の特長を理解した上での材料選定が必要となる。そこで、摺動部品の適用事例を通じて材料の選定ポイントと摩擦摩耗特性を紹介する。また、金属との複合化による高機能化事例についても紹介する。

1.樹脂摺動材料の特長と選定
 1-1 代表的なエンジニアリングプラスチックの特長
 1-2 摺動のメカニズムと雰囲気による摺動形態
 1-3 摺動材料の選定ポイント  

2.摺動部品の適用事例
 2-1 自動車分野 
 2-2 複写機、プリンター分野
 2-3 産業機械分野        

3.摺動部品の摩擦摩耗特性
 3-1 電動ウォータポンプ用軸受
 3-2 自動車のトランスミッション用シールリング

4.金属との複合化による高機能化の事例
 4-1 超高分子量ポリエチレンと焼結金属の複合軸受
 4-2 樹脂複合すべりねじ

【質疑応答】


高分子 摩擦 摩耗