タイヤ 摩擦 セミナー
        
動的粘弾性チャートの解釈事例集
高分子における劣化・破壊現象の写真・データ事例集
 

<セミナー No 806209>


★ 『転がり抵抗性能』と『ウエットグリップ性能』の両立に向けて !

低燃費タイヤの摩擦・摩耗特性制御
〜転がり抵抗・制動性能の要求/シリカタイヤ用S−SBRの開発〜

■ 講師

1.横浜ゴム(株) タイヤ材料開発本部 研究室 室長 博士(工学) 網野 直也 氏

2.(株)旭リサーチセンター シニアリサーチャー 工学博士 府川 伊三郎 氏

3.お茶の水女子大学 ソフトマター教育研究センター 特任助教 博士(理学) 作道 直幸 氏

4.東洋ゴム工業(株) 技術第一部 タイヤ先行技術開発部 CAEグループ 日野 理 氏

■ 開催要領
日 時

平成30年6月29日(金) 10:00〜17:00

会 場 [東京・五反田] 技術情報協会 セミナールーム
聴講料 1名につき 60,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55
,000円〕

〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
   

※定員になり次第、お申込みは締切となります。

■ プログラム

【10:00-11:30】

1.タイヤの要求性能と摩擦・摩耗特性

横浜ゴム(株) タイヤ材料開発本部 研究室 室長 博士(工学) 網野 直也 氏
【専門】ゴムの摩擦・摩耗 【活躍】日本ゴム協会理事

 

【習得できる知識】
タイヤをはじめとするゴム製品の摩擦・摩耗の基礎、ゴムの摩擦・摩耗特性予測の考え方、摩擦中の接触状態観察手法

【講座の趣旨】
タイヤを題材として、ゴムの摩擦・摩耗の基礎について解説し、摩擦中のゴムと路面の接触状態解析手法について紹介する。

1.タイヤの要求特性
 1.1 タイヤの基本機能
 1.2 タイヤに要求される特性
 1.3 タイヤの安全性能と環境性能
  (1)タイヤのCO2排出量と転がり抵抗
  (2)タイヤの制動性能
 1.4 タイヤの変形と接地

2.摩擦中のゴムの接触状態解析
 2.1 真実接触面積と摩擦力
 2.2 放射光を用いた接触状態解析
 2.3 ゴムと剛体球との摩擦の接触状態観察
 2.4 摩擦中のゴムの変形解析

3.ゴムの摩擦機構
 3.1 古典的な摩擦の法則
 3.2 Bowden-Taborの凝着理論
 3.3 ゴムの摩擦係数の速度依存性
 3.4 摩擦のヒステリシスの項
 3.5 ヒステリシス項の計算例
 3.6 摩擦中の接触状態とゴムの摩擦機構

4.ゴムの摩耗と破壊特性
 4.1 比摩耗量と破断エネルギー密度
 4.2 摩擦中のゴムの破壊観察
 4.3 亀裂進展速度と摩耗

【質疑応答】


【12:10-13:40】

2.末端変性溶液重合SBR(S-SBR)の開発
   −低燃費タイヤ用合成ゴムの日本発イノベーション−

(株)旭リサーチセンター シニアリサーチャー 工学博士 府川 伊三郎 氏

 

1.地球温暖化問題と求められる低燃費タイヤ

2.日本発の低燃費シリカタイヤ用合成ゴム開発のポイント

3.世界のタイヤ生産とSBR生産の推移と動向

4.溶液重合SBR(S-SBAR)の工業化の歴史と新増設ラッシュ

5.タイヤ性能の2律相反あるいはマジックトライアングルの打破

6.シリカタイヤとシリカタイヤ用合成ゴムの開発

7.末端変性S-SBR技術の詳細と動向

8.なぜ日本はイノベーションを起こすことができたか―成功要因の解析

【質疑応答】


【13:50-15:20】

3.ゴム材料の速度ジャンプ機構と耐久性、耐摩耗性向上

お茶の水女子大学 ソフトマター教育研究センター 特任助教 博士(理学) 作道 直幸 氏

【専門】理論物理学、高分子物理学、統計物理学
【活躍】第28回エラストマー討論会若手優秀発表賞受賞、(一社)日本ゴム協会2017年年次大会若手優秀発表賞受賞

 

【習得できる知識】
・一般固体の破壊力学とゴムの破壊力学の違い
・ゴムの破壊力学の出発点となる基礎理論(Rivlin-Thomas理論、Lake-Thomas理論)
・ゴムの亀裂進展挙動
・ゴム材料の速度ジャンプと耐久性、耐摩耗性向上の関係
・ゴム材料の速度ジャンプ機構に関する最近の研究成果

【講座の趣旨】
 タイヤ等に使われるゴム材料の耐久性向上に重要な役割を果たす「速度ジャンプ」現象について、基本的なところからわかりやすく説明する。
 速度ジャンプ機構に関する、最近の実験・数値シミュレーション・解析理論による研究動向とそこから得られた耐久性、耐摩耗性向上への指針について解説する。

1.ゴム材料における破壊の開始
 1.1 潜在欠陥と破壊
 1.2 Rivlin-Thomasによるゴムの破壊力学の理論
 1.3 引っ張り試験片、引き裂き試験片、純剪断試験片
 1.4 Lake-Thomasによるゴムの破壊理論

2.ゴム材料における亀裂進展挙動
 2.1 純剪断試験片の亀裂進展挙動と速度ジャンプ
 2.2 繰り返し応力負荷の亀裂進展挙動
 2.3 亀裂進展挙動と摩耗との関係

3.速度ジャンプに関する最近の研究動向
 3.1 ゴム材料の速度ジャンプに関する非線形弾性の効果
 3.2 ゴム材料の速度ジャンプ機構に関するFEM解析
 3.3 ゴム材料の速度ジャンプ機構に関する数理モデルによる解析

【質疑応答】


【15:30-17:00】

4.ゴム材料物性の分子シミュレーション

東洋ゴム工業(株) 技術第一部 タイヤ先行技術開発部 CAEグループ 日野 理 氏

1.ゴム材料物性解析に適した分子モデルについて

2.分子シミュレーションによるゴム物性計算法

3.実在ゴムの定量的モデル作成例

4.今後の予定

【質疑応答】

タイヤ 摩擦 摩耗 セミナー