第1節 コーティング技術による超撥水・超親水化技術
[1] 含フッ素官能基による高分子の撥水化技術
1.化学的な撥水化の極限
2.撥水化に及ぼすシークエンスの影響
3.撥水化に及ぼすフィルムの作製法の影響
4.ポリマーブレンドと撥水性表面
[2] 含フッ素シランカップリング剤による超撥水・撥油加工
1.鎖型含フッ素シランカップリング剤による撥水性
2.含フッ素シランカップリング剤と超撥
3.含フッ素シランカップリング剤と超撥油
[3] 含フッ素ゲル化剤による超撥水表面の作製技術
1.ゲル化剤による超撥水表面形成のコンセプト
2.含フッ素ゲル化剤の分子構造と組織構造
2.1 含フッ素ゲル化剤の分子構造
2.2 分子構造とゲル化能との関係
2.3 電子顕微鏡観察
3.ゲル化剤を利用した超撥水表面の作製と評価
3.1 超撥水表面の作製方法
3.2 接触角とファイバー径との関係
3.3 ポリマーとの複合化
[4] シリカ系超親水・超撥水化剤による
コーティング加工とその機能性について
1. 開発の経緯と製品特徴について
2. 超親水化加工---アビオシリーズの開発
3. 超撥水化加工---アデッソシリーズの開発
[5] 酸化チタン光触媒による微細パターニング技術
1.酸化チタン光触媒によるパターニング
2.光触媒による超親水・超撥水パターンの作製と応用
3.光触媒オフセット印刷板の開発
3.1.従来のオフセット印刷の問題点
3.2. 光触媒の適用
3.3. インクジェット技術の適用およびカラー印刷
3.4.PS版の再利用
3.5. チタン基板を用いたオフセット印刷
[6] 酸化チタン表面の超親水−撥水可逆制御
1.撥水酸化チタンの設計
2.実験
2.1 酸化チタン薄膜の作製
2.2 酸化チタン表面の評価,水接触角変化
3.結果と考察
3.1 酸化チタン表面の評価
3.2 水の濡れ性変化と可逆性
3.3 疎水化挙動の考察
3.4 疎水化速度の高速化
4.まとめ
[7] ゾル−ゲル法による超撥水・超親水化技術
1.ゾル−ゲル法による超撥水化技術
1.1 花弁状アルミナ/フルオロアルキルシラン
1.2 花弁状アルミナ/ナフィオン
2.ゾル−ゲル法による超親水化技術
2.1 温水処理によるナノ微結晶分散薄膜
2.2 振動温水処理によるナノ微結晶析出形態制御
2.3 電場温水処理によるナノ微結晶析出形態制御
3.撥水・親水パターニング
3.1 SiO2-TiO2系化学修飾ゲル膜を用いたフォトリソ撥水−親水パターニング
3.2 RSiO3/2-TiO2系ハイブリッドゲル膜を用いた撥水−親水パターニング
[8] 複合微粒子による表面の親水・撥水化
1.表面のぬれ性、評価と機能化
1.1 固体と液体の相互作用
1.2 表面凹凸の影響
1.3 表面の改質による機能化の原理
2.複合微粒子による親水性表面の調製方法
2.1 親水性表面の調製 ‐概念と一般的な調製法‐
2.2 親水性高分子-シリカ分散溶液による親水性塗膜の調製
2.3 コア‐シェル型高分子微粒子による親水性塗膜
3.撥水性表面の調製
3.1 撥水性表面の調製 ‐概念と一般的な調製法‐
3.2 疎水性ブロックを有する高分子-シリカ分散溶液による撥水性塗膜の調製
[9] プラズマコーティングによる超撥水性薄膜の合成技術
1.水滴接触角とヤングの式との関係
2.高周波プラズマCVD法による超撥水性膜合成
3.低電子温度プラズマCVDによる撥水膜の密着性改善
3.1 グリッドバイアス法による低電子温度プラズマ生成
3.2 基板バイアスによる撥水膜の密着性改善
第2節 微細構造制御による超撥水・超親水表面の形成技術
[1] MEMS技術による表面テクスチャリングとぬれ性制御
1.MEMS加工技術と表面テクスチャリング
2.MEMS表面テクスチャによる撥水性強化
3.ぬれ性の電気的制御への応用
4.MEMS表面テクスチャによる流動抵抗低減
[2] モールド表面への微細周期構造の形成と撥水化
1. 切削と射出成形による樹脂成形
2. フェムト秒レーザーとホットエンボスによる樹脂フィルム成形
[3] アルミニウムのはっ水/超はっ水処理
1. アルミニウムのはっ水処理
2. アルミニウムの超はっ水処理
2.1 熱水を利用した表面構造制御
2.2 ナノファイバー/ナノ粒子を利用した表面構造制御
2.3 陽極酸化を利用した表面構造制御
2.4 化学処理を利用した表面構造制御
2.5 ゾルーゲル法を利用した表面構造制御
3. 真のはっ水性評価
[4] バイオミメティック材料プロセッシングによる超撥水・超親水性表面の形成技術
1. マイクロ波プラズマCVD法による超撥水化技術
2.超撥水膜の光学特性ならびに機械特性
3.プラズマ処理と自己組織化単分子膜による超撥水化技術
[5] 高分子固体表面の超撥水化、超親水化技術
1. 固体表面の濡れ性と化学構造
2.ポリマーブラシによる親水性表面の調製
3.表面のミクローナノ形状と接触角
[6] 自己組織化単分子膜を用いた超撥水加工
1. 基礎
1.1 自己組織化単分子膜(Self-Assembled Monolayer, SAM)とは
1.2 超撥水性を示すSAM
2. 応用
2.1 超撥水性SAMによる基板表面処理の応用
2.1.1 SAMによる超親水性/超撥水性パターンの構築
2.1.2 可逆的な親水性/疎水性スイッチングを可能にするSAM
2.1.3 3次元微細構造を持つ金属表面に構築したSAMによる超撥水性の発現
[7] 自己組織化単分子膜による超撥水・超親水化技術
1.高分子電解質ブラシによる超親水化技術
1.1 高分子電解質ブラシとは 1.2 高分子電解質ブラシの作製方法
1.3 高分子電解質ブラシの水滴接触角
2. 高分子相分離膜による超撥水化技術
2.1 高分子相分離膜を利用した表面微細構造の形成
2.2 相分離膜形状のスピンコーティング回数依存性
2.3 相分離膜形状のPS/PMMA混合比依存性
2.4 相分離膜の表面疎水化処理
2.5 撥水処理した相分離膜での水滴接触角
[8] 自己組織化を利用した機能性高分子微粒子の開発と超撥水表面処理
1. 超臨界二酸化炭素中での自己組織化による球状ナノ粒子の製造
2. 超撥水表面処理
2.1 球状ナノ粒子による超撥水表面処理
2.2 タンパク質の表面撥水処理
[9] 微細凹凸の形成と化学吸着技術による超撥水化
1. 超撥水表面の理論
2.超撥水表面の作製
3.透明超撥水表面の実現
[10] ウェットプロセスによる微細凹凸構造制御と超撥水・超親水化
1. 表面構造と濡れ理論
2.表面親水性の制御
3.表面疎水性の制御
[11] ナノ粒子を用いた透明超撥水剤の開発
1.ナノ粒子の必要性
2.ナノ粒子の分散・塗布
3.水の接触角
4.表面凹凸状態の観察
5.透明性の確保
6.ナノ粒子付着層の剥離
7.ナノ粒子による粉塵付着防止効果
[12] フラーレンからの超撥水膜の創製
1. 自己組織化C60超撥水膜
2. 電子機能性を持つC60超撥水膜
3. 構造転写による超撥水/超親水性基板の形成
[13] ナノ粒子懸濁溶液のスプレーコーティングによる超撥水表面の創成
1. 超撥水性が発現するためのふたつの条件
2. 超撥水表面形成技術の課題
3. ナノ粒子懸濁溶液のスプレーコーティング
4. カラー超撥水コーティング 5. 超撥水性の修復 6. 超撥水ペーパー
[14] カーボンナノチューブによる超撥水性表面の形成
1.薄膜表面でのCNT合成
2.Co-Moナノ触媒担持Ti-MS薄膜の評価
3.カーボンナノチューブの評価
4.表面濡れ性の評価
5.ポリエチレン合成による超撥水性表面の形成
[15] 超撥水性発現を指向したマイクロ-ナノ微細構造膜の作製技術
1.微細構造ポリマー膜の作製
2.微細構造ポリマー膜の超撥水膜としての展開
2.1 超撥水膜作製のための条件最適化
2.2 透明超撥水膜作製のためのアプローチ
2.3 任意形状基材に対する超撥水膜の作製−繊維シートの例
[16] 空間周期凹凸構造による高撥水化技術と構造制御
1. 凹凸構造の形成による表面の高撥水化
2. 非平衡系における散逸構造としての空間周期構造の自発的発生
3. デイレクショナルヴィスコスフィンガリングによる
空間周期ストライプパターン形成
4. スピノーダルディウェッティングによる
空間周期ディウェッティングパターン形成
5. 非平衡条件下で形成された空間周期凹凸構造による高撥水性の実現
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