藻 藻類 書籍

No.1708


 

藻類ハンドブック

Handbook of Algae-Their Diversity and Utilization

● 藻類に関する知見を、基礎から応用まで総合的にまとめた本邦初の大著!

● 824頁にカラー写真を多数掲載。“藻類図鑑”としてもふさわしい!

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発刊 2012年7月
体裁 B5判 824頁
定価 41,800円(税込)
発行 (株)エヌ・ティー・エス
販売 (株)技術情報協会
  ISBN 978-4-86469-002-7

【アカデミック価格対象外書籍です】
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【監修】
渡邉 信 筑波大学 生命環境系 教授
 
【編集委員】(50音順)
井上 勲 筑波大学 生命環境系 教授
沖野 龍文 北海道大学 大学院地球環境科学研究院 統合環境科学部門 准教授
神谷 充伸 福井県立大学 海洋生物資源学部 海洋生物資源学科 教授
彼谷 邦光 筑波大学 生命環境系 教授
川井 浩史 神戸大学 自然科学系先端融合研究環内海域環境教育研究センター 教授
河地 正伸 独立行政法人国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター 生物資源保存研究推進室 主任研究員
楠見 武徳 東京工業大学 大学院理工学研究科 グローバルCOEプログラム 特任教授
白岩 善博 筑波大学 生命環境系 教授
   
【執筆者】117名 
井上 勲 筑波大学 生命環境系 教授
田辺 雄彦 筑波大学 生命環境系 助教
中山  剛 筑波大学 生命環境系
横山亜紀子 筑波大学 生命環境系 生命環境科学研究科(生物科学専攻)担当助教
仲田 崇志 慶應義塾大学 先端生命科学研究所 特任助教
坂山 英俊 神戸大学 大学院理学研究科
鈴木 秀和 東京海洋大学 大学院海洋科学技術研究学科 准教授
出村 幹英 (独)国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター 生物資源保存研究推進室 特別研究員
河地 正伸 (独)国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター 生物資源保存研究推進室 主任研究員
本多 大輔 甲南大学 理工学部 生物学科系 統分類学研究室 教授
堀口 健雄 北海道大学 大学院理学研究院 自然史科学部門 多様性生物学分野 教授
岩滝 光儀 山形大学 理学部 生物学科 准教授
石田健一郎 筑波大学 生命環境系 教授
峯 一朗 高知大学 大学院黒潮圏総合科学専攻 生物構造機能分野 准教授
嶌田 智 お茶の水女子大学 大学院人間文化創成科学研究科 准教授
川井 浩史 神戸大学 自然科学系先端融合研究環内海域環境教育研究センター 教授
神谷 充伸 福井県立大学 海洋生物資源学部 海洋生物資源学科 教授
長里千香子 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 水圏ステーション室蘭臨海実験所 准教授
本村 泰三 北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター 水圏ステーション室蘭臨海実験所 教授
濱 健夫 筑波大学 生命環境系学類長 教授
和田 茂樹 筑波大学 下田臨海実験センター 助教
田中 次郎 東京海洋大学 海洋科学部 海洋環境学科 教授
櫻井 博 神奈川大学 理学部 光合成水素生産研究所 客員教授
辻 敬典 筑波大学 生命環境系 研究員
白岩 善博 筑波大学 生命環境系 教授
鈴木 石根 筑波大学 生命環境系 教授
重岡 成 近畿大学 農学部 バイオサイエンス学科 教授
田茂井政宏 近畿大学 農学部 バイオサイエンス学科 植物分子生理学研究室 准教授
藤原 祥子 東京薬科大学 生命科学部環境ゲノム学科 准教授
都筑 幹夫 東京薬科大学 生命科学部 環境ゲノム学科 教授
岩本 浩二 筑波大学 生命環境系 講師
池内 昌彦 東京大学 総合文化研究科 教授
新家 弘也 筑波大学 生命環境系植物代謝生理学研究室 特任助教
佐藤 典裕 東京薬科大学 生命科学部 講師
沢田 健 北海道大学 大学院理学研究院 自然史科学部門・地球惑星システム科学分野 講師
山野 隆志 京都大学 大学院生命科学研究科 統合生命科学専攻 応用生物機構学講座微生物細胞機構学分野 助教
福澤 秀哉 京都大学 大学院生命科学研究科 統合生命科学専攻 微生物細胞機構学分野 教授
佐藤真奈美 筑波大学 生命環境系植物代謝生理学研究室 研究員
石川 孝博 島根大学 生物資源科学部 生命工学科 教授
沖野 龍文 北海道大学 大学院地球環境科学研究院 統合環境科学部門 准教授
小林 正美 筑波大学 応用理工学類
圷 慎也 筑波大学 応用理工学類
宮下 英明 京都大学 大学院人間・環境学研究科 環境相関学専攻
大久保智司 京都大学 大学院人間・環境学研究科
藤沼 大幹 筑波大学 応用理工学類
布留川隼人 筑波大学 応用理工学類
高市 真一 日本医科大学医学部 准教授
村上 明男 神戸大学 自然科学系 先端融合研究環内海域環境教育研究センター 准教授
佐野 友春 (独)国立環境研究所 環境計測研究センター 環境計測化学研究室 主任研究員
彼谷 邦光 筑波大学 生命環境系 教授
石田 啓史 Leibniz-Institute for Natural Product Research and Infection Biology
佐竹 真幸 東京大学 理学系研究科 化学専攻 准教授
山下 まり 東北大学 大学院農学研究科 生物産業創成科学専攻 天然物生物機能科学講座 天然物生命化学分野 教授
関本 弘之 日本女子大学 理学部 物質生物科学科 教授
柴田 敏行 三重大学 生物資源学研究科 生物圏生命科学専攻 講師
伊藤 裕才 国立医薬品食品衛生研究所 食品添加物部・第2室(既存添加物担当)
塩見 一雄 東京海洋大学 海洋科学部 食品生産科学科 教授
渡辺 豊 北海道大学 大学院地球環境科学研究院 地球圏科学部門 化学物質循環学分野 准教授
田口 哲 創価大学 工学部 環境共生工学科 教授
平良(宿里)ひとみ 創価女子短期大学 非常勤講師
近江谷克裕 (独)産業技術総合研究所 生物プロセス研究部 門副研究部門長
渡邉 信 筑波大学 生命環境系 教授
山岸 隆博 神戸大学 自然科学系 先端融合研究環重点研究部 助教
真山 茂樹 東京学芸大学 教育学部 生物学教室/生命科学分野 准教授
大村 嘉人 (独)国立科学博物館 植物研究部菌類・藻類研究グループ研究員
野崎 久義 東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 進化多様性生物学大講座 准教授
笠井 文絵 (独)国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター
樋口 澄男 元長野県環境保全研究所
吉田 忠生 北海道大学名誉教授
飯間 雅文 長崎大学 大学院水産・環境科学総合研究科 環境科学領域 准教授
西川 哲也 兵庫県立農林水産技術総合センター 但馬水産技術センター 主任研究員
一瀬 諭 滋賀県琵琶湖環境科学研究センター 環境監視研究部門生物圏 担当参事
羽生田岳昭 神戸大学 自然科学系先端融合研究環内海域環境教育研究センター 助教
橋本 伸哉 日本大学 文理学部 化学科 教授
栗原 路子 日本大学 文理学部 化学科 助手
藤田 大介 東京海洋大学 大学院海洋科学系 海洋生物資源学部門(応用藻類学研究室) 准教授
板倉 茂 (独)水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所環境保全研究センター センター長
長崎 慶三 (独)水産総合研究センター 瀬戸内海区水産研究所環境保全研究センター 有害・有毒藻類グループ主幹研究員
藏野 憲秀 (株)デンソー 機能材料研究部 藻類研究室 担当次長
佐藤 征弥 徳島大学 大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 准教授
大橋 一彦 京都大学 産官学連携本部 産官学連携フェロー
志甫 諒 (株)新産業創造研究所 代表取締役
中沢 敦 筑波大学 生命環境系研究員
松浦 裕志 筑波大学 生命環境系研究員
五百城幹英 (独)国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター 生態遺伝情報解析研究室 特別研究員
中嶋 信美 (独)国立環境研究所 生物・生態系環境研究センター 生態遺伝情報解析 研究室室長
藤田 朋宏 (株)ネオ・モルガン研究所 代表取締役社長
中原 剣 (株)ネオ・モルガン研究所 バイオマス生産事業部 部長
蓮沼 誠久 神戸大学 自然科学系 先端融合研究環重点研究部 講師
近藤 昭彦 神戸大学 大学院工学研究科 教授
寺田 竜太 鹿児島大学 水産学部 水産学科 水産生物・海洋学分野 准教授
有賀 祐勝 東京水産大学名誉教授
城間 一仁 沖縄県 農林水産部 水産課 主任
須藤 裕介 沖縄県水産海洋研究センター 海洋資源・養殖班 主任研究員
鯵坂 哲朗 京都大学 大学院農学研究科 応用生物科学専攻 海洋環境微生物学分野 助教
藤原 孝行 岩手県 沿岸広域振興局水産部 水産振興課 主任水産業普及指導員
川井 唯史 (地)北海道立総合研究機構 稚内水産試験場調査研究部
倉島 彰 三重大学 大学院生物資源学研究科 藻類学研究室 助教
伊藤 龍星 大分県 農林水産部 水産振興課漁場整備班 主幹
菊地 則雄 千葉県立中央博物館 分館海の博物館 上席研究員
川口 栄男 九州大学 大学院農学研究院 資源生物科学部門 動物・海洋生物資源学(水産増殖学)教授
中西 敬 日建工学(株) 顧問/技術部長
竹中 裕行 マイクロアルジェコーポレーション(株) 代表取締役
山口 裕司 マイクロアルジェコーポレーション(株) MAC 総合研究所 主任研究員
太郎田博之 DIC (株) 総合研究所R&D 本部分析センター
丸山 功 クロレラ工業(株) 生産本部R/D 部 部長
中野 長久 大阪女子短期大学 学長/大阪府立大学 大学院生命環境科学研究科 客員教授/名誉教授
佐藤 朗 ヤマハ発動機(株) 技術本部 研究開発統括部BT 推進グループ グループリーダー
岡内 正典 (独)水産総合研究センター 増養殖研究所 養殖技術部 主幹研究員
大船 泰史 大阪市立大学 大学院理学研究科 化学科 教授
堀 貫治 広島大学 大学院生物圏科学研究科 生物機能開発学専攻 海洋生物資源化学研究室 教授
宮下 和夫 北海道大学 大学院水産科学研究院 生物資源化学分野機能性物質化学研究室 教授
長嶺 竹明 群馬大学 大学院保健学研究科 教授
大井 高 徳島大学 大学院ヘルスバイオサイエンス研究部(薬学系) 准教授
楠見 武徳 東京工業大学 大学院理工学研究科 グローバルCOEプログラム 特任教授
宮島 千尋 (株)キミカ 取締役/営業開発部門 統括部長
埋橋 祐二 伊那食品工業(株) 開発本部(研究開発・品質保証担当)常務取締役

■ 目 次

第1編 藻類の基礎
第1章 分類、形態、生活史、生態

第1節 藻類の多様性と進化、系統真核生物の系統と藻類<井上勲>
  1 はじめに   2 ラン藻―酸素の生みの親   3 地球環境を変えた酸素   4 真核生物の誕生と進化   5 真核生物の多様性と巨大系統群   6 一次共生と一次植物   7 二次共生と二次植物   8 中生代以降の地球環境と藻類

第2節 微細藻類

1 ラン藻類<田辺雄彦>
  1 はじめに  2 形態・微細構造  3 系統と分類  4 生態・環境・人間生活とのかかわり

2 灰色植物<中山剛>
  1 はじめに  2 特徴  3 生活環  4 生態  5 分類と系統

3 単細胞紅藻類<横山亜紀子>
  1 はじめに  2 系統と分類  3 運動性  4 代謝物質

4 緑色植物

  1 プラシノ藻類<中山剛>
    1 はじめに  2 特徴  3 生活環  4 生態  5 分類と系統

  2 緑藻類<仲田崇志>
    1 はじめに   2 系統的位置  3 目分類群の解説  4 目の系統進化  5 利用と研究

  3 トレボキシア藻類<仲田崇志>
    1 はじめに  2 系統的位置  3 内部系統群の解説  4 クロレラ  5 系統群間の関係  6 利用と研究

  4 シャジクモ藻類(ツヅミモ、ホシミドロ類) <仲田崇志>
    1 はじめに  2 系統的位置  3 分類群の解説  4 系統関係

  5 シャジクモ藻類(シャジクモ目) <坂山英俊>
    1 はじめに  2 形態・進化・分類  3 生殖・生活史  4 生態

5 クリプト藻類<中山剛>
  1 はじめに  2 特徴  3 生活環  4 生態  5 共生  6 分類と系統

6 不等毛植物

  1 黄金色藻類<中山剛>
     1 はじめに  2 特徴  3 生活環  4 生態  5 分類と系統

  2 黄緑色藻類<中山剛>
    1 はじめに  2 特徴  3 生活環  4 生態  5 分類と系統

  3 珪藻類<鈴木秀和>
     1 はじめに  2 基本的形態と分類形質  3 生態  4 生殖と生活環  5 分類・系統

  4 ラフィド藻類<出村幹英/河地正伸>
     1 はじめに  2 分類・形態  3 生活史

  5 真眼点藻類<出村幹英/河地正伸>
     1 はじめに  2 分類・形態  3 生活史

  6 ピンギオ藻類<河地正伸>
     1 はじめに  2 生息環境  3 細胞形態  4 葉緑体と色素組成  5 脂肪酸組成  6 系統と分類

  7 ラビリンチュラ類<本多大輔>
     1 はじめに  2 分類  3 生活史  4 生態

7 ハプト藻類<河地正伸>
  1 はじめに  2 葉緑体と色素組成  3 鞭毛とハプトネマ  4 細胞外被構造  5 生活環  6 系統と分類

8 渦鞭毛藻類<堀口健雄>
  1 はじめに  2 形態および細胞構造  3 生態、栄養摂取様式  4 系統的位置

9 渦鞭毛藻類(赤潮) <岩滝光儀>
  1 はじめに  2 赤潮を形成する渦鞭毛藻  3 有害赤潮を形成する渦鞭毛藻

10 ユーグレナ藻類<中山剛>
  1 はじめに  2 特徴  3 生活環  4 生態  5 分類と系統

11 クロララクニオン藻類<石田健一郎>
  1 はじめに  2 特徴  3 生活環  4 分布と生態  5 分類  6 進化

12 アピコンプレクサ類<中山剛>
  1 はじめに  2 生活環  3 生態  4 特徴  5 分類と系統

13 クロメラ藻類<中山剛>  
   1 はじめに  2 特徴  3 生活環  4 生態  5 分類と系統

第3節 海藻類

1 緑藻類(アオサ藻類) <峯一朗/嶌田智/川井浩史>
  1 特徴(概要)  2 系統上の位置と分類  3 形態  4 生活史と生殖  5 分布と生態  6 代謝と生理  7 利用

2 紅藻類<神谷充伸/長里千香子/川井浩史>
  1 特徴(概要)  2 系統上の位置と分類  3 形態・体制  4 細胞構造  5 生活史と生殖  6 生活史の多様性  7 分布と生態  8 利用

3 褐藻類<川井浩史/本村泰三>
  1 特徴(概要)  2 系統上の位置と分類  3 形態  4 生活史と生殖  5 分布と生態  6 代謝と生理  7 利用

第4節 藻類の生態

1 微細藻類の基礎生産<濱健夫>
  1 はじめに  2 基礎生産量(primary production)の鉛直分布  3 全海洋の基礎生産量  4 基礎生産量の空間分布  5 鉄の供給と基礎生産

2 珪藻の春季ブルーム<濱健夫>
  1 はじめに  2 春季ブルームの成因  3 春季ブルームと種類構成  4 春季ブルームと炭素フラックス

3 円石藻ブルーム<濱健夫>
  1 はじめに  2 エミリアニア・ハックスレイ(Emiliania huxleyi)のブルームとその成因  3 ゲフィロカプサ・オーシャニカ(Gephyrocapsa oceanica)のブルームとその成因  4 円石藻のブルーム形成と生物地球化学的影響

4 海藻の炭素フラックス<和田茂樹/濱健夫>
  1 はじめに  2 海藻の光合成生産  3 海藻由来の有機炭素の行方

5 藻場生態系<田中次郎>  
   1 はじめに  2 日本沿岸の海藻相の区分  3 藻場とは  4 藻場の生産力  5 海の温暖指数

第2章 代謝と物質

第1節 エネルギーと物質代謝

1 光合成のエネルギー生産<櫻井博>
  1 はじめに  2 光合成の反応過程  3 光化学反応系  4 アンテナ色素系  5 電子伝達系  6 光リン酸化

2 炭素同化と初期代謝<辻敬典/白岩善博>  
   1 はじめに  2 CO2固定を担うRubisco  3 無機炭素濃縮機構(CO2―Concentrating Mechanism ;CCM)  4 光合成初期産物のオルガネラ間輸送

3 窒素同化<鈴木石根>  
   1 はじめに  2 ラン藻の窒素代謝系とその調節機構  3 緑藻の窒素代謝系とその調節機構

4 硫黄同化<重岡成/田井政宏>
   1 はじめに   2 硫黄の吸収と同化   3 硫黄欠乏時の応答

5 糖類―デンプンほか<藤原祥子/都筑幹夫>
   1 はじめに   2 貯蔵多糖

6 グリセロール、マンニトール代謝<岩本浩二/白岩善博>
   1 はじめに   2 マンニトール   3 グリセロール   4 藻類の系統と光合成初期産物

7 タンパク質<池内昌彦>
   1 はじめに   2 タンパク質

8 セレノプロテイン<新家弘也/白岩善博>
   1 はじめに   2 セレノプロテイン   3 セレノプロテオーム   4 藻類とセレン   5 セレン代謝

9 脂質―脂質膜・貯蔵脂質<佐藤典裕/都筑幹夫>
   1 はじめに   2 膜脂質   3 貯蔵脂質   4 脂質合成経路

10 アルケノン<沢田健>
   1 はじめに   2 分子構造   3 アルケノン生産藻類   4 アルケノン不飽和指数   5 生理学的機能

11 藻類の核酸(DNA とRNA)―遺伝子の特徴と解析法<山野隆志/福澤秀哉>
   1 藻類ゲノムの解読    2 藻類遺伝子の大規模発現解析   3 緑藻クラミドモナスからの全RNA 抽出法   4 藻類の形質転換法   5 緑藻クラミドモナスのコロニーPCR

12 イノシン酸<岩本浩二>
   1 はじめに   2 構造   3 イノシン酸の代謝   4 うま味成分としてのイノシン酸   5 海苔とイノシン酸

13 バイオミネラル―藻類のバイオミネラリゼーション機構<佐藤真奈美/白岩善博>
   1 はじめに   2 珪藻のシリカ骨格形成過程   3 珪藻のシリカ骨格に存在する生体分子   4 円石藻のココリス形成過程   5 ココリスに存在する生体分子

14 ビタミン<石川孝博/重岡成>
   1 はじめに   2 水溶性ビタミン   3 脂溶性ビタミン類

第2節 生理活性物質の生成

1 概要<沖野龍文>

2 色素

   1 クロロフィル<小林正美/圷慎也/宮下英明/大久保智司/藤沼大幹/布留川隼人>
      1 はじめに   2 クロロフィルの構造   3 色と吸収スペクトル   4 クロロフィルの分布

   2 カロテノイド<高市真一>
      1 はじめに   2 分布   3 生合成   4 機能

   3 フィコビリン<村上明男>
      1 はじめに   2 フィコビリンの化学構造とフィコビリタンパク質における構成   3 フィコビリソームの生合成   4 フィコビリソームの機能と調節   5 フィコビリンおよびフィコビリタンパク質の分析と単離

3 毒素

   1 ラン藻の毒素(ミクロシスチン、ノジュラリン) <佐野友春>
      1 はじめに   2 構造   3 分析法   4 毒性   5 分解   6 ノジュラリン

   2 ラン藻の毒素(その他の毒素) <彼谷邦光>
      1 はじめに   2 アナトキン(anatoxins)とアナトキシン―a(s)(anatoxin-a(s))   3 アプリシアトキシン(aplisiatoxin)とリングビアトキシン(lyngbyatoxin)   4 シリンドロスパモプシン(cylindrospermopsin; CYN)   5 サキシトキシン(saxitoxin)とアファントキシン(aphantoxin)   6 チオンスルホリピド(thionsulfolipid)   7 β―N―メチルアミノ―L―アラニン(β―N―methylamino―L―alanine ; BMAA)

   3 ラン藻の毒素(生合成) <石田啓史>
      1 はじめに   2 ミクロシスチン(Microcystin)の生合成   3 アナトキシン―a(Anatoxin―a)の生合成   4 シリンドロスパモプシン(Cylindrospermopsin)の生合成

   4 微細藻類の毒素<佐竹真幸>
     1 はじめに   2 渦鞭毛藻の生産する毒素   3 その他の微細藻類が生産する毒素

   5 大型藻類の毒素<山下まり>
      1 はじめに   2 ポリカバノシド類   3 アプリシアトキシン類   4 プロスタグランジン類

4 性フェロモン<関本弘之>
   1 はじめに   2 褐藻類の性フェロモン   3 ボルボックスの性誘引フェロモン   4 ミカヅキモの性フェロモン   5 その他の緑藻類の性フェロモン

5 ポリフェノールによる化学防御<柴田敏行>
   1 はじめに   2 褐藻類とフロロタンニン類   3 フェノール類を介した褐藻類の化学防御

6 生物間相互作用物質<沖野龍文>
   1 はじめに   2 微生物に対する化学防御   3 緑藻類の葉状体形成因子サルシン   4 ホモセリンラクトンアンタゴニストのフジツボ幼生付着阻害活性    5 緑藻の形態防御に関与するミジンコ由来のカイロモン   6 褐藻の摂餌阻害物質   7 キラー海藻の摂餌阻害物質   8 珪藻のアルデヒド   9 ウニの変態誘導物質

7 シデロフォア<伊藤裕才>
   1 はじめに   2 シデロフォアの構造   3 ラン藻類のシデロフォア   4 真核藻類とシデロフォア

8 ヒ素化合物<塩見一雄>
   1 はじめに   2 海藻のヒ素含量   3 海藻に含まれるヒ素の化学形   4 アルセノシュガーの生合成と分解   5 アルセノシュガーの哺乳類に対する毒性   6 アルセノシュガーの哺乳類における代謝

9 ジメチルサルファイド(DMS)とジメチルスルホニオプロピオナート(DMSP)<渡辺豊>
   1 はじめに   2 DMS の特性とその起源   3 DMS の季節変動性   4 DMS と今後の気候

10 紫外線吸収物質―マイコスポリン様アミノ酸<田口哲/平良(宿里)ひとみ>
   1 はじめに   2 マイコスポリン様アミノ酸の化学構造式と機能   3 サンスクリーン機能と酸化耐性   4 今後の課題

11 生物発光物質<近江谷克裕>
   1 はじめに   2 細胞内での生物発光メカニズム   3 ルシフェリン   4 ルシフェラーゼ   5 生物発光と体内時計


第2編 藻類の応用
第1章 藻類の培養・保存

第1節 藻類の培養・保存における滅菌・無菌操作滅菌・無菌操作<河地正伸>
   1 はじめに   2 滅菌   3 無菌操作   4 培養株の継代培養   5 培養株を植え継ぐ際のその他の注意点

第2節 培地の組成淡水藻類<渡邉信>
   1 はじめに   2 材料   3 ストック液と培地の作り方

第3節 採集・分離法

1 微細藻類<河地正伸>
   1 はじめに   2 試料の採集と保管法   3 サイズ分画と細胞濃縮   4 予備培養処理   5 培養株の確立   6 寒天希釈法

2 無色鞭毛藻類<中山剛>

   1 はじめに   2 無色鞭毛虫の構成員   3 採集   4 単離と培地

3 大型藻類(海藻類) <川井浩史>
   1 はじめに   2 試料採集   3 培養に使用する器具   4 単離に用いる藻体の部位   5 粗培養   6 単藻培養(生殖細胞からの単離)   7 無菌培養   8 無菌テスト

第4節 長期保存

1 微細藻類の凍結保存<河地正伸>
   1 はじめに   2 二段階凍結法   3 他の凍結保存法   4 生存率の測定法

2 大型藻類の凍結保存<山岸隆博>
   1 はじめに   2 大型藻類における凍結保存の現状    3 KU―MACC における大型藻凍結保存の試み

第5節 連続培養連続培養の基本的概念と増殖の動力学<渡邉信>
   1 連続培養の基本的概念   2 増殖の動力学

第6節 大量培養大量培養―開放系培養と閉鎖系培養<渡邉信>
   1 はじめに   2 大量培養―開放系培養   3 大量培養―閉鎖系培養

第7節 藻類のculture collection

1 微細藻類<河地正伸>
   1 はじめに   2 微細藻類の主要なカルチャーコレクション

2 大型藻類<川井浩史>
   1 はじめに   2 大型藻類の系統株保存   3 主要な大型藻類のカルチャーコレクション

第2章 環境

第1節 環境指数藻類

1 富栄養化と藻類<出村幹英/河地正伸>
   1 はじめに   2 湖沼における富栄養化と藻類   3 沿岸域における富栄養化と藻類

2 珪藻類<真山茂樹>
   1 はじめに   2 河川・湖沼の水質評価   3 指標性の決定方法   4 世界各地における河川の水質判定   5 水質判定シミュレーション

3 地衣類<大村嘉人>
   1 はじめに   2 地衣類の分布帯   3 地衣類消失現象   4 大気汚染に対する地衣類分布の変化事例   5 大気汚染への高感受性の要因    6 大気汚染指標としての地衣類

4 AGP 試験の標準となる藻類<河地正伸>
   1 はじめに   2 AGP 試験の標準株   3 試料水の前処理   4 前培養とAGP 試験用の培養   5 増殖量の測定

第2節 絶滅の危機に瀕する藻類

1 シャジクモ目藻類

   1 レッドリストに載ったシャジクモ目藻類<坂山英俊>
      1 はじめに   2 レッドリストに掲載されたシャジクモ目藻類の分類群   3 シャジクモ目藻類レッドリストの再改訂への課題

   2 シャジクモ目藻類の衰退<佐藤真奈美/白岩善博>
      1 はじめに   2 湖沼生態系とシャジクモ目藻類   3 日本におけるシャジクモ目藻類の衰退とその要因   4 シャジクモ目藻類と除草剤

   3 シャジクモ目藻類衰退要因―湖沼における衰退要因<野崎久義>
      1 先人たちの日本シャジクモ目藻類の調査結果   2 高度成長期を経た日本シャジクモ目藻類とその衰退要因   3 現在も衰退するシャジクモ目藻類

   4 シャジクモ目藻類衰退要因―溜め池における衰退要因<笠井文絵>
      1 はじめに   2 富栄養化がもたらす光環境の悪化   3 埋め立て・改修による生息場の消失   4 外来種による食害   5 おわりに

   5 シャジクモ目藻類再生の取り組み―日光市湯の湖<渡邉信>
      1 はじめに   2 日光市湯の湖の取り組み

   6 シャジクモ目藻類再生の取り組み―野尻湖<樋口澄男>
      1 はじめに―野尻湖における野生絶滅シャジクモ目藻類ホシツリモ復元の取り組み   2 野尻湖産ホシツリモ   3 野尻湖内水深4.5m における復元実験   4 ホシツリモの生育環境復元の試み   5 過去のホシツリモ分布地点における復元実験   6 新たな食害   7 野尻湖におけるシャジクモ目藻類の分布   8 環境啓発活動

2 海藻類<・田忠生>  
   1 日本におけるレッドリスト、レッドデータブック策定の推移   2 おわりに

3 淡水産紅藻類<飯間雅文>
   1 はじめに   2 オキチモズク(絶滅危惧T種(CR+EN))   3 チスジノリ(絶滅危惧U種(VU))   4 絶滅が危惧されるカワモズク類(準絶滅危惧種(NT))   5 その他のカワモズク類

4 スイゼンジノリ<・田忠生>  
   1 はじめに   2 スイゼンジノリの現状

第3節 環境問題と藻類

1 アオコ・赤潮を形成する藻類・有毒性微細藻類

   1 渦鞭毛藻類<岩滝光儀>
      1 はじめに   2 有害渦鞭毛藻の生態と分布

   2 ラン藻(シアノバクテリア) <田辺雄彦>
      1 はじめに   2 ミクロシスティス・エルギノーザ(Microcystis aeruginosa)   3 アナベナ属(An-abaena)   4 アファニゾメノン属(Aphanizomenon)   5 プランクトスリックス属(Planktothrix)   6 シリンドロスペルモプシス属(Cylindrospermopsis)   7 ノジュラリア属(Nodularia)

   3 ラフィド藻<出村幹英/河地正伸>
      1 はじめに   2 シャットネラ赤潮   3 ヘテロシグマ赤潮   4 その他のラフィド藻による赤潮

   4 珪藻<西川哲也>
      1 はじめに   2 珪藻赤潮による漁業被害   3 ノリ色落ち原因珪藻

   5 黄金色藻類<一瀬諭>
      1 はじめに   2 ウログレナ属Uroglena americana(Uroglenopsis americana)   3 ディノブリオン属(サヤツナギ)Dinobryon divergens   4 シヌラ属(トモヨセヒゲムシ)Synura petersenii   5 マロモナス属(ミノヒゲムシ)Mallomonas fastigata   6 クロムリナ属Chromulina rosanoffii

   6 ハプト藻<河地正伸>   
      1 はじめに   2 Phaeocystis   3 円石藻   4 Prymnesium   5 Chrysochromulina

   7 海藻類―アオサのグリーンタイドとキラー海藻<嶌田智>   
      1 はじめに   2 グリーンタイド   3 キラー海藻

   8 ピコ植物プランクトン<河地正伸>   
      1 はじめに   2 環境問題となっているピコ植物プランクトンの大量繁殖―brown tide

2 侵入種―越境移動する藻類

   1 外来種としての海藻<羽生田岳昭>   
      1 はじめに   2 外来種として扱われる日本(極東アジア)の海藻   3 外来種の起源や経路の解明

   2 外来種としての微細藻類<出村幹英/河地正伸>   
      1 はじめに   2 バラストタンク中の微細藻類の検出   3 集団遺伝学的解析による微細藻類の越境移動の検証

3 ハロカーボン類を産生する藻類<橋本伸哉/栗原路子>  
   1 はじめに   2 ハロカーボンとは   3 生物によるハロカーボンの生成   4 藻類によるハロカーボンの生成

4 磯焼け<藤田大介>  
   1 磯焼けとは   2 磯焼けの発生や持続の原因   3 磯焼けの景観と発生パターン

5 赤潮・アオコ・磯焼け対策  

   1 赤潮対策<板倉>
      1 はじめに   2 モニタリング技術の高度化   3 発生機構の解明   4 予察技術の開発   5 被害防除・軽減技術の開発   6 おわりに

   2 アオコの増殖防止対策<彼谷邦光>   
      1 はじめに   2 溶存体リン酸および微量金属の制御   3 薬剤による発生制御   4 天然物を用いた発生抑制   5 生物を用いた制御

   3 ウイルスによる赤潮の個体群制御<長崎慶三>
      1 はじめに   2 ウイルス感染が赤潮個体群のバイオマスに与える影響   3 ウイルス感染が赤潮個体群のクローン組成に与える影響   4 研究の将来方向

   4 磯焼け対策<藤田大介>   
      1 磯焼け対策の基本   2 磯焼け対策ガイドライン   3 磯焼け対策の流れ   4 環境・生態系保全活動支援事業   5 広義の磯焼け対策

   5 カビ臭対策<彼谷邦光>   
      1 はじめに   2 カビ臭物質を分泌するラン藻類   3 カビ臭対策

第4節 藻類による環境浄化

1 酸化池処理<河地正伸>
   1 酸化池の種類   2 酸化池の浄化プロセス

2 CO2、NOx、SOx 耐性と除去<藏野憲秀>
   1 はじめに   2 酸性ガス通気の問題点   3 CO2耐性と除去   4 NOx 耐性と除去   5 SOx 耐性と除去

3 重金属の除去<佐藤征弥>  
   1 はじめに   2 スクリーニング   3 重金属と結合する生体物質   4 環境浄化への応用例

 

第3章 エネルギー

 

第1節 次世代環境エネルギー技術開発に関する動向低炭素社会を目指した環境・エネルギー技術革新―Cool Earthエネルギー革新技術計画<大橋一彦>
   1 まえがき   2 重点的に取り組むべきエネルギー革新技術   3 選定された21革新技術の現状・開発のロードマップ・技術の効果   4 選定計画の確実な実行に向けて   5 あとがき

第2節 バイオマスエネルギーと藻類バイオマス バイオマスエネルギーの現況・動向と藻類バイオマス<志甫諒>
   1 はじめに   2 光合成によるバイオマス生産   3 世界のエネルギー需要とバイオマスエネルギー利用の現状   4 バイオ燃料の動向   5 藻類のバイオマスエネルギーの動向

第3節 藻類エネルギー

1 藻類エネルギー技術開発の概況

   1 オイル燃料開発<渡邉信>
      1 はじめに   2 トリアシルグリセロール(TAG)    3 炭化水素   4 微細藻類の脂質とバイオマスの生産効率について

   2 バイオエタノール生産<渡邉信>    
      1 はじめに   2 アルジェノールの生産システム

   3 気体燃料開発<渡邉信>    
      1 水素   2 メタンガス

2 代表的なオイル産生藻類

   1 Botryococcus <河地正伸>    
      1 はじめに   2 オイル(炭化水素)   3 増殖特性   4 細胞と群体の形態的特徴   5 分類と系統   6 生息環境と分布   7 分離・培養

   2 Pseudochoricystis <藏野憲秀>    
      1 はじめに   2 特徴   3 脂質分析   4 屋外培養

   3 thraustochytrids <中沢敦/本多大輔>    
      1 はじめに    2 多様なオイル成分   3 培養条件の最適化

   4 Euglena <田辺雄彦>    
      1 はじめに   2 オイル(ワックスエステル)   3 増殖特性   4 細胞の形態的特徴   5 分類と系統   6 生息環境と分布   7 分離・培養

3 藻類オイルの特徴<彼谷邦光>   
   1 はじめに   2 構成成分   3 オイルの種類

第4節 藻類大量培養試料の収穫と藻類オイルの抽出・精製

   1 濃縮・収穫<渡邉信>   
      1 はじめに   2 凝集沈殿法   3 遠心分離法   4 濾過法

   2 オイルの抽出・精製<松浦裕志>   
      1 はじめに   2 抽出法   3 精製法

第5節 エネルギー資源藻類の品種改良とシステムバイオロジー技術

1 遺伝子導入系<五百城幹英/中嶋信美>   
   1 はじめに   2 藻類への遺伝子導入技術   3 遺伝子導入によるエネルギー資源藻類の品種改良の現状と展望   4 おわりに

2 突然変異<藤田朋宏/中原剣>
      1 はじめに   2 突然変異の種類   3 突然変異を用いた育種の流れ   4 微細藻類の育種の現状   5 遺伝子組換え技術を用いた育種と突然変異を用いた育種   6 まとめ

3 システムバイオロジー技術<蓮沼誠久/近藤昭彦>
   1 はじめに   2 微細藻類のシステムバイオロジー   3 メタボロミクスによる微細藻類の代謝プロファイリング   4 おわりに

第6節 藻類エネルギーの事業性評価オイル生産プラントの生産性および事業性評価<志甫諒>
   1 はじめに   2 ビジネスの形態   3 藻類プラント   4 LCA  5   まとめ

第4章  食料

第1節 概観

1 海藻類<寺田竜太>
   1 はじめに   2 先史時代から近世にかけての利用   3 養殖技術の開発   4 主な食用海藻   5 海藻を食べる食生活の変化   6 海藻産業が抱える問題   7 おわりに

2 微細藻類<有賀祐勝>   
   1 はじめに   2 食品としての利用   3 魚介類の餌料としての利用   4 肥料としての利用

第2節 海藻類の生産と利用

1 食用

   1 アオサ、アオノリ、ヒトエグサ<嶌田智>
      1 はじめに   2 生態   3 天然資源および養殖資源

   2 クビレズタ<城間一仁>    
      1 はじめに   2 生態   3 天然資源   4 増養殖   5 利用   6 今後の展望など

   3 その他の緑色大型藻類(カワノリ、ミルなど) <嶌田智>    
      1 はじめに   2 カワノリ   3 ミル

   4 オキナワモズク<須藤裕介>    
      1 はじめに   2 生態   3 天然資源   4 増養殖   5 利用

   5 モズク、イシモズク、フトモズク、クロモ、キシュウモズク<鯵坂哲朗>    
      1 はじめに   2 モズク(Nemacystus decipiens)〔ナガマツモ目モズク科モズク属〕   3 イシモズク(Sphaerotrichia divaricata)〔ナガマツモ目ナガマツモ科イシモズク属〕   4 フトモズク(Tinocladiacrassa)〔ナガマツモ目ナガマツモ科フトモズク属〕   5 クロモ(Papenfusiella kuromo)〔ナガマツモ目ナガマツモ科クロモ属〕   6 キシュウモズク(Cladosiphon umezakii)〔ナガマツモ目ナガマツモ科オキナワモズク属〕

   6 ワカメ、ヒロメ、アオワカメ<藤原孝行>    
      1 はじめに   2 生活史と季節的消長   3 生育分布   4 天然資源と増殖   5 ワカメの養殖方法   6 ワカメの養殖生産   7 ワカメ市場への供給量   8 ワカメの利用   9 ワカメ養殖業の今後の展望

   7 コンブ類<川井唯史>
      1 はじめに   2 生態―生活史と生育様式   3 天然資源   4 増養殖   5 利用

   8 アラメ、カジメ類<倉島彰>    
      1 はじめに   2 形態と生態   3 天然資源の漁獲と利用   4 食材としての利用と展望

   9 ホンダワラ類(ヒジキ、ホンダワラ、アカモク、その他) <伊藤龍星>    
      1 はじめに   2 ヒジキ   3 ホンダワラ   4 アカモク   5 その他

   10 その他の褐藻(マツモ、ハバノリ、カヤモノリ、イロロ) <菊地則雄>    
      1 はじめに   2 マツモ   3 ハバノリ   4 カヤモノリ   5 イロロ

   11 アマノリ<菊地則雄>    
      1 はじめに   2 生態   3 天然資源   4 増養殖   5 利用   6 今後の展望

   12 テングサ<藤田大介>    
      1 はじめに   2 マクサの分布と生態   3 マクサの天然資源   4 マクサの増養殖   5 マクサの利用

   13 キリンサイ類<寺田竜太>    
      1 はじめに   2 分類   3 主な有用種   4 生活史と生態   5 採取・利用

   14 オゴノリ類<寺田竜太>    
      1 はじめに   2 分類   3 主な有用種   4 生活史と生態   5 採取・増養殖   6 オゴノリ類の利用と展望

   15 イギス、エゴノリ<川口栄男>    
      1 はじめに   2 イギス(紅藻綱、イギス目イギス科)   3 エゴノリ(紅藻綱、イギス目イギス科)

   16 その他の紅藻(イバラノリ、シキンノリ、トサカノリ、ミリン、フクロフノリ、ムカデノリ、ダルス、マツノリ、アカバギンナンソウ) <川口栄男>    
      1 はじめに   2 イバラノリ(紅藻綱、スギノリ目イバラノリ科)   3 シキンノリ(紅藻綱、スギノリ目スギノリ科)   4 トサカノリ(紅藻綱、スギノリ目ミリン科)   5 ミリン(紅藻綱、スギノリ目ミリン科)   6 フクロフノリ(紅藻綱、スギノリ目フノリ科)   7 ムカデノリ(紅藻綱、スギノリ目ムカデノリ科)   8 ダルス(紅藻綱、ダルス目ダルス科)   9 アカバギンナンソウ(紅藻綱、スギノリ目スギノリ科)

   17 海外における食用藻類<神谷充伸>    
      1 はじめに   2 海外での生産量・利用方法

2 飼料・餌料、堆肥としての藻類の利用―アオサ類の例<中西敬>
   1 はじめに   2 アオサ類の海藻を例に―藻類利用の問題点と課題   3 飼料・餌料、肥料としての利用   4 まとめ

第3節 微細藻類の生産と利用

1 食用

   1 スイゼンジノリ<・田忠生>    
      1 はじめに   2 生態    3 主な生産地、生産量の推移   4 利用

   2 ノストック(イシクラゲ) <竹中裕行/山口裕司>    
      1 はじめに   2 生態   3 形態   4 増養殖   5 食用利用   6 食用としての安全性   7 今後の展望

   3 髪菜<有賀祐勝>    
      1 はじめに   2 髪菜の現状

   4 スピルリナ<太郎田博之>    
      1 はじめに   2 スピルリナとは   3 生産   4 利用

   5 クロレラ<丸山功>    
      1 はじめに   2 生態および分類   3 増養殖   4 利用   5 今後の展望

   6 ドナリエラ<竹中裕行/山口裕司>    
      1 はじめに   2 生態   3 形態   4 増養殖   5 利用   6 今後の展望

   7 ユーグレナ<中野長久>    
      1 はじめに   2 細胞の利用   3 細胞成分の高度利用

   8 ヘマトコッカス<佐藤朗>    
      1 はじめに   2 形態   3 増養殖   4 利用

2 水産餌料生物用<岡内正典>
   1 はじめに   2 餌料として利用されている微細藻類と給餌対象動物   3 基本的な培養方式   4 餌料として広く使われる微細藻類   5 餌料生物培養における展望  

第5章  医薬関連物質

第1節 医薬関連物質としてのカイニン酸、ドウモイ酸カイニン酸、ドウモイ酸<大船泰史>
   1 はじめに   2 カイニン酸、ドウモイ酸を産生する藻類   3 カイニン酸、ドウモイ酸の物理化学的性質   4 カイニン酸、ドウモイ酸の構造と化学合成   5 カイニン酸、ドウモイ酸の神経活性   6 ドウモイ酸による海洋動物の毒化

第2節 医薬関連物質としてのレクチンレクチン<堀貫治>
   1 はじめに   2 分布   3 藻類レクチンの一般的性状   4 糖鎖認識   5 生物活性   6 分子構造

第3節 医薬関連物質としてのアスタキサンチンアスタキサンチンの生理活性作用<松浦裕志>
   1 はじめに   2 アスタキサンチンの生理活性作用   3 おわりに

第4節 医薬関連物質としてのカロテノイド海藻の生理活性カロテノイド<宮下和夫>
   1 はじめに   2 海藻中のカロテノイド   3 カロテノイドの生理作用   4 フコキサンチンの吸収と代謝   5 フコキサンチンの抗ガン作用   6 フコキサンチンの抗肥満作用   7 フコキサンチンによるサイトカイン分泌制御   8 その他のフコキサンチンの生理作用

第5節 医薬関連物質としてのフコイダンフコイダンの生理活性と新規フコイダンELISA 測定法<長嶺竹明>
   1 はじめに   2 フコイダンの構造   3 フコイダンの生理活性   4 高感度フコイダンELISA 測定法の開発

第6節 医薬関連物質としてのフロロタンニンフロロタンニン<大井高>
   1 はじめに   2 構造と化学的性質   3 生物活性

第7節 医薬関連物質としての海藻の薬理活性化合物海藻の薬理活性化合物<楠見武徳>
   1 はじめに   2 緑藻、褐藻、紅藻の化学成分概要   3 海藻の薬理活性成分

第6章  工業材料(生産量、世界の動向、用途、新用途への可能性)

第1節 概要  新用途への期待<彼谷邦光>
   1 はじめに   2 ヨウ素   3 珪藻土   4 多糖類   5 藻類の炭化水素

第2節 多糖類

1 アルギン酸<宮島千尋>
   1 はじめに   2 原料海藻   3 生産量   4 アルギン酸工業の歴史   5 アルギン酸の応用   6 工業的利用   7 アルギン酸の食品への利用

2 寒天<埋橋祐二>   
   1 はじめに   2 寒天の原料・製造方法・形状   3 寒天の機能と種類   4 用途

3 カラゲナン<岩本浩二/白岩善博>
   1 はじめに   2 カラゲナンの種類、構造   3 カラゲナンの特性と産業的用途   4 カラゲナンの用途   5 カラゲナンの製法   6 世界におけるカラゲナンの生産   7 カラゲナンの安全性   8 新用途への可能性

第3節 工業材料としてのヨウ素 ヨウ素<岩本浩二>
   1 はじめに   2 ヨウ素の産業的用途   3 ヨウ素の産出   4 藻類とヨウ素

第4節 工業材料としての珪藻土 珪藻土<真山茂樹>
   1 はじめに   2 日本の鉱床   3 世界の鉱床と生産量   4 用途   5 新用途への可能性

第5節 工業材料としての藻類炭化水素 藻類炭化水素<彼谷邦光>
   1 はじめに   2 Botryococcus braunii の炭化水素   3 アルジナン(algaenan)   4 Aurantiochytriumのスクアレン(squalene)蓄積   5 ラン藻Nostoc の飽和炭化水素産生

 

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