第1節 化粧品・香粧品とその材料
[1] ワックスオイルゲルのナノ構造制御と口紅の高機能化
1. 実験
1.1 ワックス結晶のナノ構造可視化
1.2 ナノ構造の厚み測定
1.3 新規非晶性ポリプロピレンの開発
1.4 新規ワックスオイルゲルの調製
1.5 新規ワックスオイルゲルの可視化
1.6 マクロ構造の均一性評価
1.7 ワックスオイルゲルの硬度測定
1.8 新規ワックスオイルゲルの客観的な使用感評価
1.9 塗布膜中のワックス結晶状態の可視化
1.10 新規リップスティックの官能評価
2. 結果及び考察
2.1 ワックス結晶のナノ構造解析
2.2 長周期とワックスオイルゲルのマクロ構造の関連性
2.3 ワックスオイルゲル構造のナノ構造制御
2.4 高温領域におけるゲル強度特性
2.5 塗布操作における動摩擦係数の変化
2.6 塗布膜の均一性解析及び新規口紅の性能評価
[2]オイルゲルとハイドロゲルによる化粧品の製剤設計
1. 有用成分の経皮吸収過程
2. 有用成分特性と経皮吸収挙動
3. 経皮吸収における剤形の効果
3.1 ハイドロゲルとオイルゲル
3.2 “はる”剤形からの有用成分の経皮浸透
3.3 オイルゲルの皮膚安全性
[3] 増粘・ゲル化剤配合における留意点
1. 増粘剤、ゲル化剤の分類
2. 増粘剤について
2.1 増粘剤の使用上の留意点
2.2 天然系多糖類の溶解性
2.3 天然系増粘剤の粘度
2.4 増粘剤の物性
3. ゲル化剤について
3.1 カラギーナン使用上の注意点
3.2 ジェランガムの使用上の注意点
[4] 温度応答性インテリジェント高分子の皮膚ゲル化機能を付与した化粧品素材
1. 液状化粧品としてのゾルの調製と粘性
2. ゲル強度
3. 化粧品素材としての熱応答性ゲル化
3.1 プルロニックの温度応答性ゲル化
3.2 キシログルカンの温度応答性ゲル化
4. 皮膚保湿効果
第2節 医薬品
[1] 消炎鎮痛パップ剤基剤を目的とした光架橋型ポリアクリル酸ヒドロゲルの開発
1. 光架橋型PAAヒドロゲルの特性に影響する調製条件の解析
2. 光架橋型PAAヒドロゲルによる消炎鎮痛作用
3. パップ剤基剤に適した光架橋型PAAヒドロゲルの処方最適化検討
[2] 人の手の力で薬物放出を制御するゲル材料
1. 刺激応答性ゲルの材料設計
1.1 分子設計
1.2 ゲスト化合物の包接
1.3 加圧による結合定数の変化
1.4 人の手による押圧を模倣した溶出実験
[3] 親水性ゲルパッチを用いた貼るワクチンの開発
1. 経皮ワクチンデリバリー技術の発展
2. 親水性ゲルパッチを用いた経皮ワクチン製剤の開発
3. 親水性ゲルパッチを用いた経皮ワクチン製剤の臨床研究
[4] 乳癌の癌性皮膚潰瘍に対する新規メトロニダゾールゲル製剤の開発とその有用性の評価
1. 製剤の特徴及び調製方法
1.1 MTZ-SW・Gelの開発・処方決定
1.2 MTZ-SW・Gelの製剤試験
1.3 MTZ-SW・Gelの臨床評価
1.3.1 MTZ-SW・Gelの有効性
1.3.2 MTZ-SW・Gelの有害事象
1.3.3 MTZ-SW・Gelの使用感の評価
[5] 浮遊性アルギン酸ゲルビーズの胃内滞留性製剤
1. 胃内滞留性製剤の意義とゲルの役割
2. 浮遊性Alg-Ca調製と含有薬物放出挙動
3. 浮遊性Alg-Caの経口投与
第3節 食品
[1] 高齢者食におけるゲル化剤の使用
1. テクスチャーモディファイヤーとしてのゲル化剤の有用性
1.1 ゲル化剤による食品のテクスチャー制御
1.2 ゲル化剤の分類
1.3 ゲル化剤のテクスチャーマッピング
2. 高齢者用のゼリー状食品に使用されるゲル化剤
2.1 水分補給用ゼリー用のゲル化剤
2.2 ミキサー食やブレンダー食の保形性向上目的で使用されるゲル化剤
2.3 インスタントゼリー用のゲル化剤
2.4 冷凍食材の離水防止目的で使用されるゲル化剤
2.5 テクスチャーデザインコンセプトによる新しいゼリー状食品
2.5.1 レトルト惣菜ゼリー
2.5.2 擬似果肉入りゼリー(常温流通のいわゆるドライゼリー)
[2] 乳製品におけるゲル化
1. 相変換・温度制御によるゲル化
1.1 乳・乳製品の規格
1.2 クリームからバターへ
1.3 クリームからアイスクリームへ
2. 乳タンパク質によるゲル化
2.1 ヨーグルト
2.2 チーズ
[3] 多糖類を用いたゲル状食品の食感開発
1. 冷却過程におけるせん断変形動的粘弾性試験
2. 圧縮試験
3. 走査型電子顕微鏡(クライオSEM)観察
[4] 畜肉タンパク質のゲル物性と組織構造 −レトルト加熱ゲルを中心に−
1. 高温下における筋原線維タンパク質の加熱ゲル化挙動
2. ゲル構造とゲル物性の関係性
第4節 医療機器
[1] コンタクトレンズ開発の歴史とシリコーンハイドロゲルの現状と課題
1.世界で初めてのSCL
2.高含水率化競争
3.安全性への過信
4.SCL素材ではなく、SCL使用期間に着目
5.使い捨てSCLの登場
6.酸素透過性の重要性
7.SCL素材のイノベーション
8.SiHyの新たな課題
[2] 高分子ゲルアクチュエータ
1. 高分子ゲルアクチュエータ
2. 高分子ゲルアクチュエータ研究の発展
2.1 高分子ゲルアクチュエータの材料
2.1.1 イオンゲル
2.1.2 電極材
2.2 高分子ゲルアクチュエータの加工技術
2.3 高分子ゲルアクチュエータの駆動原理
2.3.1 イオンゲルの伸縮
2.3.2 電極層における伸縮
2.4 高分子ゲルアクチュエータの制御技術
3. 高分子ゲルアクチュエータの医療福祉機器応用
3.1 能動カテーテル
3.2 マイクロポンプおよび水中マイクロロボット
3.3 点字ディスプレイ
[3] ビトリゲルの開発と再生医療分野での実用化構想
1. コラーゲンビトリゲルの開発
1.1 第1世代コラーゲンビトリゲルの開発
1.2 第2世代コラーゲンビトリゲルの開発
2. 再生医療分野での実用化構想
2.1 萌芽的な基礎研究
2.2 実用化に向けた先端研究
3. 今後の展望
[4] ハイドロゲル創傷・被覆保護材
1. ハイドロゲル素材の選定
1.1 評価サンプルの調製
1.2 物性評価方法
1.3 ゲル物性評価結果
1.4 PVA電子線架橋の特徴
2. 製剤設計と製造プロセス
3. 安全性の確認
4. 動物創傷モデルでの有効性の確認
5. 臨床試験の結果
[5] 高吸水性ポリマー
1. 高吸水性ポリマーとは
2. 高吸水性ポリマー開発の歴史
3. 吸水の機構
4. 高吸水性ポリマーの紙おむつへの応用
5. SAPおよび高分子ゲルの医療分野:公開特許情報より
5.1 SAPの医療分野への適用
5.2 高分子ゲルの医療分野への適用
[6] 化学架橋剤フリーなキトサンクライオゲルの開発
[7] 安全性の高い止血剤用ハイドロゲルの開発
1. 新規生体適合性ハイドロゲルの作製
2. 新規ハイドロゲルの物性
3. 組織接着性
4. 細胞障害性
5. 皮膚刺激性および生分解性
6. 止血剤としての評価
[8] 超音波センサと人体との結合用ウレタンゲル
1. ポリ(オキシエチレン)グリコール-モノ-メチルエーテル(M-PEG)をダングリング鎖とするPUG
2. 三官能ポリオール(PPT)と二官能イソシアネートを用いたPUG
3. 三官能イソシアナートと二官能ポリオールを用いたPUG
4. 超音波センサと人体間の“音響結合剤”としての応用
第5節 機能性材料
[1] 自己修復性化学ゲルの設計
1. 自己修復性高分子材料
2. 物理ゲルと化学ゲル
3. 組み換え可能な共有結合
4. 自己修復性化学ゲル
[2] 臨界点近傍のゲルを利用した機能材料設計
1. エネルギー吸収材料
2. 自己修復材料
3. 成形加工改質材料
[3] 衝撃吸収ゲル
1. 耐震マットとしての有効性
[4] ポリウレタンゲルの分子設計と用途展開
1. ポリウレタンゲルの分子構造
1.1. ポリウレタンゲルの分子構造
1.2 含溶媒型ポリウレタンゲル
1.3 無溶媒型ポリウレタンゲル
1.4 無溶媒分子量制御型ポリウレタンゲル
1.5 無溶媒2成分型ポリウレタンゲル
2. 原料
2.1 ポリオール
-ポリオキシアルキレングリコール
-ポリテトラメチレンエーテルグリコール
-ポリエステルポリオール
-ラクトン系ポリオール
-ポリブタジエンポリオール
2.2 鎖延長剤
2.3 ポリイソシアネート
-4.4'-ジフェニルメタンジイソシアネート
-変性MDI
-TDI
-HDI
-H12MDI
-XDI
-IPDI
-NBDI
2.4 触媒
3. 配合技術
3.1 ポリウレタンゲルの配合例
3.2 ウレタンアクリレートを配合したポリウレタンゲルの配合例
4. 実用例と特許技術
4.1 電気・電子分野
4.2 スポーツ分野
4.3 介護福祉分野
4.4 メディカル分野
[5] ポリオレフィン系複合材料の創成を可能にするゲル接着
1. ポリオレフィンゲルの調製と接着剤としての機能
2. ポリオレフィンのゲルによるポリオレフィン成形物の接着
3. 高強度・高弾性率PE繊維を強化材とするPE系複合材料の創成
3.1 高強度・高弾性率PE繊維の表面への接着層の形成
3.2 接着層形成処理高強度・高弾性率PE繊維のPEに対する接着性
3.3 高強度・高弾性率PE繊維を強化材とする一方向性PE系複合材料
[6] シリカエアロゲルの作成と断熱材としての評価
1.シリカエアロゲルとは
1.1 概要
1.2 製造法
2. 断熱材としての性質と評価
2.1 断熱材としての性質
2.2 形状と用途
2.3 断熱材としての動向
[7] 有機−無機ハイブリッドエアロゲル透光性断熱材料の開発
1. 多孔性材料としてのエアロゲル
2. PMSQエアロゲルの作製方法
3. 得られたPMSQエアロゲルの構造・物性
4. PMSQエアロゲルの機械的特性と常圧乾燥の可能性
5. 断熱材としての応用に向けて
[8] 自励振動ゲル
1. ゲルの自励振動挙動
2. 自律機能材料への展開:生体模倣アクチュエータへの応用
3. 自動物質輸送システムの構築
3.1 ゲルの蠕動運動を利用した物質輸送
3.2 自励振動ポリマーブラシ表面の創製
4. 自律機能性流体への展開
4.1 高分子溶液および微粒子懸濁液の透過率振動および粘性振動
4.2 多分岐高分子の可逆的錯体形成・解離による自励粘度振動
4.3 自励振動ミセル
[9] 電気粘着ゲル(EAゲル)
1. 電気粘着ゲル(EAゲル)
2. EAゲルの応用デバイス
2.1 固定機構への応用
2.2 ダンパ,ブレーキ,クラッチへの応用
第6節 農業・植物
[1] 生分解性水和ゲルの合成と農業用途への展開
1. 水和ゲルの構造的特徴と技術的課題
2. カルボキシメチルセルロースを用いた水和ゲル
2.1 CMC吸水性樹脂の合成
2.2 CMC吸水性樹脂の吸水性能
2.3 原料CMCの分子量と置換度とSAPの性能の関係
2.4 生分解性
3. CMC吸水性樹脂の農業への展開
3.1 土壌保水剤と植物育種への応用
3.2 徐放性肥料への応用
[2] 先端ハイドロゲル膜を活用した植物栽培技術
1. ハイドロゲル膜の農業への展開
1.1 アイメック栽培原理
1.2 アイメックシステム
1.3 アイメックトマト生産
1.4 アイメックトマトの品質
1.5 アイメックトマトの事業性
1.6 アイメックの今後の展開
第7節 環境
[1] シクロデキストリン含有PVA球状含水ゲルを用いた工業用排水処理
1. シクロデキストリン
2. CyD含有微生物固定化担体
3. CyD含有PVA球状含水ゲル(PVA/β-CyDゲル)の調製
4. 生体固定化触媒としての応用
[2] シクロデキストリンから誘導される高分子オイルゲルを用いたPCB濃縮技術の開発
1.新しいPCB処理方法の考案
2. シクロデキストリンの包接特性を利用した、PCB濃縮ゲル化剤の開発
2.1 シクロデキストリンの特徴
2.2 tert- ブチルジメチルシリル基で化学修飾した誘導体のPCB吸着性能
2.3 channel 型 γ-CDのPCB 吸着性能
2.4 高分子オイルゲル化剤であるγ-CDポリマーのPCB吸着性能
第8節 分析、検出、センサ技術
[1] 超分子ゲル電気泳動の開発
1. イオン性界面活性剤により誘導される超分子ヒドロゲルの構築
2. 超分子ヒドロゲルを担体としたタンパク質試料の電気泳動
[2] 低分子ゲル化剤を用いるイオンセンサーの開発
1. イオンセンサーとは
1.1 イオンセンサーの応答
1.2 イオンセンサーのイオン選択性
1.3 イオンセンサーの感応膜材料
2. 低分子ゲル化剤を用いたイオンセンサー
2.1 イオン感応膜の作製
2.2 低分子ゲル化剤を用いたイオンセンサーの応答
2.3 低分子ゲル化剤を用いたイオンセンサーのイオン選択性
2.4 低分子ゲル化剤と金属イオンとの相互作用
[3] 構造色ゲルを利用したグルコースセンサー
1. コロイド結晶及びインバースオパールゲルの光学物性
2. 構造色ゲルを利用したグルコースセンサーの開発
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