第1節 X線解析によるゴム、高分子の高次構造解析
1.熱可塑性エラストマーの構造と物性の相関
2.熱可塑性エラストマーの一軸延伸にともなう構造変化
2.1.物理架橋点が球状の凝集構造である場合の一軸延伸にともなう構造変化
3.熱可塑性エラストマーの構造制御
3.1.溶液キャスト時に選択溶媒を用いた場合のモルホロジー制御
3.2.物理架橋と化学架橋が共存したネットワーク構造
3.3.熱可塑性エラストマー材料の電界紡糸法によるミクロファイバー化とその内部構造の特異性
第2節 高分子、ゴムの架橋点の構造解析
1.FG-FMAS固体NMR法
2.低分子量モデル化合物を用いた二次元NMR法
3.膨潤圧縮法
第3節 架橋高分子材料のシミュレーション技術
1.分子動力学法による熱硬化性樹脂の分子シミュレーション
2.プリミティブチェーンネットワークモデルによる架橋高分子の分子シミュレーション
第4節 鎖状高分子の架橋による内部分子鎖構造変化
1.United Atom Modelによる粗視化分子動力学シミュレーション
2.引張による物理架橋の発現
3.準静的な繰り返し変形での物理架橋の検討
4.化学架橋の導入とreptationの評価
第5節 精密ネットワーク構造の力学特性と構造評価
1.Tetra-PEGゲルの構造解析と力学特性
1.1.反応率の算出 1.2.弾性率の評価
第6節 ポリ(ビニルアルコール)物理ゲルの力学強度と架橋サイズの相関
1.ゲルの外観
2.架橋点の構造
2.1.TS理論 2.2.ゲル融点測定
2.3.架橋長の推算 3.ゲルの力学強度
第7節 SEC-MALS測定による分子量分布および分岐度の評価
1.SEC-MALS測定の概要 2.分子量分布の評価
3.分岐度の評価
第8節 アモルファス高分子の変形シュミレーションにおける境界条件の検証
1.アモルファスナノブロックの作製と「つかみ部」
2.横方向応力0での繰り返し変形シミュレーション
3.横方向ひずみ0での繰り返し変形シミュレーション
第9節 質量分析(MALDI-TOF-MS)を用いた高分子化合物の分子量分布解析法の検証
1.実験方法
1.1.サンプルの選択 1.2.サンプリング
1.3.MALDI-TOF測定
2.MALDI-TOF-MSによる分子量分布の検討
2.1.PPGでの分子量分布解析の検討
2.2.PVdFでの分子量分布解析の検討
第10節 GPCおよびDOSY二次元NMRによる分子量分布と化学構造評価
1.GPC分析法による分子量分布解析
1.1.GPC分離機構と検出機構
1.2.GPCによる加熱劣化変色ポリスチレン樹脂の解析
2.DOSY二次元NMRによる分子量分布と化学構造解析
第11節 シンジオタクチックポリスチレン物理ゲルの架橋領域の大きさとヤング率
1.ゲル構造解析
2.物理ゲル生成条件
3.架橋領域の大きさ
3.1.田中- Stockmayerの理論(TS理論) 3.2.ゲル融点測定
3.3.架橋長の推算
4.ヤング率の測定
第12節 熱分析・動的粘弾性による高分子の架橋反応測定
1.DSCによるゴムの加硫反応測定
2.DMAによるエポキシ系接着剤の硬化挙動測定
3.加硫ゴムの粘弾性特性に及ぼす架橋密度の影響
4.動的粘弾性測定による架橋密度の近似
第13節 誘導体化XPS法を用いた熱硬化薄膜の架橋反応解析
1.誘導体化XPS法について
2.実験方法
2.1.薄膜サンプル調整 2.2.誘導体化法
2.3.XPS測定
3.結果
3.1.誘導体化法の検証
3.2.熱硬化過程と架橋剤依存性
第14節 熱分解ガスクロマトグラフィーによる 組成・反応率およびネットワーク、分岐構造の解析
1.有機アルカリ共存下での反応Py-GCの装置構成と測定手順
2.多成分アクリル系紫外線硬化樹脂の精密組成分析
3.オリゴマータイプのアクリレートプレポリマー分子量の推定
4.アクリル系紫外線硬化樹脂の硬化反応率の定量
5.アクリル系紫外線硬化樹脂の架橋連鎖構造解析
第15節 高分子架橋ゲルにおける剪断流開始流の理論解析
1.理論
2.線形粘弾性
3.剪断流開始後の応力の時間変化
第16節 樹脂の反応速度及び硬化度の定量化法
1.硬化反応速度式
1.1.n次式モデル(n-th order model)
1.2.Autocatalytic model(自触媒モデル)
1.3.Kamal model
1.4.Diffusion control model(拡散制限モデル)
2.硬化パラメータ(反応速度式の係数)の求め方
3.反応速度式の活用例
3.1.硬化温度と硬化反応速度の推定
3.2.非等温過程における硬化反応速度の推定
3.3.成形過程における硬化時間と硬化度の関係
3.4.流動解析における樹脂特性データとしての活用
第17節 蛍光測定による硬化度、架橋度の測定
1.測定原理と特徴
2.運用されている装置
3.用途事例
第18節 紫外線硬化樹脂の硬化度分布モニタリング
1.センサおよび実験方法
1.1.光ファイバによる硬化度評価法
1.2.アレイ型センサ,材料および測定システム
2.紫外線硬化樹脂の硬化度分布モニタリング
2.1.アクリル樹脂の硬化モニタリング
2.2.エポキシ樹脂の硬化モニタリング
第19節 エポキシ樹脂及び硬化物の分析技術
1.赤外分光分析(IR)法
2.サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)法
3.核磁気共鳴(NMR)法
4.高速液体クロマトグラフ(HPLC)法
5.マトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)法
6.エポキシ樹脂硬化物の分析
6.1.赤外分光分析(IR)法
6.2.熱分解ガスクロマトグラフィー(PGC)法
・エポキシ樹脂(主剤)の分析
・硬化剤成分の分析 ・反応熱分解法
第20節 パルスNMRによる架橋高分子の物性評価
1.パルスNMRとは
1.1.簡単な原理 1.2.測定方法
1.3.得られる情報
2.ゴム材料の評価
2.1.架橋密度と分子運動性の関係
2.2.発泡ゴムにおける架橋密度評価
3.熱硬化性樹脂の物性評価
3.1.架橋度合いと分子運動性の関係
第21節 紫外線硬化樹脂の硬化過程における熱・流動解析
1.実験方法
2.実験結果および考察
第22節 エポキシ樹脂硬化物中の硬化促進剤の定性分析
1.イミダゾール硬化促進剤の検出・同定に適した加熱条件
2.イミダゾール硬化促進剤の識別
3.銅張積層板の分析例
第23節 架橋ゴム中の添加剤の分析
1.架橋剤の分析
1.1.全硫黄の定量 1.2.遊離硫黄の定量
2.有機添加剤の分析
2.1.溶媒抽出
2.2.有機添加剤の一般的な分析法 2.3.加硫促進剤の分析
2.4.軟化剤および可塑剤の分析 2.5.粘着付与剤の分析
3.カーボンブラックおよび無機充填剤
3.1.カーボンブラック・無機充填剤の定量
3.2.カーボンブラック(CB)の定性
3.3.無機充填剤の定性定量
第24節 紫外線硬化樹脂中の残留モノマーの定量評価
1.組成分析
1.1.UV硬化樹脂の配合成分
1.2.配合成分の組成分析
・揮発性の有機成分(光重合性モノマー,ラジカル系光重合開始剤,および添加剤)
・不揮発性の有機成分(光重合性オリゴマー,高分子量モノマー,および添加剤)
1.3.硬化物の成分分析
・熱分解GC/MS法による配合成分の分析
2.硬化挙動の評価・解析
2.1.UV硬化反応
2.2.UV硬化樹脂の種類と特徴
2.3.硬化挙動に影響を及ぼす要因
2.4.硬化挙動の解析手法
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