除染 放射線 書籍
 
No.1795

未利用熱エネルギー活用の新開発と熱省エネ新素材・新製品設計

10年後の市場・技術予測と そこから読み解く必然の研究開発テーマ
 
 

◎ 震災から4年,汚染水対策の課題克服,農地・家屋・学校における除染目標値達成のために!
◎ 「鉛やレアメタルに頼らない遮蔽素材」,「低コストな吸着材と除染作業の高速化」,     
  「福島事故後の実証実験例」など117名の専門家が築いた知恵を凝集! 
〜放射性セシウム,ストロンチウム,ヨウ素,
γ線,中性子線,ゼオライト,タングステン,防護服,水処理,仮置き場,廃炉など〜
放射性物質の吸着・除染および
耐放射線技術における材料・施工・測定の新技術

発刊日 : 2014年11月28日  体 裁 : A4判 633頁   定 価:88,000円(税込)

※書籍絶版 オンデマンド版 44,000円(税込)   (上製本ではありません)

 
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■ 本書のポイント 
≪皆様のこんな悩みに応えます!≫

放射性遮蔽,放射性物質吸着材料の視点より

  ・材料の比重と遮蔽性能との関係は?
  ・仮置き場,中間貯蔵地に適した素材とは?
  ・放射線を用いた「医療分野」の知恵と実績に学ぶ
  ・植物や微生物など生物由来の新しい吸着技術とは?



除染の実務,放射線計測の視点より

  ・チェルノブイリやスリーマイル島と福島原発事故との比較
  ・除染廃棄物の減容化および隔離・保管法とは?
  ・汚染水,水溶性放射性物質からの効率的な分離・回収法
  ・測定用マーカー素材の開発,放射線測定の信頼性


政策,経済性,作業員安全性の視点より

  ・除染作業計画,規格基準,経済性と新規参入の動き
  ・マスク,保護衣類,ルール作り,緊急対応の考え方
  ・工事車両,建設重機の放射線管理と洗浄法
  ・食品や海外輸出品への放射線検査の実情

■ 執筆者(敬称略) 

日本タングステン(株) 末吉 知カ也 埼玉大学  太刀川 達也
凸版印刷(株) 三木 祐二 東北大学 越水 正典
日本マタイ(株) 一瀬 直次 お茶の水女子大学 古田 悦子
太陽工業(株) 豊田 宏 東京大学 桧垣 正吾
エス・ジー・ケイ(有) 鈴木 建一 福島大学 高貝 慶隆
(株)環境・エネルギーナノ技術研究所 北村 都築 (株)パーキンエルマージャパン 古川 真
トーカロ(株) 伊藤 義康 (独)日本原子力研究開発機構 亀尾 裕
トーカロ(株) 神野 晃宏 (独)海洋研究開発機構 鈴木 勝彦
トーカロ(株) 三木 真哉 (株)環境科学コーポレーション 北島 枝織
セントラル硝子(株) 佐藤 陽平 (株)環境科学コーポレーション 畠山 雅人
電気硝子建材(株) 松井 篤 (株)環境科学コーポレーション 安田 真弓
(独)物質・材料研究機構 原田 幸明 (株)環境科学コーポレーション 土屋 貴史
ユニチカ(株) 西尾 俊幸 (独)日本原子力研究開発機構 永野 哲志
ユニチカ(株) 波左間 令一 (独)日本原子力研究開発機構 三田村 久吉
技研興業(株) 佐々木 政彦 (独)日本原子力研究開発機構 柳瀬 信之
東北大学 鈴木 裕介 (独)日本原子力研究開発機構 長縄 弘親
ユニチカトレーディング(株) 山田 博夫 (独)日本原子力研究開発機構 安田 健一郎
日本バイリーン(株) 伊藤 康博 住友スリーエム(株) 山口 裕顕
(独)物質・材料研究機構 山田 裕久 (株)日立製作所 高橋 勲
(財)電力中央研究所 横山 信吾 日立GEニュークリア・エナジー(株) 田山 隆一
金沢工業大学 渡辺 雄二郎 テクノヒル(株) 鈴木 一行
(独)物質・材料研究機構 中田 弘太郎 (株)マキノ 神谷 昌岳
(財)電力中央研究所 田村 堅志 (株)マキノ 近藤 充記
北海道大学 佐藤 努 (株)マキノ 比氣 朋典
宮崎大学 伊藤 健一 (独)産業技術総合研究所 三浦 勉
国際農林水産業研究センター 八田 珠郎 (独)産業技術総合研究所 海野 泰裕
千葉大学 斎藤 恭一 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 八戸 真弓
福島大学 金澤 等 (独)農業・食品産業技術総合研究機構 濱松 潮香
九州大学 稲垣 八穂広 JNC石油化学(株) 大西 徳幸
愛媛大学 青野 宏通 (株)E&Eテクノサービス 平子 一仁
(独)産業技術総合研究所 川本 徹 ビジョン開発(株) 松本 和子
筑波大学 守友 浩 宮城教育大学 鎌田 慶朗
西武建設(株) 成島 誠一 北九州市立大学 伊藤 洋
筑波大学  酒井 勝 日鉄住金環境(株) 大石 徹
(独)物質・材料研究機構 Sherif El-Safty 旭化成ジオテック(株) 安藤 彰宣
東亞合成(株) 大野 康晴 草野産業(株) 上野 崇
(財)高度情報科学技術研究機構 手島 正吾 NPO環境技術支援ネットワーク 加藤 隆也
(財)高度情報科学技術研究機構 荒木 拓海 (株)ホージュン 長谷川 覚
(独)物質・材料研究機構 新谷 紀雄 広島大学 三苫 好治
茨城大学 熊沢 紀之 JHGS(株)こな椿ラボ 椿 淳一郎
茨城大学 尾関 和秀 (独)産業技術総合研究所 鈴木 正哉
佐賀大学 井上 勝利 東北大学 齋藤 文良
筑波大学 岩本 浩二 アタカ大機(株) 熊谷 直和
筑波大学 白岩 善博 JFEエンジニアリング(株) 多田 光宏
元・三菱製紙(株) 伊藤 章 JFEエンジニアリング(株) 澁谷 榮一
了徳寺大学 並木 禎尚 東京工業大学 竹下 健二
(株)ネオス 加藤 栄一 静岡大学 岡島 いづみ
(株)アミヨン 吉岡 勤務 静岡大学 佐古 猛
特種東海製紙(株) 服部 景 進和テック(株) 加藤 辰夫
東北大学 三村 均 ユニチカトレーディング(株) 川原 在博
秋田大学 村上 英樹 三菱重工業(株) 窪田 健二
京都大学 徳田 陽明 (独)日本原子力研究開発機構 川瀬 啓一
京都大学 上田 義勝 東京大学 飯本 武志
環境リサーチ(株) 山口 陽二   椿 匡之
(独)産業技術総合研究所 齋藤 則生 厚生労働省 安井 省侍郎
(独)産業技術総合研究所 柚木 彰    
       
       

■ 目  次

第1章 放射線を遮蔽する材料,応用と課題−素材・シート・コーティング編−

第2章 放射線を遮蔽する材料設計,応用と課題 −各種製品編−

第3章 放射性物質を吸着・分離する材料,応用と課題 −素材編−

第4章 放射性物質を吸着・分離する材料,応用と課題 −薬剤,部材,設備編−

第5章 放射線検知および放射性物質の測定技術とその事例

第6章 除染の技術と事例,その効果について

第7章 除染や放射性物質対策の規格やガイドライン,法規制について


◇ 第1章 放射線を遮蔽する材料,応用と課題−素材・シート・コーティング編− ◇

第1節 『樹脂タングステン』〜鉛に変わる、環境に優しい放射線遮蔽素材〜
  ・樹脂タングステンシート
  ・樹脂タングステンテープ
  ・フロア遮へいマット
  ・γ線防護エプロン


第2節 機能性材料をパルプに高担持した機能紙と医療、震災対策分野での応用
  ・タングステン機能紙の放射線遮蔽性能
  ・タングステン機能紙建材,テープ,遮蔽容器
  ・ゼオライト機能紙
  ・吸着性能評価


第3節 放射線遮蔽シートの用途展開とγ線低減効果
  ・床・壁放射線遮蔽設置例
  ・家屋の平均遮蔽率測定結果
  ・放射線遮蔽シートを設置した場合の遮蔽率と空間線量率


第4節 柔軟性に優れ加工性のよい放射線低減膜材料について
  ・放射線遮蔽および力学特性測定方法
  ・除染用バッグ
  ・バッグを被覆する野積みシート
  ・テント倉庫


第5節 放射線遮蔽,放射線軽減とマテリアル「ホウ素化合物」について
  ・フィルム状のホウ素化合物による中性子線の減衰
  ・ホウ素化合物の塗布量と減衰率との関係
  ・ホウ素・鉄入りコンクリートによるガンマ線と中性子の遮蔽
  ・熱中性子線の透過率


第6節 球状カーボンナノホーン(S-CNH)と放射線遮蔽組成物及びその利用
  ・ナノカーボンと放射線遮蔽について
  ・球状カーボンナノホーン(S-CNH)による放射線組成物の製法
  ・放射線組成物による放射線遮蔽素材による評価試験


第7節 放射線遮蔽・環境調和性コーティング技術とその応用
  ・ガンマ線、エックス線遮蔽コーティング技術の開発
  ・中性子線遮蔽コーティング技術の開発
  ・放射線遮蔽・環境調和性コーティングのその他の応用


◇ 第2章 放射線を遮蔽する材料設計,応用と課題 −各種製品編− 

第1節 ホウケイ酸ガラスによる放射性廃棄物の封じ込めについて
  ・プルシアンブルーを使用したセシウム吸着材
  ・セシウム吸着無機繊維材の外観
  ・振盪試験結果
  ・通水試験結果

第2節 『放射線遮蔽ガラス』〜医療現場、原子力分野で長年の実績を誇るマテリアル〜
  ・医療用放射線遮蔽ガラス
  ・無鉛放射線遮蔽ガラス
  ・医療分野以外の遮蔽用鉛ガラス

第3節 使用済みTVブラウン管ガラスカレットを用いた遮蔽性コンクリート
  ・化学物質汚染と放射性物質汚染の相違
  ・遮蔽能は物質中の電子の数でほぼ決まる
  ・コンクリート骨材としての利用

第4節 「放射線遮蔽防水シート“US3700R”」
  ・放射線遮蔽性材料の選定
  ・価格面、入手困難度を配慮し、タングステンを代表とするレアメタル系でないこと
  ・被覆樹脂への練り込み
  ・放射線遮蔽防水シートの放射線遮蔽性能

第5節 鉛を使わない放射線遮蔽材
  ・無鉛遮蔽ボード
  ・無鉛遮蔽材使用時の注意

第6節 放射線遮蔽高密度コンクリート容器の開発と最適遮蔽設計に向けた展開
  ・高密度コンクリートの骨材として使用した鉄粒粉
  ・コンクリート遮蔽容器形状
  ・実験用線源(放射能汚染土)サンプリング
  ・γ線遮蔽性能実験方法
  ・線源体系が異なることによる放射線透過率の検討

 


◇ 第3章 放射性物質を吸着・分離する材料,応用と課題 −素材編− ◇

第1節 セシウム吸着繊維材
  ・セシウム吸着剤 −ナノ粒子化プルシアンブルーの特長
  ・ナノ粒子化によるさらなるCsイオン吸着性の向上
  ・PBの繊維表面への固着耐久性

第2節 セシウム吸着用不織布とその応用について
  ・セシウム吸着不織布作製方法
  ・環境水のモニタリング技術
  ・空気中の放射性セシウムの回収
  ・除染、減容化への取り組み

第3節 天然鉱物のセシウム吸着能力の比較
  ・放射性Csの吸着材料:ゼオライト,粘土および粘土鉱物
  ・仁木産(クリノプチロライトを主成分),大田産,愛子産(モルデナイトを主成分)
  ・ベントナイト,酸性白土
  ・スメクタイト:モンモリロナイト,バイデライト
  ・雲母粘土鉱物 ・雲母類:イライト,セリサイト,マスコバイト,フロゴパイト
  ・カオリン鉱物:カオリナイト,ディッカイト
  ・混合層鉱物:レクトライト
  ・リボン型粘土鉱物:セピオライト,パリゴルスカイト
  ・非晶質粘土鉱物:アロフェン

第4節 セシウムとストロンチウムを除去するための吸着繊維集合体の開発
  ・不溶性フェロシアン化コバルト担持繊維のセシウム吸着特性
  ・ストロンチウム除去のための吸着繊維
  ・放射性ストロンチウム除去の難しさ
  ・チタン酸ナトリウム担持繊維のストロンチウム吸着特性

第5節 放射性物質の化学的性質、溶解性とその分離の可能性
  ・実験レベルでの単独セシウムイオン(Cs+)の吸着
  ・モレキュラーシーブ(ゼオライトの一種)による吸着実験
  ・土壌に含有される実際の放射性セシウムの水への溶解性
  ・実在の放射性セシウムの構造

第6節 放射性廃棄物の安定固化処理と固化体の性能
  ・高レベル放射性廃棄物の安定化処理
  ・低レベル放射性廃棄物の安定化処理
  ・固化体の性能とその評価

第7節 磁化ゼオライトによる放射性セシウム吸着技術について
  ・ゼオライトのCs+およびSr2+吸着能
  ・Na-P1型人工ゼオライトの合成方法
  ・磁化Na-P1型ゼオライトの合成方法
  ・磁化ゼオライトの再生

第8節 プルシアンブルーナノ粒子によるセシウム吸着材開発とその応用
  ・環境中の放射性セシウムの形態
  ・福島事故後のセシウム回収のためのプルシアンブルーの利用
  ・プルシアンブルーのセシウム吸着特性
  ・プルシアンブルーナノ粒子(PB-NP)を利用した焼却灰除染

第9節 プルシャンブルー類似体を用いた沈殿法による水溶性セシウム除去
  ・セシウム除去材としてプルシャンブルー類似体
  ・沈殿法によるセシウムイオンの除去
  ・福島第一原発敷地内の汚染水の浄化
  ・環境中放射能の動態計測

第10節 ベントナイトによる放射性汚染物質の隔離技術と実用性
  ・締固め度と透水係数の推移
  ・8,000Bq/kgを超えるセシウム汚染焼却灰(指定廃棄物)の一時保管対策の施工
  ・施工後のIa値測定結果
  ・8,000Bq/kg以下宮城県内災害廃棄物飛灰の最終処分事例

第11節 メゾポーラスSiO2-Al2O3を用いたCs吸着材(Cs-HOM)
  ・放射性物質吸着材に求められるもの
  ・Cs-HOMの吸着特性
  ・HOM (High Ordered meso-porous ) Monolithとは
  ・気相のセシウムも吸着できる可能性

第12節 フェロシアン化鉄を用いたセシウム吸着材とその応用性について
  ・セシウム吸着材の特長,形状,セシウム吸着能
  ・セシウム吸着材の耐水安定性
  ・セシウム吸着材の安全な保管、処分方法

第13節 カーボンナノチューブのセシウム吸着材料としての可能性
  ・ナノ炭素材料によるセシウム除染の可能性
  ・CNT の構造の違いによる吸着能力の違い
  ・水環境下での吸着特性
  ・CNTの除染への実用化
  ・放射性元素のナノ構造体への吸着のまとめと今後

第14節 放射性物質を除去する「酸化グラフェン」とその応用
  ・グラフェン及び酸化グラフェンの吸着剤としての特性,表面の改良
  ・放射性物質の酸化グラフェン及びグラフェンによる除去
  ・放射性元素のアクチノイド及び放射性核分裂廃棄物の酸化グラフェンによる除去
  ・放射性元素のトリウムTh(W)のグラフェンによる除去

第15節 水溶性高分子を活用した放射性物質の汚染拡大防止と除染
  ・山林の枯葉を除去する時の粉塵防止を目的としたデンプン・粘土水溶液
  ・汚染拡大防止のためのポリイオンコンプレックス土壌固定剤
  ・除染に適した土壌固定法 ポリ酢酸ビニル・粘土による土壌固定剤
  ・構造物表面からの剥離剤 ポリビニルアルコール溶液からのフィルム形成

第16節 アパタイトの放射性物質吸着剤としての可能性に ついて
  ・HAとゼオライトによるセシウム及びストロンチウム吸着特性
  ・Fe存在下でのゼオライトのセシウム吸着特性評価とHAの効果
  ・各種ケイ酸塩及びHAにおける海水の影響

第17節 バイオマスを利用したセシウム、ストロンチウムの吸着・除去
  ・バイオマスを原料としたセシウムの吸着・除去剤
  ・茶葉、柿渋抽出物および微細藻類の搾油残渣の吸着剤へのセシウムイオンの吸着特性
  ・ミカンジュース滓の吸着剤(SOJR)へのストロンチウムイオンの吸着特性

第18節 放射性セシウム,ストロンチウムおよびヨウ素の除去に貢献する「藻」について
  ・放射性セシウム,ストロンチウムおよびヨウ素と生物
  ・陸上植物を利用した除染
  ・植物を用いた放射線セシウムの除去
  ・セシウム,ストロンチウムおよびヨウ素の除去に貢献する「藻」について

第19節 天然多孔質セラミックスの珪藻土‐環境中に放出された放射性セシウムのパッシブ除染材としての利用‐
  ・珪藻土による粘土コロイドフィルトレーション実験
  ・汚染現場における粘土コロイドトラップ実験


◇ 第4章 放射性物質を吸着・分離する材料,応用と課題 −薬剤,部材,設備編− ◇

第1節 磁性吸着剤による放射性セシウムの吸着除去技術について
  ・各地の飛灰からの水洗による放射性セシウム溶出
  ・バラスト水浄化システム(日立プラントテクノロジー、三菱重工業)
  ・化学プラントにおける触媒分離(新日本石油)
  ・汚染土壌修復現場での機能性鉄粉の回収、再利用(鹿島建設、MSエンジニアリング)
  ・医療、バイオ分野での磁気分離技術の応用
  ・高線量域での無人化作業方法

第2節 放射性セシウムを磁石で迅速回収できる除染剤の実用化
−グリーンイノベーションに貢献するライフイノベーション発の新技術−
  ・磁性除染剤によるセシウム捕捉および磁気分離
  ・浄水・下水処理における放射性汚泥、ゴミ焼却場における放射性焼却飛灰の発生
  ・磁性ナノ粒子への薬剤担持を基盤技術とした磁気誘導型DDS9
  ・磁性除染剤による飛灰洗浄水からの放射性セシウムの除去

第3節 放射能汚染物質からのセシウム抽出除去技術〜常温常圧下で抽出除去可能な洗浄剤の開発と使用事例〜
  ・放射性セシウム抽出除去可能な洗浄剤の開発
  ・放射性セシウムの抽出除去方法について
  ・洗浄剤による放射性セシウム抽出除去の評価方法
  ・土壌からの放射性セシウム抽出除去効果

第4節 放射性セシウムを99%以上吸着するアミヨン吸着剤の開発とその応用

第5節 放射性セシウムを吸着する不織布『TT-除染シートSC』とその応用
  ・TT-除染シートSCのセシウム吸着基礎実験
  ・超高圧水表面処理で発生する汚染水からの放射性セシウム除去実験
  ・森林から流出する放射性セシウムの捕捉調査
  ・最終処分場における放射性物質移行防止

第6節 無機イオン交換体による放射性核種の選択的分離除去およびセラミック固化処理
  ・Cs選択性およびCs選択性吸着剤
  ・Sr選択性およびSr選択性吸着剤
  ・ハニカム成型体のCsおよびSrの吸着特性
  ・Cs,Srの分配特性とCs,Srの飽和吸着量

第7節 有機酸及びアンモニウム塩溶液とマイクロ波加熱による土壌からのセシウムの抽出,その応用
  ・有機酸混合処理とマイクロ波照射処理実験
  ・各種有機酸等による抽出効果の確認
  ・放射能汚染土壌を用いた有機酸混合処理とマイクロ波照射処理実験

第8節 微細気泡(マイクロバブル)を用いた放射性セシウム汚染土壌の浄化について
  ・微細気泡の生成方法 及び基礎特性
  ・砂礫の洗浄
  ・高圧洗浄との併用
  ・洗浄のメカニズムについて


◇  第5章 放射線検知および放射性物質の測定技術とその事例 ◇

第1節 除染作業に伴う放射線測定の新しい試み
  ・道路除染測定現場での問題点と課題 ・従来行われていた測定作業の問題点
  ・空間線量測定
  ・報告書のまとめ作業

第2節 放射線・放射能のトレーサビリティと測定の信頼性について
  ・放射線および放射能の単位
  ・放射線防護に関する量
  ・放射線測定器のトレーサビリティ
  ・放射能標準物質を用いた測定の妥当性確認

第3節 放射線を目視で検出するための「カラーフォーマー材料」
  ・カラーフォーマー材料
  ・γ線による発色
  ・カラーフォーマー線量計の課題

第4節 有機無機ハイブリッド発光材料 放射線検出材料としての可能性
  ・量子閉じ込め構造を有する材料 −発光特性制御のアプローチ
  ・無機ナノ粒子を含有したポリマー材料 −放射線との相互作用機能付与のアプローチ

第5節 プラズマ処理された特殊プラスチックによる環境低負荷型放射線検出部の開発について
  ・液体シンチレータを用いないLSCによるベータ線計測法
  ・特殊プラスチックによる低エネルギーベータ線測定
  ・シート状プラスチックシンチレータ
  ・プラズマ処理を行ったPSを用いたトリチウム水測定

第6節 緊急時放射能濃度測定における試料の均一性

第7節 「ICP-QMSによる放射ICP-QMS性ストロンチウム(90Sr)の分析とその応用
  ・放射性ストロンチウムの放射線測定とその問題点
  ・放射性ストロンチウムの質量分析とその問題点
  ・Sr分析におけるカスケード濃縮分離型ICP-QMSと他法との比較

第8節 ゲル化法による高濃度懸濁物質を含む濁水中の放射性セシウム測定について
  ・水試料の放射性セシウム測定方法
  ・濁水の放射性セシウム測定における問題点
  ・ゲル化剤 ・増粘剤の選定
  ・ゲル化試料の処分

第9節 セシウム吸着ディスク及びGMサーベイメータを用いた水試料中の放射性セシウム濃度のモニタリング法とその応用
  ・Csディスク及びポンプ
  ・汚染防止用ポリエチレンフィルム
  ・汚染防止用フィルムの厚さ補正
  ・懸濁物によるβ線の吸収補正

第10節 除染効果をわかりやすく確認するための測定技術 〜ガンマカメラ及び空間線量当量率測定システム〜
  ・ガンマカメラの原理及び構成
  ・プラスチックシンチレーションファイバを用いた放射線測定システム
  ・PSFの原理,構成及び最新の放射線測定システム
  ・放射線の強度への変換係数

第11節 放射線の表面汚染検知を効率的におこなうスクリーニング技術
  ・除染電離則による表面汚染限度
  ・福島県での人の表面汚染性能試験
  ・福島県下での車両に対する表面汚染
  ・γ線測定による表面汚染のアラームの設定法

第12節 放射能汚染土壌の汚染土判定システムの開発について
  ・放射性Csの土壌からの分離のための必要条件の検討
  ・PH調整による137Cs担持微粒子の実験的分離
  ・放射性Csの担持物質の分離検討
  ・放射能汚染土の簡易判定システムの開発

第13節 基準値レベルの放射性セシウム分析用玄米認証標準物質の開発
  ・認証標準物質の開発方針
  ・玄米試料中の134Cs,137Cs測定法と計量トレーサビリティ
  ・均質性評価と特性値の決定
  ・認証値の妥当性検証

第14節 農産物・食品における放射性セシウムの動態解析
  ・農産物・食品の加工・調理における放射性セシウムの動態
  ・米の加工・調理における放射性セシウムの動態
  ・米由来食品による食事中のカリウム摂取寄与率
  ・豆類(大豆)における加工・調理における放射性セシウムの動態

第15節 運搬車両の放射性物質検知技術とその応用例について
  ・ゲート式放射線モニターの応用
  ・鉄、非鉄、木材、瓦礫の放射線レベルの監視
  ・検知能力の検知能力の限界値 


◇ 第6章 除染の技術と事例,その効果について ◇

第1節 In-Situ磁性化凝集法(IMF法)を用いた放射性物質の除去
  ・従来の放射性セシウムイオンの分離技術
  ・In-Situ磁性化凝集法(IMF法)
  ・セシウムイオン(安定同位体)の磁気分離
  ・放射性セシウムイオンの磁気分離

第2節 アルミ熱交換器の放射性セシウムの除染プロセスとその評価
  ・アルミ製熱交換器の固着物の解析
  ・除染方法と条件の決定
  ・実サイズアルミ製熱交換機の除染試験
  ・廃液処理検証

第3節 ナノダイヤモンドを沈殿凝集剤とする土壌セシウムの高速除染システムについて
  ・金属イオン捕集剤・イオン交換剤としてのナノダイヤモンド
  ・ナノダイヤモン(UDD)による土壌除染水セシウムの選択的沈澱除去
  ・ナノダイヤモンドの放射能に対する安定性

第4節 土壌を除去せず現場で塩溶液を土壌中に循環させ微粒子を回収することによる除染の可能性
    ―簡易測定器を用いた研究事例―
  ・セシウムイオンを電気泳動的に捕捉
  ・運転条件
  ・放射線強度の測定

第5節 多機能盛土による放射性物質含有土壌・廃棄物の隔離・保管技術
  ・「多機能盛土」の概要と機能
  ・重金属汚染土壌を対象とした多機能盛土H型
  ・放射性物質含有汚染土壌 ・廃棄物等を対象とした多機能盛土R型

第6節 ナチュラルブランケット工法による放射性廃棄物の隔離技術と施工例
  ・NB の物理的特性
  ・締固め度と透水係数の関係
  ・締固め特性による品質管理
  ・セシウム吸着特性

第7節 ナノカルシウムによる放射性セシウム汚染土壌の乾式除染
  ・模擬汚染土壌の調製法と迅速除染への取り組み
  ・Fe-nCaによる除染の原理
  ・迅速除染ヘの高度化
  ・磁着/分離土壌の除染率向上の試み

第8節 薬剤無添加可搬型減容化装置
  ・実証事業に見る減容化技術
  ・湿式減容化プロセスのフロー
  ・洗浄,分級技術の開発

第9節 非晶質アルミニウムケイ酸塩粒子による放射能汚染土壌の減容化システムの開発
  ・非晶質アルミニウムケイ酸塩粒子「ARE」におけるセシウム吸着性能
  ・放射能汚染土壌の減容化システム
  ・ガラス固化処理 による減容化

第10節 福島原発事故による放射能汚染バイオマスの減量化とセシウムの安定化処理
  ・実証試験場所と試料とその汚染レベル
  ・密閉加熱処理(炭化)
  ・空気吹込みによる燃焼試験(燃焼)
  ・加熱前後の重量変化からの放射能濃度の予測

第11節 溶融飛灰からの放射性セシウムの分離除去について
  ・放射性セシウムが濃縮する溶融飛灰
  ・ゼオライト-Cold試験−Hot試験での吸着特性
  ・不溶性フェロシアン化物
  ・硫酸第二鉄を過剰に加えた場合の放射性セシウムの吸着効果の変化
  ・化学共沈法を用いた実証試験

第12節 焼却処理におけるセシウム挙動の把握と飛灰処理技術の開発

第13節 放射性セシウムで汚染された環境の回復技術
  ・原発周囲の環境の汚染状況と環境回復に関する国の指針
  ・乾燥や低温焼却による減容化法
  ・水洗浄と溶融を組み合わせた減容化法
  ・水熱爆砕・凝集沈殿による減容化法

第14節 亜臨界水を用いる塩素分を含んだ「被災地がれき」の燃料変換技術について
  ・塩素濃度が高いがれき中の木くずや廃プラスチック等の可燃性廃棄物の存在
  ・亜臨界水によるがれきの燃料化
  ・粉末燃料の生成と特徴

第15節 エアフィルターによる放射性物質の捕集について
  ・放射性物質の捕集に使われるエアフィルター
  ・HEPAフィルター
  ・活性炭
  ・チャコールフィルター

第16節 「エルベスキャッピングシート」の除染廃棄物仮置き場への適用
  ・標準物性,構造
  ・接合部における水の浸入経路
  ・除染廃棄物仮置き場用上部シートへの適用

第17節 放射線遮蔽性能を有する産業車両の開発
  ・密閉キャビンによる放射線の遮蔽
  ・制御機器の耐放射線対策
  ・放射線遮蔽キャビン付きフォークリフト,油圧ショベル,トラクタ
  ・放射線シールドシート(座席)

第18節 除染作業の注意点,除染作業員の安全確保について
  ・除染作業計画策定での留意点
  ・除染実施対象地区における作業員の休憩方法
  ・傷病者発生時の対応方法
  ・森林の除染作業における留意点
  ・グラウンド等の除染作業における留意点


◇ 第7章 除染や放射性物質対策の規格やガイドライン,法規制について ◇

第1節 放射線防護を目的とした被ばく状況の分類と関連する基準値及び安全規制
  ・放射線防護の諸原則
  ・放射線安全のためのさまざまな基準値
  ・放射線利用にかかる規制(計画被ばくの例)
  ・原子力発電所の事故後の環境復旧対策に係る規制(現存被ばくの例)

第2節 〜震災後,食品や工業製品の輸出入に影響を及ぼした〜「残留放射線量証明」とは
  ・海外での放射能検査の概況
  ・鎮静化に向けて

第3節 電離放射線障害防止規則の改正
−東京電力福島第一原子力発電所の事故により放出された放射性物質により
  汚染された土壌等の処分業務に従事する労働者の放射線障害防止対策の強化−
  ・事故由来廃棄物等の定義及び適用作業
  ・除染電離則との切り分け
  ・事故由来廃棄物等の処分を行う施設及び設備が満たすべき要件
  ・汚染状況に応じたマスク・保護衣類の着用


 

放射性物質 吸着 除染 書籍