生物応答 排水 書籍
 
No.1814
 
 

生物応答を用いた
排水評価・管理
手法の国内外最新動向

  〜海外の運用事例から日本版WET導入の動き・対策まで〜

発刊日:2014年10月  体 裁:B5判 340頁  定 価:29,000円(税抜)

発行:(株)エヌ・ティー・エス  販売:(株)技術情報協会  ISBN:978-4-86043-400-7


■ 執筆者(敬称略) 

監修者  
 
 鑪迫 典久 独立行政法人国立環境研究所環境リスク研究センター環境リスク研究推進室 室長
   
執筆者(掲載順)計39名
 
 森田 昌敏 愛媛大学農学部 客員教授
 鑪迫 典久 独立行政法人国立環境研究所環境リスク研究センター環境リスク研究推進室 室長
 Jerry Diamond Vice president and director of ecotoxicology. Center for Ecological Sciences, TetraTech Inc.
 Jukka Ahtiainen Senior research scientist. Finnish Safety and Chemicals Agency
 新野 竜大 株式会社LSI メディエンス環境リスク評価センター チームリーダー
 Paul Whitehouse Environment Agency*
 Ian Johnson WRc-NSF Ltd.*
 David M. Forrow Environment Agency*
 Christopher Chubb Environment Agency*
 山本 裕史 徳島大学大学院ソシオ・アーツ・アンド・サイエンス研究部 准教授
 Jim Wharfe Environment Agency*
 Elizabeth A. Power Azimuth Consulting Group Inc.*
 Ruth S. Boumphrey Environment Agency* 
 渡部 春奈 独立行政法人国立環境研究所環境リスク研究センター環境リスク研究推進室 任期付職員/ 研究員
 楠井 隆史 富山県立大学工学部 教授
 伊藤 雅也 一般財団法人生物科学安全研究所事業部 首席研究員
 藤原 尚美 株式会社神鋼環境ソリューション技術開発センター水・汚泥技術開発部 水処理室
 澤井  淳 いであ株式会社環境創造研究所環境リスク研究センターリスク評価部 研究員
 竹野 清治 中外テクノス株式会社環境事業本部本部環境技術センター 所長 / 部長
 長谷川あゆみ  株式会社住化分析センター環境事業部 課長
 川原 志郎 川崎市環境総合研究所プロジェクト研究担当 任期付研究員
 岩渕 美香 川崎市環境総合研究所環境リスク調査課 課長補佐
 永山  恵 川崎市環境総合研究所環境リスク調査課 技術職員
 小林 弘明 川崎市環境総合研究所環境リスク調査課 技術職員
 長谷川絵理 名古屋市環境科学調査センター環境科学室 研究員
 草野 輝彦 株式会社エコジェノミクス 代表取締役
 勝又 政和 浜松ホトニクス株式会社中央研究所第8 研究室 専任部員
 内田 弘美 東洋インキSC ホールディングス株式会社生産・物流・調達本部環境安全推進部 部長
 富川 恵子 東洋インキSC ホールディングス株式会社生産・物流・調達本部環境安全推進部環境管理グループ
 田中 宏明 京都大学大学院工学研究科 教授
 井原  賢 京都大学大学院工学研究科 研究員
 西村 哲治 帝京平成大学薬学部 教授
 松浦  武 一般財団法人化学物質評価研究機構久留米事業所試験第四課 副長
 棚町 香織 一般財団法人化学物質評価研究機構久留米事業所試験第四課
 吉川 真弓 一般財団法人化学物質評価研究機構久留米事業所試験第四課 副長
 関  雅範 一般財団法人化学物質評価研究機構久留米事業所試験第四課 課長
 山藤 憲明 一般社団法人産業環境管理協会アーティクルマネジメント推進協議会 所長
 北野  大 淑徳大学人文学部 教授
 井上 義之 一般財団法人化学物質評価研究機構化学物質安全センター 副長
   
* 転載原稿につき原典掲載時の所属となります。

■ 目  次

 

 論 斜面災害をなくすために

第1編 海外のこれまでと現状

第2編 日本の現状


◇序論 斜面災害をなくすために◇


はじめに 全排水毒性(WET)試験について
  森田 昌敏


◇第1編 海外のこれまでと現状◇

第1編の構成にあたって
    鑪迫 典久

 

第1章 米国におけるWET(全排水毒性)試験
    Whole Effluent Toxicity Testing in the U.S. Jerry Diamond
1. 背 景
2. WET 試験を使うことの利点
3. WET 試験の限界
4. 米国におけるWET 試験法の進化
5. WET 試験法の実績
6. WET データの分析に関する統計学的課題
7. リスク評価ツールとしてのWET 試験
8. WET 試験結果の解釈

 

第2章 カナダにおける生物応答を用いた排水管理

序文 カナダの排水管理手法EEM(環境影響モニタリング)とは
    鑪迫 典久
1. はじめに
2. 環境影響モニタリング
3. 金属採鉱業におけるEEM
4. パルプ・製紙業におけるEEM

第1節 カナダ環境省「金属採鉱の環境影響モニタリングに関する技術指針2012 年」より
    第1章 金属採鉱の環境影響モニタリングプログラムの概要
    “Overview of the Metal Mining Environmental Effects Monitoring Program” In METAL MINING TECHNICAL GUIDANCE FOR ENVIRONMENTAL EFFECTS MONITORING 2012 Environment Canada
1. 指針文書の目的
2. 金属採鉱排水規制
3. 環境影響モニタリング調査の記述
4. 環境影響モニタリング調査の実施と報告の段階
5. 認定閉鎖鉱山
6. 金属採鉱の環境影響モニタリングプログラムの道筋の究明

第2節 パルプ・製紙の環境影響モニタリングの有効性と効率の改善:スマート規制の機会(2005年12月)
    Improving the Effectiveness and Efficiency of Pulp and Paper Environmental Effects Monitoring: A Smart Regulation Opportunity(December, 2005)Environment Canada  
概要
1. 序 論
2. 現在の規制構成の概観
3. 規制要件に対する反応の概観
4. EEM 結果の論評
5. 改善の機会
6. 規制要件の変更に関する考慮
7. 勧 告

 

第3章 排水の評価における生物学的毒性試験および測定値──フィンランドの見方
    Biological toxicity tests and measurements in the assessment of wastewater and effluents-A Finnish perspective Jukka Ahtiainen
1. はじめに  
2. 3 手法の中の毒性試験
3. 生態毒性学の基本概念
4. 事例研究:パルプ工場排水の環境への影響評価
5. おわりに

 

第4章 韓国における生物応答を用いた排水管理の現状
    新野 竜大
1. はじめに
2. WET による排水管理の導入
3. 法の運用
4. WET の運用方法
5. WET の試験法(バイオアッセイ)
6. TRE/TIE
7. 今後の方向性
8. おわりに

 

第5章 英国における生物応答を用いた排水管理

第1節 英国における毒性試験を用いた排水排出管理の規制の枠組み
    A Regulatory Framework for Controlling Effluent Discharges Using Toxicity Testing in the UK Paul Whitehouse, Ian Johnson, David M. Forrow, Christopher Chubb   
抄録
1. 序 論
2. 法律の背景
3. 水枠組み指令
4. 英国における排水管理への現在の規制の取組み
5. 化学物質特異的取組みの限界
6. DTA の取組みを取り入れる利点
7. 英国の規制に関連して排水管理にDTA を適用する可能性
8. DTA に関する「一般的」枠組み
9. DTA 適用のシナリオ
10. 結 論

第2節 複合体中の有害な化学物質──直接毒性評価の役割
    Hazardous Chemicals in Complex Mixtures - A Role for Direct Toxicity Assessment Jim Wharfe  
抄録
1. 序 論
2. DTA ──環境保護への貢献
3. DTA のさらなる進展に影響する継続した懸念
4. 結 論

 

第6章 排水管理におけるバイオアッセイ利用に関する国際的傾向
    International Trends in Bioassay Use for Effluent Management ELIZABETH A. POWER, RUTH S. BOUMPHREY  
抄録
1. 序 論
2. 用 語
3. 排水バイオアッセイに関するこれまでの総評
4. 現在の施行状況
5. 結 論

 

◇第2編 日本の現状◇

第1章 生物応答を用いた排水管理の最新動向
    楠井 隆史
1. はじめに
2. 日本における生物応答を用いたこれまでの取組み
3. 最近のWET 導入への動き
4. 今後の展望と課題

 

第2章 環境・水処理検査事業者の取組み

第1節 生物応答試験法の導入に際する取組みと試験の受け入れ体制
    伊藤 雅也
1. はじめに
2. 試験の実施体制
3. おわりに

第2節 水処理メーカーとしてのWET の取組み
    藤原 尚美
1. はじめに
2. 生物応答試験への取組み
3. TRE/TIE への取組み
4. おわりに

第3節 事業場排水の調査と試験精度の向上に向けた取組み
    澤井 淳
1. はじめに
2. 事業場排水の実態調査
3. 試験溶液の調製方法が藻類生長阻害試験の結果に及ぼす影響の調査
4. おわりに

第4節 排水管理の新しいモノサシ「日本版WET」
    新野 竜大
1. はじめに
2. 排水管理とバイオアッセイ
3. 排水管理の新しいモノサシ「日本版WET」
4. 影響の原因を見出し(TIE),影響を削減する(TRE)
5. 試験運用と信頼性確保
6. おわりに

第5節 WET 試験の事業化へ向けた取組み
    竹野 清治
1. はじめに
2. これまでの取組み
3. おわりに―事業化に向けて

第6節 排水総合管理に向けたコンサルティング技術化の取組み
    長谷川 あゆみ
1. はじめに
2. 化学物質管理と排水
3. 自主的取組みの例
4. TRE/TIE への取組み
5. おわりに

 

第3章 生物応答を用いた環境評価事例

第1節 徳島県内事業所排水を対象にしたWET 試験の実際
    山本 裕史
1. はじめに
2. 短期慢性毒性試験とTRE/TIE 手法
3. 試験結果と考察
4. おわりに

第2節 川崎市における生物応答を用いた環境評価体制の構築に向けた取組み
    川原 志郎,岩渕 美香,永山 恵,小林 弘明
1. 川崎市において生物応答を用いた環境評価に取り組む意義
2. 川崎市における生物応答を用いた環境評価に関するこれまでの取組み
3. 川崎市における生物応答を用いた環境評価の今後の展望

第3節 名古屋市における生物応答を用いた排水試験
    長谷川 絵理
1. 名古屋市の生物応答試験への取組み
2. 事業所排水の概要
3. 試験方法
4. 排水試料の評価試験結果

第4節 生物応答手法による事業場排水の環境影響評価例
    草野 輝彦
1. はじめに
2. 対象事業場  
3. 試験方法
4. 排水試料の採取
5. 試験結果(2008 年度,2009 年度試験)
6. 試験結果(2010 年度試験)
7. おわりに

第5節 藻類を用いた簡便試験法による排水評価の取組み
    勝又 政和
1. 生物応答を用いた排水評価における簡便試験法の役割
2. 藻類の遅延発光を利用した簡便試験法
3. 藻類発光阻害試験法
4. おわりに

第6節 生物応答手法による新しい工場排水管理への取組み
    内田 弘美,富川 恵子
1. はじめに
2. WET のフィジビリティ試験(実現可能性検討)
3. 継続した評価
4. おわりに

第7節 エストロゲン様作用,抗エストロゲン作用に関する下水処理の新たな視点からの評価
    田中 宏明,井原 賢
1. 環境ホルモンとしてのエストロゲン
2. 河川のエストロゲン汚染
3. ER 生物種の違いによる,エストロゲン様作用の違い
4. 複数生物種のERαを用いた下水試料のエストロゲン様作用の評価
5. 下水試料の抗エストロゲン様作用の評価:実測EEQ,予測EEQ 値との比較
6. 抗エストロゲン作用ERα生物種の比較,原因物質についての考察
7. エストロゲン様物質と抗エストロゲン物質の複合影響
8. エストロゲン様作用,抗エストロゲン作用に関する下水処理の新たな視点からの評価
9. まとめ

第8節 医薬品および生活衛生製品中に含まれる化学物質の生物影響評価
    西村 哲治
1. はじめに
2. 対象とする医薬品と環境
3. 生活排水の医薬品
4. 事業所排水中の医薬品の有効成分等
5. 今後の課題
6. おわりに

第9節 生物応答を用いた排水試験法(検討案)の概要と試験実施上の留意点
    松浦 武,棚町 香織,吉川 真弓,関 雅範
1. はじめに
2. 排水の採取
3. 試験の実施
4. 試験結果のとりまとめ
5. 試験結果の信頼性評価
6. おわりに

 

第4章 法規制との関連

第1節 REACH 規則と生物応答評価手法の応用
    山藤 憲明
1. はじめに
2. 欧州REACH 規則のあらまし
3. 生物応答とOECD テストガイドライン
4. まとめ

第2節 法規制に向けた今後の動き
    鑪迫 典久
1. 環境省の検討会設立の経緯
2. 平成25 年度の検討課題
3. 排水改善措置の課題
4. おわりに──生態系保全と生物応答による排水管理

おわりに 水生生物にとって安全・安心な水とは
    北野 大,井上 義之
1. はじめに
2. 安全・安心とは何か
3. 水とは
4. 水生生物にとって望ましい水とは
5. おわりに

 

生物応答 排水 書籍