個人 認証 書籍
 
No.1816
 

高精度化する個人認証技術

  〜身体的、行動的認証からシステム開発、事例、国際標準化まで〜

発刊日:2014年11月  体 裁:B5判 380頁  定 価:41,800円(税込)

発行:(株)エヌ・ティー・エス  販売:(株)技術情報協会  ISBN:978-4-86043-413-7

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著者紹介 

 執筆者 計53名
 
 鷲見 和彦 青山学院大学理工学部 教授
 伊藤 康一 東北大学大学院情報科学研究科 助教
 青木 孝文 東北大学大学院情報科学研究科 教授/副学長
 内村 圭一 熊本大学大学院自然科学研究科 教授
 小田 亮介 熊本大学大学院自然科学研究科
 山口 智美 熊本大学大学院自然科学研究科
 上瀧  剛 熊本大学大学院先導機構 助教
 里中 孝美 熊本県立技術短期大学校電子システム技術科 教授/学科主任
 黒岩 眞吾 千葉大学大学院融合科学研究科 教授
 清水 孝一 北海道大学大学院情報科学研究科 教授
 中西  功 鳥取大学大学院工学研究科 准教授
 岸田  悟 鳥取大学大学院工学研究科 教授
 渡部 大志 埼玉工業大学工学部 教授
 崔  英泰 埼玉工業大学先端科学研究所 研究協力員
 太田 陽基 株式会社KDDI 研究所情報セキュリティグループ 研究主査
 三宅  優 株式会社KDDI 研究所情報セキュリティグループ グループリーダー
 佐藤 公信 高知工業高等専門学校電気情報工学科 助教
 青山章一郎 東北大学大学院情報科学研究科
 小菅 栄子 高崎市篠原歯科医院 院長/群馬県検視警察医
 國枝 博昭 株式会社CBA ジャパン 代表取締役/東京工業大学大学院理工学研究科 教授
 森脇 康介 NTT コムウェア株式会社品質生産性技術本部研究開発部 スペシャリスト
 木全 英明 NTT コムウェア株式会社品質生産性技術本部研究開発部 担当部長
 森沢 幸博 埼玉女子短期大学商学科 准教授
 梅崎 太造 名古屋工業大学大学院情報工学専攻 教授
 服部公央亮 中部大学工学部 助手
 保黒 政大 中部大学工学部 准教授
 田口  亮 名古屋工業大学大学院産業戦略工学専攻 助教
 新崎  卓 株式会社富士通研究所セキュアコンピューティング研究部 主管研究員
 青木 隆浩 株式会社富士通研究所セキュアコンピューティング研究部 研究員
 槇原  靖 大阪大学産業科学研究所 准教授
 村松 大吾 大阪大学産業科学研究所 特任講師
 八木 康史 大阪大学産業科学研究所 教授/所長
 渡邊 裕司 名古屋市立大学大学院システム自然科学研究科 准教授
 佐藤 公則 鹿児島大学大学院理工学研究科 教授
 渡邊  睦 鹿児島大学大学院理工学研究科 教授
 中國 真教 福岡大学総合情報処理センター 准教授
 堂薗  浩 佐賀大学大学院工学系研究科 准教授
 西内 信之 首都大学東京システムデザイン学部 准教授
 竹田 史章 高知工科大学システム工学群(機械系) 教授
 越水 重臣 首都大学東京 産業技術大学院大学産業技術研究科 教授
 西田  眞 秋田大学大学院工学資源学研究科 教授/副学長
 景山 陽一 秋田大学大学院工学資源学研究科 教授/専攻長
   浩二 大分工業高等専門学校情報工学科 教授
 若林  晃 富士通株式会社パームセキュアビジネス推進部 部長
 高野 博史 富山県立大学工学部 講師
 中村 清実 富山県立大学工学部 教授
 金子  聰 長崎大学熱帯医学研究所/長崎大学大学院国際健康開発研究科 教授
 上繁 義史 長崎大学ICT 基盤センター 准教授
 岩野 公司 東京都市大学メディア情報学部 准教授
 古井 貞熙 Toyota Technological Institute at Chicago 学長
 松本  勉 横浜国立大学大学院環境情報研究院 教授
 村上康二郎 東京工科大学教養学環 准教授
 瀬戸 洋一 首都大学東京 産業技術大学院大学産業技術研究科 教授

■ 目  次


総 論 進化する生体個人認証技術とシステムの未来展望

第1編 個人認証を支える最新要素技術

第2編 個人認証技術とシステム開発

第3編 セキュリティと国際標準化


◇総 論 進化する生体個人認証技術とシステムの未来展望◇(鷲見和彦)

1. 生体個人認証技術の進歩の概要
2. 国家セキュリティや社会インフラとしての生体個人認証の進化
3. モバイル端末機能としての生体個別認証の進化  
4. 生体個人認証の主要モダリティにおける精度向上
5. 新技術の研究開発動向

 

◇第1編 個人認証を支える最新要素技術◇

第1章 画像マッチングに基づくバイオメトリクス認証(伊藤康一,青木孝文)
1. はじめに
2. バイオメトリクス認証技術の研究動向
3. 画像マッチングに基づくバイオメトリクス認証
4. 位相情報に基づく画像マッチング
5. 局所位相特徴
6. まとめ

第2章 表情変化画像の自動生成による顔認識(内村圭一,小田亮介,山口智美,上瀧剛,里中孝美)
1. まえがき
2. 顔認証システムの概要
3. 認証実験および検討
4. まとめ

第3章 音声による個人認証の研究動向(黒岩眞吾)
1. はじめに
2. 話者認識の分類
3. テキスト独立型話者照合技術
4. 話者内音声変動への対応
5. おわりに  

第4章 光透視による血管イメージング技術(清水孝一)
1. はじめに
2. 血管像による個人認証
3. 静脈認証の原理
4. 静脈認証の技術
5. 血管像の登録・判定技術
6. おわりに

第5章 継続認証のためのトランスペアレント・バイオメトリクス(中西功)
1. はじめに
2. 脳波による個人認証
3. 手のひら伝搬信号による個人認証
4. まとめ

第6章 ニューラルネットワークを用いた次世代生体認証(岸田悟)
1. ニューラルネットワークとは
2. 生体認証への応用例
3. 次世代生体認証に向けて

 

◇第2編 個人認証技術とシステム開発◇

第1章 紋認証技術

第1節 ロバストな耳介認証(渡部大志,崔英泰)
1. はじめに
2. 1 枚でも撮影角度の変化にロバストに対応できる耳介認証
3. 実 験
4. まとめ
第2節 掌紋認証システムの開発(太田陽基,三宅優)
1. はじめに
2. 掌紋認証
3. 非接触型掌紋認証アルゴリズム
4. スクリーンロック解除アプリ
5. 認証精度評価
6. おわりに

第3節 RBFN による声紋認証システムの開発(佐藤公信)
1. はじめに
2. 声紋とは
3. 声紋認証
4. RBFN を用いた声紋認証システム
5. 実験と考察
6. まとめ

第4節 災害による犠牲者の身元確認のためのシステム開発―東日本大震災で活用された歯科的個人識別の実際―(青木孝文,伊藤康一,青山章一郎,小菅栄子)
1. 遺体の個人識別―いわゆる身元確認について
2. 遺体の身元確認はどのように行われるか
3. 歯科的個人識別とは
4. 震災前からの取り組み―情報技術を活用した身元確認に関する提言
5. 東日本大震災の身元確認―歯科情報の有効性を再認識
6. 歯科的個人識別のシステム化
7. なぜ歯科情報が有効だったのか―情報工学の視点から俯瞰した大震災の身元確認
8. 歯科診療情報の標準化―将来の身元確認情報インフラに向けて
9. 標準化によって何が可能になるか
10. まとめと将来展望

第5節 高精度スマートフォン向け指紋認証システムの開発(國枝博昭)
1. 市場動向
2. 指紋センサの動向
3. 指紋認証アプリの推移
4. スマートフォン用基盤技術
5. スマートフォン向け指紋認証
6. ネットワークアプリ
7. 今後の発展

第2章 顔認証技術

第1節 顔認識による人物間関係推定技術の開発(森脇康介,木全英明)
1. はじめに
2. 人物間の関係推定技術の利用シーン
3. 人物間関係推定技術
4. まとめ

第2節 外観に基づく顔認証技術とその応用展開(森沢幸博)
1. はじめに
2. 顔認証技術の概要
3. 顔認証技術の応用事例
4. 顔認証技術の利用課題

第3章 静脈認証技術

第1節 指静脈による認証技術とデバイス開発(梅崎太造,服部公央亮,保黒政大,田口亮)
1. はじめに
2. 透過型指静脈撮影装置
3. 単波長光源の選定
4. 静脈画像の切り出しと強調
5. 照合方法
6. 認証実験
7. 光源強度の自動調整
8. 小型撮影装置と性能改善
9. まとめ

第2節 進化した手のひら静脈認証技術(新崎卓,青木隆浩)
1. はじめに
2. 手のひら静脈認証について
3. 手のひら静脈認証のアプリケーション
4. 手のひら静脈センサの小型化技術
5. 生体データのコード化技術
6. おわりに

第4章 行動/癖による認証技術

第1節 歩容による高精度個人認証技術の開発(槇原靖,村松大吾,八木康史)
1. はじめに
2. 特徴抽出と照合
3. 基本有用性の評価
4. 条件変化に対する頑健性
5. おわりに

第2節 スマートフォンにおけるタッチ操作の特徴による個人認証(渡邊裕司)
1. はじめに  
2. 文章閲覧時のタッチ操作による認証
3. さまざまなタッチ状況や操作に対する認証
4. 関連研究と今後の課題

第3節 指先署名による個人認証技術(佐藤公則,渡邊睦)
1. はじめに
2. 指先署名を用いたマルチモーダル個人認証システム
3. 評価実験
4. Leap Motion を用いた空中署名による個人認証システム
5. おわりに

第4節 キーボードやマウスの操作の特徴を用いた個人認証技術(中國真教,堂薗浩)
1. キーボードやマウスを用いた個人認証技術開発の背景
2. キーバードを用いた個人認証
3. マウスを用いた個人認証
4. キーバードもマウスも備えないタブレット端末における個人認証

第5節 指の動きと指形状を利用した生体認証(西内信之)
1. はじめに
2. 提案手法の基本アイデア
3. 提案手法について
4. 認証精度評価実験
5. まとめおよび本手法の基本アイデアの展開

第6節 運動の癖による個人認証技術―人の動作解析による個人認証と行動認識―(竹田史章)
1. はじめに
2. 生体ならびに準生体情報による認識システム
3. 人の癖・動作情報による個人特定への展開
4. おわりに

第7節 着座/足裏圧力認証システムの開発(越水重臣)
1. 緒 言
2. 品質工学のMT システム
3. 足裏認証
4. 着座認証 5. 結 言

第8節 発話に伴う口唇の動きによる個人認証技術(西田眞,景山陽一)
1. はじめに
2. 口唇の動き特徴の概要
3. 使用データ
4. 口唇の動き特徴を用いた個人認証処理の流れ
5. 発声の有無が認証精度に及ぼす影響
6. おわりに

第5章 個人認証システムの研究・開発事例

第1節 脳波による個人認証の研究事例(浩二)
1. はじめに
2. 脳 波
3. 脳波の測定
4. 脳波による個人認証の種類
5. 脳波個人認証の方法
6. 脳波による個人認証の例
7. 脳波による個人認証の課題
8. 今後の脳波バイオメトリクス

第2節 先進国におけるバイオメトリクス認証導入事例(若林晃)
1. 全体状況
2. 日本におけるバイオメトリクス認証導入事例
3. アメリカにおけるバイオメトリクス認証導入事例
4. ヨーロッパにおけるバイオメトリクス認証導入事例

第3節 ユビキタス環境向け虹彩認証装置の開発(高野博史,中村清実)
1. はじめに
2. 虹彩認証システムの概要
3. ベクトル合成法を用いた回転拡散ネットによる回転方位認識
4. 局所輝度符号化法を用いた虹彩認証法
5. なりすまし(偽造)防止のための生体検知
6. 虹彩認証システムの実用化に向けた研究開発
7. まとめ

第4節 発展途上国の保健医療分野における個人認証システムの開発(金子聰,上繁義史)
1. はじめに
2. 発展途上国の保健・医療情報分野の現状とニーズ
3. 我が国からの取り組み
4. 今後の課題

第5節 音声と顔/耳介画像を用いたマルチモーダル個人認証システムの開発(岩野公司,古井貞熙)
1. はじめに
2. 音声と画像によるマルチモーダル個人認証
3. 認証性能評価の実験条件
4. 評価実験の結果
5. むすび

 

◇第3編 セキュリティと国際標準化◇

第1章 バイオメトリクス認証システムのセキュリティ評価技術(松本勉)
1. セキュリティ評価とバイオメトリクス認証システム
2. 個人認証の方法としてのバイオメトリクスの特徴
3. バイオメトリクス認証システムの構成と働き
4. バイオメトリクス認証システムの認証精度
5. バイオメトリクス認証システムのセキュリティ上の脅威
6. バイオメトリクス認証システムのセキュリティ評価
7. テスト物体を用いるセキュリティ評価方法
8. 身体部分の情報入手に関する考察
9. セキュリティ評価技術の開発と活用  

第2章 バイオメトリクス認証におけるプライバシー・個人情報保護の課題(村上康二郎)
1. はじめに
2. バイオメトリクス認証におけるプライバシー問題の発生
3. バイオメトリクス認証とプライバシー権
4. バイオメトリクス認証と個人情報保護法制
5. おわりに

第3章 バイオメトリック認証の標準化と市場動向(瀬戸洋一)
1. はじめに
2. 市場の動向
3. 技術と製品の動向
4. 標準化の動向
5. おわりに


 

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