第1章 安全衛生のための睡眠研究動向(高橋正也)
1. はじめに
2. 睡眠不全の短期的影響
3. 睡眠不全の中期的影響
4. 睡眠不全の長期的影響
5. おわりに
第2章 社会問題化する睡眠障害
第1節 日本における睡眠障害の現状(土井由利子)
1. はじめに
2. 睡眠障害
3. 不眠症
4. 睡眠不足症候群
5. おわりに
第2節 かくれ不眠(古賀良彦)
1. 「かくれ不眠」とは
2. 「かくれ不眠」チェックシートによる調査と解析
3. 「かくれ不眠」の5 つのタイプ
4. 「かくれ不眠」への対応
5. 「かくれ不眠」と生活
6. 「かくれ不眠」啓発の意義
第3節 睡眠の長さと健康(柿崎真沙子)
1. 日本人の睡眠時間
2. 睡眠時間と健康影響
3. 睡眠時間が死亡に及ぼす影響に関するメカニズム
4. むすび
第4節 仕事のストレスと睡眠障害(中田光紀)
1. はじめに
2. 仕事のストレスとは
3. 仕事のストレスと睡眠障害
4. 睡眠対策へのヒント
5. おわりに
第5節 睡眠時無呼吸症候群による睡眠障害(鷹見将規,角谷寛)
1. はじめに
2. 睡眠時無呼吸症候群の診断基準
3. 睡眠呼吸障害の有病率
4. 睡眠呼吸障害と心血管疾患との関連
5. SAS 患者におけるQOL
6. SAS 患者における運転
第3章 交替勤務者と睡眠
第1節 交替勤務者の睡眠と疲労(久保智英)
1. 夜型化した社会
2. 夜勤・交替勤務という働き方
3. 夜勤・交替勤務はなぜ,疲れるのか?
4. 夜勤・交替勤務による過労リスク
5. 夜勤・交替勤務における対策
6. まとめ
第2節 交替勤務者における睡眠障害と睡眠自己管理プログラムによる対策(遠田和彦,金子弘史)
1. 交替勤務者における睡眠管理の重要性
2. 睡眠自己管理プログラム
3. 睡眠自己管理プログラムを用いた睡眠自己管理支援と睡眠衛生指導の効果
4. 課題と今後の展望
第3節 夜勤中における仮眠と仕事効率への影響(松元俊)
1. 夜勤のパフォーマンスへの影響
2. 夜勤適応の困難さ
3. 夜勤中の安全対策としてとられる仮眠
4. 仮眠時間の決め方
5. 休憩時間内にとられる仮眠の効果
6. 夜勤における仮眠休憩の効果
7. 長時間夜勤における仮眠の効果
8. まとめ
第4節 交替勤務者の発がんリスクマネジメント(久保達彦)
1. はじめに
2. 交替勤務に伴うリスク
3. 交替勤務者とは
4. 発がんリスク同定の研究経過
5. メカニズム
6. リスクの社会問題提起
7. なくせないリスクの研究意義
8. 現状での予防策
9. 求められる政策的制御
10. 予想されるリスク同定の道筋
11. まとめ
第5節 看護師の交替勤務と健康リスク・医療安全(影山隆之)
1. 看護師の交替勤務の現状
2. 交替勤務による看護の安全面への影響
3. 交替勤務による看護師の社会生活への影響
4. 交替勤務による看護師の健康への影響
5. 交替勤務看護師の睡眠対策
第6節 超長時間運航時代の国際線運航乗務員の睡眠と安全リスク対策(佐々木司)
1. はじめに
2. 疲労リスク管理システム
第4章 日常生活における眠気対策
第1節 日常生活における眠気メカニズム(甲斐田幸佐)
1. はじめに
2. 睡眠覚醒の生物学的基礎
3. シナプス恒常性仮説
4. 局所睡眠
5. 2 プロセスモデル
6. 眠気の計測
7. 主観的計測
8. 行動的計測
9. 生理的計測
10. 各指標間の相関関係
11. 眠気の予防法(仮眠)
12. 眠気の予防法(仮眠以外)
13. 眠らなければならない(まとめ)
第2節 客観的眠気評価と労働災害防止(阿部高志)
1. はじめに
2. 客観的眠気評価
3. 職域での応用
4. 今後の展望
第3節 自己覚醒と日中の眠気への影響(池田大樹)
1. 自己覚醒の定義
2. 自己覚醒を行っている者の割合
3. 自己覚醒の成功率と正確性
4. 自己覚醒のメカニズム
5. 自己覚醒の利点
6. 自己覚醒の注意点
第4節 自動車運転中における運動挙動による眠気レベル推定(松木裕二)
1. はじめに
2. 運転挙動を用いた眠気レベル推定の手法
3. 将来の運転挙動を用いた眠気レベル推定方法
第5節 覚醒低下の段階変化を考慮した生体信号によるドライバーの眠気レベル推定(小栗宏次)
1. 覚醒低下の段階変化
2. 推定手法
3. ドライブシミュレータを用いた居眠り運転模擬実験
4. まとめ
第5章 睡眠に関わる病態発症メカニズム
第1節 睡眠時無呼吸症候群と循環器病発症メカニズム(佐田誠)
1. はじめに
2. 睡眠時無呼吸症候群とは
3. 循環器病とSAS
4. SAS の診断
5. SAS の治療
6. SAS の予防
7. おわりに
第2節 アレルギー疾患における睡眠障害(千葉伸太郎)
1. アレルギー疾患と睡眠障害
2. アレルギー疾患における睡眠障害
3. 炎症と睡眠
4. 概日リズムとアレルギー疾患への影響
5. メラトニンとアレルギー疾患
6. 夜間喘息(nocturnal athma;NA)と睡眠
7. アレルギー性鼻炎(allergic rhinitis;AR)と睡眠
8. アトピー性皮膚炎(atopic dermatitis)と睡眠
9. アレルギー疾患と睡眠の研究課題
第3節 睡眠・生体リズムが関わる抑うつ/ 不安発症メカニズム(元村祐貴,北村真吾,三島和夫)
1. はじめに
2. 睡眠,生体リズムと抑うつ/ 不安との関連─調査研究
3. 睡眠,生体リズムと気分調節との関連─メカニズム研究
第4節 時計遺伝子と生活習慣病の因果関係(榛葉繁紀)
1. 背 景
2. 体内時計と時計遺伝子
3. 時計遺伝子と生活習慣病
4. おわりに |