第1章 日常生活における運動科学
第1節 元気長寿,達老人生(vitalityaging)および健幸華齢のためのスマートエクササイズ
田中 喜代次/清野 諭
1. 元気長寿(vitality aging)
2. EIM(Exercise is medicine)なるプロパガンダ
3. 元気長寿に向けたスマートエクササイズ
4. 環境整備とメディカルフィットネス指導者の育成
5. 従病の精神と健幸華齢
6. 病気の再定義と達老人生
7. スマートエクササイズとは
8. 高齢者の定義と社会保障給付費の再考
9. 医療と介護の間に見られる情報ギャップの解消
10. 結 語
第2節 高齢者における転倒予防のための運動プログラム 新小田 幸一/木藤 伸宏
1. 高齢者転倒の疫学と予防の意義
2. 高齢者の転倒要因
3. 高齢者の転倒予防プログラム
4. おわりに
第3節 女性の運動とアスリートの健康維持管理 須永 美歌子
1. 女性アスリートの健康管理
2. 月経周期と女性のコンディション
3. 月経周期が運動時生理反応に及ぼす影響
第4節 発育途中における子どもの運動科学 三島 隆章
1. 子どもの体力・運動能力の発達とスキャモンの発育曲線
2. ウェーブレット補間法と発育発達研究
3. ウェーブレット補間法を用いた体力・運動能力の発達の解析
第2章 運動による疾病予防
第1節 生活習慣病予防のための運動処方開発 真田 樹義
1. 生活習慣と健康関連アウトカム
2. 生活シーンで分類した身体活動量
3. 非運動性身体活動量
4. 身体不活動
5. 運動処方から身体活動処方へ
第2節 運動による生活習慣病の予防と治療 久保田 俊一郎
1. はじめに
2. 生活習慣病とは
3. 高血圧と運動
4. 脂質異常症と運動
5. 糖尿病・肥満と運動
6. 循環器疾患(虚血性心疾患,脳血管疾患)と運動
7. がんと運動
8. 遺伝的要因と環境要因(運動習慣,食習慣)
9. おわりに
第3節 運動によるうつ病・うつ状態予防効果およびうつ病治療における運動療法の可能性
堀 輝/香月 あすか
1. はじめに
2. 現時点での活動性がうつ病予防に与える影響
3. どの程度の運動がうつ病予防に必要か
4. 健常者に対するウォーキングの介入が睡眠に与える影響
5. 健常者に対するウォーキングの抑うつ症状,社会適応度に対する影響
6. うつ病に対する運動療法の効果
7. うつ病に対する適切な運動療法とは
8. 運動療法に対する副作用の報告と留意点
9. うつ病治療における幅広い領域での運動療法の可能性
10. うつ病治療における運動療法の推定作用機序
11. おわりに
第4節 運動傷害とテーピング効果 北條 達也/中村 雅俊/伊藤 譲
1. テーピング(taping)の概要…
2. テーピングの目的
3. テーピングの種類
4. 固有受容性感覚(深部知覚)によるフィードバック
5. 鎮痛を目的としたテーピング
6. 安定性・可動性の改善を目的としたテーピング
7. おわりに
第5節 疲労骨折のメカニズムと早期診断・予防を中心に 櫻庭 景植
1. はじめに
2. 好発年齢・好発部位・スポーツ種目など
3. 疲労骨折発症のメカニズム
4. 臨床症状
5. 画像診断,および早期診断
6. 治 療
7. 予防・早期発見のために
8. 参 考
第3章 運動栄養学と食事
第1節 スポーツ栄養学と食品開発 杉浦 克己
1. はじめに
2. スポーツと5 大栄養素
3. 基本的栄養バランス
4. 実際の食べ方
5. サプリメントについて
6. 食品開発
第2節 進化するアスリートご飯と食事管理 長坂 聡子/田口 素子
1. はじめに
2. アスリートの食事の基本形
3. スポーツ栄養マネジメントの活用
4. 栄養サポートの実際
5. 公認スポーツ栄養士
6. おわりに
第4章 効果的なトレーニング法の開発
第1節 年齢に合わせたトレーニング法の開発 小笠原 理紀/石井 直方
1. はじめに
2. 各ステージにおける筋力トレーニングの意義
3. 各年齢ステージにおける身体的特徴と筋力トレーニングの適用
4. さまざまな筋力トレーニング方法
5. 各年齢ステージに適した筋力トレーニング方法
第2節 体力向上プログラム「SPARTS」の開発 菊池 章人/征矢 英昭
1. はじめに
2. 被災学校の運動環境と体力低下
3. 学校体育支援の条件
4. SPARTS プログラム
5. 2分間SPARTSプログラムの効果
6. 短時間SPARTS プログラムの活用
第3節 筋機能・形態発達のための新しいトレーニングシステムの開発
本城 豊之/塩澤 成弘/横井 星一/栗原 俊之/伊坂 忠夫
1. はじめに
2. トレーニングシステムiSAAC について
3. iSAAC におけるダイナミクス解析
4. iSAAC によるエクササイズとダイナミクス解析例
5. 未来型トレーニングシステムについて
第4節 静的なアクセラレーショントレーニング法の開発 辻 大士/大藏 倫博
1. はじめに
2. アクセラレーショントレーニングの原理
3. 自立高齢者へのアクセラレーショントレーニングの効果
4. 静的なアクセラレーショントレーニングプログラムの開発
5. おわりに
第5節 認知機能向上プログラム「スクエアステップ」の開発 大藏 倫博
1. スクエアステップとは
2. スクエアステップの実施方法
3. スクエアステップの特徴
4. スクエアステップ教室のプログラム
5. スクエアステップの効果
6. スクエアステップ指導員資格認定講習会
第5章 運動支援器具開発
第1節 筋力可視化による筋トレ支援装置の開発 辻 俊明
1. 筋トレを支援するロボットの技術動向
2. 装置の構成
3. 筋力の計算法と可視化アルゴリズム
第2節 筋骨系維持訓練システム「ハイブリッドトレーニングシステム」の開発
松瀬 博夫/志波 直人
1. はじめに
2. 電気刺激筋収縮
3. 筋力増強
4. ハイブリッドトレーニングシステム(hybrid training system;HTS)
5. 今後の展望
第3節 ロコモ予防向け背筋筋力強化装置の開発 浦辺 幸夫
1. ロコモティブシンドロームの予防
2. 運動器不安定症
3. 変形性関節症
4. 骨粗鬆症 5. 背筋筋力強化運動
6. 背筋筋力強化装置の開発
7. 空気圧を用いた背筋筋力強化装置の開発
第4節 低体力高齢者向け脚筋力トレーニングマシンの開発 若吉 浩二
1. はじめに
2. なぜ健歩くんが誕生したのか
3. 健歩くんによる運動強度およびエネルギー消費について
4. 通所介護施設利用者への5ヵ月間の取り組み
5. 在所介護施設利用者への10週間の取り組み |