第1章 高分子材料
第1節 高レベル放射性廃棄物から希少金属を分離する球状高分子
(三村 均)
1. はじめに
2. 発熱元素(Cs)の精密分離・回収および利用
3. 白金族元素(Pd,Ru,Rh)の精密分離・回収および利用
4. オキソ酸イオン(Zr,Mo,Se,Te,Tc)の精密分離・回収および利用
5. 金およびレアメタルの精密分離・回収および利用
6. 福島原発事故高汚染水処理への展開
7. まとめ
第2節 水溶性高分子の放射性物質の汚染拡大防止と除染への活用
(熊沢 紀之)
1. はじめに
2. チェルノブイリ事故で用いられた汚染拡大防止法
3. 帰宅困難地域である飯舘村長泥地区の除染の問題点
4. 新規除染法の開発方針
5. 茨城大学とJAEAとで開発したさまざまな除染方法
6. チェルノブイリで用いられた土壌処理方法の改良と新たな汚染拡大防止案
7. 農業従事者と協同して行う除染―代掻き除染
8. 人々を幸せにするための除染を
第3節 イオン交換樹脂およびキレート樹脂を用いた放射性物質含有水の処理
(矢野 勝彦)
1. はじめに
2. イオン交換樹脂およびキレート樹脂の概要
3. 原子力発電所におけるイオン交換樹脂
4. 除染用吸着剤としてのイオン交換樹脂およびキレート樹脂の可能性
5. まとめ
第2章 無機系材料
第1節 磁化ゼオライトを用いた土壌中の放射性セシウム除去技術
(青野 宏通)
1. 土壌の除染について
2. 人工ゼオライトの合成と放射性核種吸着能
3. 磁化ゼオライトによる除染
4. 福島県での除染試験
5. 磁化モルデナイトの開発
6. おわりに
第2節 層状ペロブスカイト型HCa2Nb3O10・1.5H2Oを用いたセシウムイオン除去技術
(槇田 洋二,Ramesh Chitrakar,苑田 晃成)
1. はじめに
2. 実験方法
3. 結果および考察
4. まとめ
第3節 ジオマテリアルを用いた放射性物質除去・回収・減容技術
(山田 裕久,横山 信吾,伊藤 健一,佐藤 努,万福 裕造,八田 珠郎)
1. はじめに
2. ジオマテリアルのセシウム吸着特性
3. 土壌中の放射性Csの脱離特性
4. ジオマテリアルの特性に注目した除染・減容化への取り組み
5. 今後に向けて
第4節 汚染水中放射性物質の除去が可能なゼオCa漆喰
(多賀 淳)
1. はじめに
2. ゼオCa漆喰とは
3. ゼオCa漆喰の特徴
4. 応 用
5. おわりに
第3章 生物系材料
第1節 植物繊維類を利用した低コスト放射能除去技術の可能性
(石川 彰彦)
1. はじめに
2. 植物繊維類の金属イオン吸着能
3. 放射能除去剤としての評価
4. 金属イオン吸着剤としての樹皮の利用
5. 樹皮―透水性ポリマー複合材料の作製
6. 金属イオン水溶液のゲル化
7. 結 語
第2節 バイオフィルムと有機酸を用いた低コスト放射能除染技術
(村上 英樹,菊地 良栄)
1. はじめに
2. バイオフィルムによるセシウム抽出および濃縮作用発見の背景
3. 有機酸浸漬土壌表面でのバイオマットの形成とその構成菌種
4. 除染への応用
5. セシウム抽出効果の複数年に及ぶ継続
6. ファイトレメディエーションの高効率化
7. 農業への応用
8. おわりに
第3節 放射性物質で汚染された植物バイオマスの減容化総合処理システムの開発
(金原 和秀,平井 浩文,新谷 政己,大塚 祐一郎,中村 雅哉,佐々木 健,中島田 豊,加藤 純一)
1. はじめに
2. 処理対象バイオマスの調査
3. 湿式ミリング法によるバイオマス微粉化糖化技術の開発―(独)森林総合研究所担当
4. 液体成分のメタン発酵技術の開発―静岡大学担当
5. 乾式メタン発酵技術の開発―広島大学担当
6. 光合成細菌を活用する排水(消化液)処理技術開発―広島国際学院大学担当
7. 結 言
第4章 その他注目される技術
第1節 高勾配磁気分離法を用いた汚染土壌の減容化技術
(野村 直希,西嶋 茂宏)
1. まえがき
2. 新たな除染法
3. 鉱物間のCs移行処理
4. 磁気分離法を用いた2:1型粘土鉱物の選択的分離
5. まとめ
第2節 製氷化を利用した放射能汚染水の減容化技術
(松山 政夫)
1. はじめに
2. 放射性物質の濃度を表す単位
3. 汚染水の処理法
4. 製氷化過程で氷中に取り込まれる不純物濃度の測定例
5. 汚染水減容化システムの構想
6. おわりに
第3節 乾燥燃焼方式による放射性セシウム汚染物の減容・除染技術
(大谷 浩樹)
1. 概 要
2. 背 景
3. 本法の原理と特徴
4. 技術内容
5. 実証試験例
6. まとめ
第4節 電気泳動法によるセシウム汚染土壌の再生技術
(井原 辰彦,北岡 賢,田中 尚道,山西 弘城,伊藤 哲夫,野間 宏)
1. はじめに
2. 実 験
3. 結 果
4. おわりに
第5節 粉砕と低温加熱による放射能汚染バイオマスの減量化とセシウムの安定化ならびにエネルギー回収技術
(張 其武,桐島 陽,佐藤 修彰,齋藤 文良)
1. はじめに
2. 予備試験
3. 実証試験―その1
4. 実証試験―その2
5. むすび
第6節 浮遊選鉱技術を応用した高濃度圧縮型多核種放射性物質の分離回収技術
―ファインバブルを活用した多核種放射性物質の高圧縮分離回収技術―
(大木 久光)
1. はじめに
2. 目 的
3. 提案の概要
4. フローテーションとは
5. ファインバブル
6. 現場適用に際して
7. おわりに
第7節 溶媒抽出法を用いた汚染土壌からのセシウム除去技術
(宮下 直,中島 覚)
1. 汚染土壌の除染・減容処分
2. 固―液―液三相抽出
3. 固―液抽出法によるセシウムの脱離
4. 液―液抽出法によるセシウムの分離
5. 固―液―液三相抽出法による汚染土壌の除染研究
6. おわりに |