第1章 腸内細菌叢と免疫
第1節 腸内細菌叢と炎症
1. dysbiosisと炎症
2. 腸内細菌と消化管免疫
3. おわりに
第2節 腸上皮細胞と腸粘膜免疫システムの活性化を担う常在性腸内細菌種
1. はじめに
2. 無菌マウスの通常化
3. 腸内細菌の機能を評価する指標としての腸粘膜形質
4. セグメント細菌の特定
5. セグメント細菌とクロストリジアの相補的作用
6. 腸免疫システムに影響を与えるその他の腸内細菌種
7. おわりに
第3節 共生細菌を介した粘膜組織での免疫システムの発達と制御
1. はじめに
2. 粘膜組織の構造と生体防御
3. 腸内細菌を介した粘膜免疫の活性化
4. 腸管リンパ組織内共生細菌と粘膜免疫
5. 腸管以外の粘膜面における常在細菌と粘膜免疫
6. まとめ
第4節 免疫グロブリンAを介した腸内細菌叢と腸管免疫系の相互作用
1. はじめに
2. IgA産生におけるFoxp3+T細胞の役割
3. IgAとFoxp3+T細胞による腸内細菌制御
4. 腸内細菌制御におけるIgAの機能
5. 腸内細菌叢がIgAおよびFoxp3+T細胞に与える影響
6. おわりに
第5節 腸内細菌定着と宿主エピゲノム変化
1. はじめに
2. 免疫系のエピジェネティクス制御
3. 腸内細菌由来の酪酸によるTreg分化誘導
4. 酪酸によるヒストン修飾変化とTreg分化誘導
5. 腸内細菌によるエピゲノム修飾を介したTregの機能成熟
6. おわりに
第2章 腸内細菌叢と代謝
第1節 成長初期における腸内細菌と宿主の代謝相互作用
1. はじめに
2. 乳幼児の腸内細菌叢
3. 腸内細菌と代謝
4. 腸内細菌と肥満
5. 乳幼児早期の抗生剤投与による腸内細菌叢の変化が宿主代謝に及ぼす影響
6. まとめ
第2節 腸内細菌と脂肪酸代謝
1. はじめに
2. 腸内細菌における脂肪酸代謝
3. 腸内細菌の不飽和脂肪酸飽和化代謝
4. 不飽和脂肪酸飽和化代謝産物の生理機能
5. おわりに
第3節 絶食-再摂食サイクルと腸内細菌叢
1. 消化・吸収と腸内環境
2. なぜ絶食-摂食応答が重要か
3. 絶食-再摂食応答のしくみ
4. 絶食-再摂食に伴う腸内細菌叢の変化
5. 規則的な摂食は腸内細菌叢の日内変動を生み,全身の代謝恒常性を保つ
6. 絶食-再摂食リズムの応用と今後
第3章 腸内細菌と脳機能
1. はじめに
2. 腸内細菌とストレス応答
3. 腸内細菌と行動特性
4. “Microbial Mind Control ”:微生物によるマインド・コントロール
5. 腸内細菌とストレス応答・行動特性:関連する物質と作用機序
6. 腸内細菌と精神健康・精神疾患
7. 腸内細菌とレジリエンス
8. おわりに
|