第1章 天然―人工ハイブリッド光合成系の作製―光合成タンパク質を生体外で動かす 伊藤 繁
/ 野地 智康
1. 天然の光合成系は美しい完成型
2. 天然光合成系を生体外で働かせるには
3. シリカメソ多孔体
4. 好熱性紅色光合成細菌の光捕集たんぱく質複合体LH2のFSMへの導入
5. 紅色光合成細菌反応中心複合体pRCのFMSへの導入
6. シリカ細孔内への吸着の特性
7. より大きな植物型光合成反応中心のSBA23への導入
8. 酸素発生をするPSU複合体のSBA23内への導入
9. 貫通シリカ細孔を持つアルミナ基盤(PAP)へのPSTの導入
10. ホウ素ケイ酸ガラス板(PGP)内に作られた細孔へのPSUの導入と反応
11. 微小空間の特徴を利用した酸素大気下でのヒドロゲナーゼによるH2発生
12. 色を変えるPGP ―センサータンパク質の導入
13. まとめ ―新たな分子反応環境と人工光合成
第2章 ヘテロシスト形成型シアノバクテリアを利用した光生物学的水素生産法 井上 和仁
1. はじめに
2. 光合成の電子伝達系
3. ヘテロシスト形成型シアノバクテリア
4. ヒドロゲナーゼとニトロゲナーゼ
5. 遺伝子工学によるシアノバクテリアの改良
6. 水素バリア性プラスチック素材を利用したバイオリアクター
7. 今後の課題
第3章 錯体化学的アプローチ 1―CO2還元反応 倉持 悠輔 / 石谷 治
1. はじめに
2. η1-CO2付加錯体と触媒活性
3. CO2還元における光触媒反応と電気化学触媒反応の比較
4. 半導体と金属錯体のハイブリッド光触媒
5. 今後の課題
第4章 錯体化学的アプローチ2 ―酸素発生反応 近藤 美欧 / 正岡 重行
1. はじめに
2. ルテニウム二核錯体触媒
3. ルテニウム単核錯体触媒
4. 第一遷移金属錯体触媒
5. おわりに
第5章 光合成の光捕集アンテナの組織化と機能拡張 出羽 毅久
1. はじめに
2. 脂質膜へのLH1-RCとLH2のドメイン選択的な二次元組織化
3. 繋ぎ止め脂質二分子膜中へのLH2およびLH1-RCの組織化
4. 光捕集アンテナLH2の機能拡張
5. おわりに
第6章 メソポーラス有機シリカを用いた人工光合成の構築 稲垣 伸二
1. はじめに
2. PMOと光捕集アンテナ機能
3. PMOを利用した固体分子系光触媒の構築
4. 今後の展開
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