第1節 「研究開発テーマ評価における評価の客観性、妥当性の確保と数値の出し方」
1.新規R&Dのテーマ評価方法の体系
1.1 評価の視点による体系化(グループ化)
1.2 評価の軸による体系化(グループ内の関係性)
1.3 手法理解に必要な項目
2.MFT(Market/Function/Technology)の結節による新規R&Dテーマ設定
2.1 MFTの意義
2.1.1 今日のR&Dにおいて求められること
2.1.2 R&Dテーマ企画におけるありがちな陥穽
2.1.3 説得力あるR&Dテーマ企画のための要諦(MFTの意義)
2.1.4 MFT活用による効用
2.2 MFT結節のための方法論
2.2.1 MarketとFunctionの結節
2.2.2 FunctionとTechnologyの結節
2.3 MFTの導入・運用に向けて
2.3.1 継続的な取組みによる効用
2.3.2 組織的な定着化による効用
第2節 「新規R&Dテーマ設定におけるビジネスシナリオの作り方」
【1】20週間でビジネスモデルを創出する組織学習メソッド
1.いきなりアイデアを出してはならない
1.1 スピードが最も高コストの時代に必要なこと
1.2 イノベーションは一人では起こせない
1.3 まずは経営層の思いを共有せよ
2.研究者がビジネスモデルを創出できるようになる3つの視点
2.1 全体を俯瞰する「鳥の目」
2.2 顧客の本音をあぶり出す「虫の眼」
2.3 時流を肌で感じる「魚の目」
3.上層部が必ず受け入れるビジネスをデザインする
3.1 共創学習できる環境づくり
3.2 医療法人、NTTグループ、産官学で次々と実践される
3.3 創る>試す>捨てる、を躊躇なく繰り返せ
【2】経営層が納得するBS(ビジネスシナリオ)の作り方
1.新たに事業参入するためのBS(ビジネスシナリオ)
1.1 新事業参入BS作成のポイント
1.1.1 事業化の価値を飛躍的に高める構想・企画
1.1.2 戦略的な事業参入シナリオ・計画
1.2 新事業参入BSを作成する
2.参入後あるいは既存製品・事業の拡大を加速させるためのBS
2.1 参入後あるいは既存製品・事業の拡大を加速させるためのBS作成のポイント
2.1.1 商品“群”企画
2.1.2 技術プラットフォーム先行開発
2.2 参入後あるいは既存製品・事業の拡大を加速させるためのBSを作成する
2.2.1 R&Dテーマ設定
2.2.2 R&Dテーマのゴールとマイルストーン設定
2.2.3 R&Dテーマの実行計画の立案
【3】研究の出口を意識した研究開発テーマ提案書の作成のポイント
1.R&Dテーマと戦略整合の要諦
1.1 事業戦略と研究開発テーマとの整合
1.2 分散と集中の技術戦略
1.3 良いテーマの設定
1.4 「もの売り」から「こと売り」を自前主義から脱皮して実現
2.テーマの評価と提案書作成のポイント
2.1 テーマ評価の留意点
2.2 R&Dが途中で挫折するケース
2.3 テーマ提案時に必要な情報
3.まとめ
第3節 「まだ存在しない新市場の市場規模、需要予測と根拠の示し方」
【1】納得感ある市場性の評価と説明方法
1.市場性の予測の基礎
1.1 市場性の予測の意義と必要性
1.2 市場性の予測が外れる理由
2.市場性評価の本質
2.1 市場性評価にまつわる問題
2.2 市場性評価の本質的目的
3.市場性評価の説明方法
3.1 商品の特性を明確にする
3.2 顧客の明確化と顧客(用途)の広がりの考え方
3.3 “買ってくれる”ことの示し方
【2】経営層に説明するための需要予測の考え方、手法と説明の仕方
1.需要予測の考え方
1.1 需要予測は因果関係整理から
1.2 需要予測と競争環境
2.需要予測をどう経営層に説明するか
2.1 需要予測と要因の関連性を説明
2.2 需要予測の中長期的変化を説明
【3】説得力ある類似データの探し方、データ加工の仕方
1.社会経済予測
1.1 マクロデータの読み方
1.2 貿易統計の読み方
1.3 社会トレンドの読み方
2.科学技術予測と技術戦略マップ
3.まとめ
第4節 「研究開発テーマの費用対効果の考え方と説明の仕方」
【1】研究開発における収益と費用の考え方と説明の仕方
1.経営幹部・研究部門上司の意識性
1.1 日本の産業経済社会の構造変化
1.2 日本の製造業の経営幹部の置かれた状況
1.3 日本の製造業の経営幹部の年代と経験
2.研究者・技術者の意識性
3.上司説得における収益と費用の考え方
3.1 既存事業維持型企業の場合
3.2 新規製品事業創出型企業の場合
3.3 既存事業維持・新規製品希求型企業の場合
【2】研究開発の売上に対する貢献度の算出法
1.研究開発での収益と費用の考え方
2.研究開発に対する売上高の算出
2.1 技術に対する売上高
2.2 基礎研究と応用研究に対する売上高
2.3 基礎研究費・応用研究費・商品開発費の費消割合に対する売上高
3.研究開発生産性を用いた費用対効果
4.まとめ
【3】ヒット商品を生み出すための売上、利益、開発費用の予測手法
1.売上の予測手法
2.利益の予測手法
3.開発費用の予測手法
第5節 「説得力ある未来予測と誰もが納得する根拠の示し方」
【1】経営層が納得する未来予測・洞察のやり方と妥当性
1.未来を洞察する手法論の解説
1.1 目標と対象領域の設定
1.2 「自社技術や自社の強み」の棚卸し
1.3 「想定外の業界変化仮説」の作成
1.4 「未来洞察マトリクスによる強制発想」の実施
2.経営層へ説明するためのテーマ化と事業群への集約
2.1 強制発想したアイデアをR&Dテーマに落とし込む
2.2 R&Dテーマの事業群への集約(単体テーマで捉えず複数テーマの集合体で捉える)
3.まとめ
3.1 未来洞察のやり方
3.2 経営層への説明の仕方
【2】将来予測をベースにした新規事業テーマの創出と上司への説明・説得
1.新規事業創出の重要性と困難さ
2.新規事業をどこに求めるのか
3.新規事業テーマの提案と評価
4.採択される新規事業テーマの提案を目指して
【3】わくわくする未来の描き方と自社技術との関係づけ
1.企業の研究開発の振り返り
1.1 富士通研究所の運営方針
1.2 成功事例としてのHEMT開発
2.筆者の事例紹介
2.1 海外市場の撤退
2.2 撤退からの気づき
2.3 現在の活動
3.魅力ある研究開発テーマを創るための要素
3.1 ポイントの整理
3.2 魅力ある研究開発テーマを創るための人材をどう育成するのか?
4.魅力ある研究開発テーマを創るための手法
4.1 シナリオ・プランニング手法
4.2 アイディア募集・選抜手法
4.3 SFプロトタイピング
5.まとめ
【4】未来都市構想の描き方と合意を得やすい説明シナリオのまとめ方
1.「もの創り」と「もの造り」、バックキャスティング手法で考える
2.社会と対話しながら、「夢」を「目標」に変えていくというプロセス
3.統合的な未来価値を創造する、「統合型技術イノベーション」
4. 多数決合意の難しい未来構想テーマへの挑戦
第6節 「自社技術の強み・弱みデータの効果的な見せ方」
【1】新規R&Dテーマ設定のための経営層への効果的な説明・説得の仕方
1.顕在テーマか先読み型か
2.テーマの質である「筋」とは
3.テーマの質の向上にあたって、「筋」に加え重要なこと
【2】自社の将来を予測し成長戦略を決めるためのSWOT分析の実施法
1.SWOT分析の概略
2.経営戦略における成長戦略の位置づけ
3.企業の3つの成長機会
4.アンゾフの製品・市場マトリックス(成長ベクトル)
5.多角化戦略
5.1 ルメルトの多角化戦略
6.企業が多角化戦略を検討する理由
7.SWOT分析とは
7.1 事業単位の戦略計画プロセス
7.2 経営戦略とSWOT分析との関係
7.3 マクロ環境の分析(機会・脅威)
7.4 ミクロ環境の分析(強み・弱み)
8.SWOT分析の4つの分析要因
8.1 企業の「機会(事業機会)」の決定方法
8.2 企業の「脅威(事業脅威)」の決定方法
8.3 企業の「強み」「弱み」の決定方法
9.SWOT分析の分析手順
10.経営戦略の実行プロセス
11.成長戦略の成功事例
【3】「未来」を起点とした自社技術の構造化と評価の実践
〜R&Dテーマの効果的に説明するためのストーリーづくり〜
1.研究開発に期待される役割の変化と課題
1.1 研究開発に期待される役割
1.2 技術者、研究者は本当に説明下手か
2.技術に対する理解の共有化の重要性
2.1 技術の多義性
2.2 5階層モデルによる技術に対する理解の共有化
3.自社技術の構造化の実践手法
3.1 技術の構造化
3.2 技術の構造化における2つのアプローチ
3.3 技術の構造化の実践方法
3.3.1 価値コンセプトの設定
3.3.2 技術の洗い出し
3.3.3 技術の評価
3.4 「ワイガヤ」で実践
4.まとめにかえて
第7節 「役員が納得する効果的な技術ロードマップの作り方と留意点」
【1】役員が納得する効果的・効率的なロードマップの作り方と留意点
1.役員が納得する,ということはどういう状態のときであろうか。
2.作成/提案するロードマップを役員に納得してもらうための要件について
2.1 ロードマップに,それを作成した人の思いが込められていること(思いこそ全ての始まり)
2.2 作成/提案するロードマップに含まれる情報が役員の経営判断に役立つものであること
2.3 ロードマップに基づいて具現化しようとしている製品,サービス・事業の位置づけが明確であること
2.4 エコシステム,コトづくりの視点から考えられたロードマップであること
2.5 企業社会が置かれている社会環境を正しく認識しておくこと
2.6 ストーリー/ビジネスモデルが検討されていること
2.7 ロードマップに描かれている製品・サービス・事業を具現化するための各論は,
できますか〜売れますか〜儲かりますかの視点から検討されていること
2.8 各種リスクを検討していること
2.9 事業戦略〜技術戦略〜知財戦略が三位一体で検討すること
3.具体的事例で考えよう
3.1 役員が具現化のスピードを求めているケースでは,
3.2 役員が効率・効果を求めているケースでは,
4.ロードマップにおける留意事項
4.1 ロードマップの適用限界に留意すること
4.2 ロードマップが部分最適のツールであることを忘れないこと
【2】経営者層と共有する技術と事業の統合ロードマップの作り方
1.経営者層とありたい姿・あるべき姿を共有する
1.1 自社のありたい姿(ビジョン)と経営方針(戦略)を理解する
1.2 事業に結びつく研究開発のあるべき姿を経営者層に理解してもらう
2.事業のロードマップを共有する
2.1 既存事業の新商品開発では,事業部門のロードマップを入手する
2.2 新事業創出では、企画部門や研究開発部門がロードマップを作る
2.2.1 入手可能な将来予測を集める
2.2.2 自社を取り巻くマクロトレンドを把握する
2.2.3 マクロトレンドから商品に落とし込む
3.技術と事業の統合ロードマップを作成する
3.1 事業部門と研究開発部門が議論して,新商品に必要な機能・特性に落とし込む
3.2 研究開発メンバーで技術への落とし込みを議論する
3.2.1 機能・特性を発揮するための物性等の目標値に落とし込む
3.2.2 物性等を発揮する技術に落とし込む
3.2.3 自社の独自技術から得られる予想物性,機能・特性を挙げる
3.3 再び事業部門と研究開発部門が議論する
3.4 技術ロードマップにまとめる
4.作成したロードマップを共有する
【3】独りよがりにならない技術ロードマップの作り方とその取組み
1.村田機械の紹介
2.全社開発マネジメントの構図
3.新規テーマ提案におけるロードマップの役割
3.1 新規テーマを経営層に通す時の必要な要件
3.2 ロードマップの本質
4.ロードマップの構成と活性化の取組み
4.1 ロードマップの構成
4.2 ロードマップを支える仕組
4.3 新規テーマ提案に向けたロードマップの効用
第8節 「経営層が最も知りたい事業性評価と数値の出し方、リスクのあぶり出し」
【1】信頼性のある事業性評価と研究開発テーマへの反映
1.信頼性のある事業性評価
1.1 信頼性のあるデータとは
2.事業性や戦略の評価方法
2.1 事業性の評価方法と戦略の策定
2.2 マージンとプランB
2.3 開発コストの回収イメージを持つ
2.4 開発テーマの原価企画
【2】研究開発段階における製造コスト試算と事業採算性検討
1.製造コスト試算
1.1 変動費の算出
1.2 設備投資額の算出
1.2.1 類推見積り
1.2.2 係数見積り
1.3 製造コスト試算
2.事業採算性検討
2.1 フィジビリティスタディの考え方
2.2 ディスカントキャッシュフロー法
2.3 リスク把握と感度分析
【3】事業性評価におけるリスク把握と感度分析
1.研究開発におけるリスクの捉え方
2.リスクをチャンスと捉える方法
3.感度分析
第9節 「経営者の意思決定を助ける技術ポートフォリオ分析と有望性の導き方」
【1】技術ポートフォリオの種類と活用方法
1.技術ポートフォリオとは
2.代表的な技術ポートフォリオとその活用方法
2.1 技術の優位性×技術の重要性×リターンの大きさ
2.2 開発成功確率×必要開発投資×リターンの大きさ
2.3 技術分野/事業分野×事業化ターゲット時期×リターンの大きさ
2.4 技術リスク×市場リスク×リターンの大きさ
3.技術ポートフォリオの活用上の注意
【2】技術ポートフォリオの分析と研究開発テーマ評価の見える化
1.将来ニーズのつかみ方と研究開発テーマの決定
1.1 将来ニーズをつかむ仕組み作り
1.2 技術ポートフォリオによる研究開発テーマの分析
2.研究開発テーマの優先づけ・評価の見える化
2.1 研究開発テーマの見える化
2.2 総合的な研究開発テーマの決定の仕組み
3.まとめ
【3】経営者の意思決定を助ける技術ポートフォリオの作成と見せ方
1.技術ポートフォリオとは何か
1.1 ポートフォリオとは
1.2 何のための技術ポートフォリオ分析か
2.技術ポートフォリオの作成と分析
2.1 技術ポートフォリオの作成
2.2 SDG社考案のポートフォリオ
2.3 ポートフォリオ分析は何のために行うのか
2.4バブルチャートによるポートフォリオ分析
3.ポートフォリオ分析の注意点と意図するもの
第10節 「経営層が納得する企画書の作り方と必要項目」
【1】研究の出口を意識させるテーマ企画書フォーマットと運用の仕方
1.企業に於ける2つの研究部署
2.研究企画書とは
3.未来カタログの作成
3.1 研究開発テーマの創出
3.2 ロードマップ
3.3 ポートフォリオ
4.研究開発からビジネス創生へ
4.1 研究開発活動とマーケッティング
4.2 ビジネスユニット創生プラン
4.3 ビジネス創生に向けた各研究ステージのフレームワーク
5.まとめ
【2】研究テーマ企画書の必要項目の具体例とその運用の実際
1.林原の経営理念(独創を貫く)
2.林原における研究開発のパターン
3.研究テーマの企画内容(具体例)
4.運用の実際
【3】新規テーマ企画・立案における“説得力ある”企画書のポイント
1.新規テーマ企画が経営課題となった背景
2.説得力ある新規テーマ企画・立案のポイント
3.研究開発テーマ類型別の具体事例
3.1 基盤技術派生型(ニーズ型)
3.2 目標設定型(ニーシーズ型)
3.3 シーズ型
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