第1節 窒化ホウ素フィラー添加によるエポキシ樹脂の熱伝導性の改善
1.高熱伝導セラミックス
2.六方晶窒化ホウ素の熱伝導度
3.h-BNフィラー
3.1 凝集BNフィラー
3.2 形状異方性の少ないBNフィラー
第2節 エポキシ樹脂/窒化ホウ素フィラーの複合化による高熱伝導化とパワーモジュールへの応用
1.パワーモジュールの構造と放熱材料のニーズ
1.1 パワーモジュールの構造
1.2 放熱材料のニーズ
2.エポキシ樹脂/窒化ホウ素フィラーの複合化による高熱伝導化
2.1 セラミックフィラーの熱伝導性
2.2 セラミックフィラーの高充填化
2.3 等方性の熱伝導率を持ったセラミックフィラーの充填量と熱伝導率
2.4 BNフィラーの充填量と熱伝導率
2.5 BNフィラーの配向制御による高熱伝導化
3.パワーモジュールへの応用
3.1 トランスファモールド型パワーモジュール
第3節 窒化ホウ素/セルロースコアシェル粒子の作製と放熱材料の開発
1.セルロース球状粒子
2.セルロース/無機材料コアシェル粒子
3.セルロース/窒化ホウ素コアシェル粒子
4.セルロース/窒化ホウ素コアシェル粒子を配合した樹脂基板
第4節 フィラー磁場配向成形による複合放熱部材の開発とその放熱性能
1.磁場中での磁性粒子の挙動
2.磁場配向成形プロセス
2.1 ポリウレタンフォーム中での磁場配向成形
2.2 磁性放熱性複合フィラーの作製
3.熱伝導率の向上
3.1 フィラーの分散状態と熱伝導率
3.2 磁場配向成形による熱伝導率の向上
4.放熱性ウレタンの特性
4.1 吸音遮音性能
4.2 モータカバーでの放熱性能と防音性能
5.放熱性シリコーンの特性
5.1 シリコーンゴム中での磁場配向成形
5.2 材料物性
6.X線CT観察によるフィラー配向度の数値化
7.放熱性能比較
8.複合成形形状品のメリット
第5節 静電吸着法による放熱絶縁コンポジット材料の作製技術
1.静電吸着法によるコンポジット材料の作製
2.各種条件がPMMA/BNコンポジット絶縁材料の電気的・熱的特性に与える影響
2.1 BNの配向方向の影響
2.2 PMMA粒径の影響
2.3 機械的圧力とPMMA被覆率の影響
2.4 BNフィラーの粒径の影響
2.5 試料成形温度の影響
第6節 高周波デバイス用コンポジット誘電体材料の開発と熱伝導特性の向上技術
1.ポリマー/セラミックスコンポジット誘電体の材料設計
1.1 高周波誘電体デバイス用途に求められる誘電特性
1.2 コンポジット誘電体材料
2.MgO(酸化マグネシウム)をフィラーとして用いたコンポジット誘電体
2.1 MgO粒径の誘電特性への影響1)
2.2 MgO濃度の誘電特性への影響
2.3 MgO濃度の熱伝導特性への影響
3.異方形状を有するフィラーの活用による熱特性の向上
3.1 柱状MgOをフィラーとしたコンポジット誘電体
3.2 hBN(六方晶窒化ホウ素)をフィラーとしたコンポジット誘電体
第7節 シリコーン放熱材料の特徴
1.放熱材料の役割
2.放熱材料の種類、用途、特徴
3.放熱材料の伝熱特性
4.放熱材料の高性能化
5.シリコーン放熱材料各論
5.1 放熱グリース(放熱オイルコンパウンド)
5.2 液状硬化型放熱材料
5.2.1 放熱ゲル
5.2.2 放熱接着剤
5.3 高硬度熱伝導性ゴムシート
5.4 低硬度放熱パッド
5.5 フェーズチェンジシート
5.6 熱伝導性両面粘着テープ
第8節 CNTの分散制御による絶縁樹脂の高熱伝導化技術
1.樹脂の高熱伝導化技術
1. 従来手法−無機系熱伝導性フィラーの配合−
1.2 新規手法―樹脂の高次構造制御―
1.2.1 樹脂マトリックスの分子構造制御
1.2.2 ポリマーブレンドおよびCNT複合化におけるCNTの分散構造制御
1.2.2.1 CNTの複合効果
1.2.2.2 CNTの分散構造制御
1.3 CNT/PPS系複合体の熱伝導性と絶縁性
2.技術の応用
2.1 熱伝導性フィラー配合とCNT分散構造制御の組合せ
2.2 ポリアミド系への応用
第9節 長尺カーボンナノチューブの分散技術とフッ素樹脂の熱伝導性
1.本開発の背景
1.1 開発背景
1.2 経緯
2.長尺CNTの特徴、仕様、製造方法
2.1 特徴
2.2 長尺CNTの仕様
3.長尺CNT分散液の加工について(分散剤と分散液調整)
3.1 長尺CNTの分散液の加工について
3.2 分散剤の選定
3.3 分散法および分散機
3.4 湿式微粒化法による分散液加工
4.高機能フッ素樹脂
4.1 フッ素樹脂(PTFE)の成形法
4.2 フッ素樹脂とCNTの複合化
4.3 フッ素樹脂とCNTの複合化のプロセス
4.4 成形体の導電性評価
4.5 成形体の熱伝導率の評価法
4.6 成形体の熱伝導率の評価
4.7 スカイブドフィルムの導電性・熱伝導
4.8 機械特性(成形体)
4.9 カーボンの脱落試験(成形体)
4.10 金属溶出試験(成形体)
5.安全面での対策
5.1 樹脂加工の作業環境測定
5.2 日常監視の必要性
5.3 日常監視の実際
6.今後の展開について
第10節 長尺単層CNTを用いたゴム・樹脂複合材料の開発と熱伝導、耐熱性の向上
1.長尺単層CNTを用いたゴム樹脂複合材料作製
1.1 長尺の単層CNTとその複合材料
1.2 単層CNTの分散
1.3 単層CNTの複合化
2.熱伝導率の向上
2.1 CNTの熱伝導率
2.2 CNT炭素繊維ハイブリッド
2.3 CNTを用いた熱伝導材料の今後
3.耐熱性の向上
3.1 CNTのラジカル捕捉
3.2 耐熱性向上のためのCNT
第11節 グラフェンの量産化技術と高熱・電気伝導材料への応用
1.グラフェンの概要
2.グラフェンの製造
3. 多層グラフェン材料の性質とその応用
3.1 グラフェンの大きさ
3.2 熱伝導率
3.3 電気伝導率
3.4 表面処理
3.5 格子欠陥
4.各社グラフェン製品
第12節 グラフェン類と高分子の複合体の調製法と熱伝導性材料への応用
1.酸化グラフェンおよび還元型酸化グラフェンの熱伝導特性
2.酸化グラフェン−ポリマー複合体
3.薄片化黒鉛−ポリマー複合体
4.その他の複合体
第13節 気相成長炭素繊維の添加によるポリプロピレンの高熱伝導化技術
1.マトリックスの粘度が複合体の熱伝導率に及ぼす影響
2.溶融混練でのスクリュ回転数が複合体の熱伝導率に及ぼす影響
3.複合体の熱伝導率に対するナノフィラーの少量添加効果
4.溶融混練による高分子/熱伝導性フィラー複合体の成形加工性
第14節 高熱伝導性有機材料を用いた放熱材料の開発と電子部品・パワー素子への応用
1.高熱伝導有機繊維
1.1 スーパー繊維
1.2 高熱伝導有機繊維
1.2.1 超高分子量ポリエチレン繊維
1.2.2 PBO繊維
2.高熱伝導有機繊維を用いた放熱材料
2.1 放熱シート
2.2 基板
2.3 熱伝導特性
2.3.1 測定方法
2.3.2 熱伝導率
2.4 電気的特性
2.4.1 絶縁抵抗
2.4.2 絶縁破壊電圧
2.4.3 誘電率
3.放熱特性の向上
3.1 起毛処理
3.2 熱伝導率
3.3 配向
4.IGBTスタックへの適用検討例
4.1 放熱シート
4.2 試験方法
4.3 温度特性
5.プリント基板への適用検討例
5.1 基板
5.2 試験方法
5.3 測定結果
6.課題
第15節 熱伝導性無機粒子とセルロースナノファイバーの複合化による放熱材料の開発
1.CNFの製造及びその特性について
2.表面エステル化修飾CNFの一段階調製法について
3.アセチル化修飾CNFをマトリックスとした複合化放熱材
3.1 複合化放熱材のマトリックスとするCNFのメリット
3.2 Acetyl-CNFをマトリックスとした複合化放熱材の作製と評価
第16節 ナノセルロースによる熱伝導性「紙」材料の開発
1.ナノセルロースと応用利用に関する背景
2.電子機器の放熱対策と将来的な要求性能
3.ポリマー系フィルムの熱伝導特性とNCの構造的利点
4.ナノセルロースによるシート材料
5.シート内の繊維構造
6.ナノセルロース不織シートの熱伝導特性
7.透明・伝熱フィルム材料の開発
7.1 NC/樹脂複合フィルムの表面樹脂層と除去法
7.2 透明熱伝導フィルムの構造と物性
第17節 かご型シルセスキオキサン(POSS)フィラーによる有機材料の耐熱性向上技術
1.樹脂の熱機械物性向上のためのPOSSフィラー
2.低屈折率化のための分子フィラー開発
3.POSS含有高分子による屈折率制御
|