1節 核酸医薬における高分子キャリアの開発
1. 核酸医薬DDSに求められる機能
2. 機能性合成高分子によるスマート核酸医薬DDS
2.1 エンドソーム脱出機能を持つPICミセルの設計
2.2 細胞質内環境に応答して核酸医薬を放出するPICミセルの設計
2.3 リガンド搭載PICミセルによるアクティブターゲティング
2.4 表面設計による核酸医薬DDSの機能化
2.5 PICによる核酸医薬デリバリーの新展開
2節 核酸医薬におけるナノDDS技術の応用
1. 核酸医薬の種類
1.1 アンチセンス医薬
1.2 siRNA医薬
1.3 ヘテロ核酸医薬
1.4 アプタマー医薬
1.5 microRNA標的核酸医薬
1.6 その他
2. 核酸医薬のDDS技術
2.1 核酸単体(化学修飾)
2.2 特定物質とのコンジュゲート
2.3 核酸搭載ナノ粒子
2.3.1 リポプレックス(脂質ナノ粒子)
2.3.2 ポリプレックス(ポリマーナノ粒子)
3節 脂質ナノ粒子を用いた核酸送達技術の開発
1. 核酸送達担体としての脂質ナノ粒子
1.1. 脂質ナノ粒子の調製
1.2. 脂質ナノ粒子を構成する様々な脂質
1.2.1. カチオン性脂質
1.2.2. 中性脂質
1.2.3. アニオン性脂質
1.2.4. ポリエチレングリコール修飾脂質
2. 脂質ナノ粒子の課題
2.1. 標的組織への集積
2.2. 細胞内動態の改善
2.3. キャリア安全性の確保
3. 脂質ナノ粒子を用いた核酸デリバリーへの取り組み
3.1. ポリカチオンリポソームを用いたsiRNA送達
3.2. 新規ポリカチオン脂質を用いたsiRNA送達
3.3. siRNA内封脂質ナノ粒子によるsiRNAデリバリー
4節 リポソームによる核酸送達システムの開発とその課題解決
1.核酸送達に求められるDDS技術
1.1 医薬品開発のパラダイムシフト
1.2 核酸医薬と遺伝子治療
1.3 DDS技術の高機能化
2.核酸の細胞内動態制御
2.1 細胞取込み戦略
2.2 エンドソーム脱出戦略
2.3 核内送達戦略
2.4 ミトコンドリア送達戦略
3. 核酸の体内動態制御
3.1 pH感受性カチオン性脂質による核酸の肝臓への送達
3.1.1 肝臓内動態制御と酸乖離定数
3.1.2 リパーゼ感受性と細胞選択性
3.2 固形がん組織への核酸送達
3.3 腫瘍血管内皮細胞への核酸送達
5節 核酸医薬DDS設計への多糖(β−グルカン)の活用
1 シゾフィラン(SPG)/核酸複合体
2. アンチセンスDNA(AS-DNA)のデリバリーへの応用
3. CpG-DNAのデリバリーへの応用
4. ペプチドデリバリーへの応用
6節 新しいDNA一分子修飾法による核酸医薬DDSの開発
1.アルキルイミダゾリウム末端修飾ポリエチレングリコール(R-Im-PEG)1)
1.1 R-Im-PEGの合成
1.2 R-Im-PEGとpDNAとのMIC形成
1.3 Bu-Im-PEG/pDNA MICの粒子径
1.4 Bu-Im-PEG/pDNA MICのマウス皮下注射による遺伝子発現
2.アミドペンチルイミダゾリウム末端修飾ポリエチレングリコール(APe-Im-PEG)3)
2.1 APe-Im-PEGの合成
2.2 APe-Im-PEGとpDNAとのMIC形成
2.3 APe-Im-PEG/pDNA MIC中のpDNAのコンフォメーション
2.4 APe-Im-PEG/pDNA MIC形成における水素結合の寄与
2.5 APe-Im-PEG/pDNA MICの安定性
2.6 APe-Im-PEG/pDNA MICの粒子径とゼータ電位
2.7 APe-Im-PEG/pDNA MICのマウス脛骨筋注射による遺伝子発現
7節 非カチオン性リポソームの核酸DDSへの応用
1. 核酸送達のための各種DDS
1.1 カチオン性リポソーム
1.2 脂質ナノ粒子(LNP)
1.3 その他の核酸送達用DDS
2. 非カチオン性リポソームを用いた核酸送達用DDS
2.1 非カチオン性リポソームへの核酸内封技術
2.2 カルシウムとエタノールによる核酸内封法
3. 非カチオン性リポソームのDDSとしての課題
3.1 生体内でも作動する標的化能
3.2 細胞内で効率的に核酸を放出する機能
3.3. 生体内で作動するステルス化能
8節 siRNAにおけるDDS技術
1.RNAi現象の医薬への応用
2.siRNAのデリバリーシステムの開発
3.siRNAのデザイン
4.デリバリー基材
4.1 有機ナノキャリア
4.1.1 脂質
4.1.2 高分子ナノキャリア
4.2 無機ナノキャリア
4.3 高アスペクト比キャリア
4.3.1 剛直合成高分子
4.3.2 繊維状タンパク質
4.3.3 ナノアレイ基板
6.機能性付加
9節 非ウイルスベクターによる遺伝子導入技術の開発
1.製剤学的安定性
1.2. 体内挙動
2.非ウイルスベクターの安全性
2.1 細胞毒性
2.2 免疫反応
2.3 赤血球の凝集
2.4 宿主ゲノムへの組み込み
2.5 生殖細胞への遺伝子導入
3.非ウイルスベクターの開発戦略
3.1. 製剤学的安定性の改善
3.2. 体内挙動の制御
3.3 遺伝子発現期間の制御
3.4 安全性の確保
4.非ウイルスベクターの評価系
4.1 製剤特性の評価
4.2 遺伝子発現の評価
4.3 体内・組織内分布の評価
4.4 細胞内分布の評価
4.5 安全性の評価
10節 細胞治療へのDDS技術の応用
1. 細胞治療の動向
1.1 国内外における細胞治療の臨床応用
1.2 疾患治療を目的とした細胞治療に用いられる細胞
1.2.1 組織特異的細胞
1.2.2 幹細胞、前駆細胞
2. DDS技術を利用した細胞製剤
2.1 化合物の利用
2.1.1 アドヘサミン、アドヘサミン誘導体
2.1.2 その他の化合物
2.2 細胞集合体(人工組織)
2.2.1 細胞シート
2.2.2 細胞スフェロイド
2.2.3 細胞ファイバー
2.3 細胞封入カプセル
2.3.1 細胞封入カプセルに用いられる素材
2.3.2 細胞封入カプセルの応用例
2.4 細胞表面修飾による細胞の機能化
2.4.1 共有結合
2.4.2 静電的相互作用
2.4.3 疎水的相互作用
2.5 遺伝子導入による細胞の機能化
2.5.1 遺伝子導入T細胞療法
2.5.2 自殺遺伝子の利用
2.5.3 その他の遺伝子導入細胞製剤
11節 ナノDDS技術の再生医療への応用
1. ナノDDSの役割
2. mRNAの生体内投与
3.mRNA内包ナノ粒子
3.1 エンドソーム脱出
3.2 蓄積毒性の回避
3.3 mRNAからの持続的タンパク発現
4.再生医療への応用 |