高齢者 障害者 書籍
 

No.2043

ストレス・疲労のセンシングとその評価技術
車載HMIの開発動向と自動運転、ADASへの応用

アクセシブルデザイン

〜高齢者・障害者の知覚・認知特性に配慮した人間中心のデザイン〜

 

発刊:2019年7月  体 裁:B5判 260頁  定 価:32,000円(税抜)

発行:(株)エヌ・ティー・エス  販売:(株)技術情報協会  ISBN:978-4-86043-610-0 C3050

【アカデミック価格対象外書籍です】
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"加齢や障害の特徴と機能低下に配慮したデザインは、社会の 高齢化や障害者権利の高まりとともに21世紀のモノづくりの 主要な概念となりつつある。ユニバーサルデザインやバリアー フリーデザインなど、数多くあるデザイン概念の中で、アクセ シブルデザイン(Accessible Design)は製品、環境、サービス 等を利用するユーザーを最大限に増やすというコンセプトを 基に進められてきた。

ISOなどの国際標準機関において日本が主導してきたアクセシブル デザインの理念に基づき、高齢者や障害者のニーズにどのように 対処していくかについて、人間工学に基づく技術視点からその デザイン手法と実例を解説する。"


■ 執筆者(掲載順)
【執筆者】(掲載順)
佐川 賢 国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間情報研究部門 名誉リサーチャー
倉片 憲治 早稲田大学 人間科学学術院 教授
伊藤 納奈   国立研究開発法人産業技術総合研究所 人間情報研究部門 感覚知覚情報デザイン研究グループ グループ長

■ 目  次

発刊にあたって

執筆者プロフィール


第1章 高齢者・障害者配慮デザインの経緯と社会的背景 《佐川 賢》
1. 多様性のある世界
2. 多様性を包含するデザイン概念
  2.1 ノーマライゼーション(normalization)
  2.2 バリアーフリーデザイン(barrier free design)
  2.3 ユニバーサルデザイン(universal design)
  2.4 デザインフォーオール(design for all)
  2.5 インクルーシブデザイン(inclusive design)
  2.6 トランスジェネレーショナルデザイン(transgenerational design)
  2.7 アクセシブルデザイン(accessible design)
3. 同じゴールを目指して

 

第2章 アクセシブルデザインの基本概念 《佐川 賢》
1. ISO/IEC Guide 71 におけるアクセシブルデザイン
2. 基本概念
3. 2 つの主要なデザイン戦略
  3.1 複数の提示方法と操作方法
  3.2 加齢や障害による機能変化に適合したデザイン
4. アクセシブルデザインの理論的考察
  4.1 アクセシビリティ
  4.2 アクセシビリティとユーザビリティ
  4.3 アクセシブルデザインと福祉用具

 

第3章 高齢者や障害者の不便さ 《佐川 賢》
1. アクセシブルデザインの出発点
2. 社会的要因と身体的要因によって生ずる不便さ
3. 不便さの理解と解決のニーズ
  3.1 概要
  3.2 視覚に障害がある人々の不便さ
  3.3 聴覚に障害がある人々の不便さ
  3.4 運動や動作に障害のある人々の不便さ
  3.5 知的活動に障害のある人々の不便さ
  3.6 高齢者の不便さ

 

第4章 複数の提示方法および操作方法 《佐川 賢》
1. 概要─複数の手段の重要性─
2. 複数の情報提示方式
  2.1 複数の感覚を用いた情報提示方式
  2.2 同一感覚の異なる様式を用いた情報提示方式
3. 複数の操作方法

 

第5章 視覚特性と配慮デザイン 《伊藤 納奈,佐川 賢》
1. 加齢や障害による視覚の概要
  1.1 視覚の加齢変化
  1.2 視覚障害による機能変化
2. 視機能別に見た加齢や障害による変化と配慮デザイン
  2.1 分光視感効率と色光の明るさの評価
  2.2 識別しやすい色の組み合わせ(基本色領域と配色技法)
  2.3 コントラストとモノの見え
  2.4 可読文字サイズ(読める文字サイズ,読みやすい文字サイズ)
  2.5 文章のデザイン(文字間,行間,行長)
  2.6 有効視野とサイン表示の位置
  2.7 報知光の視認性

 

第6章 聴覚特性と配慮デザイン 《倉片 憲治》
1. 聴覚の加齢変化と障害の概要
  1.1 聴覚特性の加齢変化
  1.2 音声聴取と加齢変化
  1.3 加齢以外の原因による聴覚障害
2. 音を用いたアクセシブルデザイン
  2.1 報知音
  2.2 音声案内
  2.3 音の大きさ評価と音質設計

 

第7章 触覚特性と配慮デザイン 《佐川 賢》
1. 触覚の概要
2. 触圧感度の時空間特性
  2.1 触圧感度
  2.2 触覚の空間分解能
  2.3 触知熟練者の触圧感度および空間分解能の加齢効果
3. 触覚の時間分解能
4. 触覚による図形や文字の識別
  4.1 触覚図形の大きさ
  4.2 触覚図形のデザイン要素
5. 触覚テクスチュア

 

第8章 認知特性と配慮デザイン 《佐川 賢》
1. 認知特性の概要
  1.1 外界認識のための感覚情報の統合・処理機能
  1.2 認知機能の加齢効果と知的障害
2. 認知特性の加齢による機能変化と配慮デザイン
  2.1 概要
  2.2 一度に把握できる視覚情報の数
  2.3 視覚探索における妨害作業の影響
  2.4 記憶作業中の妨害作業の効果
  2.5 認知的デザイン

 

第9章 標準化と普及 《佐川 賢》
1. 標準化の意義
2. 標準化の始まり
3. 国際標準化活動
  3.1 COPOLCO とGuide
  3.2 技術報告書TR22411 の発行
4. 共通基盤規格の開発(TC159,TC173 の活動)
  4.1 TC159 のアクセシブルデザイン規格
  4.2 TC173「福祉用具」のアクセシブルデザイン規格
  4.3 TC122/WG9「包装のアクセシブルデザイン」における規格
5. その他と今後の活動

 

第10章 アクセシブルデザインのガイドライン 《佐川 賢,倉片 憲治》
1. アクセシブルデザインの基本目標:ユーザーの拡大を目指す
2. ユーザーの拡大のための2 つの要件
3. 製品・環境・サービスが満たすべき基本的要件(人間工学的システム要件)
  3.1 概要
  3.2 基本要件─より多くの人が利用できるデザインとする─
  3.3 使用性要件─分かりやすい表示や操作とする─
  3.4 安全性要件─安全を確保する─
4. 多様な人間特性からの要件(ユーザーニーズ要件)
  4.1 概要
  4.2 視覚障害者のユーザーニーズとデザインガイドライン
  4.3 聴覚障害者のユーザーニーズとデザインガイドライン
  4.4 知的障害者のユーザーニーズとデザインガイドライン
  4.5 高齢者のユーザーニーズとデザインガイドライン

 

 

 

索引

 

※ 本書に記載されている会社名,製品名,サービス名は各社の登録商標または商標です。 なお,必ずしも商標表示(R,TM)を付記していません。


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