第1章 電子デバイス
第1節 LSI
1. MOSFET 用薄膜と展望 《最上 徹》
MOSFET 用薄膜とデバイススケーリング則/MOSFET
構造の進化/MOSFET 用シリサイド膜とLSI 用金属膜/技術展望
2. ゲート絶縁膜 《鳥海 明》
先端Si─CMOS/ゲートスタック形成プロセス/HK
ゲートスタックの特徴的振る舞い/Non─Si FET/今後の展開
3. MOS チャネル用新材料 《高木 信一》
新MOS チャネル材料の必要性/SiGe/Ge/GeSn/V─X族化合物半導体/2
次元材料
4. メモリセル用薄膜:DRAM キャパシタ用薄膜 《稗田 克彦》
DRAM の基本動作原理/メモリセル構造の変遷:リーク電流の低減と蓄積容量(CS)の確保/キャパシタ材料とキャパシタ薄膜作製プロセス/Gb
世代における高誘電体キャパシタ絶縁膜の作製プ ロセスとその課題/1X nm,1Y nm,1Z
nm 世代におけるDRAM キャパシタの技術動向とその課題/塗布法を用いた抵抗変化素子の作製
5. 3 次元フラッシュメモリ用薄膜 《三谷 祐一郎》
トンネル膜/電荷蓄積層膜(チャージトラップ膜)/ポリシリコンチャネル/今後の課題
6. FeRAM 用キャパシタ薄膜:PZT 系 《山川 晃司》
FeRAM の動作原理/強誘電体キャパシタ材料とFeRAM
の作製プロセス/FeRAM 用キャパシタの課題と動向
7. MRAM 用強磁性トンネル接合薄膜 《斉藤 好昭》
MRAM のセル構造と動作原理/MTJ 膜構造/薄膜作製装置と作製プロセス/今後の展望と課題
8. 相変化メモリ 《浦 則克》
相変化メモリの動作原理/相変化材料の成膜技術/相変化メモリのメモリセル構造/相変化メモリの動向と課題
9. 不揮発性メモリおよび人工知能用ReRAM 《秋永 広幸/島 久/内藤 泰久》
ReRAM の動作原理とメモリ動作の特徴/不揮発性アナログ抵抗変化素子としての応用/まとめ:成膜技術開発の必要性
10. SOI 《小椋 厚志》
SOI 基板の製造方法/SOI デバイス
第2節 化合物電子デバイス
1. 高電子移動度トランジスタ(HEMT) 《原 直紀》
素子構造と動作原理/HEMT の高性能化/HEMT
の応用例
2. ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT) 《本城 和彦》
動作原理/薄膜半導体中の電子走行時間/実際のデバイス構造/HBT
の回路応用
第3節 パワーデバイス
1. シリコンパワー素子 《大村 一郎》
低耐圧パワーMOSFET/高耐圧パワーMOSFET/IGBT/シリコンパワー素子の今後について
2. 炭化ケイ素(SiC)パワーデバイス 《木本 恒暢》
SiC 半導体材料/SiC パワーデバイスの特徴/SiC
パワーダイオード/SiC パワースイッチングデバイス
3. ガリウムナイトライド(GaN) 《葛原 正明》
AlGaN/GaN HEMT の動作原理とノーマリーオフ動作/AlGaN/GaN
HEMT の高耐圧化/縦型GaN トランジスタへの期待と課題
4. ダイヤモンド 《牧野 俊晴》
ダイヤモンドの材料物性/高濃度不純物ドーピングによるn
型・p 型伝導制御/ショットキーpnダイオード/反転層型MOSFET
5. 酸化ガリウム 《藤田 静雄》
酸化ガリウムの特徴/β 型酸化ガリウムを用いたデバイス/α
型酸化ガリウムを用いたデバイス/その他の結晶形を用いたデバイス
第4節 量子効果デバイス
1. SQUID 《田中 三郎》
動作原理/FLL 回路/LTS─SQUID
とHTS─SQUID/感度
2. 超伝導量子集積素子 《日高 睦夫》
超伝導体の巨視的量子効果/デジタル回路/量子アニーリング回路/ゲート方式量子コンピュータ
3. ダイヤモンド量子センサ 《波多野 睦子》
NV センタの電子スピンの特徴と高感度センサの原理/NV
センタの形成方法/高感度な計測とその応用例
4. スピントルク発振素子 《久保田 均》
スピントルクが誘起する磁化の発振/種々のタイプのスピントルク発振素子/スピントルク発振素子の応用
第2章 光部品
第1節 光学多層膜光部品
1. 反射防止膜 《國分 崇生》
光学薄膜の特性計算/単層反射防止膜/2
層反射防止膜/3 層反射防止膜/4 層反射防止膜/等価膜と多層反射防止膜/超低屈折率材料の出現と反射防止膜
2. ミラーおよびフィルタ 《國分 崇生》
反射増強膜(ミラー類)/波長分割膜(フィルタ類)/光路・光量分割膜(ビームスプリッター類)/その他の光学薄膜
3. 光学薄膜の評価方法 《國分 崇生》
光学特性の測定と評価/レーザ耐久性の測定
第2節 光導波路デバイス
1. 石英系光導波路デバイス 《高橋 浩》
石英系光導波路の作製方法と伝搬特性/AWG
波長合分波器/光スイッチ/コヒーレント検波回路
2. 有機光導波路デバイス(高速光変調に向けて) 《横山 士吉》
EO ポリマー光導波路変調器/EO ポリマー/高性能EO
ポリマー変調器/ハイブリッドEO 変調器による100 Gbit/s OOK
3. シリコンフォトニクス 《堀川 剛/志村 大輔/鄭 錫煥/岡山 秀彰/最上 徹》
シリコンフォトニクス素子の構造と性能/技術展望
第3節 発光ダイオード
1. 発光ダイオード 《伴 雄三郎》
基本構造および発光原理/発光出力(発光効率)/発光波長/作製方法/代表的な各種LED/その他特殊LED
2. 深紫外発光ダイオード 《平山 秀樹》
深紫外発光ダイオード(LED)とは/深紫外LED
の応用分野と現状/深紫外LED の開発の経緯と効率の向上/光取り出し効率の向上と今後の展望
第4節 半導体レーザ
1. ダブルヘテロレーザ 《宮本 智之》
ダブルヘテロレーザとは/半導体レーザの歴史/キャリア注入/発光・光増幅および発振/ダブ
ルヘテロレーザの構造/光閉じ込め構造/ダブルヘテロ構造の役割/半導体レーザの材料と波長帯,薄膜製作/半導体レーザの特性
2. 面発光レーザ 《宮本 智之》
面発光レーザとは/面発光レーザの基本構成・基本特性/面発光レーザの応用領域
3. 量子ドットレーザ 《西 研一/武政 敬三/菅原 充》
半導体量子ドットの作製および材料特性/量子ドットを活性層とする半導体レーザ
4. フォトニック結晶レーザ(高ビーム品質・高出力) 《De Zoysa
Menaka /吉田 昌宏/石ア 賢司/野田 進》
重格子フォトニック結晶共振器構造/重格子フォトニック結晶レーザの作製/重格子フォトニック結晶レーザの特性評価
第5節 半導体受光デバイス 《渡辺 恭志》
光電変換/フォトダイオード/暗電流/ノイズ/解像度
第6節 イメージセンサ 《黒田 理人》
イメージセンサの基本構造と光学系/イメージセンサの動作原理および方式/イメージセンサの性能と技術動向
第7節 透明導電膜
1. 透明導電膜(ITO を中心に) 《太田 裕道/細野 秀雄》
電気伝導機構/低抵抗化へのチャレンジ/アモルファスITO
薄膜/超平たんITO 薄膜
2. アモルファス酸化物半導体:a─In─Ga─Zn─O 《井手 啓介/片瀬 貴義/野村 研二/雲見 日出也/細野 秀雄/神谷 利夫》
アモルファス酸化物半導体の歴史とその特徴/高移動度の起源:電子構造/動作不安定性/a─IGZO
中の欠陥種/製膜条件・アニールの効果
第3章 ディスプレイ
第1節 LCD
1. センサ内蔵LCD 《中村 卓》
はじめに(TFT─LCD)/多機能化(センサ内蔵LCD)
2. アモルファスSi TFT 《小林 大士》
アモルファスSi TFT の構造/アモルファスSi
TFT の製造工程
3. 低温多結晶Si TFT 《平松 雅人》
エキシマレーザアニールプロセス/その他の結晶化プロセス/レーザ結晶化poly─Si
TFT の問題点/量産を見据えたpoly─Si TFT の進化像
4. 酸化物半導体 TFT を用いた平面ディスプレイ 《雲見 日出也》
平面ディスプレイ用TFT の技術課題/酸化物半導体TFT
の歴史,特徴と応用/酸化物半導体TFT が駆動する平面ディスプレイの研究開発
第2節 薄膜EL ディスプレイ
1. 無機EL 《大観 光徳》
無機薄膜EL 素子の動作原理と素子構造/薄膜EL
ディスプレイの硫化物発光層材料と薄膜作製方法/薄膜発光層/厚膜絶縁層ハイブリッド型EL
素子
2. 有機EL 《清水 貴央》
有機EL ディスプレイの特徴/画素駆動用トランジスタ/有機EL
デバイス/フレキシブル有機EL ディスプレイ/フレキシブル有機EL ディスプレイの課題
第3節 PDP 《北川 雅俊》
PDP の構造と原理/PDP の実際と課題/構成する材料と薄膜/PDP
の進化と薄膜技術
第4章 記 録
第1節 HDD 《岸 雅幸/前田 知幸》
記録・再生ヘッド用薄膜磁性材料/磁気記録媒体
第2節 記録型光ディスク 《宮川 直康》
書き換え型光ディスク/追記型光ディスク/今後の展望とまとめ
第3節 薄膜テープ 《立花 淳一》
蒸着テープ/スパッタテープ
第4節 磁気抵抗効果メモリ
1. 不揮発性メモリSTT─MRAM 《湯浅 新治》
磁気トンネル接合MTJ と不揮発性メモリMRAM/スピン移行トルクとSTT─MRAM/面内磁化 STT─MRAM
と垂直磁化STT─MRAM
2. VT(voltage torque)─MRAM 《野ア 隆行》
VCMA 効果の概要/VCMA 効果を利用した磁化反転制御法/VT─MRAM
実現に向けた課題
3. SOT─MRAM およびvoltage─control spintronics
memory(面内磁化方式のMTJ 素子を用いて) 《與田 博明/大沢 裕一/加藤 侑志/下村 尚治》
スピントロニクス物理による書き込みエネルギー低減/スピントロニクスメモリの応用例
4. SOT─MRAM 《深見 俊輔/林 将光》
5. レーストラックメモリ 《林 将光》
第5章 センサ
第1節 薄膜ガスセンサ 《島ノ江 憲剛/渡邉 賢/末松 昂一》
半導体ガスセンサ/固体電解質ガスセンサ/薄膜ガスセンサの今後の展開
第2節 力学センサ 《年吉 洋》
静電容量センサの原理/静電容量検出機構の構成例/静電駆動力による零位法/薄膜プロセスによる可変容量の製法/加速度センサ/シリコン・マイクロフォン/ジャイロスコープ/集積化MEMS
技術 第3節 磁気センサ
1. 磁気記録再生ヘッド 《中谷 友也/湯浅 新治》
再生ヘッドの概要/サイドシールド構造/TMR
センサ/CPP─GMR センサ/新規再生ヘッド構造
2. TMR 磁気センサ 《安藤 康夫》
磁気抵抗素子を用いた高感度磁気センサ/TMR
センサの非破壊検査応用/TMR センサの多様な応用
3. TMR を用いた心磁,脳磁センサ 《安藤 康夫》
強磁性トンネル磁気抵抗効果(TMR)素子センサ/TMR
素子による心磁図測定/TMR 素子による脳磁図測定/TMR 高感度生体磁気センサの将来展望
第4節 赤外線センサ 《石田 謙司》
赤外線の放射とスペクトル/赤外線センサの種類と材料/赤外線センサの性能評価指数/赤外線センサ利用における周辺薄膜技術
第5節 においセンサ 《荒川 貴博/三林 浩二》
におい計測のための生化学式ガスセンサ「バイオスニファ」/生体由来のにおい成分計測用セン/においの可視化計測技術
第6節 味覚センサ 《都甲 潔》
味覚センサの原理/基本味応答/食品の味
第7節 バイオセンサ 《民谷 栄一》
バイオセンサ開発の変遷/ナノテクノロジーとバイオセンサ/マイクロ流体デバイスとバイオセンサ/遺伝子センサの開発動向/バイオセンサの実用化への展開/IoT
と連携するバイオセンサ/今後の展開
第8節 フレキシブル・ストレッチャブルエレクトロニクス 《関谷 毅》
背景と目的/フレキシブルエレクトロニクス/フレキシブルエレクトロニクスの具体的事例/ストレッチャブルエレクトロニクス/課題と将来展望
第6章 環境・エネルギー
第1節 シリコン太陽電池 《吉河 訓太》
シリコン太陽電池について/高効率化に必要な要素/結晶シリコン太陽電池(PERC)/薄膜シリコン太陽電池/ヘテロ接合太陽電池/さらなる高効率に向けて
第2節 CIS 系薄膜太陽電池 《櫛屋 勝巳》
CIS 系薄膜太陽電池技術の歴史的経緯/CIS
系薄膜太陽電池技術の目指す方向性
第3節 色素増感太陽電池 《荒川 裕則》
色素増感太陽電池の基本構造とその作製法/色素増感太陽電池の性能/高性能化への課題/環境発電デバイスとしての実用化
第4節 有機無機ペロブスカイト太陽電池 《池上 和志》
ペロブスカイト太陽電池の基本的構造/ペロブスカイト太陽電池の特徴/ペロブスカイト太陽電池の層構成とペロブスカイト層の製膜/プラスチック基板に作る太陽電池の作製/ペロブスカイトモジュール製造に向けた薄膜作製法の開発
第5節 人工光合成(水の分解による水素製造) 《阿部 竜》
研究の歴史/太陽光水素製造の実用化に向けて:可視光利用の必然性と難しさ/植物の光合成を模倣した2
段階可視光励起型水分解/新規可視光応答型酸ハロゲン化物系半導体
第6節 二次電池 《桑田 直明》
薄膜電池の構造/リチウムイオン電池の原理/薄膜電池の実用化/正極薄膜/固体電解質薄膜/負極薄膜
第7節 燃料電池 《西村 靖雄》
燃料電池の原理と基本構成/燃料電池の種類と特徴/補機(周辺機器類)の仕様の共通化,小型システム開発,新たな補機導入などの効果/解析・評価技術/成果や共通的技術課題などの共有化
第8節 ゼオライト分離膜 《松方 正彦/酒井 求》
ゼオライトの構造的特徴/ゼオライトの薄膜化/有機溶剤脱水プロセス/化学産業におけるゼオライト膜の開発展開
第7章 有機・バイオデバイス
第1節 有機発光素子(有機薄膜導波路固体レーザ) 《安達 千波矢》
有機薄膜固体レーザの歴史/レーザ活性材料/レーザ発振特性/電流励起有機半導体レーザ
第2節 π 共役高分子薄膜
1. 階層制御ポリマー 《赤木 和夫》
ヘリカルポリアセチレン/ヘリカルポリアセチレンの形態制御/ヘリカルポリアセチレンの炭素化・グラファイト化
2. フォトリフラクティブポリマー 《堤 直人》
フォトリフラクティブ現象および機構/フォトリフラクティブ材料/フォトリフラクティブ複合体/ESR
とPYS から見たフォトリフラクティブ性/研究の応用と今後の展開
3. 導電性高分子 《奥崎 秀典/勝山 直哉》
電気・光学特性/フィルムスピーカーへの応用
第3節 有機半導体トランジスタ
1. 低分子系半導体 《岡本 敏宏》
無機半導体と有機半導体の違い/有機半導体における伝導機構/産業応用を指向した高移動度を有する有機半導体材料のための分子設計指針/まとめと今後の展望
2. π 共役高分子 《尾坂 格》
ポリチオフェン系材料/ドナー・アクセプタ型高分子半導体
3. デバイス構造とキャリア移動度の支配要因 《中村 雅一》
有機半導体トランジスタの構造/分子軌道とキャリア輸送バンド/有機半導体におけるキャリア輸送機構と移動度/その他の特性支配要因
第4節 バイオデバイス
1. マイクロ・拡張ナノ化学デバイス 《森川 響二朗/北森 武彦》
マイクロ・拡張ナノ化学デバイスの作製法/主なマイクロ・拡張ナノ化学デバイス
2. 次世代診断デバイスの表面処理技術 《一木 隆範/竹原 宏明》
miRNA 診断デバイスの表面処理技術/エクソソーム分析デバイスの表面処理技術
3. プラズモンバイオセンサ 《玉田 薫》
伝搬型プラズモンセンサ/局在型プラズモンセンサ
4. バイオナノプロセス:バイオ分子応用ナノ構造作製 《山下 一郎》
はじめに:バイオとナノテクノロジー/タンパク質とデバイス表面/デバイス応用:特定材料面へのナノ粒子内包生体分子配置/2
次元配列の応用
第8章 2次元材料・デバイス
第1節 グラフェンをはじめとする2 次元材料の合成法 《内田 勇気/吾郷 浩樹》
2次元材料の作製法/グラフェンのCVD
成長/グラフェンの単結晶化に向けた取り組み/TMDCのCVD 成長/h─BN のCVD
成長/ヘテロ構造の作製
第2節 グラフェンのデバイス応用 《佐藤 信太郎》
グラフェンのトランジスタ応用/グラフェンの配線応用/グラフェンのセンサ応用
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