第1章 腸内細菌叢と炎症性腸管疾患 《市川 将隆,筋野 智久,金井 隆典》
1.はじめに
2.ヒトの腸内細菌叢の役割
3.IBD 患者の菌相の違いと免疫機序
4.治療への応用
5.その他のIBD 最新のトピック(原発性硬化性胆管炎関連腸炎について)
6.おわりに
第2章 腸内細菌叢と肥満・2 型糖尿病
《竹内 直志,中西 裕美子》
1.はじめに
2.肥満と2 型糖尿病に関する腸内細菌研究
3.腸内細菌が肥満・2 型糖尿病に与える影響の機序
4.腸内細菌叢改善による肥満・2 型糖尿病の予防,治療に向けた介入研究
5.おわりに
第3章 腸内細菌叢とリウマチ性疾患 《前田 悠一》
1.はじめに
2.関節リウマチの環境要因
3.関節リウマチ患者の腸内細菌叢の異常
4.メタゲノムショットガンシークエンスによる腸内細菌叢の解析
5.RA 患者由来の腸内細菌叢がSKG マウスの関節炎増悪に関与する
6.プレボテラ属細菌と関節リウマチ
7.脊椎関節炎と腸内細菌叢
8.おわりに
第4章 腸内細菌叢と多発性硬化症 《佐藤 和貴郎,山村 隆》
1.はじめに
2.MS の疫学
3.MS 発症に関わる環境因子
4.臨床現場での気づき
5.脳腸相関の理解の進歩―両者を行き来するリンパ球
6.動物モデルから得られた成果
7.MS 患者の腸内細菌叢解析
8.視神経脊髄炎患者の腸内細菌叢
9.食生活の欧米化が日本人MS 患者の増加を招いた可能性
10.今後の展望
第5章 腸内細菌叢とパーキンソン病 《平山 正昭,大野 欽司》
1.はじめに
2.治療に対する影響
3.病態,発症修飾因子としての腸内細菌
第6章 腸内細菌叢と過敏性腸症候群 《福土 審》
1.はじめに
2.IBS における脳腸相関
3.感染性腸炎後IBS
4.IBS の腸内細菌叢の特徴
5.腸内細菌叢と消化管粘膜・消化管神経系
6.腸内細菌叢を変化させることによるIBS の治療
7.おわりに
第7章 腸内細菌叢と循環器疾患 《吉田 尚史,山下 智也,平田 健一》
1.はじめに
2.腸内細菌代謝物と循環器疾患
3.冠動脈疾患に特徴的な腸内細菌叢
4.腸内細菌種と冠動脈疾患との関連
5.無菌マウスと動脈硬化
6.おわりに
第8章 腸内細菌叢と心不全 《梅井 正彦,赤澤 宏》
1.はじめに
2.心不全における腸管バリア機構と炎症サイトカイン
3.心不全における腸内細菌叢
4.心不全と腸内細菌代謝物
5.心不全に対する腸内細菌叢をターゲットとした治療
6.今後の展望
7.おわりに
第9章 腸内細菌叢と気分障害(うつ病,双極性障害)
《功刀 浩》
1.はじめに
2.動物モデルによる検討
3.大うつ病性障害患者の腸内細菌叢に関する解析
4.双極性障害患者の腸内細菌叢の解析
5.ヒトを対象としたプロバイオティクス摂取の有用性の検討
6.想定されるメカニズム
第10章 腸内細菌叢と慢性便秘症 《内藤 裕二,木 智久》
1.はじめに
2.慢性便秘症患者の腸内細菌叢
3.粘膜関連細菌叢が宿主相互作用に関与
4.ノトバイオート研究からみた便秘メカニズム
5.慢性便秘症患者に対する糞便移植は有効か?
6.プレ・プロバイオティクスを用いた慢性便秘症治療
7.おわりに
第11章 腸内細菌叢とアレルギー 《成田 雅美》
1.はじめに
2.腸内細菌叢による免疫制御とアレルギー
3.気管支喘息
4.食物アレルギー
5.腸内細菌叢をターゲットとした介入
6.おわりに
第12章 腸内細菌叢と小児アトピー性皮膚炎
《下条 直樹》
1.はじめに
2.ヒトの腸内細菌叢の形成
3.アトピー性皮膚炎における腸内細菌叢の関与についての疫学研究
4.アトピー性皮膚炎発症に関連する腸内細菌の機能因子
5.腸内細菌叢を標的とするアトピー性皮膚炎の治療・予防
6.おわりに
第13章 妊娠・出産と腸内細菌叢 《塩ア 有宏,齋藤 滋》
1.はじめに
2.妊娠経過中の腸内細菌叢の変化
3.妊娠前の過体重および肥満と腸内細菌叢との関連性
4.妊娠中の食事により腸内細菌叢はどのような影響を受けるか?
5.妊娠中の抗菌薬が腸内細菌叢に与える影響
6.産褥期における腸内細菌叢の変移
7.妊娠糖尿病と腸内細菌叢との関連性
8.切迫早産・早産と腸内細菌叢の関連性
9.早産を減らすために何をすればいいのか?
10.おわりに
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