イルカ 解剖 書籍
 
No.2096
 

イルカの解剖学

〜身体構造と機能の理解〜


発 刊 : 2020年11月  体 裁 : B5判 616頁   定 価:30,800円(税込)

発行:(株)エヌ・ティー・エス  販売:(株)技術情報協会  ISBN:978-4-86043-628-5 C3045

【アカデミック価格対象外書籍です】
アカデミック価格は技術情報協会が発行元、主催元である商品のみです。技術情報協会以外の発行元、主催元の商品はアカデミック価格の対象外となりますのでご了承ください。


Anatomy of Dolphins 待望の邦訳!!

高精度な挿図、図解、濃淡画、写真、顕微鏡写真、 精緻な表などでイルカの解剖学、機能、形態学を詳解する。

原著『Anatomy of Dolphins -Insights into Body Structure and Function-』(Academic Press(Elsevier), UK ,2016)

原書著者:Bruno Cozzi, Stefan Huggenberger, Helmut Oelschlager


 

■ 監訳者・翻訳者紹介

■監訳者  
山田  格 独立行政法人国立科学博物館 名誉研究員
 東京大学理学部生物学科卒業,医学博士(新潟大学).専門は海棲哺乳類学,脊椎動物比較解剖学. 主な研究領域はイルカ・クジラのストランディング対応システムの構築.
   
   
■翻訳者(五十音順)  
天野 雅男 長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科 教授
 1962年大阪生まれ.京都大学大学院理学研究科修了,博士(理学).東京大学海洋研究所, 帝京科学大学を経て,2008年より長崎大学水産学部教授.専門はハクジラ類を中心とする鯨類の生態学. (担当:Chapter 9)
   
関谷 伸一 新潟県立看護大学 名誉教授/独立行政法人国立科学博物館 客員研究員
 1975年新潟大学大学院理学研究科修了,博士(医学).新潟大学医学部,犀潟リハビリテーション学院, 岩手医科大学を経て新潟県立看護大学教授を歴任.専門は人体解剖学,脊椎動物比較解剖学. (担当:Chapter 7)
   
塩田 清二 星薬科大学先端生命科学研究所 特任教授
 早稲田大学教育学部生物学科卒業,医学博士(昭和大学). VIP/PACAPおよびRegulatory Peptides 国際学会理事を歴任. 主たる研究領域は視床下部およびペプチドの機能形態学的研究. (担当:Chapter 7)
   
田島木綿子 独立行政法人国立科学博物館動物研究部 研究主幹/筑波大学連携大学院 准教授
 獣医師,博士(獣医学).専門は海棲哺乳類学,博物館学,比較解剖学,獣医病理学. (担当:Chapter 4,8)
   
村上 安則 愛媛大学大学院理工学研究科 教授
 高知大学理学部生物学科卒業,名古屋大学大学院理学研究科博士後期課程単位取得退学, 博士(理学).主たる研究領域は比較発生学・進化発生学的な視点による脊椎動物の脳の進化. 主著は「脳の進化形態学」共立出版(2015). (担当:Chapter 6,10)
   
山田  格 (同 上)
(担当:巻頭言,序文,Chapter 1,2,3,5)
   
   
■原著者紹介  
Bruno Cozzi(ブルーノ・コッツィ)
 1980年にミラノ大学(イタリア)獣医学部より獣医師資格を与えられ, 1993年にコペンハーゲン大学(デンマーク)の健康科学学部で博士号を取得した. 1999年より,パドヴァ大学(イタリア)で獣医解剖学の正教授に就任して研究に従事している. 研究では,主として大型草食産業動物,海棲哺乳類, そしてヒトの比較神経分泌学と比較神経解剖学に焦点を当てて業績を挙げている. 2002年には地中海海棲哺乳類組織バンク(Mediterranean Marine Mammal Tissue Bank)を創設している.
   
Stefan Huggenberger(シュテファン・フッゲンバーガー)
 ケルン大学(ドイツ)でバルト海のネズミイルカの形態学を学び, 生物学の課程を修了した.1999年からはハクジラ類のエコロケーションシステムの研究に取り組んでいる (この間に生物学の博士号を取得した).現在はケルン大学で講師の傍ら, 両棲類,齧歯類,そして特にハクジラ類の神経解剖学と聴覚系の生理学の研究プロジェクトに参加している. 2010年にシュトラールズント(ドイツ)で,海棲哺乳類形態学ワークショップを開催したが, これがイルカの解剖学に関する本書の学問的なスタートラインとなった.
 
Helmut Oelschlager(ヘルムート・オルシュレーガー)
 フランクフルト大学(ドイツ)の教授で人体解剖学の上級講師, 上級研究者である.チュービンゲン大学(ドイツ)で生物学と化学を学んだ後, フランクフルト大学で博士号と教授資格を取得した.研究では多数の表彰を受け, 海棲哺乳類研究のワークショップを開催した(2000年に日本(京都と東京), 2001年にドイツ(フランクフルト)).経験豊かな形態学者ならびに神経生物学者であり, 数多くの研究プロジェクトを提案している. 研究分野は終神経,哺乳類の磁気定位,哺乳類の頭部と神経系の構造 (感覚器,脳幹,新皮質,個体発生)などで、 現在はその比較解剖学とイルカ・クジラの進化に焦点を当てている.
 
 
■作画者紹介
Massimo Demma(マッシモ・デンマ)
 自然史を専門とするイラストレーターである. デンマ氏の視覚的表現は研究者たちと密にコミュニケーションを行い, 対象の構造と形態を完全に把握することで描かれる.ミラノ(イタリア)在住.
 
Uko Gorter(ウコ・ホーター)
 アーネム(オランダ)生まれ,海棲哺乳類を専門とする自然史のイラストレーターである. クジラやイルカの研究者が所属する複数の学会のメンバーである. ホーター氏は多数の学術雑誌や単行本に作品を提供している. ワシントン州シアトル(アメリカ)在住.
 
Jutta Oelschlager(ユタ・オルシュレーガー)
 CorelDRAW に卓越した作画者である.オールシュレーガー氏は30年以上にわたり, 動物学や比較解剖学に関する写真と学術書籍の制作に携わっている.

■ 目  次

原著者紹介
作画者紹介
監訳者・翻訳者紹介
巻頭言
序文

Chapter 1 イルカの自然史と進化:イルカ解剖学小史

クジラとイルカの進化生物学   
ハクジラ亜目(歯のある鯨類)   
イルカの博物学(自然史)と一般的生物学   
イルカの水中生活への適応   
参照種の博物学(自然史学,生物学)
   ハンドウイルカ(バンドウイルカ)
   タイセイヨウカマイルカとハナジロナイルカ
   マイルカ
   オキゴンドウ
   シャチまたはオルカ
   ヒレナガゴンドウ
   ハナゴンドウ
   スジイルカ
   マダライルカ

イルカ解剖学の研究史   
REFERENCE


Chapter 2 一般的な外形と流体力学(皮膚の解剖学を含む)

一般的な外形と流体力学
   皮膚
   上皮
   脂皮:真皮と皮下組織   

REFERENCE

 

Chapter 3 ロコモーション(骨学と筋学を含む)

骨学と関節学
   骨の構造
   頭骨
   脊柱
   頚椎
   胸郭
   前肢
   後肢   

筋学
   頭頚部の筋
   脊柱と尾ビレの筋
   胸部と腹部の筋群
   前肢の筋
   後肢の筋
   筋系の発生学   

REFERENCE

 

Chapter 4 潜水:息つぎ,呼吸,循環系

息つぎと游泳   
仮想的潜水状況   
燃料としての食物と再建し続けなければならない事情   
呼吸器系の解剖学
   噴気孔と上部気道
   喉頭
   気管と気管支
   肺
   呼吸器系の発生   

循環器系
   動脈系の全体像
   心臓
   動脈
   静脈系

リンパ系
   体部のリンパ管とリンパ節
   部位別のリンパ節分布
   胸腺
   脾臓
   循環系の発生   

REFERENCE

 

Chapter 5 頭と感覚
イルカ頭部の特徴
   実体としてのイルカの頭   
感覚
   嗅覚と味覚
   皮膚感覚
   受動的電気知覚
   磁気感覚
   視覚:眼の解剖学と光学
   耳:平衡感覚と聴覚   

REFERENCE
 

Chapter 6 脳,脊髄,脳神経
中枢神経系:概論
   基本構造   
イルカの脳の実像
   脳の断面とその三次元構築
   脳への血液供給
   脳室系
   イルカの脳の主要部
  
終脳
   皮質   
間脳
   視床上部
   視床
   内側ならびに外側膝状体
   視床下部
   下垂体   

中脳
   大脳脚   
後脳(小脳と橋)
   小脳
   小脳の神経接続と橋
  
髄脳(延髄)
   被蓋
   下オリーブ   

脳神経
   0番目の脳神経―終神経
   第一「脳神経」―嗅神経
   第二「脳神経」―視神経   

真の末梢脳神経
   第3,4,6番目の脳神経―動眼神経,滑車神経,外転神経
   第5番目の脳神経―三叉神経
   第7番目の脳神経―顔面神経
   第8番目の脳神経―前庭蝸牛神経
   第9-11番目の脳神経―舌咽神経,迷走神経,副神経
   第12番目の脳神経―舌下神経
   重要な神経回路   

脊髄,脊髄神経,脊髄神経節   
機能に基づく神経系の構成
   嗅覚系/ 古皮質
   視覚系
   平衡覚系
   聴覚系
   辺縁系
   基底核
   錐体外路系
   網様体
   神経システムの統合―聴覚運動ナビゲーション
  
REFERENCE
 

Chapter 7 身体の調節:内分泌系と末梢神経系
内分泌系
   下垂体
   松果体
   甲状腺
   副甲状腺
   副腎
   膵臓内分泌部
   散在性の神経内分泌系  
 
末梢神経系
   頸部および胸部神経
   脊髄神経節
   内臓神経系  
 
REFERENCE
 

Chapter 8 摂餌と消化器系
口と上部(頭側)消化器
   口の形と顔
   歯
   口唇,舌,口腔
   唾液腺   

咽頭と食道   

   前胃
   主胃
   連結胃
   幽門胃
   十二指腸膨大部
   腹膜腔,胃の位置と大網および小網との関係
   他臓器との局所解剖学的関係   

腸   
肝臓
   肝臓の構造   
膵臓
   膵臓の構造   
消化器の発生   
REFERENCE
 

Chapter 9 泌尿器系,生殖器系,繁殖
泌尿器系と水分バランス
   腎臓   
生殖器系と繁殖   
メスの生殖器系の解剖学
   卵巣と卵管
   膣と膣前庭
   外陰部とクリトリス
   胎盤
   発情周期  
 
繁殖老化   
胎児の成長   
オスの生殖器系
   精巣と精巣上体
   精管
   雄性付属腺
   ペニス
   精子形成,性成熟,季節性  
 
REFERENCE
 

Chapter 10 イルカの進化と神経生物学
概略   
主要な感覚系: 厳しい制約の下で生活するには
   嗅覚
   視覚
   聴覚
   平衡感覚
   皮膚の神経支配  
 
鰓弓運動神経核   
重要な神経回路   
新皮質の機能   
ハクジラ類の脳における特殊な,あるいは非比例的な現象   
神経要素の位置と機能について:イルカの神経生物学   
REFERENCE
 

動物種名一覧
用語一覧
キーワード索引
翻訳者あとがき


イルカ 解剖 書籍