第1節 自社技術の見える化、棚卸と効果的な活用の方法
1.技術的な強みの基本的な考え方
1.1 技術的に高度なものが売れるとは限らない
1.2 時代の先を行き過ぎてはいけない
1.3 技術とは効能と価格のバランスがとれる市場で価値を生む
2.自社技術の棚卸とは
2.1 要素技術への分解
2.2 分解した要素技術の特性
2.2.1 製品技術
2.2.2 コア技術
2.2.3 基盤技術
3.技術的強みの評価
3.1 ユーザーの視点から効能を基軸に技術的強みを評価
3.2 価格競争力の評価から強みの見直し
3.3 その他の効能の評価
3.3.1 軽薄短小
3.3.2 意匠性の自由度
3.4 知的財産による裏付け
第2節 アイディアの「見える化」と開発推進法
1.アイディア創出フロー
2.アイディアの見える化
2.1 リーンキャンバス
2.2 A4一枚の企画書
2.3 MLP(Minimum Lovable Product)
2.4 未来予想図
2.5 収益モデル
2.6 ロードマップ展開
3.開発推進法
3.1 ステージゲート法
3.2 アジャイル型開発
3.3 決裁者と体制構築
3.5 MVPによるテストマーケティング
第3節 アイディアを引き出すボトムアップ制度の適切な支援の仕方
1.提案制度の仕組みだけでなく仕掛けに着目する
2.アイディア創出のプロセス
2.1 アイディアとは
2.2 アイディア創出のプロセス
3.情報収集の仕掛け
3.1 社内の情報源を有効に活用する
3.2 社外の情報源を活用する
3.3 知的な雑談をする
3.4 情報収集を行う風土をつくる
4.情報咀嚼のしかけ
4.1 繁忙期をさけて15%ルールを適用する
4.2 枠の融通を認める
4.3 余計な口出しをせず、自由な検討や検証を認める
4.4 社会科学的な取り組み(人脈作り)も認める
4.5 小さく早く始められるような仕組みとする
5.具現化・展開を支援する仕掛け
5.1 アイディアを早期に殺さないようにする
5.2 アイディアを育てる
5.3 アイディアを拾う仕組みと仕掛け
第4節 マーケティングによる潜在ニーズの見える化と研究開発テーマ発掘への活用
1.はじめに
2.新製品開発に関するアイデア情報探索
3.潜在ニーズの見える化へのアプローチ
3.1 対象カテゴリー市場での顧客価値・未充足欲求ワード情報の探索
3.2 潜在ニーズ保有生活者の選定
3.3 仮説ニーズの構造化
4.アイデア仮説の研究テーマコンセプトへの見える化
5.まとめと今後の課題
第5節 イノベーションを創造するコア技術の見える化と特許情報活用の進め方
〜R&D現場が実践するコア技術戦略〜
1.コア技術戦略とは
1.1 イノベーションとは何か
1.2 コア技術戦略のコンセプト
2.コア技術の見える化
2.1 技術はマネジメントが難しい資源
2.2 技術の5階層モデル
2.3 技術構造化手法iMapR(アイマップ)
2.3.1 対象の設定
2.3.2 価値コンセプトの設定
2.3.3 技術の洗い出しと噛み砕き
2.3.4 コア技術の設定
2.3.5 「ワイガヤ」で実践
2.4 イノベーション構想のための3つのアプローチ
3.特許情報活用の基本
3.1 新商品・新用途創出観点での特許情報の意義
3.1.1 業界の特許情報
3.1.2 自社の特許情報
3.1.3 技術構造化の観点での活用(技術の5階層モデル、iMapへの特許情報活用)
3.2 特許情報活用のためのマインドセット
3.2.1 最初に、請求項を見るな 〜必要な情報が書かれている部分を見る。
3.2.2 ヒントとして活用する 〜調査主体でなく考えることが主体
3.2.3 本質を表現するスキルを鍛える 〜検索スキルより重要なこと
4.コア技術を用いた用途創出プロセス
4.1 新用途創出の基本的考え方
4.2 新用途創出プロセス
4.2.1 対象の決定
4.2.2 既知用途の整理
4.2.3 ゴールの設定
4.2.4 目的機能の選定
4.2.5 特許調査による用途候補抽出
4.2.6 用途候補の検証
4.2.7 用途発明
5.コア技術を用いた用途創出プロセス事例
5.1 シームレスカプセルの用途探索事例
5.2 iMapR(アイマップ)の作成
5.3 特許検索による用途候補抽出
5.4 用途候補の検証(マクロ動向の検証)
5.5 用途候補の検証(課題・解決手段の検証)
5.6 新製品創出・用途発明
第6節 長期未来予測の見える化とアイデア創出の仕方
−ハイブリッド化によるアイデア創出の仕方−
1.成熟期を乗り越えるためのイノベーション
1.1 技術進化の一般的なシナリオ
1.2 ハイブリッド化と技術進化の法則
2.ハイブリッド化
2.1 ハイブリッド化のためのオペレータ
2.1.1 バイ・システムの構築
2.1.2 バイ・システムの改良
3.ハイブリッド化の事例
2.1 整髪とカーリングの事例
第7節 特許情報のマーケティングツールとしての活用とR&Dテーマの発掘
1.はじめに
2.特許情報のマーケティングツールとしての活用
2.1 マーケティングツールとしての応用
2.2 特許情報の分析とは
3.特許情報を活用したR&Dテーマの発掘
3.1 R&Dテーマの条件
3.2 成長する企業の特徴
3.3 ニッチ分野を探索する
3.4 自社のオリジナリティを出す(有意差、差別化)
4.おわりに
第8節 3Mにおけるイノベーションマネジメント
1.3M バリューモデル
1.1 私たちのコミットメント
1.2 私たちのビジョン
1.3 私たちのバリュー
2.イノベーションマネジメント
2.1 サイエンスを応用して生活を改善
2.2 R&Dは私たちの心臓部
2.3 私たちのビジネス部門の結びつき
2.4 製品の安全性、品質、およびスチュワードシップの原則
2.5 ユニークで差別化されたバリュー
2.6 チームのコラボレーションと戦略的パートナーシップの活用
2.6.1 典型例である3M テクフォーラム
2.6.2 日本のテクフォーラム活動
2.7 イノベーションのために構築されたプロセス
2.8 長期視点に立った製品イノベーション
3.テクノロジープラットフォーム
3.1 技術の「見える化」
3.2 3Mの個々の技術がさまざまなビジネスに展開
3.3 ユニークでクリエイティブな方法での技術組合わせ
3.4 テクノロジープラットフォームとものづくり
4.カスタマー・インスパイアド・イノベーション
4.1 3Mの創業
4.2 3M最初のヒット製品
4.3 お客さまのインサイトの発見
第9節 ボトムアップのアイディア、テーマにおける評価基準と見える化
1.研究テーマ立案までのプロセス
1.1 現状の技術、市場の把握
1.2 技術ツリー
2.研究テーマの評価ポイントについて
2.1 研究開始前の評価
2.2 研究の継続・中止の判断
3.研究テーマの進め方
3.1 基礎研究の評価
3.2 応用研究の評価
4.社内提案制度について
4.1 社内提案制度はなぜ必要なのか?
4.2 社内提案制度の課題
4.3 社内提案制度の仕組みのポイント
5.社内提案制度の実例
5.1 「アイディアバンク」の設置
5.2 「ビジネスの芽」を見つける活動
5.3 「あったらいいもの」の投書
6.社内提案制度の今後のあり方
6.1 社内提案制度の方向性
6.2 研究開発から見た理想的な社内提案制度
7.最後に
第10節 新しいワイガヤによるコト事業アイディアの可視化とイノベーション創出の仕組み
1.なぜ、新事業・新サービス開発は失敗してしまうのか
1.1 未来を考えるということ
1.2 Hondaの知財部門の取り組みから見えたこと
1.3 Hondaの“ワイガヤ”
1.4 悪しきワイガヤからの学び
2.ワイガヤを行動科学で再構築 (YG Innovation Facilitator)
2.1 ワークショップ自体のイノベーション
2.2 体系的枠組み(行動科学に基づくワークショップ設計)
2.2.1 体系的枠組みの全体概要
2.2.2 コンポーネントを構成するワークの流れ
2.2.3 右脳と左脳のワーク
2.3 “ワイガヤ”の場をつくるファシリテータ
2.2.1 自分たちが変わる可能性を未来志向で考える
2.2.2 カウンセラーとファシリテータの違い
2.2.3 ファシリテータの役割
2.2.4 ファシリテータ人材と育成
3.コト事業アイディアの可視化とワークショップの実際
3.1 コト事業アイディアの可視化
3.2 ワークショップの実際
3.3 ワークショップの限界と可能性
4.ワイガヤとYG Innovation Facilitator
|