第1節 研究開発部門におけるDX導入とイノベーション創出、業務効率化のポイント
1.R&Dにおけるデジタル・トランスフォーメーションを考える
1.1 今のR&Dのデジタル・トランスフォーメーションの状況
1.2 DXにおける壁
(1)デジタル手段が目的化しあるべき姿の検討が空洞化している
(2)組織単位での検討に留まり、横断的な提供価値を検討できていない
(3)業務基盤が整備されておらず、改革の足かせとなる
1.3 R&Dの特性と期待されるDX
1.4 R&Dに期待されるDX @プロダクトイノベーション
1.5 R&Dに期待されるDX Aプロセスイノベーション
1.6 R&Dに期待されるDX Bマインドイノベーション
2.R&Dの現場をどう変えるか
2.1 R&Dの現場とは何か
2.2 R&D現場でDXを推進するポイント
(1)Why、Whatから入る
(2)ビジネスの観点で考えられるメンバーを育成しておく
(3)人のパフォーマンスを向上させるDXを志向する
2.3 人を中心においたDXの検討
(1)情報インプット
(2)構想立案
(3)実証・具体化
(4)情報アウトプット
(5)コラボレーション
(6)モチベーション向上
(7)付帯作業の排除
2.4 R&D現場に立脚したDX推進とは
第2節 成熟した非デジタル企業は、DXにどう向き合うべきか
1.「財」と「プロセス」
1.1 我々は「財思考」から脱することはできるか
1.2 「プロセス」を独占する巨大IT企業
1.3 「デジタル」は避けて通れない
1.4 DX推進に40代社員が後ろ向き
1.5 「外部ベンダーへの丸投げ」が成長機会を奪う
1.6 新規事業はベンチャー起業家とのコラボレーションで
1.7 「デジタル」を本業にできるか
2.成熟した非デジタル企業におけるDXの進め方
2.1 新規事業は後回し、BPRでDXの実行力を育てよ
2.2 新しいプロセスを着想する
2.3 従業員のデジタルリテラシーを高める
2.4 優れた「説」を選出する
2.5 アイデアをカタチにする前に
2.6 DX担当者(ゼロイチ人材)を見極める
2.7 まずは「20%兼務」でスタート
2.8 賛同者と共に作り上げる
2.9 課題解決型思考(垂直思考)の限界
2.10 BPRを新規事業に転換する裏技
2.11抵抗勢力に対処する
第3節 研究開発組織のデジタルトランスフォーメーション概論
1.研究開発組織をDXする時代の到来
2.研究開発組織はいかにして改革するか
3.研究開発組織のDX推進度セルフチェック
第4節 R&D部門における効果的なデータ共有・利活用手法と運用体制
1.R&D部門におけるデータ共有・利活用の実情
2.属人的なデータ共有、形骸化したデータ共有状況から生まれる問題点
3.属人的なデータ共有、形骸化したデータ共有状況が生み出される原因
4.属人的データ共有状況を脱するための事前準備の前に行うべきこと
5.R&D部門におけるデータベース、システムは、魔法の箱ではない!
6.データベース、システムの最大の利点とは!
7.属人的データ共有状況を脱するための事前準備(手順書作成編)
8.属人的データ共有状況を脱するための事前準備(システム化対象特定編)
9.属人的データ共有状況を脱するためのデータ共有システム導入に必要な要件
10.データ共有システム導入時の落とし穴とそれを防ぐ方策
11.データ共有システム運用後陥りがちな落とし穴とそれを防ぐ方策
12.効果的なデータ共有・利活用手法と運用体制の作り方
第5節 長瀬産業におけるマテリアルズインフォマティクスを推進するための体制とステップ
1.素材開発をとりまく厳しい環境変化
1.1 グローバル市場における日本の化学・素材産業
1.2 素材開発の難易度の高まり
1.3 研究開発現場における課題
2.デジタル技術の研究開発への適用
2.1 研究開発DX全体像とMIの実行
2.2 DX/MIを進めるうえで発生する出来事
(1)取組開始期
(2)混乱・衝突期
(3)統一 期
3.デジタル研究開発を形作るために抑えるべき論点
3.1 ビジョンの構築と浸透
(1)経営層との連携
(2)ビジョン作成
(3)インナーマーケティング
3.2 プロジェクトの実行
(1)テーマ設定
(2)データ整備
(3)モデル作成/実行、検証/評価
3.3 仕組み構築
(1)チーム体制
(2)チームメンバー
(3)MI実行の仕組みの構築
3.4 今後の研究開発成功のための重要成功要因
第6節 三井化学における研究開発部門へのDX導入,社内展開と人財育成の取り組み
1.DX導入の課題
1.1 DX疲れ
1.2 PoC疲れ
2.DXの導入とは
2.1 導入の目的
2.2 啓蒙活動の展開
2.3 外製か内製か
2.4 外部連携,解析ツールの活用
2.5 DXの人財・組織
3.DXの人財育成
3.1 解析系人財
3.2 プロジェクトマネージャー
4.データベースプラットフォーム構築
5.DXの技術開発
5.1 機械学習
5.2 量子コンピュータ
5.3 シミュレーションの活用
5.4 可視化技術 〜メタバース,3Dプリンター〜
5.5 自然言語処理
6.自動化への対応
6.1 RPA (Robotic Process Automation)
6.2 自律型実験システム
7.MLOps
第7節 日立が考えるR&D部門の研究開発でのDX実現へ向けた進め方
1.材料開発ソリューション
1.1 データ分析支援サービス
1.2 データ分析環境提供サービス
1.3 DX支援サービス
第8節 旭化成R&D部門におけるDX人材の育成とデータ活用
1.旭化成におけるR&Dとデジタル化
1.1 旭化成の概要
1.2 旭化成におけるDX
1.3 R&D部門におけるDX
1.4 MIの展開
(1)MIの定義と特徴
(2)MI活用例
1.5 新規テーマの創出 プラスチック資源循環プロジェクト「BLUE Plastics」
(1)背景
(2)「BLUE Plastics」プロジェクトの概要
(3)プロトタイプの特徴
(4)「BLUE Plastics」実証実験の概要
2.DX人材の育成
2.1 教育の内容
2.2 教育用システム
3.データ活用とシステム
3.1 過去データの活用
3.2 スマートラボによるデータ活用
3.3 外部データの活用
4.体制
第9節 コニカミノルタにおけるマテリアルズ・インフォマティクスの社内普及と次世代人財の育成
1.計算科学を起点にした演繹的解析の実践
2.MIを起点にした帰納的解析の型作り
3.MIの社内普及に向けた4ステップの活動8,9)
3.1 Step1:共感の仲間作り(押しかけMI)
3.2 Step2:MI事例の創出・型作り
3.3 Step3:全社施策としての仕組み作り
3.4 Step4:自走と定着に向けた人財育成の活動
第10節 花王R&Dにおけるマテリアルズ・インフォマティクス研究の課題と実例
1.マテリアルズ・インフォマティクス(MI)研究体制の構築
1.1 MIのためのデータベース作成
(1)どのようなデータを利活用するか
(2)誰がデータクレンジングをするか
(3)材料設計者に協力してもらうためには
1.2 MIを進めるための体制
(1)MIを進めるにあたり必要な能力、及び人材
(2)プロジェクトリーダーに求められる能力
(3)データサイエンティスト、材料設計者に求められる能力
(4)チームとして求められる能力
1.3 インフォマティックス人材の育成
(1)教育対象者をどのように設定するか
(2)人材育成講座(初級編)の立ち上げ
(3)人材育成講座(中級編)の立ち上げ
2.マテリアルズ・インフォマティクス(MI)研究体制の応用例
2.1 Deep learning技術を材料開発への応用
2.2 ポリエステル樹脂のガラス点移転(Tg)予測モデル
2.3 電子顕微鏡画像からの触媒活性予測
第11節 DX実現に向けた準備・体制のポイント
1.環境の変化
1.1 COVID-19
1.2 旅行・レジャー業
1.3 流通・小売業
1.4 製造業
2.DXの目的
2.1 ICTの目的はカイゼン
2.2 DXの目的はカクシン
3.DX実現に向けた準備・体制のポイント
3.1 常識・思い込みを取り除くこと
3.2 あるべき姿/ありたい姿を設定すること
3.3 強い組織体制を作ること
第12節 人工知能の研究開発業務における品質保証とその検証方法
1.AIの特性と品質保証上の問題
1.1 AIの概況と活用におけるリスク
1.2 AIシステムの特性と品質保証上の考え方
2.AIの品質保証に関連したガイドライン・標準化の動向
2.1 AIプロダクト品質保証ガイドライン
(1)AIプロダクト品質保証ガイドラインの概要
(2)品質保証活動のバランスの可視化
2.2 機械学習品質マネジメントガイドライン
(1)機械学習品質マネジメントガイドラインの概要
2.3 ISO/IEC JTC 1/SC 42: Artificial Intelligence
2.4 その他:国内外の動向
(1)The ML Test Score: Rubric
(2)ソフトウェア品質知識体系ガイド
3.AIの品質保証のための検証方法および適用技術
3.1 データ品質の検証
(1)データ品質で考慮するポイント
(2)データ品質向上のための技術
3.2 モデル品質の検証
(1)モデル品質の検証指標
(2)モデル品質の検証手法
3.3 システム品質の検証
3.4 運用時品質の検証
(1)運用時品質のための保守・メンテナンス
(2)運用時品質向上のための技術
4.運用時のAIモデルの監視・修復を自動化する技術
4.1 運用時の品質保証における課題
4.2 HDLの技術概要
(1)精度監視
(2)モデルの自動修復
(3)再学習支援
4.3 HDLの適用事例およびシステム構成
5.「信頼されるAI」の実現に向けて
5.1 解釈性/説明可能性
(1)Deep Explanation
(2)Interpretable Models
(3)Model Induction
5.2 公平性/倫理
(1)AIにおける公平性/倫理
(2)公平性/倫理の観点で考慮するポイント
(3)公平性/倫理を配慮した技術24)
5.3 セキュリティ
(1)AIを騙す攻撃
(2)AIから情報を盗む攻撃
第13節 教職学協働による香川大学のDX推進
1.はじめに
2.業務UX調査
3.業務改善アイデアソン
4.業務システムの内製開発
5.業務システム内製開発ハンズオン
第14節 東京工業大学におけるDXの推進
1.背景
1.1 東京工業大学の概要
(1)規模―各種数値データから
1.2 抱えていたデジタルの課題
(1)5つの課題
(2)国立大学改革強化推進補助金事業
2.BPMの展開
2.1 業務の可視化
(1)業務仕様書
(2)Event-driven Process Chain
3.汎用的決済システムでの実装
3.1 電子決済システムでの実装
(1)汎用か専用か
(2)部署の自立・自律
3.2 令和4年2月までの状況
4.マスターデータとPID
4.1 不統一なマスターデータから一元的マスターデータへ
4.2 学外のPIDの利用
(1)国際的なPIDの取り組み
(2)国内のID
4.3 IDの活用事例
(1)国際共著の調査
(2)派遣留学管理と安全保障輸出管理
(3)卒業後の進路調査
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