第1節 早期事業化のための研究部門と事業部の連携の取り方,意識の変え方
1.人とインセンティブ
2.目指す企業像
3.コア技術とその確立
4.研究部門と事業部の連携の取り方と目標設定
5.重点事業領域の見極め
6.事例
第2節 コーポレート研究と事業部との壁を壊すための考え方と仕組み作り
1.研究開発部門に生じる壁
2.壁が出来る原因
2.1 ミッションの違いからくる壁
2.2 事業部の希望と異なる製品開発から生じる壁
2.3 移行時の「仕上がり」に対する認識の違いによる壁
2.4 開発人員不足による移行が難しい場合
2.5 進捗情報が滞っている際に生じる壁
3.壁を取り除く工夫
3.1 お互いの理解
3.2 テーマ運営の一貫性を保つ
3.3 情報共有の仕組みつくり
3.3.1 戦略の共有化
3.3.2 重要テーマの進捗共有
3.3.3 技術探索活動や共同プロジェクトの発足
3.4 共有化体制と統括する責任部署の明示
第3節 相互交流、相互理解のための仕組み作り
1.研究開発部門への期待及び主要課題
2.事業部門との相互交流、相互理解に向けたコーポレート研究のあり方
2.1 コーポレート研究企画・推進上の留意点
2.2 コア技術及びコア技術戦略について
3.相互交流及び相互理解の仕組み
3.1 相互交流機会の重要性及び人事制度面での工夫
3.2 新製品の価値評価基準の擦り合わせ及び共有化
3.3 技術パッケージ化及び知財戦略
第4節 研究開発部門と事業部間の協力体制の築き方
1.サムスンSDIの事例
1.1 サムスンの組織構成
1.2 サムスンでの技術経営とイノベーション創出への布石
1.3 サムスンにおけるヒット商品を生み出す人材の育成法
1.4 研究成果を誘導するシステム構築
1.5 研究開発テーマの発掘プロセス
2. ホンダの事例
3 技術経営の重要性
3.1 技術経営の追及
4.ホンダとサムスンの経験を活かして
5.技術経営とイノベーション創出における真髄
第5節 経営者と各部署間でのロードマップ共有化によるコミュニケーションの図り方、協力体制の築き方
1.ロードマップの経営上の問題意識と対処への考え方
1.1 イノベーションの案は研究開発部門から出せる
1.2 ロードマップによりタイミングよく製品・商品を出せる
2.日本企業におけるイノベーション対応とロードマップ位置付けと活用法
2.1 統合型テクノロジー・ロードマップの勧め
2.2 自社の企業価値の向上にも役立つ
3.経営部門、事業部門、技術部門のコミュニケーション・ツールとしての活用
3.1 プロダクトライフサイクルを考える
3.2 イノベーション対応におけるロードマップの重要性と必要軸
3.2.1 シナリオの描き方とそのビジネス表現のポイント
3.2.2 ロードマップにおけるシナリオパターン
3.2.3 各部門におけるロードマップの役割
3.3 経営、事業、技術の関係者の間で未来の共有化
4.オープンイノベーション時代に必要なロードマップ
4.1 外部を対象としたロードマップとは
4.2 ロードマップの外部/内部組織に対する扱い方の注意事項
4.3 アライアンスと産学連携におけるロードマップの重要性
4.3.1 企業同士のアライアンスにおけるロードマップの活用
4.4 顧客の未来ロードマップをくみ取ることが最大のロードマップの活用
4.4.1 製品ロードマップを商品ロードマップへ転換
4.4.2 顧客の購入予定ロードマップを自社の開発ロードマップに同期
4.4.3 顧客層への自社ロードマップ提示によるマーケティング効果
5.意思を示すことでゴールとしての新事業の内容が共有化できる
5.1 意志・意図をもったゴール形成と目利きへの高感度ツールとなる
5.1.1 ロードマップは未来予測ではなく未来の意図・意思を示すもの
5.2 アンテナの感度を上げて目利きとなることと選択肢をふやすこと
5.3 意思を示すことでゴールとしての新事業の内容が共有化できる
第6節 新規事業の創出と研究開発を繋ぐ仕組みと人材育成
1.研究開発部門の役割の変化
2.新規事業の分類
2.1 ビジネスレイヤー
2.2 ソリューション型事業か機能型事業か
3.研究開発と新規事業創出を繋ぐ仕組み
3.1 研究開発部門から新規事業テーマを発案する仕組み
3.2 生み出した新規事業をスタートアップする仕組み
3.3 新規事業テーマの評価の考え方を変える(レガシー評価について)
3.4 新規事業を創出できる技術者の育成(チャレンジを増やす仕組み)
第7節 研究開発プロセスの見える化と事業部移管に向けた体制、その運用
1.研究開発プロセスの見える化
1.1 ステージゲート法による研究開発プロセスの見える化
2.“見える化”の構造と対象
2.1 “見える化”の構造
2.2 “見える化”の対象
2.3 “見える化”の流れとキーポイント
2.3.1 テーマ探索ステージ(行動開始判断)
2.3.2 研究アーリーステージ(研究開始判断)
2.3.3 研究レーターステージ(開発開始判断)
2.3.4 抱卵ステージ(商品化判断)
2.3.5 事業移管(事業化判断)
2.4 ビジネス創生に向けた各研究ステージのフレームワーク
2.4.1 ステージゲートに於けるフレームワーク
3.事業部移管に向けた体制とその運用
3.1 事業移管に向けた体制の構築
3.2 研究開発活動のマーケッティング組織
3.3 インキュベーションプロジェクトの設置
3.4 事業化判断とその準備
第8節 コーポレート研究と事業部研究の連携によるスムーズな工業化
1.フローリアクターとその特徴
2.ホスゲンを用いる反応のフロー化
2.1 ホスゲンを用いる反応
2.2 フロー化による安全性向上
3.フローリアクターを用いたクロロフォーメート化反応の工業化
3.1 基礎研究から工業化までの歩み
3.2 基礎研究から工業化研究へ
3.3 工業化研究
3.3.1 反応シミュレーション技術構築
3.3.2 プロセスウインドウの把握
3.3.3 導入に向けた現地(KSC)確認
3.3.4 リアクター及び付帯設備の仕様決定
3.3.5 安全対策
3.3.6 ベンダーの選定と設備設計・製作
3.3.7 工業化研究におけるSV研究との連携
3.4 工業化
3.4.1 設備導入と試運転
3.4.2 本格稼働に向けて
3.4.3 工業化におけるSV研究との連携
第9節 新規事業の開発で必要になる事業部門との連携
1.当社の技術研究所
2.クラボウ先進技術センター・技術研究所
2.1 当社の研究・開発体制
2.2 研究活動と開発活動の連携
2.3 研究・開発と市場との接点
3.研究・開発部門への期待
3.1 スタッフ部門との連携
3.2 事業部門との連携
4.新規事業の創出活動
4.1 新規事業の定義
4.2 未来事業の開拓
4.3 開発ロードマップに基づくテーマ管理
5.研究・開発部門と事業部門との連携
5.1 研究・開発成果のスムーズな事業部移管
5.2 研究・開発から事業活動への道のり
第10節 コーポレートR&D部門、事業部門との連携による基盤技術の開発・強化の仕組み
1.社会や産業トレンドの認識および将来予測のための世界観の醸成
1.1 情報共有の重要性
1.2 将来に対する心構え
1.3 時代変遷とトレンドの解釈
1.4 世界感(仮説思考)の醸成事例
1.5 情報の共有化手段
2.研究開発活動の分類(イノベーション推進の方法論)
2.1 事業化企画研究開発
2.2 事業性調査研究開発
2.3 事業部連携研究開発
2.4 モノづくり技術研究開発
3.イキガイを再認識する(自分自身の壁の突破)
4.イノベーションの本質を理解する(社内外の壁の突破)
4.1 イノベーションの定義とイナーシャの存在の認識
4.2 イノベーションの本質
4.3 マインド改革
4.4 人材育成
4.5 風土づくり
5.むすび(複数の専門性を追求して非効率を楽しむ)
第11節 コーポレートR&D部門、事業部開発部門との連携によるイノベーション創出の仕組み
1.企業におけるイノベーション創出と事業化について
2.コーポレートR&D部門の役割
3.事業部開発部門の役割
4.研究開発の性格の違いについて
4.1 時間軸
4.2 顧客の有無
4.3 必要なR&D費
4.4 携わる人材
5.連携するための大切なポイント
6.何故連携が上手くいかないのか?
7.連携を推進してイノベーションを創出するために
8.両利きの経営とトップの関与
9.最後に関わる人について
第12節 技術ロードマップ、ステージゲートによるスムーズなR&D成果の事業部移管の仕組み
1.ムラテックの紹介
2.目指すべき横断的「全社開発マネジメント」の姿
3.ロードマップを核にした開発体制構築と運営
3.1 事業部とR&D部門の役割を明確にした相互協調関係を作る
3.2 ロードマップの構成
3.3 プラットフォーム技術戦略
3.4 ロードマップを支える仕組
4.ステージに適した開発プロセス
4.1 開発には2つの異なるステージがある
4.2 ステージゲートによるカオスのマネジメント
4.3 ステージゲートを用いたR&D成果のスムーズな事業移管の仕組み
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