1節 バイオマスからのC4化合物の製造技術
1.C4化成品の化学
2.C4化成品のバイオマス原料化技術について
3.C3原料からC4化成品へ
4.バイオマスからのC4化合物の製造技術の技術開発内容
5.本研究開発の経済性・実現性
2節 バイオマスナフサからのプラスチック製造とマスバランス方式による管理
1.ナフサとは
2.バイオマスナフサとは
2.1 油脂からのバイオ燃料製造
2.2 油脂からのバイオマスナフサ製造
2.3 バイオマスナフサからのバイオマスプラスチック製造
3.バイオマスプラスチックのLCA
3.1 カーボンLCA
3.2 環境LCA
4.バイオマスナフサの供給量
5.マスバランス方式と第三者認証
5.1 実際のバイオマスナフサ投入オペレーションとマスバランス方式
5.2 マスバランス方式のメリット,デメリット
5.3 マスバランス方式の第三者認証
5.4 第三者認証によるトレーサビリティ担保の仕組み
5.5 第三者認証取得の流れ
6.マスバランス方式によるバイオマスプラスチックの普及動向
6.1 上市・採用事例
6.2 消費者への価値訴求
6.3 マスバランス方式に関するその他の動向
3節 微生物によるバイオビニルモノマーの生産とその特性、応用
1.バイオビニルモノマー
1.1 構造
1.2 イタコン酸
1.3 イタコン酸類縁体
2.バイオビニルモノマーの生産
2.1 生合成経路
2.2 イタコン酸の発酵生産
2.3 イタコン酸類縁体の発酵生産
3.バイオビニルモノマーの特性
4.バイオビニルモノマーの応用
4.1 バイオビニルモノマー生産菌の探索技術「DISCOVER」
4.2 ヒドロキシヘキシルイタコン酸の同定と生理活性
4.3 ヒドロキシヘキシルイタコン酸の発酵生産
4.4 ヒドロキシヘキシルイタコン酸ポリマーの合成と物性評価
4節 植物由来原料アクリレートの種類、特徴と今後の課題
1.植物由来原料アクリレートの考え方
1.1 代表的な植物由来原料
1.2 植物由来アルコールのアクリレートへの応用
2.植物由来原料アクリレートの開発事例
2.1 モノアクリレート
2.2 ジアクリレートおよび多官能アクリレート
2.3 アクリルオリゴマー
2.4 その他の応用例
5節 バイオマスモノマーの精密重合によるアクリル樹脂合成
1.脂肪族バイオマスアクリル樹脂合成
1.1 クロトン酸エステルのGTP
1.2 ポリクロトン酸エステルの物性
2.含芳香族バイオマスアクリル樹脂合成
2.1 桂皮酸エステルのGTP
2.2ポリ桂皮酸エステルの物性
6節 バイオマスアクリル材料系としての環境対応型樹脂の開発と各種用途展開
1.バイオマスアクリル樹脂の原料
2.バイオマスアクリル樹脂の設計と物性について
3.UV硬化技術について
4.バイオマスウレタンアクリレートの設計と物性例について
7節 バイオマスプラスチックを用いた梨地フィルムの特徴と応用
1.フィルムの特徴
1.1 バイオマスマーク取得
1.2 物性
1.3 金印刷品の映えについて
1.4 感性評価について
2.用途例
3.DICグループのバイオマス認定製品
8節 キトサンおよびグルコサミンを用いた新規材料創出のための分子設計
1.キトサンとスターポリマーを組み合わせたハイドロゲル調製
2.キトサンとスターポリマーを組み合わせたハイドロゲルの生体適合性
3.キトサンとポリトリメチレンカーボネート誘導体とのブレンドフィルムと力学特性
4.グルコサミンとカフェ酸を組み合わせた新規モノマーの分子設計
9節 生分解性プラスチックとバイオマス材料の高次構造が気体・蒸気透過性に与える影響
1.バイオプラスチック材料が新しい包装容器として注目されている背景
2.プラスチック材料の高次構造
3.プラスチック材料の気体・蒸気透過メカニズム
4.様々な環境下で制御可能な生分解性プラスチックの高次構造
5.高次構造を制御した生分解性プラスチックの気体・蒸気透過性
6.ゴム状高分子とガラス状高分子が共存するバイオマス材料の気体・蒸気透過性
10節 バイオプラスチックを用いた繊維素材の開発とその特性
1.バイオプラスチックとは
2.バイオプラスチックにおけるPHAについて
3.バイオプラスチックを用いた繊維素材の開発
4.バイオプラスチックを用いたナノファイバーの開発
11節 バイオプラスチックのナノ構造制御による高機能材料化
1.バイオプラスチックにおけるナノ構造制御の目的
1.1 共重合バイオポリエステルにおける主鎖中のモノマー配列制御
1.2 バイオプラスチックのナノコンポジット化
1.3 バイオプラスチックのナノファイバー化
12節 ジバニリン酸由来のバイオポリエステルおよびバイオポリアミドの合成と材料化
1.芳香族由来の高耐熱性バイオマスプラスチック
2.ジバニリン酸由来のバイオポリエステル
2.1 ジバニリン酸モノマーの合成
2.2 ジバニリン酸と鎖状アルカンジオールからなるポリエステル
2.3 ジバニリン酸と環状ジオールからなるポリエステル
2.4 ジバニリン酸と環状ジオール・鎖状アルカンジオールからなるポリエステル
3.ジバニリン酸由来のバイオポリアミド
3.1 ジバニリン酸由来のポリアミド
3.2 完全ジバニリン酸由来のポリアミド
13節 バリア性を持つバイオマスプラスチックフィルムの特性と用途展開
1.環境問題とバイオマスプラスチック
2. プラスチックフィルムにおけるバイオマスプラスチックの利用状況
3.バリア性バイオマスプラスチック
3.1 バリア性を有するバイオマスプラスチックフィルム
3.2 ポリグリコール酸(PGA)
3.3 ポリエチレンフラノエート(PEF)
3.4 バリア性バイオマスプラスチックフィルムの現状
14節 ヒマシ油由来ポリアミドの特性とその応用事例
1.原料としてのヒマシ油
2.ヒマシ油からPA11の合成
3.11-アミノウンデカン酸を使用した植物由来ポリアミドについて
3.1 ポリアミド11(商品名Rilsan)
3.2 ヒマシ油由来ポリアミドエラストマー(Pebax Rnew)
3.3 非晶(透明)ポリアミド Rilsan Clear
3.4 高融点ポリアミド Rilsan HT
3.5 共重合ポリアミド Platamid
4.用途展開
5.アルケマの社会的責任への取り組み
5.1 プラガティ・イニシアティブ(Pragati Initiative)
5.2 Virtucycleプログラムを通じたマテリアルリサイクルへの取り組みについて
15節 バイオベースエポキシ樹脂の合成、硬化物物性
1.バイオマス材料を用いたエポキシ樹脂化合物の特徴
1.1 エポキシ化油脂
1.2 リグニン及び木質材料
1.3 カシューナッツシェルリキッド(CNSL)
1.4 バイオベースエピクロルヒドリンの活用
2.三菱ケミカル(株)のバイオエポキシ樹脂の取り組み
2.1 三菱ケミカル(株)のエポキシ樹脂
2.2 三菱ケミカル(株)のバイオエポキシ樹脂の作製
2.3 三菱ケミカル(株)のバイオエポキシ樹脂の硬化物作製物性
3.三菱ケミカル(株)のバイオエポキシ樹脂の今後の展望
16節 リモネンオキシドを原料としたポリマー合成とその特徴、応用
1.LOとアクリレート類のラジカル共重合による反応性ポリマーの合成とその応用
2.LO由来多官能性エポキシドの合成とその架橋反応
3.LO由来4官能性エポキシドを利用した接着剤への応用
4.trans-LO由来2官能性エポキシドの架橋反応とそのネットワークポリマーの物性評価
5.LO由来ネットワークポリマーの繊維強化
17節 カシューを原料としたベンゾオキサジン樹脂の作製とその特徴、応用
1.ベンゾオキサジン樹脂について
2.カシューベンゾオキサジン樹脂
2.1 カシューベンゾオキサジンの合成
3.カシューベンゾオキサジン樹脂硬化物の特性と適用の期待される用途例
3.1 BZ-CA-EDA
3.2 芳香族ジアミン類を使用したカシューベンゾオキサジン樹脂
3.3 モノアミン類を使用したカシューベンゾオキサジン樹脂
4.今後の展開
18節 未利用植物フェノール性化合物由来の機能性材料の特性と応用展開
1.植物リグニン由来のフェノール性化合物
1.1 高強度高耐熱ポリベンゾオキサゾール
1.2 発光・液晶ポリエステル
1.3 フェルラ酸導入変性セルロース
1.4 ガスバリア性ポリジアセチレン
2.フェノール性植物油脂
2.1 フレキシブルエポキシ樹脂
2.2 光硬化透明ポリマー
3.カテコール化合物
3.1 ハイブリッドポリマー
3.2 コンポジットポリマー
3.3 漆模倣ポリマー
4.まとめと展望
19節 バイオマスモノマーのクリック重合による新規生分解性材料の設計
1.ジアンヒドロ糖由来のバイオマスモノマーを用いた研究
2.リンゴ酸由来のバイオマスモノマーを用いた研究
3.酒石酸由来のバイオマスモノマーを用いた研究
20節 微細藻類のバイオプラスチックとしての可能性と大量培養技術
1.微細藻類のバイオプラスチック
1.1 微細藻類バイオマスそのもののプラスチック利用
1.2 微細藻類の細胞内産生物質のプラスチック利用
1.3 製品化された微細藻類バイオマス由来のプラスチック
2.微細藻類バイオマスの生産工程
2.1 培養株の確立と小規模培養
2.2 大量培養と培養装置
2.3 微細藻類の濃縮と回収
2.4 微細藻類の乾燥
2.5 微細藻類の有効成分の抽出
21節 ユーグレナの産業利用
-特にパラミロンとそれを原料とするバイオプラスチックの開発
1.ユーグレナの生物学
2.パラミロンについて
2.1 ユーグレナ株による差異
2.2 培養温度の影響
2.3 炭素源の影響
3.パラミロンを原料とするバイオプラスチックの開発
4.ユーグレナのその他の産業利用例
4.1 水産飼料−ワムシ・アルテミアの栄養強化飼料
4.2 水産飼料−魚粉代替タンパク質源としての利用
4.3 化粧品原料やバイオ燃料にも
4.4 機能性食品
22節 バイオエタノールからのブタジエン合成とそのタイヤ用ゴムへの応用
1.はじめに
1.1 地球温暖化の対策
1.2 資源の持続性
1.3 タイヤとブタジエン
2.ブタジエン
2.1 ブタジエンの歴史
2.2 現状のブタジエン
2.3 ブタジエン生産と問題点
2.4 持続可能なブタジエン
2.5 エタノールを原料とするブタジエン
3.ハイスループットシステムを用いたETB反応の高活性触媒の開発
3.1 ETB反応と触媒開発
3.2 ハイスループット評価による高活性触媒の開発
3.3 ブタジエン、ブタジエンゴム、タイヤ試作
4.まとめと今後
23節 超臨界二酸化炭素によるポリ乳酸の発泡技術とその特性
1.本技術の概要と特徴
1.1 超臨界CO2を用いた発泡押出成形の概要
1.2 本技術の特徴
1.3 適用例
2.方法
2.1 発泡プロセス
3.発泡シート成形品の諸特性と課題
3.1 発泡倍率
3.2 厚み(板厚)
3.3 コルゲート
3.4 表面欠陥
4.プロセス条件による発泡シート成形品制御事例
4.1 発泡倍率の向上事例
4.2 各種シート品質と欠陥の基本的な変化事例
4.3 金型形状による影響
4.4 展開速度による影響
4.5 金型表面処理の影響
5.プロセス条件による金型内発泡プロセス制御事例
5.1 吐出部クリアランスの金型内発泡プロセスへの影響
5.2 CO2添加量の金型内発泡プロセスへの影響
5.3 押出量の金型内発泡プロセスへの影響
6.プロセス評価技術と生産技術事例紹介
6.1 シミュレーションによる金型内圧力予測
6.2 製造安定性の改善事例
6.3 シート品質と容器品質の改善事例 |