第1章 食器・容器の材質とおいしさ
第1節 食器・食具の種類および材質について 《赤堀 博美》
1 .食器・食具とおいしさの関係
2 .食器の種類と材質
3 .食具の種類と材質
4 .これからの食器・食具
第2節 タンブラーの材質・表面構造による,ビールの泡立ちの違いについて 《檜垣 高志》
1 .ビールのおいしさにおける,泡の果たす役割
2 .おいしいビールの泡に関する考察
3 .きめ細かで均一な泡が泡持ちの良さに繋がる
4 .実現のためのアプローチとしてのビアタンブラー内面構造の適正化
5 .市販タンブラーとの比較
6 .タンブラーの構造による効果を泡発生メカニズムから紐解く
7 .「おいしさ」の感じ方は,「見た目」「触感」「飲む時のシチュエーション」などの複合要因で,「泡」はその一要素に過ぎない
8 .きめ細かな泡が好みの人には最適なタンブラー
第3節 コップの手触りが飲料の味や印象に与える影響 《小川 緑/綾部 早穂》
1 .味に影響する感覚要因
2 .コップの手触りは飲料の味を変えるのか?
3 .コップの手触りは飲み物の印象を変えるのか?
4 .おわりに
第4節 モノ(人工物)としての食品とパッケージ:ユーザ視点からの「経験」評価アプローチ
《原田 悦子/安久 絵里子》
1 .Ux(ユーザ・エクスペリエンス)としての食品パッケージ
2 .Ux 評価のための調査方法
3 .調査からみえてくるUx
4 .まとめに代えて
第2章 喫食環境とおいしさ
第1節 背景色とおいしさ 《冨田 圭子》
1 .喫食環境におけるおいしさに関わる要因
2 .視覚情報と色
3 .背景色としてのテーブルウェアの効果
第2節 音楽の聴取と味覚の感受性 《森 博子/加藤 みわ子》
1 .序 論
2 .実験方法
3 .実験結果
4 .考 察
5 .結 論
第3節 おいしさの評価に関与する食環境 《中野 久美子》
1 .ヒトと食環境の関係性
2 .ヒトと「食」の関係性
3 .おいしさの情報要素
4 .食環境とおいしさの記憶
5 .おわりに
第4節 器と料理のフィッティングイメージ ―視覚環境と味覚・満足度に関する研究―
《向後 千里》
1 .研究の目的と背景
2 .調査対象と期間の概要
3 .調査方法の概要
4 .調査結果の概要
5 .考 察
6 .おわりに
第3章 錯覚・感覚強化とおいしさ
第1節 バーチャルリアリティによる味覚の変化 《鳴海 拓志》
1 .はじめに
2 .感覚間一致を活用した味覚の変化手法
3 .感覚統合における最尤推定モデルを考慮した味覚の変化手法
4 .コンテクストが与える期待の影響を利用した味覚の変化
5 .おわりに
第2節 電気刺激による味覚の拡張 《中村 裕美》
1 .電気味覚とは(電気味覚基礎)
2 .電気味覚におけるインタフェースデザインと提示可能な味質
3 .電気味覚が寄与できる「おいしさ」
第3節 他者と食べる共食の効果,鏡の効果 《中田 龍三郎》
1 .共 食
2 .孤 食
3 .共食の食行動への影響
4 .鏡を見ながらの食事
5 .その他の食行動に影響する社会的情報
第4章 食の属性とおいしさ
第1節 食物摂取における咀嚼・嚥下過程とレオロジー特性 《森 初惠》
1 .緒 言
2 .咀 嚼
3 .嚥 下
第2節 食の濃度情報とおいしさ 《田村 啓敏》
1 .はじめに―濃度情報
2 .濃度とおいしさの関係を計測することは,自動化,デジタル化の一歩
3 .レモンのおいしさ濃度
4 .匂い強度を示すOdor Uni(t Uo)値
5 .バニラを例に濃度度とおいしさの関係を計る
6 .QDA を使った濃度の違いとおいしさのプロファイルの変化
7 .混合モデル溶液中の成分閾値の変動
8 .バニラ香気の濃度によるおいしさの変化の原因
9 .まとめ
第3節 食べ物の重さと味わいの関係 《廣瀬 雅治》
1 .はじめに
2 .おもみ調味料グラビトミン酸
3 .Balanced Glass Design
4 .最後に
第4節 温度と味 《富永 真琴》
1 .はじめに
2 .温度センサー
3 .温度感受性TRP チャネル
4 .カプサイシン受容体遺伝子の単離
5 .カプサイシン受容体のはたらき
6 .カプサイシン受容体とアノクタミン1
7 .メントール受容体TRPM8
8 .冷たい温度を感じるTRPC5
9 .TRPA1
10.温かい温度で活性化するTRPM5
11.温かい温度で活性化するTRPV3, TRPV4
12.おわりに
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