研究・実験データの収集、一元化とプラットフォーム構築 書籍
 
No.2386
実験の自動化・自律化によるR&Dの効率化と運用方法
少ないデータによるAI・機械学習の進め方と精度向上,説明可能なAIの開発
   USB版(USBブック)の詳細はこちらをご参照ください。

☆日々生まれる膨大な「実験データ」 ⇒ 効率的に収集、管理 ⇒ 研究開発の高速化!
☆必要な時すぐに検索・共有・再利用できる環境をどう構築するか!!

研究・実験データの収集、一元化とプラットフォーム構築

発刊予定 : 2026年12月末     体 裁 : A4判 約400頁     定 価: 製本版、USB版共に88,000円(税込) 
ISBN: 978-4-86798-174-0

 
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■ 本書のポイント

電子実験ノート・ラボノート
・タイムスタンプや改ざん防止機能により記録の信頼性を確保
・入力負担を抑えデータを蓄積する文化を研究現場に定着させるには
・長期保存が前提の実験記録に適したELNの選び方
・検索性、入力のしやすさ、情報共有、過去知見の再利用、生成AIとの連携
・導入効果をどう定量化しトップ層へ説明するか
・自由に書かれた記録をLLMが解釈して表記を正規化


データ収集、構造化、一元管理
・新たな業務負荷を最小限に抑えながらデータ蓄積を進める方法とは
・研究報告書や技術資料の情報を保持したまま構造化するには
・PDF、文書画像などの非構造化データを生成AIで利用可能な構造化データへ変換
・蓄積したデータを「どのように活用すれば効果的か」
・データをどのように収集、構造化しデータ利活用につながるプラットフォームへ発展させるか
・少データでも高精度なAIモデルを構築するための転移学習


データベース(DB)/プラットフォーム
・実験データと生成AIを繋ぐ技術MCPとは
・研究業務の効率化とデータ活用を実現する情報基盤へ
・研究者の知識や経験,試行錯誤の過程を組織全体で共有し,
           将来の研究へ継続的に活用するための知識基盤
・実験データベースとシミュレーションデータベースを融合し
           未知領域における物性予測精度を飛躍的に向上させるには

 

■ 執筆者(敬称略) 

(株)インシリコデータ 湯田 浩太郎 北海道大学 芦刈 洋祐
甲南大学 山本 雅博 コニカミノルタ(株) 成毛 章容
(株)レゾナック 川原 悠 コニカミノルタ(株) 室田 和敏
京都大学 竹邊 日和 東北大学 Di Zhang
奈良先端科学技術大学院大学 高須賀 聖五 東北大学 Seonghoon Jang
大阪大学 駒川 晋輔 東北大学 Hao Li
ケルバー・ジャパン(株) 麻見 安雄 第一三共(株) 井上 航太
九州大学 藤ヶ谷 剛彦 第一三共(株) 宮本 優也
(株)カネカ 神田 彰久 東京大学 小林 成
(株)カネカ 橋本 忠明 三井情報(株) 中島 隆夫
(株)カネカ 宮田 きよみ 東京科学大学 安藤 康伸
(株)JIYU Laboratories 高野 泰朋 大日本印刷(株) 田端 聡
東京農工大学 村西 和佳 EYストラテジー・アンド・コンサルティング(株) 森 一樹
コニカミノルタ(株) 野場 考策 iASYS Technology Solutions(株) 桑田 武
(株)エムニ 下野 祐太 オムロン(株) 津田 学
ビジネスエンジニアリング(株) 宮澤 由美子 オムロン(株) 熊巳 創
ビジネスエンジニアリング(株) 岡 正弘 エンソート(同) 山本 海
ビジネスエンジニアリング(株) 小林 和彦 (株)ダイセル 兼子 祐
電子規制対応アドバイザー 蜂谷 達雄 宮崎大学 宇都 卓也
BIPROGY(株) 村井 亮太 京都大学 Daniel Packwood
クオンティニュアム(株) 石崎 貴志 東京大学 長藤 圭介
東北大学 奥野 好成 (株)モルシス 福田 智美
(株)キャトルアイ・サイエンス 上島 豊 (株)モルシス 篠崎 康裕
(国研)物質・材料研究機構 長田 貴弘 (株)モルシス 東田 欣也
日本電気(株) 小渕 喜一 (株)Elix 井上 貴央
大阪大学 甲斐 尚人 桜美林大学 坂田 淳一
積水化学工業(株) 新明 健一 東京科学大学 前園 涼
(株)日立製作所 高原 渉 (株)IHI 鈴木 由宇
大阪大学 小野 寛太 (株)村田製作所 鷹野 正宗
北海道大学 永木 愛一郎 NGK(株) 齊藤 隆雄

■ 目  次


第1章 研究・実験データの種類と目的

第2章 電子実験ノート・ラボノートの実装と活用

第3章 データ収集、一元化とプラットフォーム構築

第4章 データベース(DB)/プラットフォーム構築と活用

第5章 データ活用人材の育成と組織設計


◇第1章 研究・実験データの種類と目的◇

★多様な研究データを組織の知識資産として蓄積!
    AI・MI・知財・報告書作成へつなげるための基盤をどう作るか!!

第1節 研究・実験データの種類と収集、一元化が求められる背景
はじめに
1.研究データの現状と課題
 1.1 データ解析実施環境時におけるデータ関連の様々な問題点
 1.2 データ収集時に生起する様々な問題点
  1.2.1 データの散在
  1.2.2 属人化
  1.2.3 データ品質の問題
2.データ収集のポイント
 2.1 Ames試験とは
 2.2 Ames試験(エームス試験)の実施内容
 2.3 Ames試験の実験データ
 2.4 Ames試験の国別での違い等
3.収集データの活用
 3.1 Ames試験データの活用(規制サイドと企業サイド)
 3.2 Ames試験データを用いた解析等
 3.3 Ames試験データを用いた解析手法
 3.4 Ames試験データを用いた解析に用いるデータの種類
4.化合物関連パラメータの種類と収集
 4.1 化合物関連パラメータの種類
 4.2 化合物関連パラメータの事例:トポグラフィカル(3次元)パラメータ
 4.3 薬理活性に直結した化合物パラメータの事例:ファルマコフォアパラメータ
5.AI時代のデータ収集法
 5.1 AI時代における5種類のデータ収集項目
  5.1.1 将来的にAIによる解析や再利用が可能であることを意識してデータを収集
  5.1.2 収集対象を実験結果だけに限定しないこと
  5.1.3 数値データのみならず、
           文章、画像、スペクトル、クロマトグラムなどの多様な情報を研究データとして捉える
  5.1.4 データの品質とその由来を明確にしておく
まとめ

第2節 実験データを正しく扱うための実験・分析データの統計解析
1.実験室における物理量の測定・測定値の確からしさ・有効数字
 1.1 何故統計学を学ぶ必要があるのか?
 1.2 有効数字
 1.3 有効数字の桁落ち
 1.4 物理量の単位
 1.5 平均と分散
 1.6 二項分布から中心極限定理
 1.7 正規(ガウス)分布:中心極限定理
 1.8 母集団と標本:母平均,母分散,標本平均,標本分散
 1.9 平均の平均,平均の分散
 1.10 データの棄却:系統誤差,ランダム誤差,Q-テスト
2.繰り返し測定における数値の取り扱い・誤差の伝播
 2.1 不偏分散,標準偏差,自由度
 2.2 Student のt 分布の導出
 2.3 Student のt 分布でエラーバーを求める
 2.4 上下非対称のエラーバー
 2.5 誤差伝播の一般式の導入
 2.6 誤差伝播:積と商
 2.7 希薄溶液の調製
3.最小二乗法による回帰・検定
 3.1 重み付き平均
 3.2 最小二乗法:エクセルで計算されたものでいいの?
 3.3 エラーバー付きデータからの線形重み付き最小二乗法:解析解
 3.4 エラーバーがない場合の最小二乗法
 3.5 吸光度測定での例
 3.6 非線形最小二乗法の場合の注意

 

 

◇第2章 電子実験ノート・ラボノートの実装と活用◇

★実験条件、試料情報、操作、解析方法、判断過程...
            研究上の文脈を残しデータとして保存する方法!!

第1節 化学メーカーにおける電子実験ノートの導入・活用推進と定着化に向けた取り組み
はじめに
1.ELN概観
 1.1 実験ノートの意義
 1.2 ELNの歴史
 1.3 国内ELN利用者の業界動向
 1.4 ELNの定量効果と定性効果
 1.5 ELNと他のシステムとの比較
 1.6 データベース/データレイク:データ蓄積と活用におけるトレードオフ
2.当社のELN導入事例
 2.1 導入初期の課題と対応策
 2.2 利用拡大と効果の実現
 2.3 反省点と今後への教訓
 2.4 追加機能の開発と高度な活用
3.ELN普及のための戦略
 3.1 現場キーマンを中心とした推進戦略
 3.2 ELNの認知・印象向上
 3.3 閲覧権限の設定
 3.4 活用事例の共有
 3.5 ユーザのモチベーション
 3.6 トップ層への説明と理解
おわりに

第2節 電子実験ノート・電子ラボノート導入、運用と研究データ管理のポイント
はじめに:研究データを取り巻く環境の変化
1.電子ラボノートと研究データ管理
 1.1 研究データ管理、FAIR原則と実験ノート
 1.2 紙の実験ノートから電子ラボノートへ
2.電子ラボノート導入のシステム・組織設計
 2.1 導入目的と対象範囲の明確化
 2.2 研究ワークフローに基づくシステム要件
 2.3 システム構成と外部システムとの連携
 2.4 長期保存とシステム移行
 2.5 導入規模と組織的な運用体制
  2.5.1 研究室単位で導入する場合
  2.5.2 機関単位で導入する場合
3.FAIR原則を踏まえたELNによるRDMの実践
 3.1 Findable――研究データを見つけられるようにする
 3.2 Accessible――必要な利用者がデータへアクセスできるようにする
 3.3 Interoperable――研究データを相互に関連付ける
 3.4 Reusable――研究データを再利用できる状態で残す
 3.5 FAIRを維持するための運用改善
4.今後の展望――ELNからデータ駆動型研究へ

第3節 研究DXを推進するための電子ラボノート基盤型自動実験プラットフォームの構築
はじめに
1.研究DXにおける電子ラボノートの位置付け
 1.1 三要素の統合とデータ統合・管理の課題
 1.2 FAIR原則と世界の動向
 1.3 実験における人間とAIの協働段階
2.電子ラボノート基盤の設計
 2.1 電子ラボノートの選定とAPI
 2.2 視認性と機械可読性を両立するテンプレート設計
 2.3 QRコードによるサンプルと記録の紐付け
3.ロボットアームを用いた自動実験プラットフォーム
 3.1 装置構成と自動実験の流れ
 3.2 センサログの自動記録
 3.3 ベイズ最適化を組み込んだ実験サイクルの循環
 3.4 共用装置・依頼分析への展開
4.フロー合成プロセスへの展開
 4.1 高分子合成のデータマネジメント
 4.2 機械学習との連携による重合プロセス探索
5.データ利活用の高度化に向けて
 5.1 MaiMLによる構造化とデータ共有
 5.2 LLMを活用した記録の補正とデータ利活用の拡張
おわりに

第4節 アカデミア創薬の効率化のための電子実験ノートシステム実装とデータ収集
はじめに
1.ELN導入の経緯
2.ELNによる実験データ管理
 2.1 実験ノートの管理
 2.2 実験ページの管理
  2.2.1 実験ページの作成
  2.2.2 法規制チェック
  2.2.3 各種測定データとの連携
  2.2.4 変更履歴と電子署名(Sign&Close)
 2.3 合成化合物の管理
3.実験データや登録化合物の検索
 3.1 実験データの検索
 3.2 登録化合物の検索
4.ELNと各種連携
 4.1 ADME評価結果との連携
 4.2 創薬計算化学システムとの連携
 4.3 自動合成装置との連携
おわりに

第5節 電子実験ノートを起点とする情報統合基盤によるデータ収集と一元管理
はじめに
1.理想的なラボDXの姿
2.ラボラトリーインフォマティクスにおける電子実験ノートの位置づけ
 2.1 ASTM E1578にみる主要なインフォマティクスツール
 2.2 従来構成の限界と情報統合基盤
 2.3 システム選定で見るべき機能
3.ラボのデータ収集の進め方
 3.1 収集対象の棚卸しと優先順位付け
 3.2 紙媒体記録のデジタル化と入力負荷の低減
 3.3 実験装置からのデータ取り込み
 3.4 非構造データの収集
 3.5 スケジュールとタスクの管理による収集の運用
4.データ一元管理の進め方
 4.1 統合と集計の区別
 4.2 データレイクによる保管とダッシュボードによる可視化
 4.3 非構造データの構造化と横断検索
 4.4 部門間でのデータ共有
 4.5 他システムとの標準規格による連携
 4.6 異種データの文脈づけと解析プラットフォーム
 4.7 セキュリティと規制対応
5.部門ごとのデータ活用
6.導入と定着の課題と対策
 6.1 組織文化への配慮と段階的な導入
 6.2 教育とスキル管理
 6.3 KPIによる定着度の測定
 6.4 設定柔軟性とスケーラビリティ
 6.5 提供形態の選択
7.導入効果の評価指標
8.蓄積データのAI・MI活用への展開
 8.1 解析と実験の最適化
 8.2 MIによる材料開発への展開
 8.3 生成AI・LLMによる知識の活用
おわりに

第6節 電子実験ノートを活用したデータ収集と実験データ活用への仕組み作り
1.研究データ収集で直面した課題
2.電子実験ノートへの移行とその効果
3.電子化から研究データ管理へ―eLabFTWの導入
4.記録単位の細分化とテンプレートの整備
5.利活用を支えるメタデータ設計
6.電子実験ノートとストレージによる一元管理
7.電子実験ノートとLLMとの連携
8.LLMが浮き彫りにするデータ品質の重要性と教育効果
おわりに

第7節 研究開発における多様なデータの蓄積・管理と電子実験ノート活用のポイント
はじめに
1.研究開発DXにおけるデータ蓄積基盤の重要性
 1.1 素材開発におけるデータ活用の課題
 1.2 研究開発サイクルを高速・高度に回すための考え方
2.電子実験ノートの導入と活用のポイント
 2.1 実験ノートのデジタル化の意義
 2.2 自由度と標準化のバランス
 2.3 導入・定着の段階設計
3.多様な研究データを蓄積するための実装
 3.1 非構造データを記録する入口としてのELN
 3.2 構造化データへの展開
 3.3 解析ツールとの連携
 3.4 SharePoint・Box等のファイルサーバとのすみ分け
4.生成AI・知財・報告書活用への展開
 4.1 生成AIによる実験ノート要約
 4.2 発明アイデア抽出と知財活動への接続
 4.3 報告書・月報・技術文書への展開
5.機器分析データの蓄積・管理とELNとの連携
 5.1 機器分析データ管理の課題
 5.2 機器分析データベースシステムの利用
 5.3 ELNとのすみ分けと連携
6.定着に向けた運用と人材育成
 6.1 継続利用を支える仕組み
 6.2 データ活用人材の育成
7.運用評価と継続的改善
 7.1 導入効果をどのように捉えるか
 7.2 データライフサイクルと責任分担
おわりに

第8節 紙を使うことを前提にした電子実験ノートシステムの実装とデータ収集への活用
はじめに
1.なぜ紙は残り続けるのか
 1.1 電子実験ノートの四十年と「定着の壁」
 1.2 紙のノートが持つ本質的な価値と、決定的な弱点
 1.3 「紙の全廃」を前提とした導入が失敗する構造
 1.4 導入相談に現れた悩みの偏り
2.発想の転換:紙を前提にした電子化という設計思想
 2.1 記録する行為と、活用するデータを分離する
 2.2 段階的移行モデル
3.システム実装
 3.1 全体アーキテクチャ
 3.2 紙の取り込み:ハイブリッド方式の運用ワークフロー
 3.3 組織・プロジェクト・権限の設計
 3.4 記録の信頼性担保:監査ログとデータインテグリティ
 3.5 セキュリティマネジメント体制
4.データ収集・一元化への活用
 4.1 「読める記録」から「使えるデータ」へ
 4.2 構造化データの収集戦略:全部ではなく、要るものから
 4.3 生成AI時代の実験記録
 4.4 記録データの安全管理への転用
5.導入と定着の勘所
おわりに

第9節 電子実験ノートと生成AIの連携による研究活動支援
はじめに
1.企業で電子実験ノートを構築した背景
 1.1 過去の研究情報にアクセスできないという問題
 1.2 既存の情報保存方法の限界
 1.3 週報による情報伝達の限界
2.電子実験ノートに求めた要件
3.大学研究室における電子実験ノートの役割
4.電子実験ノートの構築と運用
 4.1 システム構成
 4.2 実験記録の作成
 4.3 電子実験ノートを定着させるための運用
5.生成AIを利用した研究支援システム
 5.1 OpenClawを中心としたシステム構成
 5.2 機密性に応じた生成AIの使い分け
 5.3 電子実験ノートの更新通知
 5.4 支援が必要な記録の即時通知
 5.5 記事の公開範囲を継承した情報管理
 5.6 問題の早期把握と研究指導
 5.7 海外滞在中の研究指導
 5.8 運用上の留意点

第10節 EDISONと生成AIを活用した社内ナレッジ共有システムの構築
はじめに
1.EDISONを活用した理由
2.定着までに必要だった視点の転換
3.定量効果と、数字に表れにくい価値
4.生成AI要約システムによる情報粒度の調整
5.会話の質を変えたことが最大の効果
6.論文抄録会への展開
7.社内外からの反応と今後
おわりに

第11節 AI,生成AIを活用した電子実験ノートの自動作成と実験情報の均一化
はじめに
1.背景
 1.1 マテリアルズインフォマティクスの現在地
  1.1.1 材料開発のタイムスケールとMI・PIへの期待
  1.1.2 なぜデータ駆動なのか――演繹的アプローチの本質的な難しさ
  1.1.3 「事業性・再現性」の悩みと,現場に根づく帰納法的アプローチ
  1.1.4 成否を分けるのはデータ――日本企業の強みと律速要因
 1.2 課題:電子実験ノートはなぜ定着しないのか
2.解決策:生成AIによる「曖昧さを許容するRPA」の自作
 2.1 従来型RPAと生成AIの関係――決定論と確率のトレードオフ
 2.2 ファジーなRPAツールを「自作」するという発想
 2.3 システムの全体構成
3.デモ:電子実験ノート自動転記システム
 3.1 抽出項目の定義
 3.2 自動転記の実行
 3.3 確信度表示による確認支援
 3.4 精度検証の結果と限界
 3.5 本システムにより実現できたこと
4.今後の展望:蓄積された実験データ資産が拓くもの
 4.1 データ資産化と企業固有のMI――探索はどれだけ楽になるか
 4.2 LLMと組み合わせた詳細調査への発展
 4.3 その先にある研究開発の姿
5.取り組みを成功させるために
 5.1 小さく速く作る――動くものを起点に議論する
 5.2 AI時代の人材育成――責任と教育の重要性はむしろ上がる
 5.3 大企業とスタートアップの協業の秘訣
おわりに

第12節 電子実験ノート(ELN)導入のポイントと蓄積された電子記録の活用事例
はじめに
1.規制動向とデータ基盤の考え方
 1.1 ライフサイエンス研究開発におけるELN・装置連携の重要性
 1.2 バリデーションのパラダイムシフト(Validation 4.0への移行)
 1.3 ER/ES指針とデータインテグリティの確保
2.ELNを中心としたデータプラットフォーム構築と標準化
 2.1 装置リスクアセスメントと適格性評価の実践
 2.2 ER/ES要件のシステム実装(コンプライアンス・バイ・デザイン)
 2.3 データインジェストと標準化の5つのステップ
 2.4 データの構造化とAI-readyな環境の構築事例
3.蓄積された電子記録の活用事例とプロセス改善
 3.1 マテリアルズ・インフォマティクス(MI)およびケモインフォマティクスへの展開
 3.2 RAGを活用した知識抽出と仮説生成
4.AIエージェントによる自律的なデータキャプチャとプロセスの自動化
 4.1 自然言語処理(NLP)等による非構造化データの自律的キャプチャ
 4.2 自律型実験システム(Autonomous Lab)によるプロセス改善
5.AI・DX基盤導入における規制対応とアジャイルな組織運営
 5.1 AIエージェント利用の落とし穴とHuman-in-the-loopの重要性
 5.2 リスクベース・アプローチによるデータインテグリティの確保
 5.3 CoE(専門組織)による全社展開
おわりに

第13節 電子実験ノート・ラボノート活用時の電子的規制対応のポイント
はじめに
1.なぜ電子実験ノートに規制対応が必要なのか
 1.1 電子実験ノート普及の背景
 1.2 電子化によって発生するリスク
 1.3 規制対象となるケース
2.電子実験ノートに関連する主要な規制・ガイドライン
 2.1 FDA 21 CFR Part 11
 2.2 厚生労働省ER/ES指針
 2.3 PIC/S GMP Annex 11
 2.4 GAMP5
 2.5 データインテグリティ関連ガイダンス
3.電子記録に求められる基本要件
 3.1 真正性
 3.2 見読性
 3.3 保存性
 3.4 電子署名の信頼性
4.電子実験ノート導入時に実施すべきCSV
 4.1 CSVとは何か
 4.2 リスクベースアプローチの重要性
 4.3 要件定義とURSの重要性
 4.4 バリデーションの実施
5.データインテグリティ対応の実践
 5.1 ALCOA+原則の理解
 5.2 電子実験ノートによるデータインテグリティ確保
 5.3 運用上の注意点
 5.4 研究データ資産としての活用
6.電子実験ノート運用時の重要管理項目
 6.1 ユーザ管理
 6.2 セキュリティ管理
 6.3 監査証跡管理
 6.4 バックアップと災害対策
 6.5 変更管理
7.電子実験ノート利用部門に求められる役割
 7.1 研究部門(システム導入部門)の役割
 7.2 情報システム部門の役割
 7.3 品質保証(QA)部門の役割
 7.4 部門間連携の重要性
8.規制当局指摘事例から学ぶ注意点
 8.1 共通アカウントの利用
 8.2 監査証跡レビューの未実施
 8.3 データ入力遅延と記録不備
 8.4 バックアップおよび災害対策の不足
 8.5 教育訓練不足による運用逸脱
9.研究DX時代における電子実験ノート活用の方向性
おわりに

 

 

◇第3章 データ収集、一元化とプラットフォーム構築◇

★人手を介さずにデータ収集・管理、解析!
       次の実験へ利用可能な状態にするデータパイプラインとは!!

第1節 データ活用環境構築におけるクラウド化のメリットとデータ統合の考え方
はじめに
1.データ活用の目的と課題
 1.1 データ活用の目的
 1.2 データ活用が進まない要因
2.データ活用基盤と求められる要件
 2.1 データ活用基盤とは
  2.1.1 データ活用基盤の定義
  2.1.2 データ活用基盤の機能
  2.1.3 データレイクとDWH
 2.2 データ活用基盤におけるデータ統合
  2.2.1 データ統合の重要性
  2.2.2 データ統合で求められる基盤要件
3.データ活用基盤クラウド化のメリット
 3.1 データ活用基盤にクラウドが適している理由
  3.1.1 データ統合を支えるスケーラビリティ
  3.1.2 統合データの活用を広げる拡張性
  3.1.3 データ活用基盤を継続的に発展させるサービス更新
 3.2 クラウド利用時の考慮事項
4.クラウドにおけるデータ統合の設計
 4.1 クラウド上でのデータ統合アーキテクチャ
 4.2 データレイク・DWH・データマートの役割分担
 4.3 データパイプラインの設計
 4.4 データの意味付けとガバナンス
5.生成 AI 時代のデータ活用基盤
 5.1 生成AI活用におけるデータ活用基盤の重要性
 5.2 生成AI活用における留意事項
6.データ活用基盤構築の実践と事例
 6.1 データ活用基盤構築の進め方
 6.2 事例
  6.2.1 事例1:オンプレミスからクラウドへの移行
  6.2.2 事例2:クラウド環境におけるSaaS型データ活用基盤の活用
おわりに

第2節 AI・量子コンピュータ時代を支える研究・実験データの収集・一元管理の仕組み作りとポイント
はじめに
1.材料を表現するデータモデル
 1.1 低分子有機化合物(モノマー)
 1.2 単純な有機低分子化合物の混合物
 1.3 無機材料
 1.4 高分子有機化合物(ポリマー)
 1.5 材料とロット
2.実験データの記録
 2.1 材料登録システム
 2.2 Excel
 2.3 フォーム形式
 2.4 電子実験ノート(ELN)
 2.5 アッセイデータ管理システム
 2.6 LLMを使った実験データ入力システムの構築
3.計算データの記録
 3.1 計算する対象となる材料
 3.2 計算の実行
 3.3 計算結果の管理
 3.4 量子コンピュータなどカスタムの計算の場合
4.データ変換に利用できる技術
 4.1 RDKit(低分子化合物の処理)
 4.2 ASE(無機構造の処理)
 4.3 scipy(スペクトルデータの処理)
 4.4 scikit-image(画像処理)
5.計算データ・計算手法の活用
 5.1 計算を活用する場面
 5.2 計算を活用するユーザ
 5.3 計算を社内に根付かせるためには
まとめ

第3節 実験・研究データの収集、構造化と一元化へのポイント
はじめに
1.業務プロセスの分離とデジタル基盤の導入
2.研究者の負担を最小化するデータ収集・自動変換パイプライン
3.定量データと定性データのトレーサビリティ確保
4.機械学習モデルの持続的運用とプラットフォーム設計
5.シミュレーションとマルチスケール計算によるデータベース構築
6.生成AIおよびAIエージェントを活用したデータ活用の高度化
7.大学・アカデミアにおけるDX事例と「知の継承」
8.実装と運用定着に向けたマネジメントのポイント
おわりに:データ一元化がもたらす研究開発の未来

第4節 データ探査及び分析を意識した研究・実験データの蓄積と構造化の進め方
はじめに
1.R&D部門におけるデータ共有・利活用の実情
2.そもそもデータ蓄積、共有は何のために行うのか?
3.属人的データ共有状況を脱するために最初に行うべきこと
4.蓄積するデータの項目名決定方法と注意点
 4.1 すべてのデータは、項目名-項目値という単純な形に落とし込む
 4.2 項目名-項目値の項目間に論理的関係があってはいけない
 4.3 論理的関係のある項目のままデータ分析をするとどうなるのか?
5.教科書などであまり触れられていない多変量データ分析の重要な注意点
6.実験条件項目は、どのような独立変数系にするかが重要
7.データベースを構築、運用、利用していく上で必要な人材
 7.1 研究者
 7.2 プロジェクトリーダ
 7.3 ファシリテータ
 7.4 データサイエンティスト
 7.5 システム開発/運用スタッフ
おわりに

第5節 実験装置からの効率的なデータ収集へ向けた仕組み作りと蓄積データの活用
はじめに
1.薄膜材料ハイスループット材料探索と実験装置からのデータ収集
2.データ蓄積・連携・共有の仕組み
3.AI・データ解析による物質探索と自律化への展開
おわりに

第6節 少データAI構築のための転移学習アプローチ
    〜過去のプロジェクトデータ・シミュレーションデータ・シンプルな材料データの活用〜
はじめに
1.転移学習とは
 1.1 転移学習の定義と基本概念
 1.2 転移学習の分類
 1.3 材料系データ管理のトレンドと転移学習
 1.4 MIにおける転移学習のポテンシャル
2.過去に流行した反応系から実験データへの転移
 2.1 背景と着想
 2.2 手法:FEDAを用いた転移
 2.3 結果と考察
3.シミュレーションデータから実験データへの転移(Sim2Real)
 3.1 背景:計算と実験の間のギャップ
 3.2 手法:化学情報を用いたドメイン変換
 3.3 実証:逆水性ガスシフト反応の触媒活性予測
4.シンプルな材料から複雑な材料への転移
 4.1 背景:ポリマーのマルチモーダル性
 4.2 手法:カスケード構造による特徴転移
 4.3 結果と考察
おわりに

第7節 研究データエコシステムの構築・実践と人材育成
はじめに
1.研究データを「集める」ことから「つなぐ」ことへ
 1.1 研究・実験データの大容量化・多様化
 1.2 研究データライフサイクルという視点
2.大阪大学における研究データ基盤エコシステム
 2.1 研究マネジメント総合支援システムREMS
 2.2 REMSと研究データ集約基盤ONIONの接続
 2.3 REMS・ONIONと機関リポジトリOUKAの接続
3.研究現場への展開―異なる研究データをどのように受け止めるか
 3.1 人文社会科学系・理工学系・医歯薬生命科学系のユースケース
 3.2 共通基盤と分野固有要件
4.研究現場への展開―異なる研究データをどのように受け止めるか
 4.1 技術基盤だけではRDMは実装できない
 4.2 相談窓口と「羅針盤」
5.研究データエコシステムを支える人材と組織
 5.1 データスチュワード型人材
 5.2 システム開発そのものを人材育成の場とする
おわりに

第8節 実験データ/失敗データの収集・管理と実験効率化、MI活用への展開
はじめに
1.実験データ・失敗データの活用と課題
 1.1 材料開発における実験データの特徴
 1.2 失敗データの重要性
 1.3 データ活用を阻害する構造的課題
2.実験データ収集・管理の基本設計思想
 2.1 データ基盤構築の考え方
 2.2 Excelとデータベースの役割分担
 2.3 スモールスタートの重要性
3.実験データ収集・管理の実践手法
 3.1 データ蓄積ルールの設計
 3.2 データ登録フォーマットの設計
 3.3 命名規則およびフォルダ構成の設計
 3.4 ID付与を起点としたデータ活用基盤の確立
4.データ活用基盤の構築とMIへの展開
 4.1 事例紹介 複合材料テーマへの展開
  4.1.1 背景 連携開始時の課題認識
  4.1.2 データ活用の仕組み化とMI活用の基本的な進め方
  4.1.3 原料DBを土台とするデータ活用の仕組み化
  4.1.4 データ活用の仕組み化とMIとの連動
  4.1.5 成果、課題と成功要因

第9節 AI for Science/AI for Materials時代のMI活用を見据えた材料開発データの統合と一元化
はじめに
1.材料開発データの管理の難しさと実験データマネジメント
2.データマネジメントにおけるAIフレンドリーなデータとは
 2.1 テーブルデータ
 2.2 画像データ
 2.3 テキストデータ
 2.4 生成AIフレンドリー
3.AI for Science/AI for Materialsの潮流から考える材料開発データの統合と一元化

第10節 ハイスループット実験のための高精度・高速・高効率なデータ収集のポイント
はじめに
1.ハイスループット実験におけるデータ収集の課題
 1.1 スループットは何で決まるか
 1.2 高精度・高速・高効率の関係
 1.3 データ量からデータ品質へ
2.高精度:信頼できる測定データを得るための設計
 2.1 不確実性の発生源
 2.2 校正,標準試料,ドリフトの監視
 2.3 指令値と実測値を分けて記録する
3.高速:適応的データ収集による計測時間の短縮
 3.1 均一サンプリングの限界と計測の段階化
 3.2 能動学習による測定点の選択
 3.3 実験終了判定
 3.4 大量データの定性解析・定量解析と解釈の自動化
4.高効率:計測を自動化し,データを一元化する仕組み
 4.1 計測自動化の四段階と試料調製
 4.2 メタデータ,標準化
 4.3 品質情報を意思決定へ還流する
5.導入の進め方
おわりに

第11節 フロー合成による高精度かつ高速なデータ収集
はじめに
1.フローマイクロリアクターの特徴
 1.1 高い除熱効率
 1.2 高速混合
 1.3 時間制御
 1.4 再現性
2.フローマイクロリアクターを使った高精度データ収集
 2.1 高速反応の反応速度
 2.2 自動データ収集
 2.3 インライン分析
 2.4 機械学習を活用したインライン分析
3.フローマイクロリアクターの高精度データ収集を活用した自動最適化
おわりに

第12節 DX,AI時代の研究・実験データ収集
はじめに
1.研究開発分野におけるAI活用
 1.1 AI活用の目的と効果試算
 1.2 現場へのAI導入に際する留意事項
2.実験・研究データ収集に対する考え方
 2.1 「Characterization」から「Generation」へ
 2.2 Generated dataの留意事項
3.ハイスループット実験システムの構築
 3.1 ハイスループット実験が導く効果と概念
 3.2 ハイスループット実験による目的変数の取得
4.ハイスループット実験システムの事例紹介
 4.1 インク,トナー開発における事例
 4.2 自然言語駆動型自律実験への展開
おわりに

第13節 科学論文の図表から実験データへ―マルチエージェントAIによる抽出・構造化・活用
はじめに
1.図表中心の科学データ抽出はなぜ難しいか
 1.1 視覚的な数値は近似的であり、文脈にも依存する
 1.2 一つの材料が複数のレコードに対応することがある
 1.3 文字列が異なっていても、科学的には同値であり得る
 1.4 表が構造化されていても、機械可読とは限らない
2.DIVEマルチエージェントワークフロー
 2.1 文書解析と証拠のパッケージ化
 2.2 キャプションに基づく対象図の選別
 2.3 図種別に特化した視覚解釈
 2.4 記述的置換とスキーマ抽出
 2.5 オーケストレーション、並列処理、チェックポイント
3.構造化データモデルの設計
 3.1 生データと標準化データを併記する
 3.2 欠損状態と不確かさを明示する
 3.3 化学組成は慎重に標準化する
4.完全性と数値正確性の評価
 4.1 評価セットの設計
 4.2 タスク分解による性能向上
5.人間参加型(human-in-the-loop)による品質管理
 5.1 代表的な四つの失敗モード
 5.2 リスクに基づきレビュー対象を選ぶ
6.構造化データベースからAIプラットフォームへ
 6.1 大規模データ解析
 6.2 自然言語による検索と解析
 6.3 機械学習による検証と逆設計
7.新しい材料分野へ展開するための実装指針
 7.1 ドメインロジックとモデル選択を分離する
 7.2 すべてに最強モデルを使わずカスケード化する
 7.3 来歴を主要なデータ成果物として扱う
 7.4 更新と再処理を前提に設計する
 7.5 予測と検証を混同しない
8.今後の展望
おわりに

第14節 分析機器からのデータ収集、構造化とプラットフォーム構築のポイント
はじめに
1.創薬研究におけるDesign-Make-Test-Analyzeサイクルとデータ管理
2.分析機器データが抱える構造的課題
3.Raw dataから構造化データへの変換フロー
4.メタデータ設計:利活用可能なデータにするための条件
5.データ収集の自動化とデータ取り込みツールの役割
6.データベースやデータ管理基盤の役割分担
7.運用設計:属人化を避け、長期的に安定稼働させる
8.段階的導入の実践:小さく始め、実データで試す
9.データ品質とデータガバナンス:Garbage in, Garbage outを避ける
10.規制への対応
11.データ利活用を見据えた設計:AI/MLと自律的創薬ワークフロー
12.システム構築時の実務ポイント
13.実装例:多検体抗体調製・評価ワークフロー
14.研究者に受け入れられるプラットフォームにするために
おわりに

第15節 ラボオートメーションを活用した実験データの自動収集と管理
はじめに
1.ラボオートメーションの技術基盤
 1.1 自律実験の進展
 1.2 自律実験ラボにおけるソフトウェアスタック
 1.3 自動実験装置のオーケストレーション
 1.4 オープンソースのオーケストレーション基盤
2.機器通信プロトコルとデータ自動収集メカニズム
 2.1 機器制御・通信プロトコル
 2.2 データフォーマットの標準化とFAIR原則
 2.3 データ自動キャプチャとパイプラインの構造
 2.4 AIエージェントと装置をつなぐ新しいプロトコル
3.システム構築・運用の課題と技術展望
 3.1 筆者らによる自律実験システム構築・運用の実践例
 3.2 導入・運用のベストプラクティス
 3.3 対話型自律実験ラボエージェント
 3.4 仮想空間技術への期待
4.自律実験ラボの深化に向けて
 4.1 データの質とネガティブデータの再評価
 4.2 自律性のレベル分類と自律実験ラボの現在地
 4.3 分散型自律実験エコシステム
おわりに

第16節 研究・実験データの構造化とプラットフォーム構築に求められるスキル
はじめに
1.データ駆動サイクルと「活用可能なデータ」
 1.1 データ生成・蓄積・活用のデータサイクル
 1.2 「データがある」ことと「データが活用可能」であることの違い
2.研究データを構造化する:データ構造モデルとその実践
 2.1 データベースとは何か
 2.2 フラットファイルフォーマット:CSV・JSON・XML
 2.3 関係データベース
3.データベース構築の目的論:3Cと利用規模
 3.1 蓄積・策展・理解の3C
 3.2 誰のためのデータベースか
 3.3 国産データ蓄積SaaS:WAVEBASEとRandeft
4.データベース開発に求められるスキルセット
 4.1 開発コストの見積もりと要件定義
 4.2 デスクトップアプリかウェブアプリか
 4.3 フロントエンドとバックエンド
 4.4 ウェブアプリ開発環境:JavaScript・Django・Streamlit
 4.5 クエリ言語:SQL・NoSQL
 4.6 LLMによるAIコーディングとフロントエンド・バックエンドの融合
おわりに

第17節 生成AI活用に向けた非構造化データの構造化技術と蓄積
はじめに
1.生成AIの進展と関連技術
 1.1 生成AIの進展と現状
 1.2 検索拡張生成(RAG)
 1.3 Document Layout Analysis(DLA)と文書解析技術の進展
2.非構造化データの構造化技術
 2.1 構造化の処理フロー
 2.2 文書に適したモデルの選択
 2.3 レイアウト抽出
 2.4 テキストボックスの読み順推定
 2.5 図表とキャプションの対応推定
 2.6 テキスト再構築と構造化データ生成
 2.7 構造化処理の結果
3.構造化データの蓄積とRAG用データへの変換
 3.1 構造化データの蓄積
 3.2 原本との対応および更新管理
 3.3 RAG用チャンクへの変換と検索用データベースへの登録
4.構造化データを用いたRAGの評価
 4.1 比較実験の概要
 4.2 検索結果の比較
 4.3 回答結果の比較
おわりに

第18節 生成AIを用いた非構造化データ分析基盤の構築と自律型パイプラインへの展開
はじめに
1.非構造化データ分析基盤の全体アーキテクチャ
 1.1 データレイク・構造化層・データウェアハウスの3層構成
 1.2 構造化の設計原則 ? 文脈と出所を保持する
 1.3 統合データベースと横断エージェント ? すべてのデータを一箇所に集めない
2.生成AIによる非構造化データの構造化 ? 実装と定量評価
 2.1 実装アプローチ ―「正確に抜く」と「意味を理解する」の分業
 2.2 実証事例:多言語品質レポートからの項目抽出
 2.3 論文・技術文書のデータ資産化
3.自律型分析パイプラインの設計 ? 「変換ツール」から「回り続ける仕組み」へ
 3.1 ジョブキューとワーカーによる疎結合な自律実行
 3.2 1件ごとの処理ループ:検索→生成→検証→フォールバック
 3.3 人間レビューの資産化 ? 運用するほど賢くなる構造
 3.4 信頼性と再現性の担保
 3.5 エージェント型データ取り込みへの発展
4.プラットフォーム運用とガバナンス
 4.1 セキュリティとアクセス制御
 4.2 運用設計 ―コスト制御と段階的導入
5.まとめと展望 ―エージェント連携による研究DXの次段
階

 

 

◇第4章 データベース(DB)/プラットフォーム構築と活用◇

★実験条件、試料情報、測定結果、メタデータを実験時点で構造化し記録!
            部署横断的に検索・再利用可能な形で蓄積する方法とは!!


第1節 実験データに向いているデータベースとLLMをつなぐ実用的な技術:MCP
はじめに
1.なぜファイル添付ではなくデータベースか
2.実験データとデータモデルの基礎
3.MCP ― 生成AIとツールをつなぐ標準規格
 3.1 MCPとは何
 3.2 公開MCPサーバーのエコシステム
 3.3 権限管理の注意点
 3.4 自作ツールのMCP化
4.実践:実験データAIエージェントの作り方
 4.1 ステップ1:環境の準備
 4.2 ステップ2:生成AIとの対話でデータモデル指示書を作る
 4.3 ステップ3:コーディングエージェントにデータ登録を依頼する
 4.4 ステップ4:チャットアプリと接続し、回答品質を整える
 4.5 運用事例:ALD条件出し支援エージェント
5.検証:RDBとグラフ型データベースをLLMでつなぎ比べる
 5.1 実験設計
 5.2 結果:精度はDBでは差がつかず、LLMで決まる
 5.3 追試:系譜を深くしても精度差は出ない
6.報告書などのテキストデータとRAG
おわりに

第2節 AIネイティブ時代の研究開発プラットフォームと発明考案プロセスへの適用事例
はじめに
1.研究開発プロセスのデジタルトランスフォーメーション
 1.1 ハードウェアに依存した従来型環境の限界
 1.2 クラウド・AIネイティブという方向性
 1.3 基盤展開に共通する2つの課題
2.クラウド研究開発基盤の構築
 2.1 クラウド活用に伴うリスク
 2.2 基盤のセキュリティ設計
  2.2.1 情報セキュリティルールのクラウド設定への落とし込み
  2.2.2 統制サービスによる設定の一元配布
 2.3 基盤運用のコスト最適化
  2.3.1 利用実態の把握に基づく方針
  2.3.2 動的な制御によるコスト削減
3.研究開発基盤における生成AIの活用
 3.1 生成AI活用に固有の2つの課題
 3.2 生成AI利用に伴う情報漏洩リスクへの対策
 3.3 生成AI推論コストの最適化
4.適用事例:研究開発向け知財AIエージェント
 4.1 研究開発における課題
 4.2 システムの全体像
  4.2.1 データの取り込みと前処理
  4.2.2 意味的な検索
  4.2.3 生成AIとの連携
 4.3 主な機能
  4.3.1 先行技術調査の支援
  4.3.2 特許分析
  4.3.3 発明説明書作成の支援
 4.4 実装上の設計思想
  4.4.1 セキュリティ
  4.4.2 精度向上への取り組み
 4.5 導入効果
 4.6 内製というアプローチの意義
5.今後の展望
 5.1 認証認可基盤を備えたゲートウェイ構想
 5.2 情報連携と予測分析への発展
おわりに

第3節 材料開発・組成開発のためのMIプラットフォームの構築
はじめに
1.組成開発というユースケース
 1.1 二つの類型
 1.2 抜本的変更を迫る四つの要因
 1.3 連鎖的変更と組み合わせ爆発
2.組成開発に必要な要素
 2.1 課題と現状:必要となる要素
 2.2 原料をどう記述するか
 2.3 実測データの条件依存性
 2.4 原料キャラクタリゼーションの構成
3.プラットフォームの構成とボトルネック
 3.1 標準的な三層構成
 3.2 最大のボトルネックはどこか
 3.3 「不足」の三類型
4.エージェント型AIによる対応
 4.1 AIエージェントとエージェント型AIシステム
 4.2 データ集約エージェントの構成
 4.3 従来型ETLとの併用
 4.4 組成開発への当てはめ
おわりに

第4節 MIにおける実験データ活用と分子シミュレーション・データベース連携事例
はじめに
1.古典力場MDによる計算データの活用
 1.1 セルロース溶解機構の分子動力学解析
 1.2 MD計算とMIを組み合わせたイオン液体探索
 1.3 MD由来指標に基づく機械学習モデルの構築
 1.4 合成可能性を考慮した候補構造の検証
 1.5 セルロース溶媒探索における計算データ活用のまとめ
2.量子化学計算データの活用
 2.1 有機結晶の電子状態記述子の構築
 2.2 逆解析による有機半導体候補分子の探索
 2.3 結晶構造予測とホール移動度評価
 2.4 有機半導体探索における量子化学計算データ活用のまとめ
3.機械学習力場MDによる反応過程解析
 3.1 脂環式エポキシ化合物の硬化性評価における課題
 3.2 pfpolyによる硬化ネットワーク形成の解析
 3.3 反応MDによる硬化性評価のまとめと展望
4.計算データベースと実験データ基盤の連携に向けて

第5節 ロボット×AI×ヒトで材料開発の新システムを実現
    〜マテリアル探索空間拡張プラットフォーム(MEEP, 2020-2025)の取組〜
はじめに
1.MEEPの構想と研究体制
2.オートノマスプロトタイピング(東京大学一杉太郎グループ)
3.マテリアルズドック(大阪大学小野寛太グループ)
4.マテリアルデータ科学(NIMS知京豊裕グループ(2024年度から長田貴弘グループ)
5.マテリアル機械学習(オムロンサイニックエックス牛久祥孝グループ)
6.システムアーキテクチャ(長藤圭介グループ)
おわりに

第6節 創薬モダリティ研究の効率化に向けた実験データ統合管理基盤の構築と活用
はじめに
1.背景
2.実験データ統合管理基盤の必要性
 2.1 研究DXと研究生産性向上を支える基盤
 2.2 コンプライアンスとデータインテグリティの確保
 2.3 研究データ統合とAI・モダリティ研究への活用
3.実験データ統合管理の実践
 3.1 化学・バイオデータの統合管理
 3.2 創薬モダリティ研究における構造情報と実験データの連携
 3.3 FAIRデータを実現する研究データ基盤
4.AI活用を支える研究データ基盤
 4.1 AI時代に求められる研究データ品質
 4.2 研究活動を支援する生成AIの活用
 4.3 AIによる創薬知識活用と研究支援
5.活用事例
 5.1 CDD Vaultの活用事例 ― 米国製薬企業A社
 5.2 CDD Vaultの活用事例 ― 米国製薬企業B社
 5.3 研究データの自動収集と統合管理 ― Scilligence SDMSによる分析データ管理
6.まとめと
 6.1 研究データ基盤が創薬研究の競争力を決定する時代へ
 6.2  AIが研究者と協働する研究環境
 6.3 データ駆動型研究と自律型ラボへの発展

第7節 統合型AI創薬プラットフォームElix Discovery?の開発
はじめに
1.AI創薬が直面する課題
2.Elix Discovery™とそのコンセプト
3.Elix Discovery™の機能の全体像
 3.1 予測モデル
  3.1.1 予測モデルの訓練とモデルの選択
  3.1.2 Elix Discovery?における予測モデル機能
 3.2 構造生成モデル
  3.2.1 所望の性質を持つ分子構造の生成
  3.2.2 Elix Discovery™における構造生成モデル機能
 3.3 ドッキング環境
 3.4 ファーマコフォアモデル
 3.5 合成経路プランナー
 3.6 データビュー
 3.7 バーチャルスクリーニング
 3.8 計算化学者向けの機能
4.Elix Discovery™の設計上の特徴
おわりに

 

 

◇第5章 データ活用人材の育成と組織設計◇

★AIの限界と活用する上でのリスクとは!
★データの品質や利用条件を理解し,課題解決に活用できる人材の育て方!!


第1節 生成AI時代に求められるデータ活用人財の特徴
はじめに―なぜ今、「データ活用人財」の定義を問い直す必要があるのか
1.生成AI以前の「データ活用人材」像とその限界
2.生成AI時代に求められる人財像―5つの資質
 2.1 生成AIリテラシーと「使いこなす力」
 2.2 ドメイン知識とデータ・AI手法を架橋する「翻訳力」
 2.3 データガバナンスと倫理的判断力
 2.4 変化対応力と継続的学習姿勢(リスキリング・マインド)
 2.5 組織横断のコミュニケーション・巻き込み力
3.中小企業・研究開発現場に特有の課題と人財要件
 3.1 人材・リソース制約下でのAI人財育成
 3.2 現場(研究者・技術者)とデータ人財の連携のあり方
 3.3 国内外の先行事例
4.求められる人財要件の整理
5.人財育成の実践―研修内容とプロセスの設計
 5.1 研修内容―5つの資質をどう教材化するか
 5.2 育成プロセス―4段階のロードマップに沿った進め方
 5.3 組織としての支援体制
 5.4 陥りやすい罠―IBM Watson for Oncologyの教訓
 5.5 人財の見極め方―行動特性から採用・配置を考える
おわりに

第2節 「会社から外に出せない」データで博士学生の高度人材連携?!
    大学側から産業界に乗り込んでいく物質情報高度人材活用
はじめに
1.データ活用を担うのは博士人材だが...
 1.1 人材環流の阻害要因を克服する仕掛け
 1.2 物質・情報卓越コースという取り組み
2.プラクティススクールという着想
 2.1 トーイ問題のグループワークではやる気も起きない...
 2.2 データが出せぬなら、こちらから乗り込んでいこう
 2.3 六週間で何ができる?!
 2.4 従来型産学共同研究を超えるコンサルティング・ソリューション
3.自律的に回る制度実装
 3.1 知財は大丈夫なの?
 3.2 学生はホントに企業に来てくれるのか?
 3.3 会員企業と一緒にコース学生を協働教育する
4.企業側が重視するベネフィットにも...
 4.1 博士学生の就職マッチング
 4.2 会員企業同士の貴重な情報交換
5.大学と産業界の関係性を変えていく
おわりに

第3節 IHIにおけるDX推進とAI・データ分析人財の育成
はじめに
1.IHIにおけるDX推進の全体像
 1.1 DX推進の基本方針
 1.2 DXの重点領域
 1.3 推進体制
2.AI・データ分析人財育成の必要性と課題
 2.1 DX実現の鍵となる人財
 2.2 人財育成における問題点
3.人財育成体系の設計
 3.1 人財育成における問題点への対応方針
 3.2 人財像の定義と育成レベルの設定
 3.3 データアナリスト(DA)研修
 3.4 データサイエンティスト(DS)研修
4.実践を通じた育成に向けた社内AIコンテスト
 4.1 AIコンテストの概要と目的
 4.2 コンテストの設計
5.今後の課題と展望
 5.1 データ基盤と人財育成の高度化・多様化
 5.2 生成AI時代における研究開発DX
 5.3 製造業におけるAI・データ活用文化の定着
おわりに

第4節 DX推進で企業の力を高めるDX人材育成と組織改革の道筋
   -DX人材育成を「教育・研修」にとどめず、組織能力の変容へとつなげる設計-
要旨:DX人材育成は、研修ではなく組織改革の実装設計である
1.DX人材育成を、組織成長のストーリーとして置く
2.DXへの道筋は、余力を生み、変曲点を作ることから始まる
3.全社員を想定した推進枠組みを作る
 3.1 トップダウンとボトムアップを、対立ではなく往復で設計する
4.教育施策から、組織への働きかけへ変える
5.DX人材・Ready人材の定義は、「任せる業務」から決める
6.育成スキームは、受講前・受講中・受講後まで設計する
7.DX人材のMID/HIGHは、事例と進め方をセットで育てる
8.ケース:研究・実験データ一元化をDX人材育成テーマとして扱う
9.KPI・ガバナンス・実行計画案
 9.1 KPIは活動量から貢献度へ変える
 9.2 ガバナンスは止めるためではなく、安全に試すために置く
 9.3 実行計画案;組織が動ける状態を作る
おわりに:学びを、個人から組織の成長に繋げる

第5節 NGKにおけるDX人材育成 とDX推進体制の構築
はじめに
1.NGKにおけるデジタルビジョン
2.DX人材育成について
3.取り組みの工夫点や成果
4.現在の課題と方策