糖鎖 セミナー
        
疾患原因遺伝子・タンパク質の解析技術と創薬/診断技術への応用
創薬研究者・アカデミア研究者が知っておくべき最新の免疫学とその応用技術
 

<セミナー No.207123>


★糖鎖と化合物を結合するための、構造解析・実際の結合手法・確認試験法
★疾病の原因となる糖鎖の特定技術を高めるため技術の向上


【Live配信セミナー】
糖鎖化合物の結合手法と
一次構造の決定・確認試験法


■ 講 師

1.

自然科学研究機構 生命創成探究センター 准教授 奥村久士 氏

2.

(株)伏見製薬所港町事業所 糖質バイオ研究部 複合糖質グループ 係長 木下崇司 氏

3. 元・東レリサーチセンター 水野保子 氏
■ 開催要領
日 時

2022年7月11日(月) 10:00〜17:00

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

※定員になり次第、お申込みは締切となります。

■ プログラム

【10:00-12:00】

1.空気・水界面および糖鎖クラスター表面におけるアミロイドβペプチドの構造変化

●講師 自然科学研究機構 生命創成探究センター 准教授 奥村久士 氏

 

【講演内容】
アルツハイマー病はアミロイドβペプチドが凝集体を形成する ことで発症すると考えられる。この凝集は神経細胞膜に存在する
GM1ガングリオシドクラスター上や、空気・水界面のような親水性/疎水性界面で促進される。また、GM1 糖鎖を超分子金属錯体上に 移植した GM1糖鎖 クラスターが開発され、それを用いてGM1糖鎖クラスターとアミロイドβペプチドの 相互作用を研究する実験が行われている。 これらの環境における アミロイドβペプチドの構造変化を原子レベルで詳細に解析する手法として分子動力学シミュレーションがある。 本講演では分子動力学シミュレーションにより解明した水中、空気・水界面、GM1糖鎖クラスター表面における アミロイドβペプチドの構造変化について 解説する。

【講演内容】1.分子動力学シミュレーションとは(概要と事例)

2.アルツハイマー病の原因物質:アミロイドβペプチドの凝集体
・アミロイドーシスとアミロイド線維、オリゴマー
・アミロイドβペプチドの凝集を促進する環境としての界面面

3.水中、および空気
・水界面におけるアミロイドβペプチド
・水中におけるアミロイドβの分子動力学シミュレーション
・空気・水界面におけるアミロイドβペプチドの分子動力学シミュレーション

4.糖鎖クラスターとは

5.糖鎖クラスター表面におけるアミロイドβペプチドの構造変化
・糖鎖クラスターの分子動力学シミュレーション
・糖鎖クラスターとアミロイドβペプチドの分子動力学シミュレーション


【13:00-15:00】

2.糖鎖と化合物の新しい結合手法

●講師 (株)伏見製薬所港町事業所 糖質バイオ研究部 複合糖質グループ 係長 木下崇司 氏

 

【講座趣旨】抗体医薬品の糖鎖は、不均一であり、その糖鎖構造の違いが薬効や保存安定性に影響を及ぼすものと考えられている。 弊社は、卵黄に含まれるN結合型糖鎖を抽出し、抗体などの糖タンパク質の糖鎖を均一化した、バイオベターな医薬品の研究開発をしている。 糖タンパク質の糖鎖の均一化については、竹川らがEndo-β-N-Acetylglucosaminidase(ENGase)に糖転移活性がある事を発見した 1991年以降多くの研究がおこなわれてきた。弊社も、抗体や糖タンパク質の糖鎖を均一にするために必要な材料となる糖鎖、酵素ならびに 糖オキサゾリン化剤の研究開発を進めてきた。 また、近年になり、糖鎖が疾患に関与しているという事が明らかになってきた。 糖鎖が原因で疾患を発症するのか、それとも疾患が原因で糖鎖に変化が生じるのか(卵が先か、鶏が先か・・・)を調べるためにも 様々な糖鎖が不可欠である。 本セミナーでは、糖タンパク質や抗体に糖鎖を転移させる技術、 ならびに弊社が発見した糖鎖の新しい結合方法とその応用について説明する 。

【講演内容】
1.材料としての糖鎖
・糖タンパク質の糖鎖の意味
・均一な糖鎖構造を持つ抗体の作製 ・糖鎖のADCへの利用
・抗体の糖鎖構造を左右非対称にする試み

2.糖鎖と化合物の新しい結合方法
・オキサゾリン体の付加反応の発見
・ペプチドへの糖鎖の付加反応
・核酸への糖鎖の付加反応
・オキサゾリン体の付加反応の応用


【15:00-17:00】

3.糖鎖・タンパク質の一次構造の決定と確認試験法

●講師 元・東レリサーチセンター 水野保子 氏

 

【講座趣旨】抗体医薬品はじめ、バイオ医薬品の多くは糖タンパク質性医薬品で、その糖鎖が生理活性、安定性、体内動態などに重要な影響を与えます。開発過程、申請データ取得時及び開発後のいずれの段階でも、特性解析又は品質管理において糖鎖を評価する必要があります。バイオ後続品においても先行品との比較も含め糖鎖の評価は重要です。本講演では、糖タンパク質糖鎖の評価に必要な試験法を、トライ&エラーを含めて紹介。ペプチドマップ法は糖タンパク質性医薬品の一次構造解析や確認試験法に使用される重要な試験法ですが、糖タンパク質性医薬品に適応できるペプチドマップ法はなく、一次構造に応じて設定が必要。方法の基礎から一次構造の決定方法及び確認試験法の設定等を紹介します。

【講演内容】
1.糖タンパク質性医薬品の構造と糖タンパク質性医薬品の品質に関するガイドライン
1.1. 化学合成品と糖タンパク質性医薬品の違いについて
1.2. 糖タンパク質性医薬品の構造
1.3. ガイドライン(Q6B等)及び日本薬局法記載試験法について

2.糖鎖試験法
2.1. 糖鎖試験法概要
2.2. 糖タンパク質の糖鎖構造について
2.3. 単糖分析
2.4. オリゴ糖鎖の構造解析及び糖鎖プロファイリング
2.5. 糖ペプチドの分析
2.6. グリコフォーム分析

3.ペプチドマップ法
3.1. タンパク質の一次構造につい
3.2. ペプチドマップ法とは?
3.3. ペプチドマップ法を用いた一次構造決定
3.4. 確認試験法としてのペプチドマップ法
3.5. ペプチドマップ作成時のトラブルシューティングなど

 

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