【講座主旨】
近年、これまで治療が困難であった疾患や症状に対して、また創薬ターゲットへの新たなアプローチとして、改変抗体、核酸医薬、遺伝子治療、細胞治療などの新規モダリティによる医薬品が数多く開発されるようになってきた。新規モダリティのオリジネーターはアカデミアやスタートアップ企業も多く、新規参入、導入、M&Aを模索する製薬企業側としても、これまで経験したことのない疾患や市場について、より早期の研究開発ステージからビジネス評価を行う必要に迫られている。
本セミナーでは、市場規模や売上予測の概念、実施方法を解説すると共に、これまで経験したことのない市場、治療薬のない市場やモダリティなどの不確実性の高い新規医薬品の評価に対するアプローチや重要なポイントについて、事例を交えて解説する。
【講座内容】
1.中外製薬(株)とは?
・中外製薬の特徴
・中外製薬の事業モデル
2.売上予測の概念
・売上予測の4つの目的とタイミング
・売上予測を行うための典型的なモデル
・疫学/需要モデルの構成要素と情報源
・売上予測の研究開発ステージと粒度
3. 市場規模/売上予測が難しくなっている理由
・治療モダリティ(治療手段)の変遷
・希少疾患ビジネスへの期待と不安
・新規モダリティのビジネス評価のタイミング
・不確実性の高い評価で悩まされる認知バイアス
4.不確実性の高い市場規模/売上予測へのアプローチ
・判らない市場を理解するためのアプローチ
・TPP作成のタイミングと3つのポイント
・新たな治療で市場はどう変わるか
・売上構成要素/不確実性要素の留意点と推計方法
5.製品チームや経営から信頼の得られるビジネス評価のために
・中外製薬でのビジネス評価実施の流れ
・売上予測/事業性評価の役割と目指すところ
・市場調査と売上予測/事業性評価の関係
【質疑応答】
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