【講座概要】
家電製品,サービスロボット,産業機器,電気自動車など,操作性や利便性の向上のために,数多くのモータが搭載され,可搬型の機器ではバッテリーをエネルギー源としてモータが駆動されています。最近の製品は,稼働時間や電気自動車の航続距離を延ばし,高信頼性を実現するために,モータ駆動システムの高性能化,高効率化が求められると共に,周辺機器にノイズによる影響を及ぼさない回路や制御手法が求められています。
本講座では,モータを高性能,高効率に駆動するための基礎技術,高効率駆動や最大トルク制御を実施するするための制御アルゴリズムの考え方,電磁ノイズやコモンモードノイズなどによる機構部品の電蝕などを起こさないための考え方などをわかりやすく解説します。
【受講対象】
これからモータを利用したい方,モータ制御を行いたい方,モータを高効率で駆動したい方,コンバータやインバータを知りたい方,最大トルク制御を行いたい方,ノイズの原因やその対策を行いたい方
【受講後、習得できること】
モータの種類や特性がわかる,モータの制御法がわかる,モータの高効率駆動法がわかる,最大トルク制御がわかる,インバータやコンバータの構造や特性がわかる,ノイズの種類やノイズ対策がわかる,機構部品の電蝕対策がわかる
【プログラム】
1.モータを駆動するための基礎技術
1.1 モータの種類と特徴
1.2 巻線方式,結線方式と効率
1.3 電圧制御と電流制御
1.4 駆動電圧の高電圧化のメリット
1.5 モータの電気的特性と動作モード
2.駆動回路,電圧変換回路
2.1 半導体の特性と使い方
2.2 駆動方式と駆動回路
2.3 電圧制御回路と電流制御回路
2.4 モータを駆動するためのセンサ
2.5 コンバータ回路とインバータ回路
2.6 デッドタイムとその影響
2.7 ノイズ対策とキャパシタ
2.8 ノーマルモードノイズとコモンモードノイズ
3.高効率・高性能化のための制御技術
3.1 起電力と電流による電力とトルクの関係
3.2 スカラー制御とベクトル制御
3.3 弱め界磁のメリットとデメリット
3.4 ノイズ対策,効率に影響を与える変調方式
3.5 IPMSMの最大トルク制御
【質疑応答】 |