【講演概要】
自動車のEV/HEV化によりエンジン騒音が少なくなり、ユーザーの車内静粛性に対する要望は高まっている。特に、ガソリンエンジン車に比べ、タイヤからのロードノイズ
(振動伝達音) ・パターンノイズ (空気伝搬音) や高速走行時の風切り音等の高周波車内騒音は目立ってしまい、低減が必要不可欠である。
上記現象を中心に、自動車全般の振動騒音現象を説明し、CAEを用いた最新の予測技術と対策手段・改善結果について解説する。また、近年適用が始まった音響メタマテリアルについて解説・解析事例の説明を行う。
【受講対象】
自動車メーカー、自動車部品メーカーで騒音対策に携わっている技術者
繊維材、樹脂やフィルム等の設計・製造メーカーで防音材開発に携わっている技術者
【受講後、習得できること】
振動騒音の基礎、音響メタマテリアルの基礎、音響メタマテリアルの吸音・遮音効果、自動車騒音対策への適用
1.自動車の振動騒音現象について
1.1 自動車の主な振動音源
1.2 自動車の主な振動騒音現象
1.3 国連の走行騒音規制
2.SEAを用いた風切り音を含む車内音予測手法と軽量化検討
2.1 SEA (統計的エネルギー手法) とは
2.2 要因分析結果・寄与度解析結果と風音の影響
2.3 自動車防遮音材の軽量化検討結果
3.積層防音材の吸音・遮音解析
3.1 吸音とは、遮音とは
3.2 解析手法 (伝達マトリックス法)
3.3 解析ツールの紹介と様々な積層防音材の計算結果
3.4 最適積層構造の検討
3.5 極細繊維材の吸音率予測手法
4.音響メタマテリアルの吸音・遮音解析
4.1 音響メタマテリアルの構造例の紹介
4.2 音響メタマテリアルの吸音解析
4.3 音響メタマテリアルの遮音解析
5.防音材が積層された自動車パネルや車室空間の吸音材の有限要素解析
5.1 自動車フロアまわりの遮音・放射音解析
5.2 車室空間の吸音材の最適配置検討
【質疑応答】
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