分子間力 セミナー
        
金属ナノ粒子,微粒子の合成,調製と最新応用技術
界面活性剤の選び方,使い方 事例集
 

<セミナー No 412201>

【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★分子と分子の間で働く力とは?

★工業的に応用する手法や各種測定機器の選び方使い方を学ぶ

★接着強度,混合混練,塗布密着性の良し悪しや,溶解性パラメータ―(SP値)を分子レベルで理解


〜ぬれ性やコーティング,分散混合など色々な技術に応用できる〜

分子間力表面張力

考え方,そのコントロールと測定法

 
■ 講 師

【第1部】

東京理科大学 名誉教授 理学博士 大島 広行 氏

【第2部】

三洋貿易(株) ライフサイエンス事業部 科学機器部  多羅尾 滉 氏

【第3部】

武田コロイドテクノ・コンサルティング(株) 代表取締役 工学博士 武田 真一 氏

※10月9日 諸事情により講演者,講演内容,スケージュールの一部を変更しました。

■ 開催要領
日 時

2024年12月5日(木) 10:15〜16:45

会 場 Zoomを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料

1名につき60,500円(消費税込み,資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ55,000円〕

〔大学,公的機関,医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕

■ プログラム
 

【10:15〜13:35  ※途中で昼食休憩を挟みます】

第1部 分子間力,表面張力(界面張力)の基本的な考え方について

●講師 東京理科大学 名誉教授 理学博士 大島 広行 氏

 

【講座の趣旨】

  分子間にはvan der Waals力と呼ばれる普遍的な引力が働く。この引力が存在するために,微粒子等の分子集合体の形成が可能になる。同時に,微粒子表面は高エネルギー状態になり,表面張力・界面張力が発生し,微粒子分散系が凝集する原因になる。第1部では,分子間と微粒子間に働くvan der Waals引力および後者を特徴づけるHamaker定数について解説する。


【セミナープログラム】

1.分子間力とは何か:分子間力が存在しないと分子集合体
  (微粒子から細胞,さらに,われわれ人間に至るまで)は存在できない

2.分子間van der Waals相互作用
  2.1 Keesom相互作用:極性分子と極性分子
  2.2 Debye相互作用:極性分子と無極性分子
  2.3 分散力相互作用:無極性分子と無極性分子

3.表面・界面とは何か
  3.1 表面張力:分子間力の存在のために物体の表面は高エネルギー状態にある
  3.2 表面に関わる自然界の意思
    3.2.1 物体は自分の体積を増やしたい(膨張したい)
    3.2.2 物体は表面積を減らしたい
        上記のバランスで物体の大きさが決まる

4.分子間van der Waals引力と微粒子間van der Waals引力
  4.1 London-van der Waals定数とHamaker定数
  4.2 微粒子分散系の凝集とHamaker定数(凝集促進因子)
  4.3 Hamaker定数と表面張力

【質疑応答】


【13:50〜14:30】

第2部 表面・界面張力の基礎と測定方法
     −表面・界面張力の測定方法,測定装置とその使い分け・注意点−
    
●講師 三洋貿易(株) ライフサイエンス事業部 科学機器部  多羅尾 滉 氏

 

【講座の趣旨】

  「濡れ」は非常に身近な現象であり,あらゆる分野で利用・研究が行われている現象となります。 本セミナーでは「液体の濡れ」に着目し,その代表的な物性値である「表面・界面張力」の基礎から,各種測定方法の紹介とその使い分け,測定の際のポイントについてご紹介します。


【セミナープログラム】

1.表面張力とは何か?
  1.1 表面張力の基礎

2.表面張力の測定方法と測定の際のポイント
  2.1 Du Nouy(リング)法
  2.2 Wilhelmy(プレート)法
  2.3 ペンダントドロップ(懸滴)法
  2.4 バブルプレッシャー(最大泡圧)法

3.界面張力の測定方法と測定の際のポイント
  3.1 Du Nouy(リング)法
  3.2 Wilhelmy(プレート)法
  3.3 ペンダントドロップ(懸滴)法
  3.4 スピニングドロップ法

【質疑応答】


【14:45〜16:45】

第3部 分散性・分散安定性における粒子間力・分子間力の役割
      −ζ-電位・Hamaker定数・Hansen Similarity(Solubility) Parameter−

●講師 武田コロイドテクノ・コンサルティング(株) 代表取締役 工学博士 武田 真一 氏

 

【セミナープログラム】

1.分散性・分散安定性とは?
  1.1 分散性・分散安定性の定義
  1.2 分散性の制御因子と評価法
  1.3 分散安定性の制御因子と評価法

2.分散安定性と粒子間力
  2.1 分散・凝集に対する2つの見方
  2.2 ゼータ電位とは -ゼータ電位の適用時に気を付けること-
  2.3 電気二重層の重なりによる2粒子間の静電反発エネルギーとDLVO理論
  2.4 分散系の安定性評価とポテンシャル曲線
  2.5 凝集速度と安定度比W−安定性の予測−
  2.6 ゼータ電位の測定方法−濃厚系用手法と希薄系用手法

3.分散性と分子間力
  3.1 分散性と濡れ性の関係
  3.2 濡れ性とHansen Similarity (Solubility) Parameter−濡れ性と分子間力との関係−
  3.3 Hansen Similarity (Solubility) ParameterとHamaker定数
  3.4 Hansen Similarity (Solubility) Parameterの実験的決定法
  3.5 Hansen Similarity (Solubility) Parameterによる分散性予測


【質疑応答】

 

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