【習得できる知識】
・表面張力とその制御の基本
・コーテイングでの不具合対策
【講座の趣旨】
PFASの飲料水・血液中からの検出の報道以降、フッ素系化合物の安全性が国内外で議論されている。コーテイング業界においても、基体樹脂のみならず表面調整剤・消泡剤・ワックスとして用いられてきた。ここではフッ素フリー(PFASフリー・非PTFE系等)の添加剤について紹介する。併せてバイオベース添加剤についても触れる。
1.コーテイングでの問題は?(表面・界面の技術課題概観)
2.表面張力が及ぼす塗布・乾燥への影響は?
2.1 基材への濡れ性向上・ハジキ防止・粒子の偏在の抑制
2.2 平滑性・膜の均一性
2.3 撥水性・撥油性、スリップ性
3.表面調整剤でのフッ素フリー技術
3.1 アクリル系・ポリシロキサン系・フッ素系の構造と一般特性
3.2 マクロマー技術による液特性と膜特性(超親水性、リコート性)の制御
4.消泡剤でのフッ素フリー技術
4.1 泡の安定性と消泡メカニズム
4.2 消泡剤の構造と効果
5.ワックス系添加剤でのフッ素フリー技術
5.1 ワックス系添加剤の役割:耐スリキズ・耐摩耗性・スリップ性の付与
5.2 PTFE系及びフッ素フリーのワックス系添加剤の組成と特徴
5.3 バイオベース添加剤の開発動向
6.今後の添加剤開発の方向
【質疑応答】
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