【講座概要】
鉛ペロブスカイト太陽電池の変換効率はシリコン太陽電池に匹敵するまで向上しており、実用化に向けた研究開発が進んでいる。一方、その次の太陽電池として有毒な鉛を含まない非鉛ペロブスカイト太陽電池の研究も進められているが、多くの材料やプロセスが考えられ、あまり理解は進んでいない。本講座では、講演者がこれまで進めているスズペロブスカイト太陽電池や、Ag-Bi-I系太陽電池の開発について、独自のハイスループット探索やロボットを用いた自動評価実験ついて紹介する。
【受講対象】
化学や応用物理を主とする企業技術者、大学研究者
【受講後、習得できること】
・マイクロ波伝導度測定を用いた高速スクリーニング法と機械学習を融合した探索
・非鉛ペロブスカイト太陽電池の開発の実際と応用
・ロボットを用いた自動実験の現状と課題
1.スズペロブスカイト太陽電池
1.1 スズペロブスカイト太陽電池の変遷
1.2 スズペロブスカイト太陽電池の問題点
1.3 時間分解マイクロ波伝導度測定
1.4 2種Aサイトカチオン混合・スズペロブスカイト
1.5 3種Aサイトカチオン混合・スズペロブスカイト
2.非鉛ペロブスカイト太陽電池:Bi,Sb系材料
2.1 Ag−Bi−I太陽電池
2.2 Ag−(III-V)−I太陽電池
2.3 Ag−Bi−Sb−I太陽電池
2.4 M−(Bi, Sb)−I太陽電池
2.5 (M,M‘)−(Bi, Sb)−I太陽電池
3.ロボットを用いた自動評価装置による材料探索
3.1 自動実験の現状
3.2 次世代太陽電池材料開発における自動実験
3.3 Cs−Bi−Sb−I太陽電池の探索
3.4 さらなる探索に向けた指針
4.まとめ
【質疑応答】 |