【講座の趣旨】
本講演は、急速に発展する生成AI技術が知的財産業務にもたらす変革と可能性を探ることを目的としています。特許出願実務や特許データ分析における生成AIの活用方法を紹介し、業務効率の向上と革新的なアプローチの実現を目指します。最新の大規模言語モデルやツールの活用法を解説し、参加者が実践的なスキルを習得できるよう構成しています。また、AIを効果的に活用するために必要なスキルセットや、今後の展望についても議論します。本講演を通じて、知的財産に関わる様々な立場の方々が、AI時代における競争力を維持・向上させ、より創造的で戦略的な業務遂行を実現するための知見を提供します。
【講座内容】
1.生成AI(大規模言語モデル)の基礎と知財業務への活用
1.1 生成AIとは?
(1)大規模言語モデル(LLM)の基本概念
(2)2024年におけるLLMの進化とトレンド(OpenAIを含む他の主要なLLMの動き)
1.2 生成AIを知財業務で使用するためのツール紹介
(1)LLM(ChatGPT,Claude,NotebookLMなど)の紹介
1.3 知財業務における生成AIの具体的活用シーン
(1)特許明細書の作成補助(効率的な文章生成)
(2)特許データの処理(自動分類、要約生成、トレンド解析)
1.4 生成AIをより効果的に活用するために必要なスキルセット
(1)GPT4o-mini APIをExcel VBAで利用するための実装スキル
2.生成AIを活用した特許出願実務補助
2.1 特許出願実務の流れ
(1)特許出願実務の作業と生成AIの役割
2.2 先行技術調査
(1)特許情報検索の最適化(キーワード検索)
・Claude 3.5 SonnetやOpenAI o1-miniを使った特許検索式の作成サポート
(2)先行技術文献のスクリーニング
・Excel VBAコードを使用した先行技術文献のスクリーニング
(3)先行技術文献の分析
・NotebookLMを使った先行技術文献分析のサポート
2.3 特許明細書の作成補助(効率的な文書生成)
(1)特許明細書の作成補助
・ChatGPT 4o with canvasやClaude 3.5 Sonnet
Projectsを使った特許明細書の作成サポート
(2)請求項の作成補助
・OpenAI o1-miniを使った特許請求の範囲の作成サポート
3.生成AIを活用した特許データ分析
3.1 ChatGPTを使用した特許データの処理テクニック
(1)基本的なチャット形式でのプロンプトとデータ処理の流れ
・インタラクティブテーブル&チャートを利用したデータの加工
・生成AIを効果的に活用するためのプロンプト設計
(2)データの視覚化と分析
・生成AIによる特許マップの生成
・生成AIによる新製品コンセプトの生成
3.2 GPT4o-mini APIを使用した大量の特許データの処理テクニック
(1)Excelでの自動化処理
・GPT関数を利用した大量データの処理
・特許データの集約・分類・要約の効率化
・Excelでの具体的なVBAコードの説明
4.質疑応答(Q&Aセッション)
4.1 参加者からの質問への回答
4.2 今後の知財業務におけるAI活用の展望についてのディスカッション
【質疑応答】 |