水素 脆化 セミナー
        
水素の製造とその輸送,貯蔵,利用技術
セラミックス・金属の焼成、焼結技術とプロセス開発
 
<セミナー No.502401>
【Live配信のみ】 アーカイブ配信はありません

★どのように材料内部へ侵入し、破壊を引き起こすのか−
 脆化・破壊につながる原因を特定し、水素脆化を抑制するための方法を学ぶ
金属材料の水素脆化メカニズムとその分析、抑制方法

■ 講師

上智大学 理工学部 機能創造理工学 教授 博士(工学) 高井 健一 氏

■ 開催要領
日 時 2025年2月5日(水) 10:30〜16:30
会 場 ZOOMを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
Live配信セミナーの接続確認・受講手順は「こちら」をご確認下さい。
聴講料 1名につき55,000円(消費税込・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき49,500円(税込)〕
〔大学、公的機関、医療機関の方には割引制度があります。詳しくは上部の「アカデミック価格」をご覧下さい〕
■ プログラム

【本セミナーで学べること】
・金属と水素の物理化学的性質の基礎
・水素分析手法の種類と用い方
・遅れ破壊・水素脆化のメカニズム
・水素脆化を抑制するための考え方、方法

【講座概要】
水素脆化とは水素と応力により材料が脆くなる現象であり、近年、水素脆化に対する知見が強く求められています。例えば、環境問題を背景に、輸送 機器の軽量化のため材料の高強度化が求められていますが、材料を高強度化するほど水素脆化感受性が高まり、突然の破壊が危惧されます。また、水素をエネルギーとする燃料電池システムは次世代エネルギーの主役として期待されていますが、燃料電池自動車のタンクや水素ステーションでは極めて過酷な水素環境で材料が使用される傾向にあり、安全性と信頼性の確立が急務といえます。これらの問題を克服するため、水素脆化の基礎を修得することを目的とします。

1.金属と水素の物理化学的性質の基礎事項
 1.1 金属(bcc,fcc,hcp)中の水素の固溶
 1.2 金属表面での水素の吸着、侵入過程
 1.3 金属中の水素拡散
 1.4 金属中の水素トラップサイト

2.水素添加方法とその注意点

3.水素分析方法の特徴・注意点
 3.1 昇温脱離法
 3.2 水素可視化方法

4.水素脆化評価方法

5.水素脆化破壊の特徴

6.水素脆化メカニズム
 6.1 内圧説
 6.2 格子脆化説
 6.3 局部変形助長説
 6.4 空孔凝集説

7.金属中の水素存在状態と脆化メカニズム解明へ向けた最近の研究

8.水素脆化メカニズムに立脚した水素脆化抑制指針


【質疑応答】

水素 脆化 破壊 セミナー