【講演概要】
マテリアルズインフォマティクスにおいて、計算科学シミュレーションが重要な役割を担っており、マテリアルズインフォマティクスと計算科学シミュレーションの連携が不可欠であることも、多くの企業において広く認識されています。そこで本講演では、マテリアルズインフォマティクスにおいて重要な役割を担う計算科学シミュレーションの基礎から応用までの講義を中心に行うとともに、計算科学シミュレーションを活用した様々な材料設計の成功例を紹介します。また、聴講者の方には、計算科学シミュレーションとマテリアルズインフォマティクスをいかに実際の企業における材料開発に応用可能であるか、どうすれば計算科学シミュレーションとマテリアルズインフォマティクスを有効に活用できるのかの基礎を理解して頂けるものと考えています。尚、各聴講者の質問について、可能な範囲で回答する予定です。
【受講対象】
企業において、実験による試行錯誤的な研究開発ではなく、電子・原子レベルの計算科学シミュレーションとマテリアルズインフォマティクスを活用することで効率的かつ高速な材料設計を実現したいと考えておられる方。特に、マテリアルズインフォマティクスにおいて重要な役割を担う計算科学シミュレーションに興味があり、企業においてどのように計算科学シミュレーションとマテリアルズインフォマティクスを活用することができるのかの知識を得たいと思っておられる方。業種、業界は不問です。
【受講後、習得できること】
マテリアルズインフォマティクスにおいて重要な役割を担う計算科学シミュレーションを、企業における製品開発にどのように応用することができ、これまでにどのような成功例があるかの知識を得ることがことができます。将来的に計算科学シミュレーションとマテリアルズインフォマティクスをいかに企業における製品開発に役立たせることができるのかの道筋を理解することができます。さらに、計算科学シミュレーションとマテリアルズインフォマティクスをどのように連携させていくべきかも理解することができます。
【プログラム】
1.マテリアルズインフォマティクスに向けた計算科学の企業における意義と活用方法
1.1 企業における計算科学シミュレーションの意義と活用方法
1.2 マテリアルズインフォマティクスと計算科学シミュレーションの連携
1.3 マテリアルズインフォマティクスを活用した計算科学による高速スクリーニング
1.4 計算科学シミュレーションによる特許戦略
1.5 計算科学シミュレーションを活用した産学連携
2.計算科学シミュレーションの基礎
2.1 ニューラルネットワークの基礎・特徴・応用可能分野・適用限界
2.2 分子力学法の基礎・特徴・応用可能分野・適用限界
2.3 分子動力学法の基礎・特徴・応用可能分野・適用限界
2.4 モンテカルロ法の基礎・特徴・応用可能分野・適用限界
2.5 量子化学の基礎・特徴・応用可能分野・適用限界
2.6 量子分子動力学法の基礎・特徴・応用可能分野・適用限界
3.計算科学シミュレーションによる実践的材料設計
3.1 トライボロジーへの応用
3.2 化学機械研磨プロセスへの応用
3.3 材料合成プロセスへの応用
3.4 精密加工プロセスへの応用
3.5 エレクトロニクス・半導体への応用
3.6 リチウムイオン2次電池への応用
3.7 燃料電池への応用
3.8 太陽電池への応用
3.9 鉄鋼材料の応力腐食割れへの応用
3.10 摩耗・劣化現象への応用
3.11 高分子材料への応用
4.計算科学シミュレーションの今後の発展
4.1 マルチフィジックス計算科学
4.2 マルチスケール計算科学
4.3 スーパーコンピュータを活用した大規模シミュレーション
【質疑応答】
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